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2015年10月

2015年10月 3日 (土)

創作通信_その5

半月もブログ更新をサボっておりましたが、遊んでいたわけではありません。
次回作の作業が忙しく、ブログまで手が回らなかった次第です。

というわけで、なんとか年内に次回作をお届けできそうです。

以前の創作通信でお伝えしたように、潜水艦のお話ですが、まだ細部は秘密です。
タイトルも、正式には決まっていません。
当然、発売日も未定です。

ストーリーの本筋には関係ありませんが、この人がちょこっと出てきます。


分量としては、前作『黎明の笛』よりも、若干長くなりそうです。

順次、リリースできる情報が出てきましたら、こちらで書きます。

もう少しお待ち下さい。

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2015年10月10日 (土)

H28概算要求-その3_鮮明な対中国路線

防衛白書等でも路線がハッキリしているので、当然と言えば当然ですが、来年度の概算要求にも対中国路線が鮮明に現れています。

その2で書いた、陸自の海兵隊化も、投入場所の想定は、尖閣や先島を始めとした沖縄の島嶼ですから、相手は言わずもがなの中国ですし、その他の項目でも、やはり対中国を意識している要求事項が多くなっています。

海兵隊化と同様に、戦場を南西諸島・東シナ海を念頭においた要求は、中国が想定脅威です。

○ 新哨戒ヘリコプターの開発(295億円)
浅海域を含む我が国周辺の海域において対潜戦の優位性を確保するため、複数のヘリコプターとの連携により、敵潜水艦を探知する能力等を付与した哨戒ヘリコプターを開発

○ 与那国島の沿岸監視部隊に関連する施設の整備(76億円)

○ 南西地域における移動式警戒管制レーダーの展開基盤の整備(3億円)
移動式警戒管制レーダーの展開基盤を奄美大島に整備することにより、隙のない警戒監視態勢を保持

○ 戦闘機部隊等の体制移行の実施
・南西地域の防衛態勢の強化を始め、各種事態における実効的な抑止及び対処を実現する前提となる航空優勢の確実な維持に向けた態勢を整えるため、戦闘機部隊の体制移行の実施
・築城基地の戦闘機部隊を2個飛行隊とするとともに、新田原基地のF-4部隊と百里基地のF-15部隊を入れ替え
・航空自衛隊の戦術技量の向上を図るため、戦技研究や関係部隊への指導を実施する飛行教導群を広大な空域に隣接する小松基地に移動

○ 南西警備部隊の配置(194億円)
島嶼防衛における初動対処態勢を整備するため、警備隊等の配置に関連する

○ 輸送機(C-130H)への空中給油機能付加(12億円)
島嶼部に対する攻撃への対応等における十分な捜索救難活動の範囲及び時間を確保するため、救難ヘリコプター(UH-60J)に対する空中給油機能の付加改修に必要な
改修用部品を取得


展開・輸送能力の強化も、政治的な理由や訓練用地の確保が難しい等、平時から多くの部隊を置くことが難しい沖縄地域に戦力を投入することが大きな目的であり、対中国を意識したモノだと言えます。

○ 新空中給油・輸送機の取得【機種選定中】

○ ティルト・ローター機(V-22)の取得(12機:1,321億円)
・輸送ヘリコプター(CH-47JA)の輸送能力を巡航速度や航続距離等の観点から補完・強化するティルト・ローター機を整備し、水陸両用作戦における部隊の展開能力を強化
・長期契約による一括調達により、12機のティルト・ローター機(V-22)を確実に調達するとともに、調達コストを縮減
・その他教材等関連経費等(219億円)

○ 輸送機(C-2)の取得(1機:229億円)
現有の輸送機(C-1)の減勢を踏まえ、航続距離や搭載重量等を向上し、大規模な展開に資する輸送機(C-2)を取得

○ 機動戦闘車の取得(36両:259億円)
機動運用を基本とする作戦基本部隊(機動師団・機動旅団)等に航空機等での輸送に適した機動戦闘車を整備し、作戦基本部隊の機動展開能力を強化


また、沖縄からは離れますが、小笠原における珊瑚密漁で問題化した太平洋側島嶼の防衛問題も、脅威は中国しかありません。

○ 太平洋側の島嶼部における防空態勢の在り方に関する検討(0.6億円)
太平洋側の島嶼部における防空態勢の在り方に関する検討を推進するため、調査研究を実施


同様に、展開能力に資する要望としては、陸上総隊の新編準備もあります。

○ 陸上総隊(仮称)の新編に向けた準備
陸上自衛隊における全国的運用態勢強化に資する統一司令部を新編するため、これに係る関連事業を計上
・陸上総隊(仮称)司令部庁舎等の整備(朝霞)(92億円)

