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周辺国動向

2010年3月23日 (火)

何してる?

中国のY-8(ヤンキーエイト)が東シナ海で確認されています。
中国機の東シナ海における飛行について」(22.3.12)

防衛省の資料ではY-8(早期警戒型)とあったので、すわKJ-200か?あるいはロートドーム搭載の珍しい早期警戒型か?と思ったのですが、写真を見る限り洋上偵察型のようです。

ただし、この洋上偵察型も限定的ながら指揮管制能力があるという事なので、防衛省はそれを持って早期警戒型と書いたものと思われます。

捕捉はオイルリグ周辺でちょこっと接触しただけのようなので、あまり詳しいことは分かりません。
ただ一つ疑問なのは、公開されている写真は洋上偵察を行うにしては妙に高度が高いと思われることです。
もしかすると中国軍は海軍所属と伝えられるこの洋上偵察型Y-8を早期警戒機的に使う意向があるのかもしれません。今の段階で空母艦載機用だと考えたら、ちょっと勘ぐり過ぎなんでしょうが。

余談ですが、この飛行経路でしっかり捕捉できているというのは那覇配備機をF-15に変更した効果が出てるのかな、なんて思いますね。

2010年3月27日 (土)

ムスダン運用師団創設

先に韓国の連合ニュースで報道された北朝鮮によるIRBM運用師団創設のニュースですが、一度も実験してないミサイルの運用に師団まで本当に創設するのか?と思っていました。
北朝鮮軍、ミサイル師団を創設か」(産経新聞10年3月9日)

が、アメリカからも情報が出て来たようです。
北のミサイル師団新設 在日米基地などへの脅威増す 米軍当局警戒」(産経新聞10年3月14日)

まあ、北朝鮮では実験してなくても、イランでやっているから、という判断なのでしょう。

この記事で一つ気になる点は、最後の1節「報告は米軍の見方として師団新設は北朝鮮の攻撃に対して米軍が韓国を支援して軍事行動をとろうとする際、北朝鮮が日本本土、沖縄、グアムの米軍基地を攻撃して、その空軍力と海軍力を封じる能力を増すという戦略の表れだと指摘している。」です。

ミサイルが通常弾頭であれば、大量使用しない限り軍事目標への攻撃は大した効果を及ぼしません。
逆に言えば、ムスダンが記事の見立て通り在韓米軍支援のための空軍力、海軍力を封じるモノだとすれば、弾頭は核か、少なくとも化学だと推測してるということです。

それはつまり、グアムを射程に収める大量破壊兵器が配備されたということなのですが、それを六カ国協議などがあるものの、事実上座視している状態な訳ですから、まず危惧を持つべきはアメリカの外交姿勢ではないでしょうか。

2010年4月22日 (木)

中国艦隊が沖縄本島―宮古島間を通過

先週、中国艦隊が沖縄本島―宮古島間を通過したというニュースが各紙で取り上げられています。
中国艦隊、沖縄本島―宮古島間を通過 防衛省、動向注視」(朝日新聞10年4月13日)
中国潜水艦など10隻 沖縄本島沖の公海を通過」(産経新聞10年4月13日)
中国艦船:10隻が沖縄沖を南下」(毎日新聞10年4月13日)
中国軍艦、沖縄本島と宮古島の間の公海上を航行」(琉球新報10年4月13日)

領海には入っておらず、潜水艦も浮上航行していたようなので自衛隊も監視しかできなかったようです。

計10隻もの艦隊だったこと、潜水艦も含んでいたこと及び艦載ヘリが自衛艦に接近した事などから北沢防衛相も会見で注視する姿勢を見せています。

中国海軍力の増強と活動の顕在化を象徴する出来事ですが、一つ気になることがありました。
それは産経と琉球新報が報じている北沢防衛相の発言です。

両紙では、北沢防衛相がわが国に対する意図があるのかないのかを含めて調査したいと言った旨報道されています。
確かに防衛相として我が国の防衛を気にすることは当然ですし、まるで先島を切り取るような艦隊の動きは気にはなります。
しかし、この発言は我が国に対する意図さえなければ良いと思っているようにも見えます。

リアリズムと防衛を学ぶ様が「中国海軍の沖縄通過は何を意味するのか?」で詳しく書かれてますが、中国艦隊の動きの背景には、台湾に対する軍事攻撃があります。

中国が第1列島線に直接手を付けるのは台湾を支配した後のはずです。
台湾防衛用の普天間海兵隊を沖縄県外に移設しようとしたりするなど、民主党は地域の安定と言うことに配慮が薄すぎるような気がしてなりません。

2010年5月 1日 (土)

ロシアの原潜が事故?

