ブログランキング&ツイッター

  • 軍事・防衛 ブログランキング
  • ツイッター

Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP)

2014年1月31日 (金)

小説家デビューへの新たな道?_個人出版→商業出版を検証

先日、「黎明の笛」書籍化の告知をした際、2chに立ったスレのタイトルが「小説新人賞へ投稿するのはもう古い? 元航空自衛隊幹部がAmazon個人電子出版から4人目のプロデビュー」でした。

誰が付けたのか、出版業界に足を踏み入れた人間としても興味深かったので、ちょっと検証してみることにしました。
(作業が大変でした!)

アマゾンがKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)を開始して以後、同サービスで話題になり書籍が出版されたケースとしては、「黎明の笛」で3例目になります。
KDPスタート以前に、販売サイトまで作って電子書籍の個人出版を始めた藤井大洋氏の「Gene Mapper」を含めれば、個人出版→商業出版では4例があることになります。

では果たしてこの4例というのが、小説新人賞と比べて多いのか少ないのかが検証課題です。

しかし、クオリティはともかく、一定の分量を満たしていないと応募受付もしてもらえない小説新人賞と比べ、個人出版は極端な玉石混交です。
わずか数ページしかない作品も、ちゃんと値段が付けられて売られている事もあります。
また、個人出版された本の総数を把握することも困難です。

ですので、一定の判断基準として、KDP開始直後に開設され、電子書籍の個人出版レビューを行っている「つんどく速報」さんにレビューが掲載されたものから、実用、マンガ、エッセイ等は除外して、小説だけをピックアップしてみました。
なお、短編集も入れていますが、同一著者によるものだけで、アンソロジーは含めていません。
また、LINEノベルも除外しています。

