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2014年11月 1日 (土)

H27概算要求-その5_自衛隊は沖縄からの撤退を考え始めたのか?

27年度の防衛省概算要求は、納得のできる内容が多いのですが、これだけは疑問だと強く思う要求があります。
それがこれです。

○南西警備部隊の配置(34億円)

島嶼防衛における初動対処態勢を整備するため、警備隊等の配置に関連する奄美大島の用地取得経費等を計上


島嶼防衛の初動対処態勢を整備するという理由で、陸自の配備が進められている訳ですが、これは以前から石垣での配備を念頭に言われていたものです。
石垣、宮古島でしたら、初動対処態勢を取るための整備として理解できます。

しかし、奄美は沖縄本島よりも後方です。
これでは、初動対処用として機能するか、甚だ疑問です。

自衛官OBの軍事評論家、文谷数重氏も、疑問を提示しています。
奄美は無意味と言わない不思議

 南西諸島に新しく警備部隊を置く発想だが、中国と台湾に見せつけるだけのものに過ぎない。

 その部隊を、奄美大島に置いても意味は無い。既に沖縄本島には部隊が置いてある。その本土よりに部隊を置いても、見せつける効果はない。それなら、沖縄本島の部隊を増強したほうが安く上がるし、機動力も持たせられるので良い。


それでも、奄美に陸自を配備しようとする以上、初動対処態勢という建前以外の本音があるはずです。

与那国での地元の反応に嫌気がさした陸幕は、石垣や宮古で苦労したくないため、歓迎してくれている奄美を選んだ可能性は考えられます。
しかし、初動対処の役に立たない以上、わざわざ新たな駐屯地を作ることまでする本音は、陸海重視の最近の傾向に対して、陸自の勢力維持を図るためだと思われても仕方がないくらいです。
実際に、そう言う思考の陸上自衛官も、恐らくいるでしょう。

しかし、もう一つ考えられる可能性があります。
沖縄知事選に沖縄の独立を唱える方が出馬意向を示すなど、琉球新報や沖縄タイムスといった地元紙の誘導や中国からの観光客増という経済的な実利も相まって、日本から離脱して、中国の一部になった方が良いと思っている沖縄県民が増えてきているのかもしれません。

沖縄県による調査では、対中意識は相当に悪く、現時点で日本から離脱して中国の一部に入ろうなどと考えている人は、極少数だと思いますが、オピニオンリーダーである地元メディアがそう言う方向ですから、方向としてはそちらに動いている可能性もあります。
参考過去記事
昨年に続く「沖縄県民の対中意識調査」結果と沖縄世論形成
沖縄県民は反米・親中なのか?_沖縄県民の対中意識調査結果

なお、沖縄の独立は事実上の中国の属国化であり、いずれは吸収される公算が大だと思っていますから、沖縄県民が気づいているか否かは別として、沖縄の独立は、中国への編入であると、私は認識しています。

この点を勘案すると、防衛省は沖縄を放棄することを念頭に、奄美に最終防衛ラインを構築しようとし始めたと考えることもできます。

だとすれば、陸自の奄美配備は、大多数の沖縄県民にとって、危惧すべき事態のはずですが、今のところ、そう言う話は聞えてきません。

沖縄県民の見解を聞いてみたいものです。

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防衛予算」カテゴリの記事

コメント

下甑の一件があるからでは?

まあ宮古石垣奄美を押さえていれば、太東亜戦争の沖縄戦開始前とにたようなもので、防衛的に沖縄本島は不要というのは金チャンも同意見なのではないでせうか?

宮古出身のなじみのバーのマスターの談
・(尖閣の問題について)実質前線に住んでいる自分たちの苦労がやっとわかってもらえる。
・レーダーだけじゃなくて、駐屯地を置いてほしい。隊員さんが金を落としてくれる。
・反対している奴は地元の人間じゃない。
・宮古の人間は本島の人間が嫌いなので、連中が独立するといっても宮古と石垣は日本に残る。

数多さま

SSM部隊を配備し、その射程で、第一列島線を封鎖しようと思うと、先島、沖縄本島の南北両端、そして奄美にこれを配備すれば、良い感じになります。つまり、SSM連隊こそが本隊で、警備隊はその護衛と考えれば、合理的と言えないでしょうか?

索敵は衛星や海空のアセットが担う前提で、ネットも開発してますし。

日本版A2ADではないか、と考えます。

沖縄本島と、先島に、SSM連隊が配備されれば、意図が分かるでしょうね。

沖縄撤退は流石に勘繰り過ぎでは?

