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「日本海クライシス2012」

2012年9月30日 (日)

「日本海クライシス2012」の再公開

先日から、「日本海クライシス2012」の公開HPがリンク切れを起こしていました。

「もしや、北朝鮮からハックされたのでは?」
あるいは
「防衛省から目を付けられて、自衛隊のシステム防護隊がやったのかもしれない?!」
なんて思ったのですが、実際は私のネットワーク環境の契約変更にともなってHPのサービスが受けられなくなっていただけでした。

HPの再構成をするなら、リンク集などは修正した方がいい状態だったので、小説部分だけ、ネット小説公開サイトを利用して、そちらに掲載させて頂く事にしました。

以下のリンクから、読めるようになっております。

「日本海クライシス2012」

縦書きPDFや、携帯でも読めるようになっております。

内容的に、今年4月の北朝鮮による弾道ミサイル発射事例等には触れていないため、内容的には、若干古くなって来ておりますので、一応、公開は今年いっぱいを考えております。

2009年8月13日 (木)

万人御礼

本サイト(と本人は思っている)である小説公開サイトの来訪者が、ナント1万人に達しました。

開設前には、「100人くらいしか来てくれないんじゃないか?」なんと思っていたりもしたんですが、開設から約1年3ヶ月で大台に乗りました。
カウントは延べ数なので、実際に小説を読んでいただけた方は、100人にも満たない数かもしれませんが、それでも大した数になったと思われます。
やはりこのブログから訪問して頂いた方が多いようです。
この場を借りて御礼申し上げます。

自衛隊の問題点に焦点が当たるように書いたつもりでしたので、「防衛省から抗議が来たらどうしよう」、という懸念もありましたが、今のところ大丈夫なようです。
まあ、当然ながら守秘義務にも配慮して書いた訳ですので、問題ないハズだ、と認識はしておりましたが、内心はビクビクものでした。

ちっとも次回作に取り掛かれる状況ではないのですが、ボチボチ構想を練って行きたいと思っております。
これからも、このブログともどもよろしくお願い致します。

2009年2月26日 (木)

シミュレーションを書くこと

軍事研究誌の最新号である2009年3月号に、元陸上自衛官の高井三郎氏が、「竹島砲爆撃作戦は可能か?」という記事を書いています。

この記事の内容については、また別の機会に書きたいと思っていますが、今回はこの記事の文末に同氏が、「日本の防衛担当記者達は、筆者の竹島・対馬作戦の一例を見て、相手にわが手の内を見せる秘密漏洩と騒ぐであろう。」と書いていることについて書きます。


と言うのも、同氏が非難を受けるなら、公開している小説中で、同氏と同様に起こりうる危機を描いているため、私も同罪だろうからです。


同氏の論文は、日本が竹島を攻撃した際に起こりうる事態について記述しています。
私の書いた小説は、北朝鮮が長射程の弾道ミサイルを開発した後に起こりうる事態について書きました。
想定している事態はまったく別のことですが、周辺諸国の軍事的能力や自衛隊、米軍の能力から、起こりうる事態とその結果を予想して書いているという点で同じです。

同氏と私では、メジャー度が雲と泥ほど違うので、同じ罪だとしても量刑は違うでしょうが、同氏が有罪なら私も有罪でしょう。


ですが、同氏が「現代各国軍の参謀教育を受けた将校であれば、誰でも気が付く」と書いている通り、シミュレーションが正確であればあるほど、結果は必然的なものとなり、相手国の軍人も同じものを予想するはずなのです。竹島を巡る事態は、韓国軍参謀本部も同じような予想をしているでしょうし、ICBM級のミサイルが開発できた時のことは、朝鮮人民軍内部でも予想できているはずです。


一方、上記の通り、同氏はこういったシミュレーションを公表することに問題はない、と書いているものの、その意義を書いてはいません。
しかし、私はこの意義こそが重要なのだと考えています。
民主主義の国にあっては、軍人(自衛官)だけが、軍事的に予想される事態を考えていれば良いというものではありません。
広く国民全体が、起こりうる事態を理解し、国防政策についての意思を持っているべきです。そのためにも、起こりうる事態を分かりやすく示したシミュレーションが公開されているべきだと考えています。

2008年7月13日 (日)

日本海クライシスの現実化

イランのミサイル発射などで、アメリカを始めとする世界の耳目が中東に集中している。その一方で、北朝鮮のテロ支援国指定の解除が進められている。

この流れが継続すれば、北朝鮮は確実に力を付けるだろう。
「日本海クライシス2012」に書いた内容が現実化することを願っては居ないが、このままでは本当に現実化してしまいかねない。

実用化、小型化にはまだ難があるはずだが、北朝鮮は核実験を成功させ、核弾頭製造能力の下地があることは証明している。テロ支援国指定が解除されれば、工作機械などの入手は容易になり、ミサイル開発能力は間違いなく進展する。

2012年頃には、本当に米国まで到達するミサイルを製造してしまいかねない。予言的作品を書いたものの、現実化してしまうことはゴメンだ。

それまでに、作品中で描いた自衛隊の弱点だけでも、補強されることを期待したい。

2008年7月10日 (木)