ナンバーは掲載順で、ナンバーが小さいもの程、(概ね)早い時期にリリースされた作品、タイトルが青字のものは、書籍化作品になります。

001 ★4 未来少女ミウ
002 ★4 夏は暗殺の季節
003 ★4 おかえりください
004 ★4 残念な聖戦
005 ★4 セックス公務員ケン 秋田編
006 ★4 Gene Mapper
007 ★3 絶対すくみず黙示録
008 ★3 「おまえはスーパーモデルを目指せ!」なんて、よくもそんな残酷なことが言えたわね
009 ★3 Campus Notes - Loose Leaves -
010 ★4 Pの刺激 - Punk is UNknown Kicks -
011 ★3 わたしの物語
012 ★3 まほろば
013 ★3 架空サークルのつくりかた
014 ★5 黎明の笛
015 ★3 コルキータ
016 ★4 セックス侍・忠臣蔵 ~大石内蔵助と47手~
017 ★4 幻術記──修験者、密教僧、陰陽師たち呪術者の験力・法力比べ
018 ★3 トラベラーズ
019 ★4 440Hz
020 ★3 王殺し
021 ★3 demi
022 ★4 POSTMAN!!(1):ア・ノーブル・ウーマン
023 ★4 りらりらん
024 ★4 ノウチラスの黒猫
025 ★4 関東心霊庁除霊局/自走式人形お春改
026 ★4 東京エスカレーターガール
027 ★4 天の種
028 ★4 DISTANCE
029 ★4 追憶のシャーロック・ホームズ-ワトスン博士最後の告白-
030 ★3 そのたま! その銃弾が、確かにセカイを変えたのだ
031 ★3 コンビニの戦士達
032 ★3 メカねこと空気入れ
033 ★4 百物語 弐千壱年
034 ★3 大東京共和国の一日
035 ★5 マヨネーズ
036 ★3 ツリーチルドレン
037 ★3 超神記
038 ★4 酒を飲む酒
039 ★3 農魂ライダーは爆走する! ~農大王道青春物語~
040 ★3 彼女のための幽霊
041 ★4 宇治見陽介の眼
042 ★5 来たるべき日曜日
043 ★4 憂春の光芒
044 ★4 村まつり
045 ★4 ナル NULL
046 ★3 箱入り魔王
047 ★4 殺人★こみゅにけいしょん
048 ★3 全ての輝けるもの
049 ★4 架空の歴史ノート-1 帝国史 分裂大戦編
050 ★5 
ゴースト≠ノイズ(リダクション)
051 ★3 正吾と冴の物語Ⅰ
052 ★4 頸折れ人形考
053 ★4 俺は絶対悪くない
054 ★3 魔法中年っ!
055 ★3 苦き泡
056 ★4 二人家康
057 ★4 藍の炸裂
058 ★3 絶滅!? SF研の死闘
059 ★3 サクラ戦線異状アリ!?
060 ★4 
お前たちの中に鬼がいる
061 ★4 我が名は魔性
062 ★3 ノワールの旋律
063 ★4 コンビニの戦士達 本篇
064 ★4 流しのミニヨン・レーサー北川【第一部】
065 ★4 暴女桜子さんはラノベの読みすぎです (佐々木家は順調に病み続けます)
066 ★4 魔王「私に勝てたらエッチなことしていいぞ」勇者「よし」
067 ★4 ナイト=ゴーント
068 ★5 ゆっくりとオレンジが潰れる
069 ★3 落語り帳 春寄席
070 ★5 関東心霊庁除霊局/自走式人形お夏MK2
071 ★4 光速文芸部
072 ★5 仮面騎士
073 ★4 Testament ‐テスタメント‐
074 ★4 そして、世界は静寂を迎える
075 ★4 笑いたい奴こっち来い!
076 ★3 デイトレ探偵 エピソード1 犬に訊け
077 ★5 鋼牙 / 試製一〇式装甲歩行機開発記
078 ★4 俺の棒銀と女王の穴熊〈1〉
079 ★4 夕餉を買いに / それから、蓮見先生は (京都詭弁案内)
080 ★4 見ざル、聞かざ流、言わざ瑠 ニュー・ワールズ・エンド
081 ★4 真夜中ラーメン同盟
082 ★4 Point Kill G
083 ★4 シャンバラの住人
084 ★4 飽食戦線ガダルカナル
085 ★5 ナイン・ストーリース? ー球児九人夏物語ー
086 ★4 幻覚少女
087 ★4 ドアノッカー
088 ★5 440Hz -1978-
089 ★4 最後の夏山
090 ★4 煉獄街
091 ★4 潜入日記 The Diary of an Undercover Detective
092 ★4 よいこの有害図書
093 ★4 空白からの手紙
094 ★4 人類を養殖している生物がいる
095 ★4 LeLeLa
096 ★4 弾道
097 ★4 除妖師
098 ★4 いとしの小さな殺人鬼
099 ★5 ある文章の告発
100 ★4 機密符牒
101 ★4 13匹目のバナナフィッシュ
102 ★4 緑眼魔女の事件簿 テロリズム・イン・チベット
103 ★4 三毛猫のものさし a rule of Mi-ke
104 ★5 白く汚れて冷たく綺麗な
105 ★4 こくいきさん
106 ★3 彼女はウワバミ
107 ★4 僕のセイシュンの三、四日
108 ★4 リーディング・ナイフ
109 ★4 美少女キケン 薬科大生の甘い毒蜜
110 ★3 むささびレディは君のために翔ぶ
111 ★3 悪兄!!
112 ★4 プロミス・リング
113 ★4 サマータイムリバース
114 ★4 歳と一
115 ★4 わたしと!あなたの?声春ラジオ!?
116 ★4 東京フラッパーガール 1
117 ★4 すけかの。
118 ★4 法律事務所×家事手伝い 1 不動正義と最初のスイーツ
119 ★4 舟崎 泉美 短編集「夜桜」
120 ★4 蒲生田岬~夕方午後五時の彼氏~
121 ★5 写楽事件帖もどった男
122 ★3 ヒトとキ (ヒトトキ)
123 ★4 僕は小説家
124 ★3 走れ、エロス!
125 ★4 愛を下さい
126 ★4 ゴールド市民カードをお持ちですか
127 ★4 疎外
128 ★4 クレイフィッシュ/ブルー
129 ★4 イタコに首ったけ!
130 ★4 デイズ・オヴ・ホミサイド
131 ★4 強請屋ドットコム
132 ★5 メインディッシュはあなたに
133 ★4 血を研ぐ
134 ★4 夜の半分
135 ★3 まちる通りの殺人

総数135作品、★5段階評価ですが、サイトのトップにもあるとおり、面白かったものしか載せてないとのことなので、★3以上のものばかりになっています。

作品点数と書籍化点数を見てみれば、33.75点に1点が書籍化されている事になりますから、非常な高確率だと言えます。
もちろん、個人出版された書籍全部が網羅されている訳ではありませんが、小説新人賞と比べれば、かなりの確率だと言えます。

小説新人賞の場合、一般小説では応募総数は200台から2000程度、平均すると700程度のようです。その中から受賞・書籍化されるのは1点か2点ですから、2点書籍化としても、1点あたりの応募総数は350にもなります。
ライトノベルに至っては、応募総数は2000から6000程度。受賞・書籍化も数点になりますが、一般小説以上に狭き門です。

なお、リストをずらっと流してみれば分かるとおり、今まで書籍化されている作品は、リストの前半に偏っています。
私もそうでしたが、書籍化の情報を出せるようになるまでは、それなりに時間がかかります。
なので、このリストには、まだ情報が出ていないだけで、書籍化の動きがある作品が他にも含まれているかも知れません。

もちろん、書籍化点数だけをもって、個人出版が良いとは言えません。
最大の違いは、○○賞受賞作という肩書きと話題性です。
個人出版の場合も、最初の事例だった「Gene Mapper」は、初事例という事で話題になりましたが、4例目ともなると、珍しい事でもなくなってしまいました。

その分、個人出版の場合、プロモーションを自分で頑張らなければなりません。
私の場合は、以前からこのブログを書いてましたから、これが使えましたし、SNSを使う方は多いようです。
また、自力以上に前述の「つんどく速報」さんや「きんどるどうでしょう」さんのように個人出版を積極的に紹介してくれるサイトもあります。

