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2014年11月

2014年11月 1日 (土)

H27概算要求-その5_自衛隊は沖縄からの撤退を考え始めたのか?

27年度の防衛省概算要求は、納得のできる内容が多いのですが、これだけは疑問だと強く思う要求があります。
それがこれです。

○南西警備部隊の配置(34億円)

島嶼防衛における初動対処態勢を整備するため、警備隊等の配置に関連する奄美大島の用地取得経費等を計上


島嶼防衛の初動対処態勢を整備するという理由で、陸自の配備が進められている訳ですが、これは以前から石垣での配備を念頭に言われていたものです。
石垣、宮古島でしたら、初動対処態勢を取るための整備として理解できます。

しかし、奄美は沖縄本島よりも後方です。
これでは、初動対処用として機能するか、甚だ疑問です。

自衛官OBの軍事評論家、文谷数重氏も、疑問を提示しています。
奄美は無意味と言わない不思議

 南西諸島に新しく警備部隊を置く発想だが、中国と台湾に見せつけるだけのものに過ぎない。

 その部隊を、奄美大島に置いても意味は無い。既に沖縄本島には部隊が置いてある。その本土よりに部隊を置いても、見せつける効果はない。それなら、沖縄本島の部隊を増強したほうが安く上がるし、機動力も持たせられるので良い。


それでも、奄美に陸自を配備しようとする以上、初動対処態勢という建前以外の本音があるはずです。

与那国での地元の反応に嫌気がさした陸幕は、石垣や宮古で苦労したくないため、歓迎してくれている奄美を選んだ可能性は考えられます。
しかし、初動対処の役に立たない以上、わざわざ新たな駐屯地を作ることまでする本音は、陸海重視の最近の傾向に対して、陸自の勢力維持を図るためだと思われても仕方がないくらいです。
実際に、そう言う思考の陸上自衛官も、恐らくいるでしょう。

しかし、もう一つ考えられる可能性があります。
沖縄知事選に沖縄の独立を唱える方が出馬意向を示すなど、琉球新報や沖縄タイムスといった地元紙の誘導や中国からの観光客増という経済的な実利も相まって、日本から離脱して、中国の一部になった方が良いと思っている沖縄県民が増えてきているのかもしれません。

沖縄県による調査では、対中意識は相当に悪く、現時点で日本から離脱して中国の一部に入ろうなどと考えている人は、極少数だと思いますが、オピニオンリーダーである地元メディアがそう言う方向ですから、方向としてはそちらに動いている可能性もあります。
参考過去記事
昨年に続く「沖縄県民の対中意識調査」結果と沖縄世論形成
沖縄県民は反米・親中なのか?_沖縄県民の対中意識調査結果

なお、沖縄の独立は事実上の中国の属国化であり、いずれは吸収される公算が大だと思っていますから、沖縄県民が気づいているか否かは別として、沖縄の独立は、中国への編入であると、私は認識しています。

この点を勘案すると、防衛省は沖縄を放棄することを念頭に、奄美に最終防衛ラインを構築しようとし始めたと考えることもできます。

だとすれば、陸自の奄美配備は、大多数の沖縄県民にとって、危惧すべき事態のはずですが、今のところ、そう言う話は聞えてきません。

沖縄県民の見解を聞いてみたいものです。

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2014年11月 6日 (木)

H27概算要求-その6_その他

やっとの事で今回のシリーズ記事最終回です。

最後は、その他トピック的な要求を、取りまとめて書きます。

やはり強襲揚陸艦は大型か?
○水陸両用作戦等における指揮統制・大規模輸送・航空運用能力を兼ね備えた多機能

艦艇の在り方について検討するための海外調査(5百万円)

この案件で海外調査となったら行く先はアメリカしかなく、アメリカで現存し、見る対象となる強襲揚陸艦と言ったら最も小型(と言っても現存3級は、どれも似たようなサイズですが)のタラワ級でも、満載排水量で4万トン近くになる大型艦です。
以前の記事「強襲揚陸艦と集団的自衛権の素敵な関係」で書きましたが、もし多機能艦艇が装備されることになれば、軽空母としての運用ができるような大型艦になりそうな可能性が高くなってきました。

佐賀・長崎にデッカイ飴
○水陸両用作戦関連部隊等の整備(190億円)

