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2014年2月22日 (土)

書評「女子と愛国」

あちこちで日本の世情が”右傾化”していると言われています。

この動きは、以前から感じていましたが、その中でも、最近の傾向として、そう言った流れに女性が参加していることに驚きを感じるとともに、ナゼなのだろうと考えていました。
そんな中、ある方からこの本を紹介されたため、手に取ってみたという訳です。


内容は、何人かの”愛国活動”をされている愛国女子に焦点をあて、ルポルタージュ方式で追いかけて行くものでした。
この手の話題には、比較的アンテナを張っているつもりでしたが、この本で取り上げられている女性たちには、こんな人が居たのかと驚かされます。

その多くは、メディアやネットで積極的に情報発信している方ではなく、草の根で活動されている方なのですが、逆に、だからこそ、彼女たちの真剣さが感じられます。
ネットでは、誰とも顔を合わさずに済みますから、冷たい視線で見つめられることも、ましてや罵倒されることもありませんが、この本で取り上げられている女性たちは、デモに参加したり、靖国参拝を呼び掛けたりと、場合によっては危険さえある活動をされています。

こうしたアプローチは、非常に印象深く、ルポ形式なこともあって読みやすい本です。

ただし、私が期待した”ナゼ右傾化傾向が女性にも及んでいるのか”という、社会学的な追求はあまり深くありません。
それでも、今回の都知事選の出口調査でも、男性よりも明らかに少ないながらも、かなりの女性が田母神氏に投票していた事を考えると、このテーマは非常に興味深いです。

”愛国女性”には怒られてしまうかもしれませんが、私は、基本的に、男女の思考における性差を考えると、女性は基本的に愛国的にはなり難いと考えています。
それでありながら、右傾化傾向が女性にも及んでいる理由には、興味があるのです。

このテーマに対するこの本の回答は、ネットの影響、別の言い方をすれば、マスコミが封殺してきた情報の影響が大きいというものでした。
もちろん、その影響はあると思いますが、私はそれだけではなく、むしろ社会における女性のポジションが影響しているのではないかと思っています。

が、その話は、書評から外れて行くので、このくらいに。
また気が向いた時に書くかも知れません。

この本を読んで、改めて思うことは、”愛国女性”のインパクトです。
以前から、自衛隊協力会の中にも婦人部があり、そう言う意味では”愛国女性”は決して今までも居なかった訳では無いのですが、この本に取り上げられている女性たちのように、デモに参加する等、表に出て行く女性は少ないという実情がありました。
また、絶対数が少ないと言うこともありますが、私と同様に、多くの人は、女性は愛国的にはなり難いと考えています。

そのため、この本で取り上げられているような女性の活動は、非常に目だちますし、一人の”愛国女性”による心象に対する影響は、100人の愛国男性によるそれを上回るでしょう。
たった一人でも、デモ隊がいるようなものです。

この本のおかげで、また更に”愛国女性”が増えて欲しいものだと思います。

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書評・DVD評」カテゴリの記事

コメント

世の中のあらゆる分野で「性差」がなくなる方向に進んでいることの一環と思われます。

「性差」は、教育を含めた文化の産物という要素が大きいので、そう簡単に大きく変わるとは思えませんが、徐々に、確実に変化していくことでしょう。

良い悪いではなくて、男女共同参画社会を構築するということで、行政主導でこのような社会変化は加速されています。

そういう意味では、将来的には、自衛隊の戦闘部隊のかなりの部分が女性という状況もあり得ないことだとは思えません。

概ね良いことです。
何故なら、戦後の我が国において「右」とは
「戦後の特殊な状況から脱却して普通の国になる」こと
もっと言えば「戦勝国のようになる」「戦勝国のように考える」「戦勝国のように振る舞う」
ことだからです。

ちなみに戦後の我が国の「左」はその反対で
「敗戦国であることを維持強化すること」です。

他国の「右」「左」とはずいぶん中身が違います。
例えば共産主義者でありながら「右(戦勝国のように~)」であることもあり得ますし、
その反対、思想的には保守でありながら「左(敗戦国~)」な人も大勢いるわけです。

この分野のスペシャリストとして毎日、リスペクトして楽しみにしています。
残念ながら、最近は記事も少なく心配しております。
自信を持って情報の発信を期待しております。