が、○○賞受賞作という肩書きには遠く及ばないのが実情でしょう。

翻って、出版社サイドの事情を考えて見ます。
出版社とすれば、新人発掘は新規仕入れ先の開拓ですから、商売をしようと思ったら欠かすことはできません。

しかし、そのために小説賞を運営するとなったら、多大なコストがかかります。
具体的な金額は分かりませんが、最終審査をお願いする評論家や著名作家さんにはそれなりの数を読んでもらう訳ですし、2次選考では出版社の編集者さんが相当の時間を費やしているはずです。1次選考などの下読みと呼ばれる選考段階では、多くの場合バイトみたいですが、相応の人手が要ります。
応募総数が4桁もあったら、事務経費だけでもバカにはできません。

それを考えれば、アマゾンのレビューやあちこちの書評サイトで一般読者の評判が確認できる訳ですから、コストをかけずに新規仕入れ先の開拓ができることになります。
作者への連絡も、大抵はSNS等でなんとかなります。
書籍化された事例の内、唯一「お前たちの中に鬼がいる」の梅原涼氏だけは、SNS等も一切やっておらず、編集の方に聞いたところによると業界内でもナゾの動きだったようですが、出版社から打診を受けたアマゾン自身が梅原氏に連絡を取り、両者を取り持ったということですから、アマゾン自体も書籍化を後押ししているのでしょう。

作家デビューを目指す者にとって、個人出版は悪くない選択だと思うのですが、大量の小説新人賞への応募と比べて、個人出版の事例は、私が予想よりもかなり少ないです。

その最大の理由は、やはり小説を書くだけに留まらない電子書籍を作る上での苦労でしょう。
ePubなどの電子書籍フォーマット知識も必要ですし、手にとってもらおうと思ったら、表紙もそれなりのモノを用意しないとなりません。

それらを、自分一人でこなすのは、正直言って困難です。
「Gene Mapper」の藤井氏のように、書く以外は、全て仕事として経験済みだったなんて人でなければ、小説を書く以上の苦労をしないと出来ません。
私の場合も、フォーマット形式に付いては、アマゾンから不備を指摘するメールをもらってます(未だに放置)し、表紙については、途中からプロの方に手伝ってもらっています。
また、校正も、自分だけでは問題を潰しきらないので、プロの方にお願いしました。
今なら、電子書籍フォーマットについては、BCCKSやパブーのようなサービスを使う方が、手軽に良いものが出来ると思います。

加えて、個人出版の場合、盛大なdisりがある事もあり、著者としては”怖い”という点も大きいと思います。

また、KDPの場合、アマゾンがアメリカ企業であり、KDPについては消費者に対するサービスというより、一つの取引先と考えているためなのか、アメリカでの課税を含め、あまり親切とは言えません。
しかし、これに関しても、今なら日本の電子書籍サービスからの配信を使えば、回避できます。(現在これを行っているのはパブーだけのもよう)

と、個人出版→商業出版については、出版社サイドで手がかからない分、確率的には高そうですが、反面苦労も多く、執筆者にとっては良し悪しで、自分のスキルに合わせて選択することが良さそうです。

そんな訳で、「小説新人賞へ投稿するのはもう古い?」とは言えないものの、新たな道だろうというのが結論です。

なお、アメリカでは、個人出版だけで作家として食べていける人も多数でている状況ですが、日本では、まだまだアメリカのようにはならないでしょう。

私自身も、紙の方が好きですし。

にほんブログ村 政治ブログ 軍事・防衛へ
にほんブログ村

2013年1月23日 (水)

KDP出版記 その6 個人電子出版における価格2

このシリーズの前回記事”その5”を書いた後、「黎明の笛」第3版のリリースにあわせて、価格を250円に値上げさせて頂きました。

その後、2週間以上が経過したので、経過報告とKDPでの値付けについて、再度簡単に考察してみます。

まず、200円から250円に上げた結果ですが、販売部数については、ほとんど変りありませんでした。
年末年始にかぶり、アマゾン全体での販売が低調だった(ランキングと自分の販売数から推測できる)事から考えると、販売部数は、むしろ伸びたと言っていいくらいでした。

購入者サイドから見ると、200円も250円も大した違いはないのでしょう。
感覚的に言って、販売部数に影響のある価格帯は、
100円以下(古い文庫本レベル。ダメ元で買ってみてもいいかな?)
100円以上300円未満(捨て値ではない古書レベル。そこそこの評判があれば試しに買ってみても)
300円以上500円未満(古本でもそこそこ売れるレベル。一定の評判があり、興味のある分野なら買うかも)
500円以上(新刊文庫本レベル。かなり期待できないと買わないな)
という所ではないでしょうか。