一般の方には分かりにくいと思いますが、現在は、各方面総監が大臣直轄であるため、戦力を方面をまたいで展開、指揮移管をする場合は、大臣が命令を出さなければなりません。陸上総隊ができれば、多忙な上、専門知識が少ないため、判断してもらうために多くの報告をしなければならない大臣ではなく、知識豊富な、陸上総隊司令官が迅速に判断し、部隊を動かせます。

さらに、ここまで言うと、うがち過ぎかもしれませんが、次の要求は、ちょっと注目しています。

○ 可変深度ソーナーシステムの開発(97億円)
護衛艦に搭載する新たなソーナーシステムとして、層深下に潜航した潜水艦の探知類別能力を向上させるため、えい航式ソーナーにアクティブソーナーの機能を付加し、複数の護衛艦で相互連携による捜索を可能とする可変深度ソーナーシステムを開発

注目しているのは、バイスタティック能力を得ようとしている部分ではなく、探知”類別”能力を獲得するためとしている点です。
中国の原潜は、探知も類別も容易です。ですが、中国が12隻も運用しているキロ級は、静粛性が高く、パッシブ探知が困難です。
アクティブで探知した場合は、そうりゅう型やおやしお型と類別することが難しく、対潜艦艇にとって厄介な存在です。
この要求は、中国のキロ級対策でしょう。
また、場合によっては、自衛隊艦艇が南シナ海に展開する場合、ベトナムのキロ級と中国のキロ級を識別する必要さえでてくるかもしれません。

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2015年10月17日 (土)

創作通信_その6(創作環境)

新作は、まもなく校正作業に入るところです。
順調に進んでおりますので、もうしばらくお待ち下さい。

まだ、新作の情報を出せる状況ではないため、今回は創作環境をご紹介します。

お年を召した作家さんだと、いまだに手書きという強者もいらっしゃいますが、私はとてもマネできないので、執筆は基本的にパソコン上です。

使用しているソフトは、秀丸エディターです。
わずか4000円のシェアウエアでありながら、バージョンアップが終了しない限り、変わることはないだろうと思うほど、優秀なソフト!
秀まるおのホームページ
(以下、画面のスクリーンショットは、新作の編集画面です)

小説を執筆する上で、ありがたい機能は、アウトライン機能と部分編集機能、そして欠かせない縦書き表示機能です。

アウトライン機能は、もともとアウトラインプロセッサーと呼ばれたソフトの機能で、ファイルの全体構造をツリー化して表示、編集する機能です。
部分編集機能は、このツリー化された一部だけを表示、編集する機能で、この二つの機能を合わせると、各章の各シーン毎にツリー表示することができます。
Hidemaru1
(画面の右側がツリー)

その上で、特定のシーンだけを編集するのですが、あるシーンを位置を入れ替えると言った場合、ツリー表示されたシーンをドラッグアンドドロップするだけで、狙った場所に移動できます。
新作の執筆でも、時系列で書いた場合の1章と2章を入れ替えました。章の下には、各シーンが枝して付いていましたが、それも一緒に移動できます。

このアウトライン機能は、ワードや一太郎でも搭載されています。
しかし、あんな重く、動作がモッサリしたソフトは、エディターを使い慣れてしまうと、とてもではありませんが使えません。

縦書き表示は、小説の執筆では欠かせません。
例えば、横書きなら、「F-15」と書きますが、縦書き表記では「F|15」と書かないと読みにくいですし、同じ文でも縦書きと横書きでは印象が異なります。

私の場合、これらの機能を使い、小説の本文、プロット、登場人物リスト、各種データ、資料へのリンクなどを一つのファイルにしています。
なので、全体の流れを再確認するためにプロットを見返したり、登場人物をリストで再確認するなどが、一つのファイル内でできます。
基本的にテキスト情報だけなので、これだけ詰め込んでも、ファイル容量は1メガにも及びません。

また、秀丸エディターで便利なのは、検索機能です。
検索を行うと、ヒットした言葉がハイライト表示されますし、ツリー上のどのシーンに検索した言葉があるかも、ツリーがハイライト表示されることで、一目瞭然です。
Hidemaru2

