ブログランキング&ツイッター

  • 軍事・防衛 ブログランキング
  • ツイッター

« 助力と感謝の連鎖 | トップページ | 画期的な戦車削減_新防衛計画大綱等 その2 »

2013年12月22日 (日)

初めてまともに規定された戦略とドクトリン_新防衛計画大綱等 その1

国家安全保障戦略、新防衛計画の大綱、及び新中期防衛力整備計画が閣議決定されました。

単なる調達数量だけでなく、戦力造成の考え方を抜本的に変えるなど、事前の予想に違わぬ大きな変革を打ち出してきた3文書です。

文書の影響力(重大性)や分量を考えると、とても1回の記事でレビューできるものではありませんので、何回かに渡って書くことにします。
なお、文書名が長いので、今回のシリーズ記事では、この3文書を、「新大綱等」として記述します。

第1回目は、総評として戦略とドクトリンについて書いてみます。

今回の新大綱等は、いろいろな意味で画期的で、極めて高く評価できる内容だと思います。

画期的な点は次の通りです。
①戦略・ドクトリンを(初めてまともに)明確化したこと。
②冷戦思想から(やっと)脱却したこと。

陸自の海兵隊機能については、一部マスコミは注目していますが、これらの画期的な点に比べれば些末な部分だと思います。(ただし、注目の部分なので、これは別の機会に書きます)

では、早速本題に入ります。
今まで、日本の防衛政策には、戦略と呼ばれるものも、戦略と呼べるものもありませんでした。
しかし、今回、国家安全保障戦略として、始めて戦略と呼べるものが策定されました。

その中でも、重要な点は、どの国との衝突に備えるか明確化し、しかも従来の考え方から大きく変革したことです。

今までも、防衛白書や以前の大綱等で、ロシアの軍事力への懸念、北朝鮮の不安定さへの懸念、中国の軍備増強への懸念などが記述されています。
しかし、これらは、我が国周辺の不安定要素として、懸念を示したに過ぎず、「戦略」として、これらの国との衝突に備える事にした訳ではありません。
言わば、全方位防衛とでも呼ぶべき考え方で書かれており、とても戦略と呼べるものではなかった訳です。

対して、今回の国家安全保障戦略では、北朝鮮と中国に対して備えるべきことは書かれています。
ですが、なんと、ロシアは備えるべき相手(仮想敵)としては記述されていません。

全33ページに及ぶ国家安全保障戦略の中で、ロシアに関する記述は、次に挙げる部分だけです。

東アジア地域の安全保障環境が一層厳しさを増す中、安全保障及びエネルギー分野を始めあらゆる分野でロシアとの協力を進め、日露関係を全体として高めていくことは、我が国の安全保障を確保する上で極めて重要である

このような認識の下、アジア太平洋地域の平和と安定に向けて連携していくとともに、最大の懸案である北方領土問題については、北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するとの一貫した方針の下、精力的に交渉を行っていく。


つまり、ロシアについては、仮想敵から外した上で、むしろ協力すべき相手として規定し、日本の防衛は、中国と北朝鮮に対して備えると大戦略を規定しました。

今回の新大綱等において、この対ロシア姿勢の変化は非常に重要な事項なはずなのに、マスメディアもブロガーも、ほとんど注目しないのは実に不思議です。
(みんな頭の中では、ロシアとの戦争なんてあり得ないと思っていたためかもしれませんが)

ちなみに、大綱の中でも、ロシアについては、軍の体制・態勢と活動状況について、現状を評論する記述がある他、信頼関係を深めるべきパートナーとして記述されています。

ロシアは、軍改革を進展させ、即応態勢の強化とともに新型装備の導入等を中心とした軍事力の近代化に向けた取組が見られる。また、
ロシア軍の活動は、引き続き活発化の傾向にある。