一方で、販売に伴うロイヤリティですが、アマゾンに専売権を与えることで70%のロイヤリティを得られるオプション(ただし、配信費用を取られる)を行使したことで、ロイヤリティはほぼ倍増しました。
ただし、それでも、総販売部数が大したことないので、ロイヤリティは雀の涙です。
小説ではGene Mappreを書いた藤井氏以外は、趣味の世界ですね。

実用書(特に利殖などお金を稼ぐ系)は、相当数売れているようなので、その手の知識のある方は、書いてKDPで売れば、週末副業程度にはなりそうです。
100ページに満たない短いモノでも、結構売れてます。

問題は、アマゾンに専売権を与えて70%のロイヤリティオプションを行使するか、35%のロイヤリティで、他チャンネルでも販売を図るかです。

Gene Mappreの藤井氏は、アマゾンに専売権を与えるよりも、複数のチャンネルで売った方がいいという見解のようです。
KDPの印税70%

私の見解は、販売する人が、どこまで営業努力できるかだと思います。
電子書籍は、自分でやってみたことで分かりましたが、結構めんどいです。
これを複数のチャンネルで販売用に、変換したり体裁を整えたりすることは、なかなかに苦労です。
藤井氏は、もともとDTPをやっていたプロですから、その辺の苦労が少なかったのでしょう。

つまり、面倒なら、販売はアマゾン任せにして、70%オプションを行使するのも悪くないと思います。

ただし、これには価格を250円以上に設定しないといけません。
問題は、100円で数を売る場合と、250円で利幅を大きくする場合の優劣ですが、書かれた本が万人に受けるモノか、一部の人にしか受け入れられるニッチ作品かによると思います。

例えば、恋愛モノなど、万人受けするものなら、250円で少数を売るより、100円にして多くの部数を捌いた方が、利益は多そうな気がします。
もともと読者が限られるニッチ作品(私の「黎明の笛」のような)だけが、70%オプション向きなのではないか……。

またまた藤井氏のことになりますが、Gene Mapperも、適宜値下げキャンペーンなど行なって試行錯誤しているようです。

私は、これ以上の販売努力が面倒になってきた事もあって、当面このままで行こうと思っていますが、また何か思い付いたら、レポートもします。

追伸
最新のレビューに「専門用語の解説がないことが多い」とありました……。
自分としてはスゴク多くの解説を書いたつもりだったのですが……
まだまだのようです。

2012年12月31日 (月)

用語解説付き「黎明の笛」第3版リリース

毎晩3時まで頑張った結果、何とか「黎明の笛」第3版の年内リリースに漕ぎ着きました。(おかげで風邪引いた)

変更点は、全章分の用語解説のページを追加したことです。
初めて読む方に優しいのは勿論、以前の版で用語が分からず投げてしまった方(ブログを見て頂いている方にはいないと思いますが)、いま一つ理解できないと感じた方も、解説付きで読み返して頂ければ、より楽しめると思います。

初版と比較し、文字ベースで20%超の大幅増補になってます。

アマゾンで電子書籍化する前は、直前まで紙ベースでの出版の方向で編集者さんと話していたため、解説を付けることなど考えていませんでした。
ですが、読んで頂いた方の複数から用語が分からず、話が分かり難かったという感想を頂いたため、用語解説を巻末にまとめ、ハイパーリンクを埋め込みました。
解説が付いた用語は、初出の際に文字サイドにラインが入っています。文字をタップして頂ければ、解説ページにジャンプします。解説の最後に元のページに戻るリンクがありますので、読んでいたページに直ぐ戻れます。
こう言う事ができるのは、電子書籍の強みですね。

解説を読まずとも読み進められますが、理解して読んで頂ければ、より作品を楽しんで頂けます。
1回目は、解説を読まずに通読、2回目は解説の内容も理解しつつ読んで頂くのも、いいと思います。
もちろん、1回目から解説を熟読しつつ、謎と事態の解決策を考えながら読み進んで頂いてもOKです。

また、第1章の用語も含め、wikipediaに写真の載っているモノは、写真も付けています。
(パブリックドメインか、クレジット表記を条件として転載可とされているモノのみ。このため、小説としては異例の1M(ePub)強のファイルサイズとなっています。DLには多少時間が必要だと思います)

また、20%増量したこともあり、価格を250円に改定しています。
これは、今回選択したKDPのロイヤリティ70%オプションが、250円が最低価格となっているためでもあります。
多分に実験的な措置なので、この結果についても、いずれレポートしたいと思います。

全ての読者に優しくなった「黎明の笛」を、是非お楽しみ下さい。

それでは、今年一年、当ブログにお越しいただきまして、ありがとうございます。
来年も、よろしくお願いいたします


2012年12月27日 (木)

KDP出版記 その5 個人電子出版における価格

前回記事で、「黎明の笛」を100円から200円に値上げすると書きましたが、その結果を踏まえて、個人による電子出版の値付けについて考えてみます。

最初に、同じテーマで書かれた記事をチェックしておきます。
Kindleインディーズ本の適正価格は?」(togetter)