新編される水陸機動団及び作戦関連部隊の展開基盤
に係る用地取得経費及び調査費等を計上
・ティルト・ローター機の拠点整備
・水陸両用車部隊の拠点整備
・水陸機動団関連施設の整備

これも、以前の記事「オスプレイ配備は、ナゼ佐賀空港なのか?」で書きましたが、配備候補地の佐賀・長崎にデッカイ飴をぶら下げてきました。
用地取得と調査費だけで190億円ですから、実際に部隊ができれば、地元には相当の利益を、長期的にもたらすだろうと思われます。

海上輸送の増強
○民間海上輸送力の活用に係るPFI事業(354億円)

自衛隊の輸送力と連携して大規模輸送を効率的に実施できるよう、民間資金等を活用した民間船舶(フェリー2隻)の長期安定的な確保及び活用

やっと!、ついに!と言う感じの要求です。
これも、「民間高速輸送艦をPFI方式で有事使用」などで言及してきました。
モノはともかくとして、乗員の身分がどうなるのか、興味深い所です。

黎明期を脱するNBC対策
○NBC兵器による攻撃への対処

・NBC偵察車の取得(1両:7億円)
・化学剤検知器(改)の取得(76式:3億円)
・各種線量率計の取得(40式:1億円)
・NBC警報器の取得(1組:2億円)
・個人用防護装備の取得(9,200組:18億円)
・化学防護衣の取得(912着:2億円)
・新除染セットの取得(8両:5億円)
核・生物・化学(NBC)攻撃等における大量の人員や装備品の汚染等に迅速に対処して被害の拡散や2次被害等を最小限にとどめるため、各種の除染能力を強化

冷戦期、西側諸国は、抑止戦略により、NBC兵器を使われない事を追求していましたが、ソ連(当時)や中国は、核戦争に勝利する事を目指し、本気で核を使う事を念頭に、文明が後退する程のダメージを負っても戦うつもりでした。
ソ連や中国がそういう考え方である以上、前線である日本は、NBC対策に本気にならなければならなかったはずだったのですが……日本の場合は、お寒い状況でした。
やっと、黎明期を脱し、本気で体制整備を始めるようです。

仕切り直すUHX
○新多用途ヘリコプターの共同開発(10億円)

・現有装備(UH-1J)の後継として、各種事態における空中機動、大規模災害における人命救助等に使用する新多用途ヘリコプターを開発
・効率的な開発を進める観点から、国内企業と海外企業が共同で行う民間機の開発と並行して実施

これからの陸自のワークホースとして、私は反対しませんが……この要求内容を見ると、やはりこれも、清谷氏あたりは反対しそうですね。
実際、輸入ではダメで、国産にしなけばならない理由を付けることは難しいように思います。
もう、経産省にも金を出させた上で、堂々と国内航空機産業の育成・保護だと言った方が良い気がします。

バックアップになる?
○市ヶ谷庁舎被災時の代替機能の整備(3億円)

首都直下地震による被災に備え、朝霞駐屯地を代替地として活用し得るよう同駐屯地情報通信基盤の拡充等

太平洋戦争当時、松代大本営があったとおり、バックアップの指揮所は必要です。
しかし、市ヶ谷のバックアップとして、朝霞は近すぎるのではないかという気がします。
もちろん、あまり遠すぎると移動が困難で機能しないのですが、それにしても近いな~と感じます。

なぜ奈良?
○自衛隊の展開拠点確保に係る基本構想業務(福井・奈良)(8百万円)

広域防災拠点となり得る自衛隊の展開基盤を確保し、大規模災害への実効的な対処体制を確立するため、基本構想業務に係る経費を計上

福井は、原発銀座があるので理解できるのですが、何故奈良に災害時の展開拠点確保が必要なのか、疑問です。
何となく想像できる理由としては、全国の都道府県の中で、陸海空合せても、唯一部隊と呼べる部隊が全く無い県だからでしょう。
空自の幹部候補生学校はあるのですが、みんなひよこですし、装備もないので、災害派遣を行っても、土嚢運びくらいしかできません。
しかし、別に他府県から来ても問題ないはずです。必要性は疑問です。

貧乏な自衛隊
○災害時における機能維持・強化のための耐震改修等の促進(303億円)
自衛隊の施設は、キレイに整備されているところも増えてきましたが、ボロいのも、まだまだ多くあります。
それらの中には、消防署の点検で、「危険だから使うな」というご指導を頂いてしまう施設もある状況なので、耐震改修は必要です。