防衛省がロシア原潜の動向について公表しています。
ロシア海軍艦艇の動向について

防衛省の資料では言及されておらず、全くの推測なのですが、これは原潜の事故の可能性があるのではないでしょうか。
資料では浮上航行していたとは書かれていませんが、公開されている写真はこの時のものでしょうし、潜行中のものを音紋で判別しただけでしたらこちらの解析能力を公開したことになるためアクラ級だと明示はしないでしょう。

原潜が浮上航行していること自体が異例で、事故の可能性を示唆しています。
おまけにこの時随伴したグリシャⅤ級小型フリゲートは、前日に宗谷岬を東航したもので、状況を見る限り慌てて合流したように見えます。
ロシア海軍艦艇の動向について

何か情報がないかと思いググってみたり、ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課様なんかも見てみましたが、この件への言及は見当たりませんでした。

ロシアの原潜は2008年にも日本海で火災事故を起こしています。この時は乗員に死者も出たためかなり騒がれてます。

自力航行していますし、今回は軽微な事故なのかもしれませんが、仮にも原潜なのですから、もし事故があったのだとしたらロシアには公表してもらいたいものですし、防衛省もその可能性についてはアナウンスして欲しいものです。

防衛省がT-4で集塵飛行を行ったのかも気になります。やってしかるべきだと思いますが、この点も情報はありません。

何か続報があれば、UPします。

2010年8月13日 (金)

木箱地雷に注意!

韓国で北朝鮮から漂着した木箱地雷で負傷者が発生する事件が起きています。
北朝鮮製「木箱地雷」爆発で1人死亡 韓国で30個以上発見 豪雨で流出か?」(産経新聞10年8月1日)

このニュースが流れる前日には、多数の木箱地雷を韓国軍が処理したというニュースも流れています。
北朝鮮製「木箱地雷」を黄海で発見 韓国軍が爆破処理」(産経新聞10年7月31日)

また、これらの木箱地雷は意図的に流されたものだとする報道もあります。
北朝鮮製地雷 意図的な流出の可能性も 韓国当局」(産経新聞10年8月11日)

これらの木箱地雷は、大雨で黄海に流出したものが、韓国北西部沿岸で漂流しているようです。
サイズは、縦9センチ、横20センチ、高さ4センチとのことで、非常に小さいものであるため、未発見のものも多いでしょう。

日本海沿岸では、韓国や北朝鮮からの漂着物はゴロゴロしています。
過去には、機雷が漂着した事例もあります。

今のところ、木箱地雷が日本海にまで漂流しているという情報はありませんが、日本海沿岸の方は、頭のスミに止めておいた方が良いでしょう。

2010年12月12日 (日)

マレン統参議長の焦り 半島情勢緊迫の予兆?

マレン統合参謀本部議長が、韓国と日本で連日に渡って米韓演習への日本参加を要望しています。

まずは韓国ソウルでの記者会見で発言
米軍制服トップ 日本の米韓演習参加を希望すると異例の発言」(産経新聞10年12月9日)

翌日、今度は東京で発言
米軍制服組トップ 対北消極的な中国を非難 米韓軍事演習への日本の参加重ねて求める」(産経新聞10年12月9日)

産経新聞が異例と報じるとおり、正直驚かされた発言でした。
報じられている日韓の歴史的経緯もさることながら、現在の法解釈上、集団的自衛権の行使と考えられる状況を演練する演習には法的にも問題があります。
(今年度リムパックでの多国間演習にも、海賊対処法を根拠に参加したくらいです。)

このことを、マレン統参議長が幕僚から知らされていないとは考え難いです。
それでも、この発言を連日に渡って実施したと言うことは、それだけ必然性がある、言い換えれば、演練しておかなければマズイ状況が発生する可能性がある、と見ているからでしょう。

可能性としては二つ考えられると思います。

一つは、北朝鮮の核開発を座視できないものとして、アメリカが軍事行動を考えている可能性です。
クリントン政権下の1994年の北朝鮮危機でも、アメリカは空幕を考えていますので、あり得ない話ではありません。

