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2014年9月 7日 (日)

海自いじめ自殺を利用した警察の防衛省攻撃

海自で起きたいじめを苦にしたと思われる自殺に関して、神奈川新聞は、病根の一端が警務隊の存在だとして、警察の片棒を担ぐような記事を書いています。
いじめ自殺:海自の危機意識欠如 続く不祥事 「身内捜査が弊害」」(神奈川新聞140902)

捜査の「プロ」からは、「身内」が警察権を持つ自衛隊の組織構造に温床があるという指摘も上がっている。

中略

 止まらぬ不祥事に、他の捜査部門からも厳しい視線が注がれている。

 1999年から表面化した神奈川県警の一連の不祥事の内実を知る元県警幹部は「内部で捜査をすれば、隠蔽(いんぺい)をしたがるのが普通。外部の目を入れないと、同じことの繰り返しになる」と指摘。「身内」である警務隊が自衛隊員の犯罪を捜査する仕組みを問題視した。

 別の捜査関係者も「何よりも大事なのは透明性。警務隊が自衛隊内ですべての警察権を行使しているような状況のメリットとデメリットを考える時期に来ている」と自衛隊の構造的な問題に言及し、警鐘を鳴らした。


神奈川新聞が言う”捜査の「プロ」”や”他の捜査部門”、”別の捜査関係者”は言うに及ばず、”元県警幹部”も当然全て警察でしょう。

その警察が、警務隊が自衛隊内の犯罪を捜査するという構造を問題視し、当然の帰結として”警察が捜査すべき”という主張を神奈川新聞がしています。

しかし、警察の犯罪を捜査するのも警察なので、非常に自己矛盾した主張ではあります。
が、それには目をつぶるとしても、諸外国を見ても、軍内の犯罪捜査は、警務隊に相当する組織が行う事が普通です。
普通だからそれが正しいとか言うつもりはありませんが、諸外国でもそのような体制になっている理由は、軍事組織の特質として保全配慮が必要であるためと、基本的人権さえ制限される特殊な論理で動く組織の捜査を、一般人の捜査を行う警察が行う事が、必ずしも適切ではないからです。

にも関わらず、警察がこのような考えを持ち、神奈川新聞がその片棒を担ぐ背景には、近年の自衛隊に対する注目と認知の結果、自衛隊が警察の頸木から逃れようとしているからだろうと思います。

戦後、後藤田氏などが主動し、警察は常に自衛隊を統制下に置こうとして、防衛省の主要ポストに警察官僚を送り込んできました。

しかし、次のような報道が行われている通り、近年、防衛省と警察庁の主導権争いが激しくなっています。
女スパイ疑惑を暴露 警察vs防衛の壮絶場外戦」(産経新聞130707)
防衛省が“宣戦布告” 警察庁の牙城に触手」(産経新聞120205)

警察としては、この自衛隊の不祥事を、好機と捉え、この主導権争いを有利に進めようとしているのかもしれません。
流石に、警務隊を解体して、自衛隊を監視下に置こうとしているとまでは思いませんが、警察庁の内部には、そこまで考えている人もいるのでしょう。
だから、このような報道が、”すかさず”出てくるのだろうと思います。

メディアは、警視庁記者クラブの存在を通じて、耳目を集めやすい犯罪及び捜査情報をもらえるため、基本的に警察サイドに立つことが多いですが、この記事ほど露骨なのは、最近では珍しいです。

しかし、今回のいじめ自殺のように、ひどいモノが出てきしまうと、このように付け入れられます。
あんないじめが横行しているようでは、組織も強くなりませんし、本当に、しっかりした対策を講じて欲しいものです。

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コメント

数多先生

これ、警察関係者ってなってますけど、実際は自由法曹団神奈川支部とかの弁護士でしょ。
去年でしたか、似たようなコメントを東京新聞にしていたのを見たことがあります。

大体、あたご事故の時は海保、検察の証拠隠滅があったじゃないですか。

去年のコメントがどんなものかは知りませんが、弁護士を”他の捜査部門”であるとか”別の捜査関係者”とは言わないでしょう。

それよりも、例の防大を舞台にした詐欺事件ですが、結局任官した現職隊員からは4人だけとトカゲの尻尾切りで終わった訳ですがこちらはどうお考えですか?
(捜査を操作するのは)検察官に対する法務大臣の指揮権発動よりもよっぽど簡単である。と評した方も居るようですが、自衛隊内での警務隊の独立がどの程度保証されているのかが気になるところです。

おはようございます。

もちろんいじめなど人間として最低の行為ですが、新聞記事中の警察関係者のコメントは警察内における監察官制度を自ら強烈に皮肉っているとしか読めませんね。

警察官の犯罪不祥事は表面化しそうな危惧がある場合にだけ先手を打って公表されているイメージがありますから、監察官制度を「組織防衛を第一義的に担うシステム」として捉えた時に善良で清廉潔白な組織人にはうっとうしく感じられるのは理解できるとしても、これを好機とばかりに警務隊を批判するのは天に唾吐く行為でありまた滑稽でもあります。

とはいえ最近の韓国軍内のもろもろを見聞きするにつけ、一時期米軍各軍種で嵐となったあらゆる類のハラスメントに対策が取られたごとく、自衛隊でも教育や懲戒などの運用面で効果的な方策を模索し改革することが急務だと考えます。

蛇足ですが警察が首を突っ込みたがるのはやはりクーデターに対する猜疑心の表れでしょうし、軍司法がないこともつけ込まれる一因でしょうね。

コメントの際にはハンドルの使用をお願いしてるのに(自分自身名無しで投稿していましたが、数多先生からの指摘でハンドルをつけるようにしました)
それを守らない人には、対応するつもりはありません。

しやもし 様
捜査関係者などの言葉には、警察の他、麻薬Gメンや食品Gメン、場合によってはマルサも入るかもしれませんが、弁護士は入らないと思います。
検察官も弁護士と同様に、法曹関係者とは呼ばれますが、捜査関係者とは言われていないと思います。

名無し 様
防大の詐欺事件ですが、恐らくもう少しいたものの、時効の壁に阻まれたという感じではないかと推測しています。
記事を書こうかとも思ったのですが、あんな詐欺をしなくても、ちゃんとした手続きで、ちゃんと保険金はもらえますから、詐欺までしていた人間は、それほど多くはなかっただろうと思っています。

まりゅー 様
監察官制度の件は、全くその通りだと思います。

こう言った問題は、優秀な人材を確保する上で障害ですから、早く改善して欲しいモノだとおもいます。
なかなか難しいでしょうが。

捜査関係者が他省庁、他捜査機関を公然と批判するのは有り得ないと思います。
捜査関係者を騙った弁護士では見てるのはそれもあります。

Hi, yup this post is truly fastidious and I have learned lot of things from it cedddkecdkdc

しやもし 様
ありえるか、ありえないかは置いておくとして、実際問題、警察と自衛隊は、オウム事件や9.11で関係が良好に変わってきていますが、以前はかなり仲が悪かったです。

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