出版:より多くの方に読んでもらうために

サイトで小説を公開し始めてから約2ヶ月になります。おかげさまで累計2千名以上の方に訪れて頂きました。予想以上の方に見ていただいたのですが、一般の方の防衛問題への理解を深めたいという目的からすれば、もっと多くの方に読んで頂きたいと思っています。

そこで、ドリームブッククラブに登録することにしました。ドリームブッククラブとは、読者支援で出版化を目指すオンライン読み物サイトです。
と言っても、なんのことなのか分からないと思います。私も最初にサイトを見た時には、???でした。
アルファポリスという出版社が開設しているサイトなのですが、このサイト内において登録された小説などを公開し、読者からの投票結果などから、紙メディアでの出版化を検討するというものです。(「日本海クライシス2012」は、全く同じ内容で公開しております。)
読者は、作品を気に入った場合、出版化された際に購入することを予約する購入予約、出版化された際に印税の一部を受け取る出資、それに純粋に応援だけを行う携帯投票によって作品を支援し、支援が一定のポイントになると、出版社であるアルファポリスが最終的に検討を行い出版をするというものです。
詳しくは、ドリームブッククラブの利用ガイドをご覧下さい。

アドレスは、こちらです。
http://www.alphapolis.co.jp/dream.php?ebook_id=1012082

価値観が多様化し、出版社としても何が売れる作品なのか判断が難しいところを、読者投票で可視化し、出版化しようという試みのようです。出版社としては、いろいろな作品を掘り起こしたいが、リスクは回避したいということでしょう。
そういう意味では「日本海クライシス2012」も、一部の方(ミリタリー・ファン?)には読んで頂けている作品なので、方向性は合致していると思います。

白状をしますと、オンラインで公開する前にも、実は何社かの出版社に持ち込んでおります。今流行の協同出版をする出版社だったのですが、作者である私も費用負担を求められるわけです。もちろん、多少は負担しても良いとは思っていたものの、もっとも少ない負担額提示をしてくれた出版社でも100万ほど必要だったため、断念しました。(個人的にそれほど経済的余裕がなかったので・・・)
ただし、作品の分量も勘案すると、100万という金額はかなり少ない負担額だったようです。全く偶然ですが、その会社の社長さんが自衛隊OBだったのです。そのため、一定数の販売は見込めるだろうということで、私の負担分を少なくしてくれたということでした。負担額の多い出版社では、なんと250万円以上の金額が提示されてました。

「日本海クライシス2012」を気に入ってくれた方は、是非ドリームブッククラブで応援をよろしくお願いします。

ブログの方は、これからも防衛問題の理解に役立つ記事を書いていこうと思います。

2008年6月30日 (月)

「日本海クライシス2012」と守秘義務

自衛官には守秘義務と言うものがあります。
自衛隊法第59条1項に、「隊員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を離れた後も、同様とする。」と定められてます。
OBである私も、当然この法令に従わなければなりません。

そのため、「日本海クライシス2012」を書くにあたって、正しい情報は何かということにも増して、どこまで書いて良いかをチェックしました。
最終的には、サイト内の「小説のスタンスなど」にまとめたとおりですが、基本的に「公開されている情報に何とかかれているか」という観点でチェックをしてます。

その過程で、正直言ってびっくりさせられました。
非常に多くの情報が出回っており、特にインターネットで非常に広範な情報収集ができたからです。
その出元は、昨今話題の自衛官による情報漏えいではなく、米軍やその開発元である企業からのものが多いようでした。在職中も、何とはなしに感じていましたが、あらためてチェックすると、自衛隊の中では明らかに秘に該当する情報が、何気にサイトに載っていたりします。
「なんだかな~」というのが正直な感想です。
自衛隊は、閉鎖的だという批判を受ける反面、情報漏えいがニュースになったりと、二律背反な要求を受けます。自衛隊は、ほんとうに秘匿するべき情報と、公開すべき情報をもう一度見直すべきでしょう。

どの情報がそうだとは言えませんが、いろいろとビックリさせられたサイトは、その他のリンクにも載せている「Weapons School」さんです。
防衛関係の企業に身を置いているわけでも全くなく、趣味で調べられているようなのですが、非常に正確で驚かされました。
そして、助けられました。つまり、「Weapons School」さん他、多くのサイトに相当な情報が載っていたため、小説の展開を、妙にボカせたり歪曲させたりする必要がなく、理論的に展開することができた、というわけです。

ただし、良く言われるように、ネットは玉石混交です。2ちゃんなどでは、トンデモな情報が飛び交ってます。しかも、正しい情報を書いたかたがボロクソに批判されているようなケースまであります。

私は、防衛問題に対する正常な理解は、正しい情報から得られると思っていますが、その反面、「防衛研究」誌を普通の人に読めと言った所で、無駄だということも分かっています。
だから、その間を埋めるべく小説を書こうと思ったわけですが、この観点からすると「日本海クライシス2012」は失敗でした。
いろいろと詰め込み過ぎてしまい、普段から「防衛研究」誌を読んでいるような人でなければ、話の展開についてゆくことが難しいような代物になってしまいました。