もう一つは、金正恩氏への権力委譲がスムーズに進まず、今回の砲撃事件を上回る軍事的冒険を金正恩氏が画策する可能性です。

どちらにしても憶測の域を出ませんが、今回のマレン統参議長の発言には、何か焦りのようなモノを禁じ得ません。

なお、今回のこの発言のおかげで、防衛省・自衛隊にとってプラスになる事がありました。
それは、仙谷官房長官が「演習だから直ちに集団的自衛権という話にはならない」と述べ、演習であれば問題ないと解釈できる発言をしました。
米国:マレン統合参謀本部議長、日韓軍事協力を提起 歴史問題巡り両国困惑」(毎日新聞10年12月10日)

2012年のリムパックでは、全ての状況で参加してもよさそうです。

2010年12月14日 (火)

国内事情でエスカレーションする朝鮮半島情勢 韓国がROEを変更

延坪島砲撃事件に対する韓国の対応について、いろいろと報じられていますが、一つ気になるものがあります。

民間人攻撃なら強力に報復…交戦規則を全面見直し」(中央日報10年12月1日)

国内主要紙でも関連記事が複数ありますが、最も詳しく報じている日本語記事が上記の中央日報です。

「現行の交戦規則(ROE)は「比例性の原則」に基づき、同じ種類と数量(同種同量)の武器を使用することになっているが、民間人無差別砲撃のような状況では現場指揮官が報復の種類・規模を決められるよう修正する」とのことです。
具体的には、砲撃に対して航空機で爆撃すると言った方向が考えられています。
一言で言えば「倍返し」するということです。

この方針転換は、延坪島砲撃事件において、民間人に対する攻撃まであったにもかかわらず、K-9自走砲による応射が少ないとの世論の批判が元になっています。

一方、北朝鮮が今回の事件を起した理由は、金正恩氏の権威付けであったと見られています。
もし韓国が倍返しで応射していれば、面目は丸つぶれだったでしょう。

韓国・北朝鮮ともに、国内的な事情で自らの被害よりも相手の被害を大きくせざるを得ない状態となった訳です。

交戦規定(ROE)は、本来現場の判断で事態が拡大しないように定められるものです。
そのROEが「倍返し」を基本にしてしまえば、事態は無制限に拡大しかねません。

朝鮮半島情勢は、双方の国内的な事情からエスカレーションしやすい状態になったと言えるでしょう。
前回記事にしたマレン統参議長の焦りも、この辺りを懸念してのことかもしれません。

2012年2月14日 (火)

メインステイを初目視

ロシアによる大規模な挑発飛行が報じられています。
ロシア空軍機が挑発 「近年最大規模」」(産経新聞12年2月9日)

統幕発表資料
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統幕発表資料でのロシア機飛行経路

確認されたのは、AWACSを含む次の3機種です。この他、空中給油機が活動していたもよう。
A-50 1機
TU-95 2機
SU-24 2機

TU-95については、以前の記事「ロシア爆撃機による日本周回飛行の軍事的意味」の際と、大きな差異のある飛行とはとは思えません。

SU-24は、防衛省発表が経路だけで時間的要素が分からないのため、TU-95のフライトとの関連が不明ですが、2機がそれぞれ輪島と大湊のレーダーサイトに直進しているように見えるため、サイトに対するSEADのように見えます。

A-50については、こんな所まで出てくる戦術的な意義はないため、これはやはり産経が報じるように政治的な意図の強いフライトだと思った方がいいと思われます。
北方領土の返還はしない。いざとなれば、TU-95やSU-24を管制して、武力で阻止するぞ、という意思表示でしょう。

以前も書いたような気がしますが、空自機に北方領土周回飛行でもさせないとダメですね。

2012年4月29日 (日)

北朝鮮の「ハリボテ」ミサイルは脅威

先日15の北朝鮮における軍事パレードで登場した新型ミサイルが「ハリボテ」だと、報じられています。
ですが、これは単なる「ハリボテ」ではなく、脅威の存在を示す「ハリボテ」です。

北朝鮮の新型ミサイルは「はりぼて」…米専門家」(読売新聞12年4月21日)

 平壌に招待された報道陣が撮影したミサイル6基の鮮明な写真を比べたところ、胴体の表面に伸びる電線用ダクトの取り付け場所や、ミサイルを固定するベルトの位置が少しずつ異なるなど、不審な点が見つかった。

 本物のミサイルなら、規格は同じはずで、細部にばらつきがあることは考えにくい。


詳細が分からないからコメントしずらいな~と思っていたら、ブログ「海国防衛ジャーナル」様が「北朝鮮の新型長距離弾道ミサイルは模型:独専門家」として、Markus Schiller 氏とRobert H. Schmucker 氏による、同種の見解を翻訳までして載せてくれました。
ここでは、内容は転載しないので、細部を確認したい方は、前掲リンクを見て下さい。

