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宇都隆史 氏

2010年7月13日 (火)

参院選総評

前回記事で宇都先生の当選だけお伝えしました。今回は、防衛問題からちょっと外れますが、参院選の総評について書いてみたいと思います。

改選121議席中、与党が36%の44議席しか獲得できなかったため、与党の惨敗と伝えられています。

原因としては菅首相の消費税発言であるとの意見もありますが、消費税10%と言っていた自民が議席を減らせてないのですから、消費税発言そのものが原因ではないでしょう。
その後の発言がブレた姿が、普天間で迷走した鳩山元首相に被ったのではないでしょうか。
強行に10%と言い続けた方がまだ良かったかもしれません。

千葉法相が落選したことに見られるように、民主党に内在する旧社会党的な性向に国民がNOと言ったという点も大きいのではないかと思っています。
(それでも千葉法相を慰留するなんて空気読めてないよな、と思いますが……)

さて、ここからは前の記事でも言及した宇都議員(やっぱり都度先生と付けるのもなんなので議員にしときます)の得票数について、考えてみたいと思います。
最初に最終的な得票数を確認すると、次のとおりでした。(敬称略)
片山さつき(比例区自民トップ)29万9千票
宇都隆史 (比例区自民11位)12万1千票
赤石清美 (比例区自民12位)10万8千
堀内恒夫 (比例区自民次点 )10万2千票

正直言って、ここまで苦戦するとは予想外でした。
自衛隊の組織票があれば、比例区でもトップクラスで当選するだろうと思っていたのです。
何せ、前回参院選で佐藤議員が25万票あまりを獲得していたからです。

佐藤議員が参院選に立候補するため退官したばかりで話題性があったこと、イラク派遣で「ヒゲの隊長」として一般にも非常に知名度があったこと、退官前には各地の基地等で講話を行って部内(自衛隊内のこと)での知名度も高かったことなどを考えれば、1等空尉で退官した宇都議員が、佐藤議員ほどの得票数にはならないだろうとは思ってはいましたが、よもやここまでとは思いませんでした。

「知名度」が私が思っていた以上に選挙で重要なモノなのかもしれませんが、ここまで苦戦すると疑念も湧きます。
それは、「北澤防衛相が圧力をかけたのではないか?」というものです。
何か具体的な情報があっての話ではなく、単なる私の憶測です。
ですが、実際に多少の圧力はかけられます。

自衛隊では、通常選挙が近くなると、投票に行くように指導されるだけでなく、基本的に関与をしないよう指導がなされます。
総務部門の部署に配置されたことがないのでうろ覚えですが、国政選挙ではほぼ毎回なんらかの通達が出ていたように思います。

今回はそれをより厳しく行ったのではないか、などとも思ってしまうのです。
例えば、非拘束名簿方式であるなど選挙制度についても言及させないとか、です。

ただし、票が分散してしまったという要素も間違いなくありました。
それは、私は意図的に言及しなかった事なのですが、実は民主党からも自衛隊OBが立候補していたからです。
【参院選】“戦場”となる自衛隊 元空自が地上戦、元陸自は空中戦」(産経新聞10年7月8日)

民主党からは、元陸将補の矢野義昭氏が立候補していました。
階級や大きな部隊での指揮官歴の他、著書もあるなど、それなりに知名度もあった方です。

著書「日本はすでに北朝鮮核ミサイル二〇〇基の射程下にある―金正日の核とミサイル問題の深層」


よく民主党から立候補する気になったな、と思います。裏切り者扱いされたりする危険性もあったでしょうに……

しかし、結果としてはさほど票が割れたと言う事もありませんでした。
矢野氏の得票数が、1万9千票と宇都議員の1/6程度だったからです。

それを考えると、やはり十分に組織票として機能しなかったということでしょう。

前掲の新聞記事に現役幹部自衛官のコメントとして「うまくやれば2人のOBを通せるぐらいの力はあるのだが…」と載っていましたが、佐藤氏が得票した25万票を二人で分けていれば、それぞれ12万5千票を獲得したはずで、本当に二人通せた可能性もあるのです。

これを考えれば、今回は余程下手を打ったのか、あるいは何某かの圧力があったのではないか……と思えてしまうのです。

今後は、佐藤議員と宇都議員の二人がかりでしっかり組織固めをして欲しいと思います。

最後に、北澤防衛大臣の言を上げておきます。
「政権政党として未熟。政権交代したことでおごりがあったのなら謙虚にしないといけない」
慎重に言葉を選んできた、つまりは我慢してきた人としての言葉のように思えました。
実際には、発言以上に左に位置する人なのかもしれません。

2010年7月12日 (月)

宇都隆史先生当選!