将来はガンダム?
○双腕作業機の取得(2両:0.6億円)

大規模災害等に対応するため、人命救助及び瓦礫等の除去などに柔軟に対処可能な双腕型の作業機を整備し、大規模災害等への対処能力を検証

日立建機の双腕式油圧ショベル「ASTACO」(アスタコ)を買うみたいですね。
日立建機のアスタコは、開発者がガンダム好きだったと言う程なので、自衛隊がガンダムやレイバーを使う日もくるのかもしれません。
“ガンダム好き”の研究者が開発 日立建機の双腕式油圧ショベル

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2014年11月10日 (月)

機体識別教育用トランプ

気が付けば、またもや1年以上ぶりのマル秘ミリタリーグッズ記事です。

今回は、もしかすると意外にレアものかも知れないトランプをご紹介します。

軍用トランプというと、通称『イラクのお尋ね者トランプカード』などが有名ですが、今回紹介するものは、コレです。
Img_4118
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似たようなモノとして、2次大戦時に兵隊の教育用として、ドイツや日本軍機のシルエットを印刷したものがあり、当時のものは、現在では数百ドルの価値があるそうです。が、レプリカが多く生産されており、こっちは入手も簡単です。


今回紹介の品は、これの現代機版ですが、多分10年前くらい前に入手したものなので、最新版とは言えない代物です。
入手経緯は忘れましたが、外箱が無地で何も印刷されていないため、非売品みたいです。なので、米軍関係者からもらったモノだろうと思います。当時は、大したものとは思わず、またトランプとしては使いにくいので、机の奥に眠っていました。

簡単にググっただけでは同種のモノは見つかりませんでしたので、簡単に入手できるものではなさそうです。

大戦機版と同様に、機影を視認した場合に識別するための知識を、遊びながら覚えさせることを意図して作られたものだろうと思います。
なので、なかなかレア機体も入っています。

軍用トランプとしては、いろいろ集めている方がいるので、こちらをご覧下さい。
ミリタリーなトランプ
今回紹介した品に近いのはこちら


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2014年11月13日 (木)

衆院解散は、沖縄知事選をひっくり返すか?!

安倍首相が、衆院の年内解散を決断したと報じられています。

この報道は、16日に投開票を控えた沖縄知事選にも影響は必須です。

知事選の情勢は、普天間移設を容認する仲井眞氏が、移設に反対している翁長氏を追う展開になっています。
翁長氏先行、仲井真氏追う 琉球新報・OTV世論調査」(琉球新報141111)

無所属新人の翁長雄志氏(64)の先行は変わらず、無所属現職の仲井真弘多氏(75)=自民、次世代の党推薦=が追い上げる展開が続いている。


どの程度追い上げているのかは判然としませんが、微妙な所に来ているように思われます。
そうなると、何か影響力の大きいファクターが関わると、情勢が逆転する可能性が出てきます。

仲井眞氏が苦戦している理由の一つに、自民党支持層の離反があります。

翁長氏は社民、共産、社大の支持層をほぼ固め、仲井真氏を推薦した自民支持層の3割弱に食い込んでいる。仲井真氏は自民支持層の6割を固めた。


自民党支持層の3割もが、翁長氏に食われている訳ですが、その理由の一つは、普天間移設反対世論に押される形で、沖縄選挙区選出の自民党議員も、普天間移設で揺らいでいるからです。

1区の國場幸之助氏
3区の比嘉奈津美氏
4区の西銘恒三郎氏
この3人とも、過去には県外移設を主張し、自民党からの離党勧告があり得るというブラフを受けたりするなどして、現在は移設容認に転向したという経緯があります。
当然、積極的に移設推進している訳では無く、それを汲んだ支持者が、自民支持層でありなが、翁長氏支持に回っているという構図があります。

しかし、これらの自民公認衆院議員は、ここで忠誠心を疑われるような事になれば、解散総選挙が行われた場合、公認取り消しや、下手をすれば刺客を送り込まれる可能性さえ出てくるでしょう。
そこまでしなくても、積極的な支援が得られなければ、当選も怪しくなります。