また、任意の文字が入った行を強調表示することもできるので、「」を指定すれば、セリフを強調表示するなんてことも可能です。

シェアウエアは、送金が面倒、と思う方は、アマゾンで秀丸メールなどのライセンスとパックになった製品が買えます。


日本語入力用のIMEは、ATOKです。
MEーIMEでも使えないことはないですが、やはり快適に入力するためには、ATOKの方が優秀です。
ATOK単体でも買えます。


パソコンは、秀丸エディタが、非常に軽いソフトなので、動きさえすれば安物でOKです。
ただし、モニターは長時間画面を見る事になるため、良いものを使った方がいいでしょう。
私は、三菱の27インチワイドモニターを使っています。

番外になりますが、環境という時に、音楽は重要です。
私の場合、執筆中にかけている音楽は、大抵コレです。

音楽ではなく、XBox用のゲームです。
が、この限定版メモリアルボックスには、バーチャロンシリーズ計4作の全てのBGMが入ったCDが付いています。
感涙ものです! これだけで買う価値があります。バーチャロンシリーズは、ゲーム性だけでなく、メカデザインが有名ですが、BGMもGoodなのです!

と、思わず暴走してしまいましたが、何を隠そう、その昔はゲーマーでしたので、ゲームのBGMは好きなのです。

創作用のBGMは、あくまでBGMですし、日本語にせよ外国語にせよ、言葉が入っていると集中の妨げになります。
クラッシックやイージーリスニングでもOKですが、曲調に波があるものはあまり向いていないと思います。

その点で、ゲームのBGMは創作向きです。
バーチャロン以外では、こんなのも好きです。


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2015年10月20日 (火)

H28概算要求-その4_本格的空母の必要性

来年度の防衛省概算要求を見ていると、いずれ、本格的な空母が必要となりそうな予感を抱かせられます。
防衛省・自衛隊は、既に導入を見据えているようにも見えました。

空母は、建造にも運用にも莫大なコストがかかるため、戦域が日本周辺に留まるのなら、私は基本的に反対です。
ですが、集団安全保障の行使に踏み切った以上、戦域が日本周辺に留まるのなら、という条件は、必ずしも当てはまりません。

そうした政治的な理由だけではなく、H28の概算要求を見ていると、DDGによる防空だけでは、足りないのではないかと思わせられます。

それは、現在でも相当進行している海自のヘリ重用が、さらに強まる内容になっているためです。

○ 哨戒ヘリコプター(SH-60K)の取得(17機:1,032億円)
○ 哨戒ヘリコプター(SH-60J)の機齢延伸(2機:10億円)
○ 多用途ヘリコプター(艦載型)の取得【機種選定中】
○ 新哨戒ヘリコプターの開発(295億円)

冒頭の2ページ、海自ヘリ関係だけで4件、1337億円も要求されています。
そして、これが冒頭2ページに来ているということは、それだけ重要な要求だと考えられているということです。

また、陸自に配備されるオスプレイが、おおすみ型やいずも型などで運用される可能性も、ヘリの重用と言えます。

現代の水上艦運用は、艦載ヘリがないと成り立たない状況になっています。
静粛性が向上した潜水艦の探知は、ヘリ頼みといって良いほどですし、水平線の彼方から飛来するシースキミングミサイルの警戒にも、ヘリが欠かせません。
もちろん、対艦戦闘を行うための目標捜索にも使えます。

多くのヘリが、艦艇を離れて、つまり艦艇よりも前進して運用されることになりますが、このヘリに対する防空を、固定翼機なしに行う事は困難です。
現在の防空用SM-2では、実効的な射程は、とてもヘリを防護するには心許ない数値です。

SM-6が配備されれば、かなり条件は改善しますが、中国のステルス機開発や空対空ミサイルの性能向上を考えると、将来的には、とても十分とは言えないでしょう。

そうなると、固定翼機を運用せざるを得ないのですが、集団的自衛権行使が可能になったとは言え、空自部隊の海外展開運用は政治的なハードルは、相当高いと言わざるを得ません。

