ブログランキング&ツイッター

  • 軍事・防衛 ブログランキング
  • ツイッター

« 小説家デビューへの新たな道?_個人出版→商業出版を検証 | トップページ | 「黎明の笛」書影公開! »

2014年2月 3日 (月)

課題の多い策源地攻撃_新防衛計画大綱等 その5

新大綱等においては、弾道ミサイル攻撃への対応として、弾道ミサイル防衛の継続的な整備と共に、いわゆる策源地攻撃についても言及がなされています。

ですが、あまり具体的ではありません。
珍しいケースですが、大綱・中期防に、全く同じ表現で次の通り記載されています。

日米間の適切な役割分担に基づき、日米同盟全体の抑止力の強化のため、我が国自身の抑止・対処能力の強化を図るよう、弾道ミサイル発射手段等に対する対応能力の在り方についても検討の上、必要な措置を講ずる。


その理由は、まだまだ課題が多く、具体的な防衛力整備の方向性を示す事が困難だからでしょう。

この程度の内容ですから、この文だけから、今後の方向性を占う事は困難です。ですが、新大綱等の発表から半月程して、課題解決に向けた組織作りの報道が出ています。
空自に今夏「航空戦術団」 敵基地攻撃能力を研究 北ミサイル念頭に」(産経新聞14年1月3日)
空自に今夏「戦術団」 装備体系の構築も急務」(産経新聞14年1月3日)

この報道にはソース情報がなく、信憑性には疑問符も付きますが、航空戦術教導団の新編については、防衛省が公表した「26年度予算の概要」資料に、新編の事実のみとは言え、記載されている他、報道の内容を見ると納得できるものが多いため、恐らく予算資料の発表と共に、記者クラブには何らかの説明があったのでしょう。
なので、恐らく間違いないと思われます。
なお、この航空戦術教導団の新編については、概算要求では盛り込まれていなかったものなので、大綱等の改編に併せ、火急の取組が必要なものと認識されているのではないかと思われます。

そのため、以下では、前掲報道にあった航空戦術教導団の編制と役割を見ながら、策源地攻撃の検討に何が必要なのかを考えてみます。

まず、この航空戦術教導団ですが、隷下に次の部隊を擁する見込みです。ただし、報道があったのは前の4部隊だけで、基地警備教導隊は、私の予想で付け加えたモノです。(理由は後述)
なお、括弧内は、現在の編制です。
 ・飛行教導隊(航空総隊直轄)
 ・高射教導隊(航空総隊直轄)
 ・電子戦支援隊※電子作戦群に改編(航空総隊司令部飛行隊)
 ・航空支援隊(第3航空団飛行群)
 ・基地警備教導隊(航空総隊直轄)

策源地攻撃では、最大の問題はターゲティング、攻撃目標の選定と攻撃部隊がその目標を確実に攻撃できるようにすることです。

弾道ミサイル攻撃を防ぐために策源地攻撃を行う場合、その目標はノドン等弾道ミサイルの移動式ランチャーTEL(Transporter-Erector-Launcher vehicle)です。
通常、TELは厳重に隠されているため、衛星等での偵察では、確証の低い位置情報があるに過ぎません。そのため、正確に攻撃するためには、隠蔽されていたTELが発射のために外に出てきた段階で、何らかのセンサーで捕捉し、ミサイル発射までのわずかな時間に攻撃しなければなりません。

センサーとしては、米空軍が運用しているE-8ジョイントスターズからの情報を貰うか、中期防でも調達が盛り込まれたグローバルホークを使用することになります。
しかし、E-8を投入した湾岸戦争でのスカッドハント(弾道ミサイル狩り)でも、万全には程遠い状態でしたし、イラクと比べれば遥かに山がちの北朝鮮では、側方監視レーダーによる監視能力は、かなり制限されます。