この記事はアマゾンがKDPのサービスとして、KDPセレクトに登録し、本の価格を250円以上にすると、印税として70%を受け取れるサービスを始める前の記事ですので、現在と状況が少し変わっていますが、趣旨とすると、紙の本の価格や、アフィリエイターが紹介してくれる際の利益を考えると、安すぎても良くなく200円から300円くらいが良いのではというものでした。

で、これらの情報を参考として、当初100円で売っていた「黎明の笛」を200円に値上げしました。

規約により詳細は書けないのですが、結果はと言いますと、販売部数としては、値上げ前の平均売れ行きの60%程度、値上げ直前のピーク週と比べると、40%程度にまで低下した事になります。

ただし、これは発売開始から1ヶ月が経過し、ブログ等で私と接触があった人には行き渡った結果なのかもしれず、果たして値上げだけが原因で販売部数が低下したのかは、正直読み切れません。

しかし、値上げ後もペースは落しながらも、コンスタントに売れていることを考えると、100円だからモノは試しに、ということで買ってくれた人が多かった事も確かなようです。

これは、出版社が売る電子書籍が、かなり古い作品であっても、かなり高い値付けがされていることと、関係があると思われます。
ブックオフで100円で売られている本が、電子書籍でも100円で売られ出したら、恐らくこう言った購買行動はされていないと思うからです。(みんなそっちを買う)

マンションの販売と同じで、今更値を下げると怒られそうなので、今のところ値下げは考えてはいないのですが、こう言った状況があることを考えると個人電子出版の価格については、Gene Mapperのように相当に認知が図られた作品以外は、値付けが難しいですね。

と言うのも、価格を250円以上に設定し、販売サイトをアマゾンに限定すれば、著者の受け取るロイヤリティが倍の70%になるプランを、アマゾンが始めたからです。
また、料率を詳しくチェックしていませんが、パブー経由でアマゾンから販売すると、受け取れるロイヤリティは高くなるようです。(ただしその場合は、パブーに定額の支払いが必要)

売り上げを上げようと思ったら、低い値付けにして数を捌くか、高い値付けにして利益を確保するかという、どんな商品でも考えなければならない命題にぶち当たる訳ですが、現物がないコンテンツにとっては、値付けによる振れ幅が大きそうです。

私の場合は、正直失敗したかな~と思っております。もう少し100円で売って、モノは試し派への浸透を図った方が良かったかもしれない。

ですが、第3版に向けて、大量の解説追加という手のかかる作業に追われているので、第3版をUPした時には、再度価格の見直しをするかもしれません。
これは下げるつもりなのではなく、どのみち、後はミリタリー好きの方しか手にしてくれる可能性は低いだろうから、手がかかった分は頂こうかなという発想です。
一部の方には、安過ぎるという評価も頂けることもあるので。

しかし、アマゾンの場合、囲い込まれているユーザーが多い反面、PCで読めない等、購入者にとって不便な点もあるため、KDPセレクトの縛りが解ける2月には、また販売方法を含めて見直すかもしれません。

今だ、悩み中です。

2012年12月23日 (日)

「黎明の笛」表紙画像募集!

アマゾンで販売している電子書籍「黎明の笛」の表紙画像を描いて、あるいは作成してくれる方を募集してます。
ちゃんと謝礼も出しますし、著者欄にも表記します。

詳細は次のリンク先をご覧下さい。
【表紙イラスト】描いて&描きます(きんどるどうでしょう)

自分で作った表紙は、我ながらセンスないな~と思っていた所、「きんどるどうでしょう」さんがイラストマッチなる企画を始めたので、乗ってみることにしました。
今までの売り上げでも多少のお金は入ってくる見込みなので、その分で謝礼も出します。
(おかげで手元にはほとんど残りませんが)

ちなみに、現在の表紙はこんなのです。
Photo

こんなのでも、実は苦労したんです。
写真は、先日の入間基地の航空祭で撮影したものです。
それに文字を載せただけなんですけど、フォトショップやイラストレーターなど言う高尚なものは扱えないので、画像は筆まめで作成しました。(何と言う安直)
これだけで、実は丸一日ぐらいかかってます。
それでこのレベル……

応募して頂ける方がいればいいのですが……

このブログを見て頂いている方には絵描きさんはいらっしゃらないかもしれませんが、ツイッター等で拡散して頂けると助かります。
宜しくお願いします。

2012年12月19日 (水)

ツイッター開始&「黎明の笛」第2版UP

冷やし中華、もとい!
ツイッター始めました。

脱線
自衛隊では、言い間違えたときに「もとい!」と大声で言います。「もとへ」の聞き間違いかも知れませんが、間違いなく「もとい!」と聞えます。
入隊して、初めて聞いた時には、危うく吹き出しそうになりました。
脱線おわり!