結果、解散総選挙が確定しなくても、参加の県会議員や支持者に対して、仲井眞氏を支持するよう締め付けを強化しなければならなくなります。

後3日しかない日程ですから、どの程度影響するかは分かりませんが、この突如として降って湧いた解散総選挙は、方向としては、仲井眞氏の票を押し上げ、翁長氏の票を下げる方向に作用するはずです。

さすがに、安倍総理の真意が、沖縄知事選に影響を与えるためだとは思いませんが、影響があることは、間違いなく考慮しているはずです。

しかし、17日以降になって、「やっぱり解散や~めた」なんて話になれば、そもそもこの解散話自体が狂言だった可能性もあるのかもしれません。
流石に、深読みしすぎだとは思いますが。

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2014年11月16日 (日)

またもや朝日的手法でデマを拡散する朝日新聞

朝日新聞が、またもや読者を意図的に誤認させる手法でデマを拡散しています。
「シカを硝酸塩入り餌で駆除 静岡県考案、「残酷」の声も」

 食害が深刻なニホンジカを硝酸塩の入った餌で駆除する方法を静岡県職員らが考案した。一度胃にのみ込んだ食べ物を口に戻して徐々に消化する「反芻(はんすう)動物」の特徴を利用したものだ。「シカ対策は待ったなし。銃やわなを使った駆除より人への危険が少ない」とし、他の動物への安全性を確認しながら実用化を目指しているが、「残酷だ」といった声も出ている。
 考案したのは、県農林技術研究所森林・林業研究センターの大場孝裕上席研究員ら。硝酸塩が反芻動物の胃に入ると、細菌で亜硝酸塩に変わる。すると、赤血球が酸素を運ぶ能力を奪われ酸欠に陥り死に至る。


酸欠で死ぬということで、読者はさぞかし苦しむのだろうと思うようです。
呼吸が出来ない苦しみは、相当苦しいものですから、むべなるかなではあります。
結果、ヤフーやハフィントンポストもこの記事を取り上げていますし、この記事を元にしたまとめサイトやブログ記事もあちこちにアップされています。

論調はいろいろですが、やはり「苦しめて殺すなんて酷い」という意見が多く見られます。

今頃、静岡県の農林技術研究所 森林・林業研究センターには、抗議のメールが押し寄せているでしょう。

シカの駆除すること自体を残酷とするなら、仕方がありません。
そう言う人は、農作物被害で農家の方が追い詰められても、残酷とは思わないのかもしれません。
しかし、朝日の記事は、そうは言っていません。

酸欠だから苦しむ、だから残酷というロジックです。

ですが、そもそもコレが間違っています。
酸欠死は苦しくないのです。
酸欠で死にかけた私が言うんですから間違いありません!
参考過去記事:「低酸素症と航空生理訓練

酸素が欠乏しても、苦しむどころか、ほとんど知覚することはできません。
徐々に酸素が欠乏した場合は、次第に意識が低下し、やがて気を失います。
この間、全く苦しくありません。

呼吸を止められたり、ビニールを被らされた場合に苦しいのは、血中の二酸化炭素が増加するためです。
呼吸を続けることができ、二酸化炭素の排出が可能なら、全く苦しみはありません。

亜硝酸塩を摂取した場合の酸欠は、wikiの亜硝酸塩の項目にも記述があります。

 亜硝酸イオンがヘモグロビンの2価鉄を3価に酸化し、酸素運搬機能がないメトヘモグロビンを生成しメトヘモグロビン血症(ブルー・ベビー症候群)の原因となる。

つまり、いくら呼吸しても、酸素を体に取り込めない状態となって死に至る訳です。

亜硝酸が少量で、死に至らない場合、低酸素脳症で障害が残る可能性があり、確かに残酷です。
ですが、100%致死させるだけの毒を摂取させれば、これほど苦しまずに殺すことができる方法は、ほとんどありません。
残酷どころか、理想的な駆除方法だと思われます。

死刑だって、絞首刑なんて残酷な方法をとらず、酸素0%の無害気体(窒素とかヘリウムとか)を呼吸させ、酸欠で死亡させたっていいくらいだと思います。

ちなみに、以前にアメリカで売られていた苦しまずに死ねる自殺キットは、100%ヘリウムを吸わせるものでした。
この自殺キットも、最大のセールスポイントは、苦しまずに死ねるという点です。