そのため、目標が潜伏していると思われる地域の周辺に目標の監視と捜索、航空機誘導とレーザー照準装置等を使った精密誘導兵器の誘導要員となるコンバット・コントローラーと呼ばれる特殊部隊を潜入させることが必要になります。
航空戦術教導団に編入される航空支援隊は、F-2による対地攻撃を行う第3航空団隷下に編成されている部隊で、このコンバット・コントローラーの基礎的技術を保有しています。
ただし、詳細は明らかになっていませんが、航空機誘導等は可能でしょうが、まだ潜入や自衛戦闘能力の獲得には至っていないでしょう。
そのため、彼等とは逆に、潜入や戦闘能力を保有している陸自部隊に、26年度予算でLJDAM誘導装置を購入することになっていますし、未確認情報ながら、特殊作戦群は既に保有しているという情報もあります。

このため、航空支援隊は、当面はコンバット・コントローラー育成に関する研究を行って行くでしょうが、将来的には空自の特殊作戦部隊になってゆくかもしれません。
私が、この航空戦術教導団に基地警備教導隊も含まれるだろうと予想したのも、空自で最も地上戦闘のノウハウを蓄積しているのが、彼等だからです。現在、航空機誘導等の能力は持ちながら、地上戦闘の能力には欠けると思われる航空支援隊要員をコンバット・コントローラーにして行くためには、地上戦闘に関しても高い技量が必要です。

また、これは、少し穿ちすぎな見方かもしれませんが、最近の空自の改編は、空自内にも特殊部隊を編成しようとの思惑がある可能性が見て取れます。
空軍の特殊部隊にはこのコンバット・コントローラーの他に、主に戦闘捜索救難(CSAR:Combat Search and Rescue)を行うパラレスキュージャンパーなどがあります。
空軍の特殊部隊については次のサイト参照
http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams00/af_stu.html
このパラレスキュージャンパーは、現在航空救難を行っているメディックと呼ばれる救難員に戦闘能力を付与したものですが、空自の救難部隊は、昨年3月に航空支援集団から、航空戦術教導団を隷下に収めることになる航空総隊に編成替えされています。
航空戦術教導団の研究に、メディックを関わらせる必要があれば、航空総隊として簡単に処置ができるようになっています。

空自が実際に特殊部隊を編成することになれば、恐らく航空支援隊と航空救難団のメディックを合流させる形で編成して行くことになるでしょう。

航空支援隊母体の空自特殊部隊にせよ、特殊作戦群などの陸自部隊にせよ、あるいは米軍のように、陸や海兵の特殊部隊に少数のコンバット・コントローラーを派遣する運用にせよ、北朝鮮や中国潜入してこれらの作戦を実際に行いうるのかという点について、ネット界隈では自衛隊特殊部隊の能力に否定的な見方をする方もいます。

防衛省・自衛隊では、これから検討される事項ですが、誘導に徹して積極的に戦闘を行わない運用であれば、有意な数のTELを破壊することに繋がり、イージス等による弾道ミサイル防衛と併せ、私は、十分に実効性のある作戦を展開することは可能だろうと思います。
湾岸戦争では、コンバット・コントローラーではない特殊部隊は、TELを直接攻撃するため、敵に接近せざるを得なくなった上、攻撃により存在を暴露してしまうため反撃も受けましたが、コンバット・コントローラーとして誘導に徹するなら、長期の潜伏も可能でしょう。
忍耐力という点では、日本人の方が欧米人よりも優れているように思えますし、対抗訓練等で見せる陸自の忍耐力に裏打ちされた潜伏能力は、異常な程です。

彼等の潜入手段については、完全な秘匿を図るため、潜水艦が主用される可能性が高いと思いますが、海自、陸自の間で、現在どの程度検討、訓練されているのかは、情報がありません。
緊急に潜入する場合は空路になりますが、アメリカの特殊作戦機MC-130に相当する機体は陸海空自衛隊ともに保有していませんし、今後の整備についても不明です。
ですが、MC-130のように、フレア等の自衛装備はないものの、赤外線暗視装置や高度な航法装置を備え、海上や山岳の谷間を飛ぶ訓練にも長けた救難部隊のU-125Aが多数あります。航続距離も、北朝鮮への潜入ならば十分過ぎるほどです。
このU-125Aについても、前述のように航空救難団が航空総隊隷下に編制換えされているため、潜入手段の検討に使用される可能性は十分にあるでしょう。
また、航続距離については問題がありますが、同様に救難部隊のヘリUH-60Jも特殊部隊の潜入には適切な装備を有しています。