ツイッターは、今まで、何だかめんどくさそうだな~と思って手を出さずにいたのですが、携帯を買い換えた(スマホではなく、wifiルータ機能付きのPHS)ので、これを機にツイッターを始めました。

ブログほど意味のある事を書くつもりはありませんが、軍事・防衛以外も含めて、ブログに書くほどではないネタや、ブログの更新情報などをつぶやくつもりです。

まだまだ使い方が良く分かってませんが、気が向いた方は、左上のフォローボタンからどうぞ。

それから、アマゾンで販売中の「黎明の笛」ですが、第2版をUPしました。
ただし、配本データが更新されるまで2日ほどかかる可能性があるようなので、表示されている版が2版になっていることを確認してからDLして下さい。

更新内容は、電子書籍の利点を活用して、自衛隊用語や軍事の専門用語について、巻末に解説を設け、そこにハイパーリンクで飛べるようにしたことと、誤字脱字の修正です。

ただし、用語解説は、第1章で出てくる用語分だけです。
と言うのも、思っていた以上に解説を書くべきと思われる語が多く、最後まで解説を書くのは時間がかかると思われるからです。

用語自体を伏線としている部分もありますし、これだけ解説を要する語が多いと、内容の理解ももとよりですが、作品の楽しみも十分に理解してもらえなかったのではないかと思っております。

ですから、用語が分からずに途中で投げてしまった方にも再挑戦してもらいたいですし、最後まで読んだ方も、用語を押えながら再度読んで頂けたら、最初に読んだ時以上に楽しんで頂けると思います。

また、誤字脱字については、ご指摘を受けたので、ワープロの校正機能を使って修正してみました。
その結果、あまりにも優秀でビックリしました。こんな事なら、最初から校正機能を使うべきでした。反省!
ほぼ、改善できていると思います。

2章以後の用語解説も、順次作業は進めています。
できれば、全章分の用語解説を、年明けぐらいにはUPしたいと考えています。
もう少しお待ち下さい。

2012年12月15日 (土)

KDP出版記 その4 値上げ編

おかげさまで、ここのところ「黎明の笛」は、かなりの数がDLされています。
販売部数は、アマゾンの規約に抵触するらしいので書けませんが、無料配布分をあっさりと越えました。

当然ながら、ベストセラーランキングは気になってみていますが、私が知る限りの瞬間最高位は、現在のところ、Kindleストアの有料タイトルランキングで32位。
Photo
紙の本を含めた文芸書カテゴリーで14位です。
Photo_2

ただし、アマゾンが如何に巨大書店とは言え、ただの1店舗でしかないランキングに、そこでしか売っていない本の全量が計上されてきたら、ランキングは上がって当然で、実売数で言えば、正直大きな数とは言えません。

小説を公開した私の狙いとしては、このブログを見てくれるような、軍事・防衛に興味の無い人にも読んでもらい、興味を持ってもらいたいというものでした。
公開からまだちょうど1ヶ月ですが、概ね成功だったと言って良いと思っています。

その原動力は、アマゾンのレビューもさることながら、やはりネットの評判であるような気がします。
目に付く範囲で、取り上げて頂いたリンクをまとめてみました。

キンドる速報 「国防フィクション『黎明の笛』元航空自衛隊幹部が描くリアリティ」

NAVERまとめ Kindleで読める!面白いインディーズ小説

ebook三昧! 「[Kindle]事件はリアルタイムで…な、自衛隊が舞台の本格ミリタリー小説「黎明の笛」」

読書メーター

これらの情報のおかげで、思いの他、好評を頂いた訳ですが、一つ気になって来たことが出てきました。
果たして、販売価格が100円のままで良いのか、と言う点です。

ランキング上位は、多くが価格の高い単行本や有名作家の文庫本が並ぶ中、100円の「黎明の笛」が、なんだか酷くみすぼらしいモノのように見えてしまったのです。
ブランド物のアパレルが、価格が高い故に良いモノに見えることと同じです。

それでも、私は売り上げ金額の最大化を図るのではなく、販売部数の最大化を図ることを目的としているため、やはり安価な方がいいだろうと考えて、100円で売っておりました。

しかし、そんな思いを抱いていたところ、前掲のキンドる速報にこんな記事を見つけてしまったのです。
個人出版の電子書籍の値付けについて考えておくべき9つの論点

これによると、100円で売っていたのではアフィリエイターの利益にならないので、ネットで取り上げてもらえる可能性が低いとのこと。
これは盲点でした。
マーケティングの手段が、ほぼネットで取り上げてもらえることしかない中で、100円で売ったのでは取り上げてもらえないのであれば、価格を上げた方が結果的に販売部数を上げられる可能性があることになります。

もちろん、買う人にとっては安い方がいいに決まってますから、この記事を読んでも、正直迷ってました。

で、「じゃあ、Gene Mapperのランキングを越えたら値上げすることにしよう!」と決意しました。
Gene Mapperをご存じない方が多いと思いますが、アマゾンがKDPサービスを始める前から、Kobo等を利用して個人で販売され、電子出版に興味を持つ人の間では、大変に話題になったSFです。


ところが、Gene Mapperが販売開始からある程度経過したこともあったのか、北朝鮮が衛星を打ち上げたり、選挙関連で、このブログ記事がヤフーの特集記事でリンクを貼られたり(ヤフーは時々リンクを貼って頂けます)したおかげか、意外にあっさりGene Mapperのランキングを越えてしまいました。
Photo_3