にも関わらず、朝日の記事は、読者にシカが苦しむのだから残酷だという思い込みを行わせる書き方です。

しかも、記事を書いた杉本崇記者は、ちゃんと大場研究員にも取材して記事を書いたようです。
苦しまずに死ぬ方法であることは、聞いていたはずだろうと思います。

転載されているヤフーなどや朝日新聞デジタルでも無料の記事では削除されていますが、有料版記事の後半には次のように書かれています。

 センターによると、この方法を9月に公表したところ、「残酷だ」といった意見が数件寄せられた。趣旨などを説明すると一定の理解は得られたという。


残酷だという意見に対して、苦しまずに死ねることを説明したのでしょうし、コレが書けるのですから、その説明内容を記者も聞いたはずです。

ですが、その情報は伏せ、さらに残酷だと思わせるように、権威付けの印象操作を行っています。

 フリーアナウンサーの滝川クリステルさんが5月に設立した動物保護財団「クリステル・ヴィ・アンサンブル」は、「致死量を摂取しなければ苦しみ続ける。ふらふらと道路に出て、交通事故を引き起こす可能性もある」と指摘。その上で「鳥獣保護法や他の野生動物への影響、野生動物福祉の観点から検証と議論を重ね、慎重を期すべきではないか」と指摘した。


動物保護財団「クリステル・ヴィ・アンサンブル」の担当者が、この方式が苦しみを与えないものであるのか知っていたかは分かりません。
一般読者と同様に、苦しいと思い込まされただけかもしれません。

なので、「クリステル・ヴィ・アンサンブル」のサイトにお問い合わせ欄があったので、この方法が苦しみを与えずに駆除する方法だということとは、伝えておきました。
反応があれば、続報を書きたいと思います。

朝日が、この方式を叩いた、それも恐らく意図的に叩いた理由ははっきりと分かりませんが、恐らく自治体が開発したから叩いたのでしょう。

社長が交代しても、方針は変わらないようです。

なお、この駆除方法については、9月の段階で日経も報じています。
静岡県農林技術研、硝酸塩入り餌でシカ駆除 農作物被害防ぐ
もちろん、残酷だとは書いていません。

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2014年11月24日 (月)

創作通信_その3(てつのくじら館取材)

創作通信第3回は、「てつのくじら館」取材記です。

第1回の時に、次回作は海自メインと書いたのですが、その中でも主要な兵器は潜水艦の予定です。
が、何を隠そう、現役自衛官時代も含め、私は潜水艦には乗ったことがありません。関係する所に、顔を出していた事も多いのですが、やはり現場がイメージし難いと、書くことに難儀します。
もちろん、海自に取材を申し込むことは正道なのですが、何せ潜水艦ですし、申し込んだところでどうなるか怪しい。それに、間違いなく時間がかかります。
と、言う訳で、現物の潜水艦が、いつでも見られる「てつのくじら館」に取材に行ってきました。
海上自衛隊呉史料館 / てつのくじら館

愛称が「てつのくじら館」なので、潜水艦の展示だけかと思いきや、正式名称が海上自衛隊呉資料館ということで、潜水艦だけではなく、掃海についても展示されています。
なんで掃海と潜水艦だけなんだ?と思ったら、水上艦については佐世保史料館(セイルタワー)があり、航空機については鹿屋航空基地史料館があるからみたいです。
海自は、贅沢だなぁとも思いますが、伝統を大切にする文化の現れでもあるんでしょうね。

しかし、大量に撮ってきた写真を改めて見ると、取材目的が明確すぎたためか、ブログに載せて映える写真がほとんど無い!!!
てつのくじら館の玄関やら、引いた全景写真なんかがほとんど……というか、皆無だった・・・。
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唯一に引き写真がこれです。隣の大和ミュージアム前から撮った写真に、背景として『あきしお』が写っています。

と言う訳で、てつのくじら館の紹介は適当で、所感を書いて行こうと思います。

まずは、入館時、朝早かったせいもあって、人が全く居ない。
思わず、入り口に居た案内の方に、「もう空いてるんですよね?」と聞いてしまいました。

1Fは、海自の歴史フロアで、2Fの掃海艇展示とリンクして、海自発足が掃海からスタートしたことが良く分かる内容になってます……が、地味です。館外にある巨大な潜水艦が目を引くとは言え、入って最初の展示がこれでは、このままUターンしてしまう人もいるのではないかと思うくらいです。

