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2015年9月17日 (木)

H28概算要求-その2_沖縄のための陸自の海兵隊化

陸自の海兵隊化の動きは、現大綱が出た頃から始まっていますが、来年度の概算要求では、これでもかと言うほどになっています。

関連する項目をピックアップしてみましょう。

装備面では、12機ものオスプレイを一気に調達しますし、水陸両用車であるAAV7も、11両の調達を進めます。

水陸機動団関連の施設整備にも、AAV7の取得費用以上のお金をかけて整備します。

○ 水陸両用作戦関連部隊等の整備(109億円)
・水陸両用車部隊の拠点整備(崎辺)
・水陸機動団(仮称)関連施設の整備(相浦)


大規模な訓練関係でも、米海兵隊との共同訓練や統合着上陸訓練が実施されます。

〇米国における米海兵隊との実動訓練(アイアン・フィスト)
米国カリフォルニア州キャンプ・ペンデルトン周辺海域に陸上自衛隊部隊を派遣し、島嶼部での作戦に必要な戦術・戦闘及び米海兵隊との相互連携要領を演練
○ 国内における統合訓練の実施
水陸両用作戦に関する自衛隊の統合運用能力の向上を図るため、南西諸島等において、着上陸訓練等の実動演習を実施


陸自装備ではありませんが、AAV7を運用するため、海自のおおすみ型輸送艦の改修も行われます。

開発関連では、米海兵隊が、オスプレイやヘリでの空中機動を重視しているように、前述のオスプレイ大量調達だけでなく、UH-Xの共同開発にも多額の予算が投入されます。

○ 新多用途ヘリコプターの共同開発(122億円)
・現有装備(UH-1J)の後継として、各種事態における空中機動、大規模災害における人命救助等に使用する新多用途へリコプターを開発


編成面でも、水陸機動教育隊(仮称)の新編が盛り込まれています。

かたや、陸軍らしい装備については、10式戦車の調達が、ついに年3両まで絞られ、替わりに機動戦闘車が36両も調達されることになっています。
これは、着上陸装備ではないものの、機動戦闘車の調達が、”島嶼部に対する攻撃への対応”用として”迅速な展開・対処能力の向上”の項目で記載されているように、陸自の海兵隊化と目的を一にした調達だとみることができます。

この陸自の海兵隊化は、別記事で細かく書く予定ですが、対中国シフトの鮮明化にリンクしています。

海兵隊化は、中国による侵略から島嶼部(沖縄)を防衛するための、陸自のトランスフォームなのです。

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防衛予算」カテゴリの記事

コメント

南西諸島防衛に関しての強化は自分も大いに賛成なのですがオスプレイとAAV-7の導入については自分は正しい判断だったのかどうか悩んでいます。AAV-7に関しては歩兵用対戦車火器が発達するなか対物火器でも心配なAAV-7含む水陸両用車がたどり着けるのか(水陸両用車に金掛けるならヘリボーンを優先させるべきとの案)、水陸両用車でたどり着けるとしてもAAV-7では古すぎると言う人。(そんなに古いのに何故50両以上も買うのか?訓練・特殊部隊用の最小限にして新型を待つべきと言う案)

オスプレイの方はそもそもチヌークやブラックホークで性能的には十分なのだから高額で僅かしか買えないオスプレイよりもこれらのヘリを多数購入し慢性的なヘリ不足を解消した方がよっぽどバランスが良いと言う人やオスプレイには護衛のガンシップ機がついてこれないと言う話云々言う人もいます。(ついてこれるような距離で使うならオスプレイの必要はない。)
自分的には両装備共に優れた装備とは思うのですが財政的な余裕のない自衛隊が買うべき新装備だったのかどうかは答えが出ずにいます。数多さんはこれらの意見はどう思われますか?

以前の記事「尖閣は侵略されない……だからこそ必要な安保法制」が鍵では?

オスプレイであれば空中給油1回で沖縄からマニラに届きます
片道を許容するなら給油なしで兵員を輸送可能です(帰りは近海に艦隊を派遣するとか)

AAV7はそもそも尖閣には不向きな装備です
日本は独自に新型水陸両用車を開発しようとしていてこれにはアメリカの防衛産業も興味を示しています
しかし独自開発にはある程度以上の規模の部隊での運用経験が欠かせません
50両「も」とは言っても車両の保有数としてはさして多いものではないでしょう
そして日本が現時点で取得可能な水陸両用装甲車はAAV7以外ありません

ファッツさん

AAV7やV-22は「米海兵隊と同一の装備」であることも重要なんだと思いますよ。
高価なオスプレイの導入には政治的な意図が少なからずあるとか、新装備の運用構想がアヤフヤであるとかいう批判は確かにその通りです。しかし何より重要なのは、陸上自衛隊がいち早く水陸両用戦力を獲得することなのではないでしょうか。
もしそうなら、日本国内に居て共同訓練もしやすい米海兵隊を参考にする以上のことはなく、参考にするからには同様の装備体系を用意するに越したことは無いように思えます。

自国領域近くで島嶼奪還作戦を想定する陸自が、全世界で米軍の尖兵となる米海兵隊を丸パクリするなんて無意味かつ不可能ですが、ゼロから始めるのだから自己流に走るより、まずは身近な先輩を真似るのではないでしょうか。