Gene Mapperを書いている藤井太洋氏は、Gene Mapperを販売するために独自のサイトを構築する等、大変な努力をされています。
Gene Mapper | Official Web Site

そして500円(アマゾンでのキャンペーン中は300円だった)で個人の電子書籍販売を成り立たせようとしている中、私が100円で価格破壊をしてしまうと、申し訳ないようにも思えました。
それに、電子書籍個人販売が、まだまだ創生期にある中、他にも個人で電子書籍を売ろうとしている方のモチベーションを下げてしまいかねません。

そんな訳で、値上げに踏み切る事に致しました。
一旦値上げしてしまうと、上げた価格で買って頂いた方に申し訳ないので、おいそれと引き下げができなくなってしまい、販売部数の低下を招くのではないかと懸念はあるのですが、決断致しました。

今後は、何らかのプロモーション手段も考えて行かなければならないと思っています。
今後とも、ブログともども応援をお願いします。

にほんブログ村 政治ブログ 軍事・防衛へ
にほんブログ村

2012年12月 8日 (土)

KDP出版記 その3 KDPセレクト編

KDP出版記その3は、失敗だったと判断したアマゾンに独占販売を承認するKDPセレクトへの登録について書きます。

KDPセレクトは、1億1000万円の基金の中から、分配金を受けられるなどとしてKDPサイトの中で盛んに宣伝されています。
私の場合は、決してその基金に目が眩んだ訳ではなく(ホントか?)KDPセレクトに登録することで実施可能になる無料キャンペーンを展開するためでした。
ですが、レビューがアマゾン側の審査で拒否されているらしいこともあり、無料キャンペーンがあまり効果的ではなかったことで、正直ハズレだったかな~程度に考えてました。

が、ハズレもハズレ、大ハズレでした。
前回も書いた通り、現在アマゾンの電子書籍はパソコンで見ることができません。
で、スマホやキンドルを持っていない方からの要望でいろいろ調べたました。
結果、パブーで一太郎ユーザー特典として、無料でePub
形式UPできる事が分かり(その他、Gumroadというサイトならば、あらゆるファイルを販売可能)、KDPセレクトを解除してパブーを使いPCユーザーに読んで頂けるようにしようとしたところ、なんどKDPセレクトが登録から3ヶ月しないと解除できないことが判明!

契約上、3ヶ月間はアマゾンに独占販売権を認めた事になっておりました。
と言う訳で、携帯端末をお持ちでない方には、あと2ヶ月少々はお届けできません。
楽しみにして頂いていた方もいたのに、申し訳ないです。

アマゾンが、日本でもkindle for PCのサービスを提供してくれれば良いのですが、現在はキンドルを売るためにkindle for PCのサービス提供を始めていないようです。

アマゾンはKDPセレクトの最大のメリットは冒頭で上げた1億円以上の基金から分配金を受けられることだとしています。
ところが、このサービスは日本のアマゾン内では行なわれておらず、日本語のコンテンツを提供している人にとっては、実質意味のないメリットです。

つまり、私の感じる範囲として無料キャンペーンがあまり効果的でなかった以上、メリットはほぼなく、アマゾンに独占販売権を与えたしまったため、PCしか持っていない方には供給できないというデメリットだけ被る結果となってしまいました。

今後、KDPでコンテンツを公開しようとしている方は、ご注意下さい。
少なくとも、アマゾンがサービス体制を変えない限り、私はKDPセレクトを解除します。

なお、「黎明の笛」は、おかげさまで紙の本を含めた文芸作品のベストセラー100位以内にも結構入ってくるようになりました。
Ws000002
まだ手にとって頂けてない方は、下記リンクから無料サンプルだけでもDLしてみて下さい。

2012年12月 6日 (木)

「黎明の笛」第2版への改訂作業とレビュー未反映の件

アマゾンで販売している「黎明の笛」ですが、おかげさまで徐々に販売が伸びている状況です。

紙の本も含めた全書籍のランキングで150位前後をうろうろしています。
大した数字だと思います。
誠にありがとうございます。

しかしながら、早くも課題も出ております。
一つには誤字が多いと指摘頂いたこと……
何度もチェックはしたものの、自分では何度見ても気が付かないものです。
この点は、気が付いたら都度修正致します。

もう一つは、専門用語が多く、分かりにくいとのご指摘を頂いたこと。
電子書籍なので、解説にリンクすることができるので、現在、解説とリンク作成の作業中です。
第1版をお買い上げ頂きながら、用語が理解できず挫折した方は、2版が出るまでお待ち下さい。

しかし、改めて解説を加えた方がいい用語をチェックしてみると……なるほど数が多い。
確かにこれでは分かりにくかったかもしれません。
前作「日本海クライシス2012」に対して、用語の説明が話の流れをぶった切っているため良くないという批判を頂いたため、今作では、話を追う上で最低限の用語だけを、会話の中や地の文で説明しました。
が、自分でも思っていた以上に、何気なく専門用語や自衛隊用語を織り交ぜてしまったようです。
一部伏線も、用語一つで伏線としている部分なども多く、その当たりが理解されないが故に、ご都合主義にも見えてしまったかもしれません。