やっとサイトとして完成したところなので、次回作についてはまだ決定しておりませんが、主張したいテーマは絞る、ということだけは決めています。
F-Xの選定問題あたりを書きたいとは思っているのですが、シミュレーション小説とすることは難しく、汚職などとからめたサスペンスでしか書けそうにありません。

2008年6月22日 (日)

「日本海クライシス2012」中で提起している問題点

 ちょっと遅れてしまいましたが、今回は「日本海クライシス2012」中で提起している問題点についてまとめてみました。
 多少ネタバレになりますので、まだお読みでない方はご注意下さい。


1 MDによるアメリカの安全保障
 MDは、日本を弾道ミサイルの脅威から防護するものですが、同時にアメリカを防護するものでもあります。しかも、アメリカの防護を考えた場合、日本の協力は非常に重要です。
 個人的に、日米安全保障条約が偏務条約であることには反対で、MDによってアメリカの安全保障に寄与することに、むしろ賛成です。ですが、多くの日本人はそのことを認識していません。MDについての論議は、技術的な可能性とコストばかりが論じられますが、日米両国の安全保障のあり方を含め、もっと本質的な議論が必要です。
 「日本海クライシス2012」では、日米両国の安全保障のあり方にフォーカスが行くよう、日本列島がアメリカにとっての不沈イージス艦であることを描きました。


2 北朝鮮による米本土攻撃
 映画「1941」や9.11同時多発テロに対するアメリカの反応を見てもわかりますが、ヨーロッパからもアジアからも離れた位置にあるアメリカは、本土が攻撃を受けることに対して、かなりセンシティブです。
 北朝鮮が、アメリカ本土を攻撃する能力を持った時、積極策に出るのか、消極策にでるのかは不透明ですが、「日本海クライシス2012」で描いたように、両極端な反応を見せる可能性が十分にあります。その時はいずれやって来ます。その時、日本はどうすべきなのか、論議のネタの一つとして、シミュレーションしました。


3 空自基地の脆弱性
 基地の外柵の直ぐ近くまで民家が密集している基地が多いなど、空自基地はゲリコマによる攻撃を想定した場合、不利な環境にある基地が多数あります。また、反撃するための物理的手段、法的権限、付随的被害に対する世論など、全基地共通の問題点も多くあります。
 特に、「日本海クライシス2012」で描いたように、基地外から航空作戦能力を無力化することも、一時的であれば不可能ではないと思われます。実態を知り、法的権限など自衛隊の行動についての理解してもらいたいとの思いで描きました。


4 北朝鮮の航空作戦能力に対する評価
 ほとんどの保有航空機が旧式機であること、パイロットの訓練が不十分であることから、北朝鮮の航空作戦能力については、非常に見下した評価がほとんどです。
 しかしながら、物的にも人的にも質的優位が圧倒的であっても、戦い方次第では致命的な結果にもなりえます。「寡兵敵せず」という言葉がありますが、ある戦術が成り立つためには一定量の戦力が必要です。上記3で指摘した弱点をつかれた場合、防空網が突破される危険性があります。


5 MD実施部隊の運用上の障害
 イージスを運用する海上任務部隊、そしてパトリオットを運用する高射群、そのどちらも、保有する兵器を効果的に運用するためには様々な障害があります。この問題点は、多く専門家が認識しているものの、一般にはほとんど認識されていません。
 弾道ミサイル迎撃を行う兵器の迎撃確率及びそのコストばかりが論議されますが、MD実施の場合には、イージスやパトリオットに対して相当の支援が必要となること、及び海上交通や航空交通を制限する必要性があることを描きました。


 他にも、細かなテーマをいくつも盛り込んでいます。
 作者としては、「日本海クライシス2012」が少しでも防衛理解に貢献できれば幸いです。

2008年6月15日 (日)

「日本海クライシス2012」の生い立ち

 「日本海クライシス2012」は、私が現役自衛官だった頃、自衛隊内部での教育用として考えていた複数の小説用プロットをまとめたものです。起こりうる事象を時系列で組み立て、その中での人の動きを小説スタイルで書き出したモノです。
 そのため、第5章まで少々かったるい印象を持たれるかもしれませんが、その後に6章、7章で起こることの複線になってます。先の展開を予想しながら読んで頂ければ、多少は楽しんで頂けるかと思います。

 小説中、兵器やシステムの解説が多いですが、これについては、「軍事研究」誌などの専門誌を見ることがないような方にも 防衛問題についての理解を深めていただけるようなモノにしたかったため、こうなりました。
 先の展開を予想してもらうためにも、必要最小限な情報は小説内部に書いて置きたかったということです。
 しかし、玄人裸足のマニアさんにとっては、少々冗長だったかもしれません。(陸海空の情報を網羅的に押さえているマニアさんは少ないと思いますが)

 次回は、「日本海クライシス2012」中で提起している問題点について書きたいと思っています。

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