ロシアに関しては、その軍の活動の意図に関する理解を深め、信頼関係の増進を図るため、
外務・防衛閣僚協議(「2+2」)を始めとする安全保障対話、ハイレベル交流及び幅広い部隊間交流を推進するとともに、地域の安定に資するべく、共同訓練・演習を深化させ
る。


また、これに関連する事項として、今まで対ロシア用の戦力として規定されていた北海道の機甲戦力について触れておく必要があるでしょう。

戦車については、3年前に削減が決められた現大綱を更に削り、300両まで削減することが規定されているものの、引き続き、北海道には多数の戦車が残されることになっています。
しかし、これは、ロシアから北海道を防衛するための戦力として置かれるのではなく、訓練を行う上で好都合なため北海道に置き、有事は輸送により機動し、別の場所で戦うべき戦力とされています。

この際、良好な訓練環境を踏まえ、2(2)ウに示す統合輸送能力により迅速に展開・移動させることを前提として、高い練度を維持した機動運用を基本とする作戦基本部隊の半数を北海道に保持する。


この記述を見ても、ロシアに対して、北海道の戦力は、対ロシア用ではないという気を使っていると言えます。

今回、戦車が削減されることに憤激して、ロシアの脅威をアピールしている方もいますが、日本政府の方針とは真っ向異なる主張という事になりますから、今後は、その主張をするのであれば、戦車云々以前に、ロシアが対話の出来る国ではないという事を述べる必要があるでしょう。

過去記事「北方領土問題の解決のためには、国後・択捉を売却すべき」をアップした時にも、反論が多かったですが、やはり安倍政権は、対ロシアでは大きな戦略的転換を図ってきました。

これはまた、冒頭で書いた冷戦思想からの脱却でもあります。

ただし、ロシアに関する新大綱等の記述は、ロシアに対する政治的メッセージ、あるいは安倍政権としての決意という側面もあります。
もし、北方領土問題が解決に向かわず、ロシアとの関係が急激に悪化するような事態になれば、大綱等は再度改正する必要性が出てくるかも知れません。

続いて、ドクトリンについて書きましょう。
ドクトリンの明確化として最も画期的な点は、戦域(前線)を何処に設けるかという戦術的な規定をしたことです。

従来でも、水際撃破など、前線の構築場所について発想が皆無だった訳ではありません。
ですが、陸海空という軍種を越えた、統合された戦域の発想は乏しかったと言えます。
例えば、海のシーレーン防衛はそれらしい言葉ではありますが、空陸には関係のない話でしたし、シーレーンは目的であって、そこを戦場にするという戦域の発想とは、若干異なる概念でした。

しかし、新大綱等では、統合の観点から能力評価を行い、文書をまとめたため、陸海空の垣根を越えた戦域の考え方が明確化されました。
大綱には次の通り記述されています。

島嶼部に対する侵攻を可能な限り洋上において阻止するための統合的な能力を強化するとともに、島嶼への侵攻があった場合に速やかに上陸・奪回・確保するための本格的な水陸両用作戦能力を新たに整備する。

島嶼部等に対する侵攻を可能な限り洋上において阻止し得るよう、地対艦誘導弾部隊を保持する。


もちろん戦域規定の言葉は、これだけに留まらず、海上優勢、航空優勢確保への努力などもこれに当たります。

戦域の規定については、酷い言い方をすれば、従来の大綱等では、統合を前提とした能力評価等を行っていなかったため、陸自は陸上で頑張る、海自は海上で頑張る、空自は空の上で頑張る程度の書き方でした。

それが大きく変り、戦域を洋上に設け、敵を上陸させないというドクトリンを明確化したことは、今回の新大綱等の最大のポイントではないでしょうか。

また、結果として、これによって陸自の役割は、大きく変わっています。
従来の陸自が主たる任務としていた、大規模な陸上兵力を動員した着上陸侵攻のような侵略事態対処は、大綱が想定する期間内には生起する可能性が乏しいとして、前大綱に引き続き、対処すべき事態として規定していません。
そして、そのための戦力は、将来に向けて技術継承するだけとされています。