コストが高く付いても、F-35Cの導入とカタパルトを備えた本格的な空母が必要になるかもしれません。

防衛省・自衛隊が、空母導入を念頭に置いているのではないかと考えた理由には、実は、もう一つの要求がありました。

○ 新早期警戒機(E-2D)の取得(1機:238億円)
南西地域をはじめとする周辺空域の警戒監視能力の強化のため、新早期警戒機を取得

AWACSよりも老朽化しているため、E-2の更新が検討されることは、ある意味当然なのですが、E-2からAWACSに切り替えるという選択もあるなか、E-2の更新とした理由には、元々艦載機であるE-2の空母上での運用が、念頭にあるのかもしれません。

さらに、これは、勘ぐりすぎかもしれませんが、F-Xの選定でタイフーンが落とされた理由も、艦載機化が見えないせいだったのかも知れません。
F-35であれば、AとCの違いはあれ、共通点が多く、運用上も整備補給上も、対応は容易です。
一時期、F-18が有力視されていた理由の一つだったと考えることもできます。

来年あたりには、空母保有の有効性を検討する研究なんかが盛り込まれてもおかしくないかも知れません。

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2015年10月31日 (土)

『航行の自由作戦』は、中国による国際法の変更阻止が目的

アメリカが実施している『航行の自由作戦』によって、緊張が高まるとか、衝突が起きるとする評論があります。
中国自身、海軍の呉勝利司令官が「重大な懸念」を表明し、「危険な挑発行為を続ければ事態が緊迫し、衝突が起きる可能性がある」と警告しています。
米「航行の自由作戦」後初の直接対話 「挑発続ければ衝突起きる」と中国軍高官」(産経151030)

しかし、そのような懸念は、杞憂でしかありません。
それは、中国(海)軍の実力がアメリカに及ばないからという点も関係していますが、中国がスビ礁やミスチーフ礁において、「力による現状変更」を行おうとしている対象が、個別の地物の領有権ではなく、国際法そのものだからです。

スビ礁やミスチーフ礁は、満潮時には海面下に沈む暗礁です。
これらは、国連海洋法条約では島とは認められていません。当然、コレを領土とすることはできず、周囲に領海を設けることもできません。

しかし、中国はこの暗礁周辺を埋め立て人口島としてこの人口”島”を領有していると主張し、領海があると主張しています。

『航行の自由作戦』が挑戦しているのは、この中国による国際法変更主張です。

朝日新聞社の野嶋剛氏は、中国は、国際法上領海を設定できないことを理解しているため、抑制的な対応(横暴を行っている者に対して、それを諫めようとする者に手を上げないからと言って、それを抑制的と表現する神経は理解できませんが)を取っていると言っています。
米艦「南シナ海作戦」で中国が「抑制的」な理由 - 野嶋剛」(新潮社フォーサイト)

 国連海洋法条約を批准している中国も、人工島には領海を設定できないことは法理的には十分に理解しているだろう。一方で、南シナ海の全島嶼は中国の領土であるという伝統的な主張を習近平国家主席は先の米中首脳会談で語ったばかりで、その整合性については十分に理論構築されているわけではない。だからなおさら、中国は今の時点では抑制的な対応を取っているとも考えられる。


確かに中国は理解しています。
ですが、国内法と同様に、国際法は変更可能です。

それも、法を破っていると、それが新たな法になってしまう恐ろしい法が、国際法の実態です。
中国は、今後数十年かけ、暗礁であっても、それを埋め立てた人口島を継続的に実効支配すれば、領土と認められると主張するでしょう。
そして、中国の経済力になびく国、それも海を持たないアフリカの国々などが、中国の主張を支持してしまえば、国連海洋法条約を変えることさえ可能なのです。
(現行の国連海洋法条約は、多くの海無し国が批准しています)

現在の国連海洋法条約で基線から12マイルと規定されている”領海”の概念についても、過去には3マイルでしたし、もっと長い距離を”勝手に”主張する国が増えたため、12マイルに増えたという経緯がありますし、領海を200マイルなどと主張した国もありました。

また、中国が、国際法の規定を変えようとしている実例としては、大陸棚に対して自然延長論を展開している例などがあります。

国内法と異なり、国際法は、力による”現状”変更が可能なものです。

スビ礁やミスチーフ礁は、現時点の国連海洋法条約では、領有できない地物です。
そのため、中国の主張は、現時点ではゴリ押しです。
ゴリ押しを根拠に、危機を高めれば、国際的には不利になります。(政治的に批判を受ける)

中国が”抑制的”なのは、危機を高めず、実効支配を各国が暗黙に認めてしまう状態まで、長い時間経過させたいからです。

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