次に、仮に、ターゲティングができたとしても、それなら策源地攻撃か可能かというと、そんな簡単にはいきません。
空自機は、CAS(近接航空支援)を実施するため、F-2部隊を中心に、対地攻撃のための装備を持ち、訓練も実施しています。
ですが、CASは、基本的に、日本国内に侵入してきた敵を叩くことを想定しており、敵が厳重に構成した防空網を突破して攻撃することは、また別物です。
CASとは異なり、敵防空網を破壊することは、SEAD(Suppression of Enemy Air Defense:敵防空網制圧)あるいはDEAD(Destruction of Enemy Air Defence:敵防空網破壊)と呼ばれる作戦ですし、目標本体を攻撃する作戦は、AI(Air Interdiction:航空阻止)あるいは、OCA(Offensive Counterair:攻勢対航空(飛行場等を攻撃する場合))と呼ばれる作戦になります。

航空自衛隊の場合、SEADに不可欠なARM(対レーダーミサイル)は保有していませんし、搭載可能な航空機もありません。
ステルス機であるF-35が運用できるようになれば、必ずしもSEADを行わずに、本来の攻撃目標を攻撃することも可能ではありますが、ステルスが万能とは言えないことは、F-117がコソボ空爆においてSA-3によって撃墜された事例でも証明されています。
そのため、航空戦術教導団での研究でも、SEADを如何にして行うかは検討されるでしょう。
ARMによる攻撃は、三沢のワイルド・ウィーゼルと呼ばれるSEAD専門部隊に依頼するか、自衛隊でも能力を獲得することになると思われます。

また、ARMの他に、SEADの主要手段になるのが、ECM(電子妨害)による電子戦です。航空戦術教導団に、電子戦を行う電子戦支援隊が組み込まれているのも、このためです。
ですが、報道でも指摘されている通り、自衛隊ではスタンドオフジャミングの可能な電子戦機は、電子戦訓練機として配備されているEC-1のみで、しかも1機しか保有していません。(YS-11EAも、電子戦訓練機ですが、こちらはレーダー妨害はできない)
おまけに、能力も十分とはお世辞にも言いがたく、実戦投入は難しいことから電子戦”訓練機”とされている実情があります。
F-4は、AN/ALQ-131というECMポッドが使用できますが、F-4自体がF-35に更新されてゆく予定で、その代わりになる予定のF-15の電子戦機転用は、まだ具体化が見えてきていません。おまけにこれらはエスコートジャマーであり、スタンドオフジャマーではありません。

SEADやECMに頼らず、F-35のステルス頼みで策源地攻撃を行うことに関しては、前述のようにF-117の撃墜事例があるため、危険です。
この事例では、SA-3という旧式ミサイルが使用されたと見られていますが、実は、波長の長い電波を使用する旧式レーダーの方が、共振と呼ばれる現象が発生し、ステルスの発見には有効なのです。
ちなみに、この共振を利用した対ステルスレーダーは、今年度(25年度)から防衛省でも研究が行われています。
ちょっと脱線しましたが、北朝鮮の警戒管制及び地対空ミサイル用レーダーは旧式が多く、波長が長いレーダーが多いため、対ステルスレーダーには改造しやすいのです。
ただし、その反面、旧式で長波長のレーダーはECMには弱いため、ECMは有効に作用するでしょう。
ですので、策源地攻撃におけるECMについては、十分研究を行い、防衛力整備を行う必要があります。