問題は、読売が紹介した「憂慮する科学者同盟」による分析にせよ、前掲2氏による分析にせよ、パレードで行進したミサイルに関する個別の評価は正しいかも知れないものの、それらインフォメーションからインテリジェンスを導き出す、情報分析の最終段階で、間違いというよりも、半ば意図的な虚偽ではないかと思える結論を導いていることです。

ライト氏は「現実のミサイルを反映した模型ではないし、実物のミサイルでもない。これは新たな脅威ではない」と結論している。


「海国防衛ジャーナル」様に掲載された2氏による分析の結論も、ほぼ同様です。
北朝鮮の新型ICBMは、模型(mock-up)であり、パレードで見せるというショーのためのものだというのです。

これらの分析を検証するためには、大量の写真等を見なければならないので、直接の分析はしません。
ですが、あくまで彼等のインフォメーションの評価が正しいと仮定しても、私は別の答えを導くべきだと考えます。

私が注目したのは、6基のミサイルが細部において異なっていると判断された点です。
彼等は、実際のミサイルなら細部が異なっているはずはなく、これは単なるズサンな模型制作だ、と評価しています。

しかし、これが単なる政治ショーのための着ぐるみのごときハリボテではなく、兵器開発でよく行われるところのモックアップ(模型)だと考えれば、細部が異なっていることにも合理的な説明ができますし、結論は全く違ったモノになってきます。

航空機開発でも、モックアップ(模型)は頻繁に作られます。というか作ってあたりまえです。
F2mockup
F-2のモックアップ(エアーパークHPより)

それは、主には整備性の検証、例えば、部品交換の際に、整備員がどうやってその場所までアクセスして作業するのか、手は届くのか、照明は十分なのか等、実物大の模型がなければ確認が困難な事項が多いからです。

北朝鮮の移動式ICBMは、危険性の高い液体燃料を使用している可能性もあり、燃料注入作業等の作業性や安全確保ができるかどうかは、モックアップを使用して確認する必要性が十分にあると思えます。

そして、今回登場したモックアップが、そういうモックアップであるなら、検証と改良を繰り返したでしょうから、各基の細部が異なっていることは当然と言えます。

純粋に政治ショーのためのハリボテであるなら、6基の細部を変えるようなことはしないでしょう。同じに作った方が楽です。
6基が異なっているなら、この模型は、実戦配備を視野に入れたミサイル開発のためのモックアップだと評価すべきと考えます。

そして、そうであるならば、このICBMが「ハリボテ」であることの意味は、「これは新たな脅威ではない」ではなく、「これは新たな脅威を作ろうとしていることの証左だ」となるべきです。

2012年8月 8日 (水)

東京都の尖閣上陸と事前対応策

東京都による尖閣上陸を政府が認めるようです。
尖閣上陸、政府が容認検討…都が近く申請」(読売新聞12年8月1日)

政府・外務省に任せておいたら、永久に何もしないでしょうから、都の動きには大賛成です。
問題は、中国の反応とその対応策です。

武力をもって阻止しようとしてくる可能性は低いと思われます。
もし、実際に衝突の可能性が高くなれば、軍事衝突を望まないアメリカは、衝突前に空母を派遣する等、介入の構えを見せるでしょう。
そうなれば、1996年の台湾海峡ミサイル危機のように、中国とすれば、恥をかかされた上、逆効果でしか無くなります。
歴史的にも、国際法的にも、中国の主張は根拠に乏しいため、結果的に、ここで事を大きくすれば、中国の非道が世界的に広まる結果になるからです。

となれば、打ってくる手は、嫌がらせと日本の世論に対する揺さぶりです。
尖閣諸島中国漁船衝突事件のように、関係のない邦人を拘束したり、レアアース等の輸出を止める等の措置をとってくる可能性が高いと思われます。

これらを、完璧に封じる手はないでしょう。
ですが、中国の無法ぶりを世界に向けてアピールすることで、いくらかは予防措置がとれると思います。
例えば、報復措置が予想されるとして、事前に中国に対する渡航自粛要請を出す、経団連を通じて、企業に注意を促す等です。
これを事前行っておけば、「それ見たことか」中国は無法国家だと宣伝できます。

中国としても、経済が減速気味であることもあり、チャイナリスクを顕在化させるこれらの措置は、諸刃の剣でもあります。
何もしてこないことはあり得ませんが、いくら一党独裁とは言え、出来ることは限られているでしょう。

日本としては、何より国民全体が、強い意志を持って望むことが必要だと思われます。

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