日本共産党と戦う情報保全隊
赤旗は、随分前から情報保全隊を目の敵にしています。
「赤旗 情報保全隊」でググっただけでも、赤旗の記事が山のように出てきます。
「自衛隊 今も国民監視 違法な個人情報収集 情報保全隊の内部資料」(赤旗12年9月4日)
「国民監視、人権も民主主義も無視 自衛隊情報保全隊の実態」(赤旗12年9月4日)
「国民監視にも復興予算 情報保全隊の器材整備費 13年度概算要求」(赤旗12年10月14日)
「保全隊に携帯 これで復興? デジカメ・車両無線も 森本防衛相 “守るのは自衛隊員”」(赤旗12年10月19日)
赤旗に記載されている情報保全隊の部隊紹介は次の通りです。
自衛隊情報保全隊 防衛相直轄の情報部隊。表向きは、防衛秘密の保護と漏えい防止を目的としていますが、実際には国民監視が主任務。陸海空3自衛隊に分かれていた情報保全隊は2009年に「自衛隊情報保全隊」に統合・新編。10年には民主党政権のもとで増員され、定員は約1000人。国民監視差し止め訴訟の仙台地裁判決は、差し止め請求は却下しましたが、「違法な情報収集」だと認め原告のうち5人に賠償支払いを国に命令。原告・被告双方が仙台高裁に控訴しました。
情報保全隊は、大多数の自衛官にとっても、何をやっているのか良く分からない部隊です。
しかし、秘(文書)を扱う資格である防衛適格性を持つ隊員にとっては、毎年、かなりのプライバシーまで含めて申告する文書を書かされるので、なじみが薄いという訳でもありません。
赤旗は、国民監視のための組織だと言って攻撃しますが、赤旗が表向きの理由として書いている通り、防諜(情報漏洩の防止)、特に自衛隊員を籠絡して、情報を流させるエージェントとして取り込まれることを警戒・監視している部隊です。
そのため、当然の結果として、自衛官を籠絡しようとする勢力の動向を監視することになります。
国民全体を監視している訳ではなくて、自衛官のオルグを狙う団体、及びその主張に繋がりそうな組織・個人を監視することになります。
赤旗が、情報保全隊を目の敵にするのは、彼等が意図する自衛官のオルグに対抗する部隊が情報保全隊だからなのです。
赤旗の尻馬に乗って、朝日や毎日あたりも情報保全隊を批判しますし、部内(自衛隊内部)からも煙たがられる情報保全隊ですが、日本の防衛のために必要な組織です。
なお、個人的には、復興支援のために情報保全隊に予算が付けられた事には注目しています。
具体的な事例の情報がありませんが、過酷な被災現場で活動し、疲弊した自衛官を対象として、「大変ですね」などと言って接近・オルグを図ってきた事例があったのではないかと推測しています。
何かとベールに包まれた情報保全隊ですが、彼等の活躍は、拙著「黎明の笛」にも書かせて頂きました。
その活動の一端(特殊なケースですが)が分かって頂けるのではないかと思っています。
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