この他にも問題なのは、以外に思うかもしれませんが、空自では敵の防空火網を突破するための空中機動など、基本的なノウハウが乏しい事です。
航空戦術教導団には、飛行教導隊と高射教導隊が組み入れられる予定です。共に、戦闘機部隊と高射部隊のエリート部隊であり、高い能力を持っていますが、実はどちらも敵の防空火網突破のためのノウハウは持っていません。
飛行教導隊は、アグレッサーと呼ばれ、仮想敵飛行部隊の戦術を研究し、彼等の戦技を真似ることで、各地の飛行隊が対抗訓練を行う際の適役を務めます。当然、ノウハウを持っているのは、航空機対航空機のもので、航空機対防空火網戦力(地対空ミサイル・対空機関砲)のものではないのです。
一方、高射教導隊は、アグレッサーではありません。各地の高射部隊等と同じ立場に立ち、パトリオット及び基地防空火器での戦技を研究・指導しています。知見として、空自が装備するパトリオット等による防空火網の構成とその弱点は熟知していますが、SA-3等、北朝鮮が保有する防空火器での防空火網については、十分なノウハウの積み上げがありません。
しかし、そう言ったノウハウが皆無な訳ではありません。F-2装備部隊は、FSだったF-1の時代から、対艦・対地攻撃を主任務にしており、SAM回避機動など、防空火網を突破するためのノウハウを持ってはいます。ですが、飽くまで実働部隊であり、十分な研究とそれを積み上げる余力がないのが実情です。
そのため、航空戦術教導団では、100人と報じられている団司令部の要員の中に、数多くのF-2パイロットが入るのではないかと思われます。

なお、トマホークで攻撃できると考えている方が多くいると思いますが、事前に目標位置が分かる固定目標であれば、トマホークは有用ですが、TELのように移動する目標をトマホークで攻撃しても効果は疑わしいです。

以上のように、策源地攻撃には、課題が山積みです。
ここで述べた他にも、海自艦との協同など、検討すべき課題が多数あり、策源地攻撃を実行するまでには、航空戦術教導団での研究が欠かせません。
しかし、攻撃は最大の防御と言われるように、弾道ミサイル防衛のみでは、敵の行動に制約を与えることができないため、政治的には別問題として、軍事的に策源地攻撃の能力を持つことは極めて重要です。

早期に研究を推進し、必要な能力を獲得する防衛力整備を進めて欲しいと思います。

にほんブログ村 政治ブログ 軍事・防衛へ
にほんブログ村

« 小説家デビューへの新たな道?_個人出版→商業出版を検証 | トップページ | 「黎明の笛」書影公開! »

防衛政策」カテゴリの記事

コメント

「ノドンを狩る為にトマホークを導入せよ!」と言っている人たちは、
本当にノドンを狩りたいのではなく別の目的があるのだと思います。
『ノドン狩り』は世論を説得する為の言い訳(ようするに嘘)ではないかと。

朝見た時とどこか違うような?
公開後に記事編集しました?朝見た時と比べてどこか変わってるような?
記事編集しました?

名無しX 様
政治家とかは、そう言う意向もあると思います。
が、2chとか見ると、ノドン狩りに使えると思っている人も多数いるようです。

しやもじ 様
はい、若干修正してます。
自衛隊にはこう言った活動ができないとする某ブロガーとのツイッターでのやり取りを載せていたんですが、ちょっと品がないので削除しました。
ご容赦下さい。

 現政権下で敵基地攻撃論の実現に向けて政策が進められるようですが、財政的制約と米軍との連携を前提に考えると、あえて「課題の多い」ものにあえて膨大な人的財政的リソースを注ぐのは、日本の防衛のために果たして得策なのでしょうか・・。
 これまでは比喩的には「矛と盾」の関係で、米軍と役割分担して、日本はプロパーな防衛に最適化しているものと認識していますが、あえてその路線を外れる(その引き替えとして他のものが削られる)のが良いのかどうかは素朴に疑問です。
 上のコメントの方も述べられるように、政治家のイデオロギーが先行して現実的な防衛政策が歪められているのではないかと心配になります。

歪めるも何も米軍の役割が米国の都合で縮小されつつある中で日本として極東の均衡を保つために乏しい資源をやりくりしながら何とか米軍の機能を一部でも肩代わりしようとしているだけなわけでして、それをイデオロギーだの何だのと批判されたのでは政治家もたまったものではないでしょう
独立意識的なイデオロギーが全く作用していないとは言いませんけど少なくとも他国と比べてよほどその作用が大きいとはとても思えませんよ?