イザ琉球列島有事となれば、恐らくそれは第一列島線以内を舞台にした敵のA2AD下での迎撃、すなわちA2AD合戦になるのではないでしょうか。
そこで列島線より内側での迎撃は敵の領域拒否下で活躍できる隠密なステルス機や潜水艦に任せるとして、第一列島線上を最終ラインとして護衛艦と共に陸上のSSMやSAMで固めるのは正しいように思えます。
もっとも列島線内側で活躍すべきステルス機が敵の接近阻止を前にして地上で壊滅だなんてのはヤバいですから、島々の要塞化とともに沖縄本島の抗堪化も重要でしょうけれども。

撤退どころか分離独立後の沖縄への侵攻作戦も考えているかもしれません
沖縄が中国に編入された後で、その中国が何かの理由で日本に宣戦布告したならば、その軍事拠点である沖縄を攻略することは国家としての正当な権利ですから
今度の大綱で調達される装備も、尖閣というよりは沖縄本島に上陸するための装備と見た方が分かりやすいものも多いのではないのでしょうか

尖閣なり宮古石垣を奪おうという時に
敵(つまり自営業)を迂回・包囲するのは(奄美が位置しますな)
陸上戦術では中曹でも教わる基礎中の基礎なんですが…
それに尖閣や最悪沖縄が第1線となった時に
後方補給幹線(奄美が位置しますな)寸断されたらどーにもこーにも
ブルドック(ワァオ!)ですぜ。
陸をうがった目で見るのは勘弁して下さいな

しやもし 様
下甑を念頭に置いたら、無人の全島に配備が必要になってしまいます。

宮古石垣奄美があれば、本島不要というのは、正直良く分かりません。

酒飲み男子 様
先島と本島は、結構温度感違いますね。
新聞もそうですし。

ドナルド 様
SSM用に護衛がいるくらいなら、それより先に宮古のレーダーサイト護衛が必要でしょう。

SSMは、有事展開が前提で、恒常的に配備はしないのではないかと思います。訓練など支障が多いですし。
政治的なシンボリック配備はあるかもしれません。

イダテング 様
第1列島線を最終ラインにするという考えでは、北西方向の縦深を確保した前線は、艦艇でしか構成できないと思います。
尖閣では、港や地積の関係で、精々出城にしかならないでしょう。

US-2ラブ 様
中国が、沖縄を軍事的に編入すれば、そう言う行動もあるでしょうね。
あくまで政治的に取りに来そうに思いますが。

久里浜少年院@携帯 様
日本語がかなり意味不明ですが・・・

私は普通科増強論者のつもりですが・・・、もしかして教団の方ですか?

数多様

済みません。奄美にSSM部隊を配備するというのは、常駐前提で議論が進んでいますよね?したがって、「有事展開」ではないのではないかと。。。また訓練も、SSM連隊はどうせどこでもまともには出来ないので、日々は「展開訓練と射撃シミュレーション」+「年に一回、どこかで試射」程度では?

#どうせ演習場に収まらない兵器なので、演習場がなくても逆に困らないのではないかと。。。

「宮古のレーダーサイト護衛」は、もちろん防衛省としても狙っているのでしょう。単に、現内閣が「政治として」成果を出すために、出来ることから先にやろうとしているだけではないかと思っています。(つまり、軍事的な案件というより政治的な理由で、宮古は「後回し」になっているだけかと)

ただし、宮古のレーダーサイトは有事は瞬時に破壊される捨て駒だと思うので、あまり警備の意味がないかもしれません。警備でゲリコマは防げますが、巡航ミサイル一発でドカンのほうが、時間もコストも安いのでは?グレーゾーンのときに、こちらの情報収集力を減らすためにゲリコマ攻撃をかけるかもしれませんから、警備があった方がよいことには変わりないと思いますが。。。

地理見たら奄美大島に増強中隊規模の防備隊を配置するのは、それなりに理にかなってますよ。直近の防衛予算を見てると自衛隊の沖縄撤退は、絶対に無いですね。

ドナルド 様
SSMを配備するべき最優先は先島なはずだと思いますが、常駐の話は出ていなかったかと思います。

支障のある訓練は、展開およびレーダー捜索です。
おっしゃるとおり、試射は当然限られた場所でしかできませんし、逆にシミュはどこでもできるので、条件は同じですね。

レーダーとしては、代替の移動警戒隊を石垣に展開させることになってます。

通りすがりの者 様
直近の話ではありません。
もちろん、私もここで言及した可能性が高いとも思っていませんし。

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