宇都隆史先生ご当選おめでとうございます。

早朝に起きて記事を書いているので、速報だけお伝えします。

宇都隆史先生(今日から敬称変更です)が約11万6千票を獲得して、自民党比例代表11位で滑り込みセーフとなりました。
まずはおめでとうございます。

それにしても、11万6千票しか行かないとは、自衛隊組織票30万票は何処へ行ったんだ!
たぶん、馬鹿正直に「選挙に行け」としか指導しなかったんでしょうね。
「比例区は非拘束名簿方式だから、政党名ではなく個人名で投票しなさい」ぐらいな指導をして、プロフィールを書いた名簿を見せるはしても問題ないだろうに。

次回参院選は、佐藤先生がいらっしゃいます。
しっかりやって欲しいものです。

余談ですが、「宇都隆史」と検索すると、なんと当ブログがgoogleで8番目、gooで9番目、BIGLOBEで8番目に表示されてました。

微力ながらお役に立てたのかもしれません。

2010年7月 8日 (木)

日曜は投票日

今週末の日曜日、7月11日は参議院議員選挙の投票日です。

みなさん投票には必ず行きましょう。
当日遊びに行くつもりの方は期日前投票に。

選挙に近くなったら応援記事を書こう、と思っていたのですが、ウッカリしている内に公示になってしまいました。
某候補の事務所にブログで応援記事を書いて良いか問い合わせましたが返答はなし。
まあ、当然と言えば当然でしょうか。
個人が勝手に書いているブログとは言え、応援して下さいと言えば公職選挙法違反になりかねません。
選挙管理委員会にも問い合わせましたが、完全個人で書いているブログでも、違反とされる可能性はあるとのこと。

と言うわけで、迷惑になってもいけないので特定の候補者名は上げません。
返す返す、公示前に記事を書くんだったと反省……

みなさん重々承知していると思いますが、1点だけ注意点を書いておきます。

今回の参議院議員選挙では、選挙区と比例区の両方に投票できます。

選挙区は、衆議院と同様、それぞれの立候補者に投票です。

問題は、比例区です。
まだこんな職員います…「比例は政党名」誤説明」(読売新聞10年7月6日)
こんなニュースも出ているようです。
比例区は、非拘束名簿方式ですので、政党名だけでなく候補者名でもOKです。

というより、候補者名での投票の方が、投票者の意志をより反映できます。
得票の多かった順に当選となるからです。
そして、それだけでなく、より多くの得票数を得た候補が、それだけその政党の当選者数増加に貢献したことになるため、その後の発言力も大きくなるのです。

という訳で、比例区では、候補者名で投票しましょう。

選挙戦終盤に来て、信じられないような発言をする方もいるようです。
官房長官、戦後補償に前向き 日韓基本条約は無視」(産経新聞10年7月7日)
情勢は好転しつつあるようですが、まだまだ楽観視はできません。

みなさん、必ず投票に行きましょう!

2010年2月19日 (金)

宇都隆史氏公式HP

フォローしきれていませんでしたが、宇都隆史氏の公式HPが開設されてます。

プロフィールや活動報告、励ます会の情報などが載せられています。

もちろん手伝っている人がいるのだと思いますが、ブログやツイッターまでリンクされており、議員に当選された以降も果たして可能なのか、と疑問が湧くほどてんこ盛りです。

と、HPの紹介だけではなんなので、氏のHPトップにツイッターでの発言が載せられていたので、そのことについてちょっとだけ書きます。

宇都氏は、政府がインド洋派遣部隊の帰国に際して、艦艇を晴海に寄らせた事を非難しておられました。
現場の苦労を慮っての事ですが、私は良かったと思っています。

確かに実際に乗り組んでいた方としては、余計な苦労かもしれませんが、派遣部隊を政府が表立って慰労するということは、彼らに対する肯定的な評価だと言えます。
政府としては活動は終了させることにしましたが、決して評価をしていない訳ではないことを示したのは悪くないと思います。

以下、宇都氏のつぶやきからコピー
********************
ハイチの陸自部隊と入れ替わり、海自のインド洋派遣部隊は帰国に。隊員の皆様にはお疲れ様でした。留守を守り抜いた家族の皆様にもありがとうという気持ちで一杯です。

それでも釈然としないのは、野党時代には自衛隊に否定的だった総理、そして防衛大臣は本当に心を伴って労いの意を持ってくれたのか?そして、母港が舞鶴でも横須賀でもない船籍が、どうして遠回りして晴海に寄稿せねばならないのか?

現場は口が割けても言えないと思うので、敢えて叫びます。総理や大臣の都合に合わせて任務疲れの部隊を遠回りさせ、慰労するから晴海に来いというのは、国益ではなく単なるパフォーマンスでしかないのではありませんか。

航路の変更で生じるロスタイム。平時/有事に関わらず「ミリミリ」行動する事を余儀なくされる自衛隊にとって、予定にない指揮官の好意は感謝よりも迷惑の方が多いです(経験上。もちろん、摺り合わせした上での表敬視察は嬉しいですが)。
********************

2009年11月27日 (金)

宇都氏の正式公認が決定

先日の記事をアップした翌日、宇都氏の正式公認が決定しました。
自民、参院比例で3氏を公認」(日経新聞09年11月26日)

20091126img_6359
写真は佐藤正久氏のHPより
擁立に向けて動いたと言われる佐藤氏も隣でバッチリ写ってます。ソースが確かではないのですが、宇都氏は佐藤氏の秘書をしているとの情報もあります。

これで、来年の参院選への出馬が確実となりました。
宇都氏については、これからも情報があれば継続して取り上げて応援します。

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