数多様のブログ、いつも大変勉強になります。
日本も、ついに特殊部隊を敵地に潜入させて友軍ミサイルを目標に誘導することまで検討しなければならない時代になったのですね。トム・クランシーが描いていた状況が日本にまで及んでくるとは、ふた昔、み昔前には想像もしなかったことであります。
さて、わたくしは中国の広東近辺住在で、妻もこちらの人間なのですが、妻の父母の話が面白いのでときおり昔話を聞かせてもらっております。義理の父母とも1950年代初めの生まれ、中国南部は大戦中は日本軍の関与も薄かったせいか義父義母とも反日感情はほとんどありません(それで妻も、わたくしのような大企業勤めではない薄給の貧乏日本人と結婚してもよいなどと考えたのでしょう)はなしを戻しますが、義理の母はレストラン手伝いの普通のおばちゃんかと思っていた、というか普通のおばちゃんなのですが、ある日「海遊びに行こう」というので近所の海岸に潮干狩りにでも行くのかと思ったら、漁師から小さなモーターボートを借りて、それを義母は三時間も操って遙か沖合の島に妻とわたくしを連れてゆきました。そのあたりの島嶼は若いころの思い出がある場所だそうで「台湾からスパイが潜入してくるので山狩りしてやったもんだよ、がはは」とのこと。聞けば義母の姉妹もろとも文革中は民兵に加わっていたそうです。「がちゃがちゃ動かす」ライフルをあつかっていたそうで、ボルトアクションライフルのことだろう、と想像しました。いっぽう義父は元警察官ですが、妻は中高生のころ「AK47撃ちに行こう」と義父によく田舎の射撃場につれてゆかれたとのこと。いまでも義父はAK47が大好きなようで、よくわたくしの息子にAK47を模したプラスチックのおもちゃを買い与えたがるので閉口しております。
そんな社会に自衛隊の特殊部隊が潜入しなければならないならば、どうも気の重い話ですが、1970年代生まれの、改革・開放後に成長した妻の世代になると、軍事色はまったく薄れて、軍事文化は払しょくされているように見えます。世代が若くなるほど、兵器や軍・警察とは縁遠い一般の日本人の感覚と近くなっているようにも見えます。
自衛隊が策源地攻撃能力を備えれば、まことに心強いとおもいます。それが抑止力になれば、まったくなによりです。そして実際にその能力を行使する必要が生じないことを祈るばかりです。

あああ様。

現実的な防衛政策なら当初の大綱案よりむしろ後退した印象を受けます。
軍事に於いて重要な抑止力の点で自衛隊の能力は、偏ってますから。米国の力量の低下に伴いそれを是正し抑止力を働かせるのは、妥当な政策ですよ。

あああ 様
あくまで一般論ですが、ある方向の成果を上げるために投入する資源と成果については、一定量を超えると低減します。

このケースでは、弾道ミサイル防衛と策源地攻撃が問題だと思いますが、現在拡大予定のイージスによる弾道ミサイル防衛を、6隻から仮に12隻に倍増したとしても、同一目標を複数の艦船から同時に打つわけにはいかないため、効果は絶対に倍にはなりません。
弾道ミサイル防衛の努力は、もう少し拡充しても良いと思えるレベルですが、そろそろ頭打ちです。

米軍との役割分担は、大綱でも配慮するように書かれていますし、大丈夫だと思います。
ただ、効率を高めるためには、集団的自衛権行使がなされるようにしないと、以前に書いた海自艦船の訓練問題のようなことになるでしょう。

US-2ラブ 様
おっしゃるように、アメリカのコミットメント低下についても、考慮しておく必要があるでしょうね。
アメリカのモンロー主義は、何度も上がったり下がったりですから。