取材がきっちりしていれば、表現が不十分でもマニアは理解できます。
メディアで活躍されている方は意外と売れる情報や話題に逃げてしまいます。

ファンはコアなので馬鹿ではありません。
すぐ分かります。
これからも刺激のある情報発信をよろしくお願いします。

数多久遠殿

いつも記事を拝見させてもらってます。たまに⁇と思う事はあるけれど、たくさんのためになる記事をいつもありがとうございます。

さて、この記事をみて、ふと思ったことは

「右派」の主張をよく耳にするけど、どこが右派なのか全くわからない。彼らはナショナリストではあると思うけど、小さな政府を主張している様にはどうも見えない。むしろ彼らの主張は左寄りだと思うよwどうひねくれて解釈しても右傾化だなんておかしい。
国粋主義的な(これもかなりミスリードを誘う言い方w)考え方が増えて来たと言いたいのなら、右傾化ではなくて保守化だろうにwただ元々、戦後の保守勢力って反共を土台として頑張って来た(ごめんそこんとこあんまり詳しくないけどw)中で、ソビエト連邦が崩壊し、中華人民共和国が資本主義を導入して以来、彼らは新自由主義を唱えて来た。と、こんな感じで日本においては保守=右派なのかもしれないけど、どうも最近は一括りにできないような気がする。韓国との対決姿勢を強めたり、田母神のようにどこが右派なのかわからんような候補が一定の支持を得たり、歴史問題?でアメリカにもはむかうようになったりする一方で、小泉の政策を批判したり大企業のやり方を批判してみたり、TPPに反対してみたり、どうも保守=左派なのではないかとつくづく思う。(専門外故間違ってるかもしれません。何かあったらご指摘をw)

そんな感じで、「ネット右翼」とか「愛国女子」と言われても正直よくわからんのだよ。この本本屋で少し目を通しただけだから(買う気にならなかったw)とやかくいう事はできないが、なにを持って愛国心なのか?より現実的に、地政学的に、科学的に、統計学的に何が日本国の(日本国民ではない)国益(これもかなり曖昧な表現。金銭的、経済的利益なのか、軍事的、地政学的利益なのか?それとも国民の精神的な利益なのか?)になるのか?目の前に迫りつつある最大の敵は何なのか?(多分経済危機&財政破綻が1番。周辺国による我が国への航海路への軍事的脅威の拡大など二の次だ。ましてや本土着上陸の危機なんてww)国家とかそんなものを超越して、我々日本国民の人間として何が弱点なのか?(わが国ではどの立場の人間も見たくない真実からは目を背けている。優先順位がつけられてない。とか色々)。(個人的な見解でごめんねw間違ってないとおもうけどさw)この辺が曖昧なままで愛国も右傾化もクソもないとおもうぞ。

こういった観念的で抽象的な概念で物事を語らないで貰いたいね。芸術とかならば話はわかるけど国家、経済運営とか軍事的な戦略(特に兵站)は常に数字に基づく理屈で語られるべきだ。最近は自分の意見の正当性を確保するためなのか、筋の通らない(数字に基づかない)理論武装をしてみたり、何かとレッテルを貼ってロクな議論も検証もせずに自己正当化をはかる輩ばかりじゃないかw(ネット右翼とか脱原発派なんか典型例w民主党なんか正にこれ。最近は某安部総理をはじめとする自民党何かも似てきたよねw)。

俺はこの様な物事を考える以前の退廃した人間の志のあり方を嘆かずにはいられないよ。愛国とかそういう以前の問題なんだ。何が人間をこうもダメにしてしまうのか教えて欲しいよ。結局の所、みんな何かにかこつけて自分の立場とかプライドばかり守ろうとしてるだけにしか見えない。愛国だとか脱原発とか歴史問題と労働問題とか。どの問題のどの立場に立っていようが中にいる人間の志にどれ程の違いがあろうか?少なくとも、世に見えてくる事象だけに耳を傾ければ、結局退廃した人間の衰退の過程にしか見えないよ。我が国にそういった現象が見られる事がとても哀しいね。

愚痴っぽくなってしまって申し訳ないwこれからもためになる記事を待ってます。

真の愛国者 ゆりか 様
そうですね。
私も、男女共同参画社会に進む中で、女性に強いられた変化の結果だろうと思っています。

名無し 様
日本の左の方の究極の目的は、ちゃんと教義の通り、共産主義革命ですからね。

ship11 様
記事は、今のところ週2を目処に頑張ってます。

表現は、どの程度までかみ砕かなければいけないかで、結構気を使います。

F-35 様
日本の場合、左が強いメディアによって、右=悪のイメージを付けられてしまっているため、右傾化を悪い傾向として宣伝されてしまってます。

右も左も、保守も革新も、元来の定義はありつつも、双方がレッテル貼りと”再”定義によってイメージ操作をしようとした結果、ぐちゃぐちゃになってしまっているのではないでしょうか。

なので、私は、割り切って、これらについては深い意味を考えていません。
どうせ難癖を付ける人は出てくるので……

学術論文では基本ですが、しっかりとメッセージを伝えるためには、その文の中では、ある言葉をどう言った意味で使用するのか、しっかり定義して語らないとダメですね。

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