なるべく早く第2版を上梓したいと思いますが、思った以上に解説を書くべき用語が多く、しばらく時間を頂きそうです。

なお、レビューを書いて頂いたにも関わらず時間が経過しても反映されていない場合は、アマゾンによって拒否されているようです。
拒否されたのかどうかは、再投稿が可能かどうかで判断できるそう。(再投稿が可能=拒否された)
拒否の理由は、長すぎたり、ネタばれを書いていたりなど、レビューガイドラインに抵触していると判断された場合との事です。

レビューを書いて頂いていても反映されていない場合は、申し訳ありませんが、再投稿していただけると助かります。

2012年12月 4日 (火)

KDP出版記 その2 無料キャンペーン編

出版界に黒船とまで言われたアマゾンによる電子書籍への参入ですが、結果的にその片棒をわずかながらも担いでしまっているため、状況報告を行なって行こうと思います。

前回、出版に漕ぎ着けるまでに、如何に苦労させられたかは書いたのですが、今回は多くの人の目に留まるようにするため、言い換えれば販促に関して、KDPで何ができたのか、そして結果がどうだったかについて書いてみたいと思います。

キンドル本を販促するにあたって、アマゾンのシステム内で恣意的にできることは、価格の引き下げと無料キャンペーンの設定しかありません。
セルフパブリッシングの先駆者とも言える”Gene Mapper”などは、低価格に設定するというキャンペーンを行なっていたようですが、”黎明の笛”では、そもそも価格設定可能値の下限に価格設定しているため、無料にするしかキャンペーンの行ないようがありませんでした。(価格の下限が100円となっている。これ以上下げるとアマゾンが儲からないからでしょう)

この無料キャンペーンですが、販売チャネルを、電子書籍に限っては、アマゾンにだけに限定しないと設定できません。
そのため、悩みどころではあったのですが、パブーでも”黎明の笛”のようにかなり量のあるコンテンツは、有料会員になってお金を払わないとUPできないため、結果的にアマゾンに限定することとなり、無料キャンペーンも5日ほど設定できることになりました。
(ただでさえ一太郎を買わざる得なかったため大赤字ですから、これ以上の出費は避けたいところでした)

で、この無料キャンペーンですが、販促の側面もあるものの、普段から私のブログを見て頂けている方には、無料で公開したかったため、KDPでUP後、直ぐに設定するつもりでした。
が、前回記事に書いた通り、UP自体で四苦八苦したため、チェックが終わるまではキャンペーンもスタートさせず、ブログを見て頂いている方には、キャンペーンスタートまでDLしないよう告知しました。
ですので、ブログを見て頂いている方は、5日の無料ダウンロード期間があれば、無料でDLして頂けると思ってました。

が、私も理解していなかったのですが、アメリカのアマゾンでは、キンドル本をPCでもソフトをDLすれば読めるのですが、日本のアマゾンでは、キンドルの他、iPad、iPhone、iPod touch、もしくはアンドロイド端末がないとDLどころか購入操作もできなかったようです。
これは、単にkindle for PCの対応が間に合わなかったのか、アマゾンの戦略なのかは不明ですが、少々誤算でした。

このブログは、最近ではユニークアクセスで500~600はコンスタントに数字が出ているので、重複の方がいるにしてもキャンペーン期間中に1500人くらいは告知を見て頂けるだろうと思っていたのです。
ところがが、DL数は、その約1/10で、アメリカやドイツ、フランスからのDLも含めて、総計163でした。

DLするための端末を持っていない人が多かったのか、あるいは小説に魅力が無かっただけなのかは分かりませんが、私の思惑以上に少ない数でした。

私としては、小説をこのブログを見てくれるような、普段から軍事防衛に必ずしも興味のない方にも読んで頂きたいという思いがありました。
アマゾンで電子書籍化したのも、そう言った思惑です。
普段ブログを読んで頂ける方には無料で公開し、レビューを書いて頂ければ、それ以外の人の目にも、アマゾンという巨大なプラットフォームを通じて目にして頂けるのではないかと思っていたのです。

ところが無料キャンペーンのDL数が少なかった事もあり、現在のところ頂けているレビューは日本で1件、アメリカで1件という状態です。
ただ、アマゾン内のレビュー以外では、読書メーターなどでも書評を書いて頂けるケースがちらほらでています。
http://book.akahoshitakuya.com/b/B00A84ZPJO

そのため、アマゾンに独占販売させるのではなく、何か別の方法を考えなければならないかと思案しています。

現在も、そこそこの数を日々DLして頂いているのですが、アマゾン任せにするのでは無く、何か自分でも何か宣伝する方法を考えないとならないようです。

最近のトラックバック

ブックマーク、RSS