茨城沖サメ対策は、水中弾を使って災害派遣をしたら?
茨城の海水浴場沖にサメが出現し、遊泳禁止になっている海水浴場もあるようです。
「茨城沖、新たにサメ16頭 海水浴場で防護網設置」(産経150807)
「サメ出現でビーチ閑散、観光に打撃 茨城県内の海水浴場」(産経150807)
サメの出現は、たまたま黒潮で流されたのではなく、海水温の上昇が関係する自然現象でしょう。
なので、駆除しようとしたところで簡単にはゆきませんが、人が死傷する可能性があるのですから、可能な対策は行うべきだと思います。
現状、防護網で安全確保をしていますが、サメが千葉や東京湾に向かわないとも限りません。
ですが、大型の魚類であるサメを駆除する具体策は、コストも考えるとなかなか難しいと思われます。
沖縄やオーストラリアでは、サメがウヨウヨしていますから、完全に駆逐することは不可能で、数を減らすための駆除が行われています。
方法としては、餌を付けたロープで、釣るのですが、茨城沖のように絶対数が少ないサメを駆除する方法としては適切とは思えません。
「オーストラリアのサメ駆除作戦、172匹を捕獲」(CNN140509)
「【動画あり】4mの巨大サメ、重すぎて計量エラー 八重山で88匹駆除」(沖縄タイムス150731)
しかし、茨城沖のように絶対数が少なく、ヘリによって目視観測ができているのでしたら、有効な方法がありそうです。
ヘリなどの航空機で捜索し、空中から機関銃で射撃すれば良いのです。
ですが、この方法にも問題があります。
通常の銃弾は、例え強力なライフルでも、水中ではあっという間に速度が衰え、威力がなくなってしまうのです。
映画やドラマでも、銃を持った襲撃者から逃れるため、水中に潜って逃げるシーンがよく現れますが、銃弾は水中ではあっという間に速度(つまり威力)を失います。
このビデオは、水中でAK47を撃った動画ですが、弾丸は1.5m程で止っています。
(2分42秒くらいからが良く分かります)
報道されている写真を見ると、サメはかなり浅い所を泳いでいるようですが、それでも水中での銃弾の威力が衰えることを考えると、普通の機関銃で撃っただけでは不十分かもしれません。
ですが、以前にも取り上げた技術研究本部が行っている「飛しょう体の水中弾道特性に関する研究」というのがあります。
実験では、かなり良い結果が出ているようで、写真を見る限り数メートル先でも威力を保持している様子です。
また、海外でも、同種の銃弾が開発されています。
銃弾の形状を変えるだけなので、作るのは容易でしょう。
これを使ってヘリからサメを撃てば、十分な効果がありそうです。
自衛隊が行う場合、名目は災害派遣になるでしょう。
災害派遣を実施するための3用件、「公共性」「非代替性」「緊急性」については、緊急性も非代替性も怪しいですが、最近は、これら要件に照らし合わせてかなり怪しい状況でも派遣が行われていますし、過去には災害派遣として戦闘機でトドを撃ったことすらあるくらいです。
問題があるとすれば……
ここでもシーシェパードなどの環境テロリストやワシントン条約でしょうか。
前掲CNNのオーストラリアでのサメ駆除に対して、シーシェパードが批判しているようです。
これに対してサメの保護を訴えていたシーシェパードの関係者は、「捕獲された172匹は大部分が、人を襲ったこととは無関係のイタチザメだった」と批判。生きて放されたサメも「ショック状態」になって海の底に沈んでしまうと主張している。
また、私は詳しくありませんが、ワシントン条約が関係するようです。
「宮古 サメ駆除の制度適用は困難か、ワシントン条約絡む」(琉球新報19960727)
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