友引高校校長 様
懐かしいマンガネタネームですね。

とまれ、全く時代の変遷は目が回るようです。
一昔前の私の現役時代では、似たような主張をして自衛隊内でも笑われたくらいなんですが……

中国のお話は面白いですね。
ただ、似たような戦争を話を聞く機会は、20年くらい前までは、日本でもあったように思います。

確かに、こんな危険度の高いミッションを行うようにはなって欲しくないものです。そのためには、逆にそう言った能力が必要ですが。

通りすがりの者 様
確かに偏っているというか、大分歪ですね。
日米同盟が前提なので、当然と言えば当然なのですが、おっしゃるように、今後はアメリカが当てにならない場合も考慮する必要があるでしょうね。

>忍耐力という点では、日本人の方が欧米人よりも優れているように思えますし、対抗訓練等で見せる陸自の忍耐力に裏打ちされた潜伏能力は、異常な程です。

前の戦争でもそんなことをいっていませんでしたっけ。
椅子に座っているアメ公は足腰が弱いとか。

あまり根拠がないと思いますよ。

それに欧米人といってもギリシャ人やイタリア人と、イギリス人や北欧の連中は
まったく違いますよ。近年の実戦を見ても、例えば英兵の我慢強さは証明されていると思いますが。

対して自衛隊は実戦の経験もない。必ず青組が勝つお約束の演習で勝ったから
といってそれを過大に評価しているのではないでしょうか。

数多氏は先にAAV7の件で、自前のトライアルを端折ってもFXの時も実機に乗っていないから問題ないと仰っていますが、空自の救難ヘリも同じですよね。
自ら評価もせずにメーカーの出したきた書類だけ、カタログ性能だけを見て
調達に疑問を感じないのは相当自衛隊の体質に毒されているのではないでしょうか。

少なくとも他国の軍隊では通用しない理屈だと思いますよ。

ハイジ 様
自衛隊には無理だとおっしゃる方もいるため、そうとは言い切れないのではないか、という事で書いた記述です。
自衛隊はスーパーマンだから何でもできるなどと言うつもりはありません。

実戦経験がないという部分は、確かに不確定要素として大きいですね。
だからといって出来ないとする理由にもならないと思いますが。

お約束演習ですが、確かに陸自の場合そういったものが多いと聞きますが、そればかりではありません。

他国の防衛装備導入では、常に、あるいはほとんど参考品取得してから取得しているワケではないのではないでしょうか。

>ハイジ
>少なくとも他国の軍隊では通用しない理屈だと思いますよ。

あらあら、その事前のトライアルのないどころかまだ完成してない
F35を購入すると言ってる国は世界で何カ国あるのでしょうね?

水陸両用車は、そもそも「今自衛隊が導入可能なもの」の選択肢自体いくらあるのでしょうかね?ましてや実績のある機種はどれだけあるやら

まだ叩くならそもそもそれがそんなに急いで必要なのかという話からやった方がいいんじゃないでしょうか

空自の救難ヘリねえ。それこそアレ以外に何を採用すりゃ満足だったのかね?

それこそ調達をそこらのショッピングと同じ感覚でとらえてるんじゃないでしょうかね?
というかどうせ君みたいなのは何を選ぼうがその場その場の理屈でケチをつけるんだから
楽なもんですよね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 課題の多い策源地攻撃_新防衛計画大綱等 その5:

« 小説家デビューへの新たな道?_個人出版→商業出版を検証 | トップページ | 「黎明の笛」書影公開! »

アマゾン

  • 航空自衛隊 副官 怜於奈3
  • ルーシ・コネクション 青年外交官 芦沢行人
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈2
  • 機巧のテロリスト
  • 航空自衛隊 副官 怜於奈
  • 北方領土秘録 外交という名の戦場
  • 深淵の覇者 新鋭潜水艦こくりゅう「尖閣」出撃 (文庫)
  • 半島へ 陸自山岳連隊
  • 黎明の笛 陸自特殊部隊「竹島」奪還 (文庫)
  • 深淵の覇者

最近のトラックバック

ブックマーク、RSS