2Fは、掃海についての展示なのですが、現物の機雷や処分具が展示されており、ミリタリーに興味のある人にとっては、なかなか面白い展示です……が、例えば戦闘用の車両と言えば戦車しか思い浮かばない普通の人にとっては、「なんだこれ?」になりかねない気もします。
Img_7232
こんなですから……

海自としては、潜水艦で客を呼び、他にも見せるということで掃海関係を展示したのでしょう。

で、3階になって、やっと潜水艦です。魚雷の現物などもあるのですが、
Img_7367
3Fで一番興味を引くのは、やはり艦内生活に関する展示です。
ベッドや食堂、トイレにシャワーといった、展示は、だれでも分かりやすく、潜水艦勤務が大変だろうというのが良く分かる内容になっています。

しかし、残念なのは、潜水艦の戦闘に関しては、ほとんど展示らしい展示がないことです。さすがに最新の情報を展示するのは無理でも、30年くらい前の情報は、潜水艦の戦闘がどんなものか分かるような展示をしても良いのではないかと思いました。
もっとも、コレに関しては、潜水艦だけでなく、他の装備もそうですし、陸空自もにたようなものですが。

そして、3Fの展示コース最後に来ると、いよいよ「てつのくじら館」のボスとも言うべき現物の潜水艦「あきしお」艦内に入れます。
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潜水艦は狭いと聞きますが、軍用の装備品は、みんなこんな感じだよな、というのが私の第一印象でした。
しかし、ここで常時暮らすのは、やはり大変でしょうね。
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さすが海自と思ったのは、あちこちにあるメーター類の中で、圧力関係のメーターです。
当然、可潜深度を推測させないため、数値は消してあるのですが、メモリは付いています。メモリの数を読めば、ある程度推測できるんじゃないか?と思って良く見たら、文字を消しているだけでなく、プレートごと変えてありました。お見事!
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私は、それなりに長く艦内を見てましたが、やはり現物の潜水艦が見られるのは珍しいのか、外国の方も来てました。30分くらいの間に、韓国の方が1組と欧米の方が1組いました。情報収集で来ている軍関係者も多いでしょうね。

「てつのくじら館」を見終わった後は、日本で唯一現役の潜水艦を間近で見る事のできる公共場所である、公園アレイからすこじまに行きました。
当日も、潜水艦桟橋にはそうりゅう型とおやしお型が1隻づつ停泊していました。
Img_7715

このアレイからすこじまの直ぐ横には、第一潜水隊群や潜水艦教育訓練隊のある呉基地昭和地区があります。
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その後は時間が余ったので、ついで、あくまでついでに「てつのくじら館」の直ぐとなりにある大和ミュージアムにも足を伸ばしました。

驚きとともに、なんだかな~と思ったのは、「てつのくじら館」と打って変わった人の多さです。
人間、結局引かれるのはドラマなんでしょうね。たぶんこれが武蔵ミュージアムだったら、たぶん閑古鳥がないているんでしょう。
私が小説を書いているのも、それを認識しているからです。

と、言う訳で、呉に行ってきました。次作は、鋭意執筆中です。もうしばらくお待ち下さい。

最後にオマケの呉焼きも載せておきます。美味しかったですし、ボリュームにビックリしました。
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2014年11月29日 (土)

横やりは懸念ではなく、狙い_心神開発の真意

実証機『心神』の飛行が近づいていますが、産経がアメリカの横やりを懸念しています。
平成の零戦」離陸近づく 日本の先端技術結集の“勇姿”…懸念は米国の「横やり」(産経新聞1411xx)

日本の国産戦闘機構想は、1980年代のFSX(次期支援戦闘機)選定をめぐり米国の横やりが入り、日米共同開発に落ち着いた過去もある。自衛隊や防衛産業にとって、悲願ともいえる“日の丸戦闘機”は果たしてテイクオフできるか。


横やり懸念の理由は、やはりFSX(F-2)開発での実例があるからでしょう。

1980年代のFSX選定では、米国製戦闘機の購入を求める米側との間で政治問題となり、日本が米国の要求を飲む形で米国製のF16を母体に日米共同でF2戦闘機が開発された。バブル景気絶頂の当時は米国内の一部で日本脅威論も論じられており、戦闘機の独自開発もその延長線上で待ったがかかった-。こう受け止める日本政府関係者は少なくなかった。