ファッツ 様
AAV7に関しては、現代では、そもそも海岸線から重火器で反撃を受けるような状況で投入しない装備になっていると言っていいと思います。
だからこそ、ヘリが重用されています。
AAV7の価値については、次の過去記事をご覧下さい。
http://kuon-amata.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-399a.html

オスプレイについては、その最大の価値は、足の長さです。
そもそも敵対勢力が対空火網を構成しているような場所に行く装備ではありませんから、護衛の随伴は、あまり必要性がないと思います。
これも担ぎの過去記事をご覧下さい。
http://kuon-amata.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-0321.html
http://kuon-amata.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-9316.html

US-2ラブ 様
オスプレイは、マニラというより、佐賀から沖縄の島嶼まで一気に飛べるという点です。

AAV7は、尖閣ではなく、石垣などのある程度大きな島用でしょう。

イダテング 様
まずは真似てみるというのは大事ですね。
「学ぶ」の語源は、「真似ぶ」だそうですから。

数多様

陸自の海兵隊化、といっても正面装備の話ばかりで、私には本気度がいまいち伝わってきません。

1:着上陸前の火力制圧は、だれがどのように担う予定なのでしょうか?上陸前に敵の火力拠点を徹底的に制圧しないと莫大な損害を出す。十分な火力支援が無ければ、海兵隊化は幻では?

・「おおすみ」上のMLRSは、実際の射撃は世界中でどこもやっていないと思うので、単なる動作試験だったと理解しています。しっかり足場を固めて、精密な射撃をする砲兵が、揺れる艦上で砲撃をできるようになるには、かなりシステム変更が必要では?(この点は私の情報不足であれば済みません)。私の知る限り、陸自自身は有力な火力支援装備を持っていないかと。。。

#MLRSよりも96式MPMSの方がよほど見込みがあると思うのですが。。。

・空自の航空支援は、望めないと思います。空自は防空大好きですから(必ずしも間違っていませんし)。英空軍のパイロットが凄まじく対地攻撃訓練をしているのと比較しても、殆んど訓練していないと思いますし。(この点も私の情報不足であれば済みません)

・海自の艦砲射撃が本命だと思っています。これは「無人機(当面はへり)による滞空監視+艦砲による絨毯的な砲撃」が当面の策で、誘導砲弾ができればそちらに移行するのだと思いますが、現状どうなのでしょう?


2:補給揚陸部隊(ship-to-shore logistics)の欠如

海兵的な部隊では、本質的に遠征部隊なので、兵站能力が作戦能力の「1丁目1番地」となります。一方で、上陸戦では兵站の大部分は海上にあるわけで、海自に任せるか、陸自が自分で持つか、検討が必要です。私は陸自が持つべきだと思います。(歩兵は削減して、その分、陸自水兵を育てればよい。米陸軍もそういう部隊を持っています。)

「おおすみ」型3隻や、検討中の強襲揚陸艦では、第一波ができるだけで、継続して弾薬、燃料、食料と水を揚陸し、負傷者を後送するだけの、ship-to-shore logistics が、決定的に不足しています。上陸後直ちに港を占領できればコンテナ船やRoRo船をチャーターすれば良いです。しかし、港がまだ敵の抵抗にあっていたり、破壊されたりしていると、上陸部隊に補給ができません。港が無くても作戦できることは、作戦の幅を大きく広げます。はっきり言って、AAV7の有無よりもよほど作戦の成否を握るでしょう。

要は、前線部隊はたとえ専用部隊で無くとも、ship-to-shore logisticsはきちんと整備しないと、そもそも作戦が成り立たないかと。

英軍のRFAの「ベイ」級のLSLに搭載されているような、ポンツーンをもっと沢山整備しておく必要はないでしょうか?普通のRoRo船に、ポンツーンを横抱きにして航行させ、現地ではランプウェイからポンツーンに荷物を降ろして陸と往復させ、物資を揚陸させるだけです。安価なRoRo船4隻と安価なポンツーンを8個くらい持てば、その半数しか動員できないとしても、ずいぶんとまともになるかと思うのですが。。。

やや散文的になりましたが、私自身は、まだまだ、本当の海兵隊化はほとんど始まっていないな、と思って、のんびりとみています。

#オスプレイは、特殊部隊や、危機発生時に先行して現地展開する緊急展開部隊に、大いに役立つと思います。ただしこれは、「海兵隊」的な作戦とはまったく別物かと思っています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150904/k10010216311000.html

http://www.asahi.com/articles/ASH974FWKH97UTIL024.html


ドーンブリッツ2015で後方支援部隊も参加、一歩一歩着実に学んでるイメージ


ドナルド 様
着上陸前の火力制圧も、十分かは別として、ちゃんと考えられています。
ちょっと面白い話なので、別に記事にまとめてみます。

なお、おおすみでのMLRSですが、あれは勘違いした方がいるだけで、艦上から攻撃する訳ではありません。
参考:http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1241.html

空自は、確かに防空大好きですが、対地射爆撃も、ちゃんとやっています。訓練場が少ないこともあって、旧FSのF-2とF-4が主ですが。

後半の補給揚陸部隊(ship-to-shore logistics)の欠如は、確かにそのとおりだと思います。

ですが、海兵隊化陸自の想定する戦場は、宮古島や石垣島などの港湾設備もある有人島です。
今の構想では、それほどもものはいらないと考えているのだろうと思います。

現状では、クウェートに着上陸する能力を目指してはいないと思います。

名無し 様
そうですね。
いっぽいっぽです。

なお、ハンドル表記をお願いします。

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