しかし、この懸念は的外れです。
防衛省・自衛隊の狙いが、国産戦闘機開発にはないからです。

記事の前提は、防衛省・自衛隊の狙いが、国産戦闘機開発にあり、そのための『心神』開発だとしています。

確かにそれを願っている人も居るでしょう。(私だって、できればとは思います)
特に、防衛産業にとっては、国産機開発・配備となれば、大きなビジネスチャンスです。

しかし、過去の経緯を見れば、防衛省・自衛隊が、落とし所として狙っているのが自主開発ではないことは明かです。

心神の研究試作は、平成21年(2009年)度から始まっています。
研究開発評価会議資料
予算要求されたのは前年の2008年夏です。
この頃、F-Xの選定は山場に差しかかっており、空自はF-22の導入を目指していました。しかし、1998年のオビー条項に続き、2006年にもF-22の輸出を禁じる条項がアメリカ議会で可決されており、防衛省・空自はアメリカ空軍や各方面に働きかけはしたものの、2008年12月にF-22の導入を諦め、F-X候補から外しました。

つまり、心神開発とF-22の導入断念は、リンクした動きなのです。
12月にF-X候補からF-22を外し、年度末に予算を取り、4月から研究試作を始めた訳です。

この背景にあるのは、産経の記事にもありますが、日本がステルス技術を獲得することに対するアメリカ(特に軍事産業と関係する議員)の警戒です。

 だが、同盟国といえども、こと軍事技術に関しては警戒感が根強い。

 米政府はステルス性能試験施設の使用を「心神」に認めず、日本側はフランス国防装備庁の施設を使わざるを得なかった。平成23年12月に決定した次期主力戦闘機(FX)の選定で、日本政府は当初、ステルス戦闘機F22ラプターの導入に期待を寄せたが、米政府は技術流出を懸念して売却を拒否。最終的にF35ライトニング2が選ばれた経緯もある。


良い換えれば、心神開発は、「ステルス技術を渡さないのならば、独自開発するぞ」というアメリカに対するメッセージなのです。

単なる政治的なメッセージではなく、ここまでしなければならない、また逆に、ここまですればアメリカが動くというのは、前掲のFSX(F-2)の事例だけでなく、もう一つの事例からも、防衛省・自衛隊が学んでいるからです。

99式空対空誘導弾のwikiページには、自衛隊がAMRAAMの導入を目指したものの、日本には売ってもらえないことを懸念したため、その代替措置として同等かそれ以上の能力を持つAAM-4を開発したと書かれています。
が、実際はAMRAAMを売ってもらえる見込みは、全くという程ありませんでした。
しかし、実際に開発・配備が始まると、掌を返してAMRAAMを安価で売るという方針に転換しています。

日本は、国際共同で行われたF-35の開発に全く関わっていません。
にも関わらず、現在、F-35の自衛隊への配備に関して、整備拠点を日本国内に作るなど、防衛省・自衛隊は、破格の条件を勝ち得ています。

この条件獲得に、心神が大きく影響していることは間違いありません。

防衛省・自衛隊が、技術実証である心神から歩みを進め、戦闘機の独自開発にまで進むのか否かは、まだまだ流動的でハッキリしません。
しかし、F-35の開発を見ても分かるとおり、第5世代戦闘機の開発は、莫大なコストと時間を要し、もはや一国で行えるものではなくなってきています。

防衛省も、当然その事は認識しています。

小野寺氏は「わが国の防衛に必要な能力を有しているか、コスト面での合理性があるかを総合的に勘案する」と述べるにとどめた。防衛省は国産戦闘機の開発費を5000億~8000億円と見積もっているが、追加的な経費がかさみ、1兆円を超える可能性もある。国産でまかなえば1機当たりの単価もはねあがり、防衛費が膨大な額に上りかねない。


なので、心神とその技術を生かした国産戦闘機開発は、アメリカからステルスに関わる交渉において好条件を引き出すための材料なのです。

“日の丸戦闘機”は、夢ではあるでしょうが、それが飛び立つことはないでしょうし、そんな否経済的なことを追い求めてもらっては、国家財政が危機に瀕します。

ですが、アメリカから好条件を引き出すための材料として、ある程度は進めざるを得ないでしょう。
それによる”横やり”こそが、防衛省・自衛隊の狙いです。

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