冷戦期に懸念されていたような主要国間の大規模武力紛争の蓋然性は、引き続き低いものと考えられる

主に冷戦期に想定されていた大規模な陸上兵力を動員した着上陸侵攻のような侵略事態への備えについては、不確実な将来情勢の変化に対応するための最小限の専門的知見や技能の維持・継承に必要な範囲に限り保持することとし、より一層の効率化・合理化を徹底する。


続いて、その他の冷戦思想からの脱却について書いてみましょう。

冷戦思想からの脱却については、先日行われた観閲式において、安倍首相が「防衛力はその存在だけで抑止力になるという従来の発想は完全に捨て去ってもらわねばならない」と述べたことからも、予想された方向性でした。

そのキモは、新大綱等で度々言及されている”グレーゾーンの事態”です。
この言葉は、国家安全保障戦略中で1回、大綱中では7回出てきます。

これは、従来の冷戦思想では、抑止によって、平和か戦争かという0or100の状態を作為できるという考え方でした。
しかし、新大綱等では、0or100ではなく、その間の灰色が存在せざるを得ず、強力な兵器を保持することで抑止力となり、紛争を防止できる訳ではない、従来型抑止戦略が機能しない事態が生起しうると認めたということです。

もっと分かりやすく言えば、平和か全面戦争(核を保持している場合は全面核戦争)という構図ではないという事です。

そのため、大綱や中期防に記述される兵器体系も、敵の強力な戦力を破壊するための強力な兵器を持つのではなく、グレーゾーンで使用される限定的な戦力や兵器に対して備えるためのモノにされようとしています。

また、最近の防衛省の文書等で頻繁に言われる抑止力と対抗するキーワードは実効性ですが、新大綱等では、この方向が更に明確になっています。
新大綱等では、前大綱で規定された動的防衛力を更にモディファイし、統合機動防衛力という概念を打ち出しました。

これは、冷戦思想で軽視されていた輸送や継戦能力を高め、戦場において戦力として強力なだけで、戦場に到達することが困難な装備ではなく、必要な戦場に到達できる戦力を造成しようというモノです。

このコンテクストの中で、戦車は削減され、その代替として機動戦闘車が整備されようとしていますし、今までも再三言われていた弾薬備蓄等の問題も、やっと実効性のある調達に変わる方向です。

必要な弾薬を確保・備蓄するとともに、装備品の維持整備に万全を期すことにより、装備品の可動率の向上等、装備品の運用基盤の充実・強化を図る。


冷戦からの脱却に関しては、ヨーロッパでは、平和の配当として大規模な軍備削減が行われました。
それに対して、日本では北朝鮮や中国という脅威があったため、大幅な戦力削減は行われてきませんでした。
ですが、冷戦が終結したことで、その後の戦争・紛争の形態が変わったにも拘わらず、この脅威があるからという理由で、日本の防衛政策は、冷戦思想から抜け出ることができませんでした。
今回、やっとのことで、この旧態依然とした思想から抜け出した事は、新大綱等において、非常に大きな成果です。

なお、新大綱等について、一部報道で海空重視であると書かれていますが、私は必ずしもそうは思いません。

戦略・ドクトリンの修正・規定により、敵の主力を撃退する役目は海空自が主力とされ、陸自は新たな位置づけに対応するため、トランスフォームが命じられただけです。
何より、陸の人員数は変わっていないのですから。

第1回目は、以上です。
今回の新大綱等により、日本の防衛政策は大きく変革することになります。
そして、その方向性は、非常に評価できる方向です。(一部、眉をしかめざるを得ない内容もありますが)

次回からは、細部のトピック的な部分に注目して行きます。

にほんブログ村 政治ブログ 軍事・防衛へ
にほんブログ村

« 助力と感謝の連鎖 | トップページ | 画期的な戦車削減_新防衛計画大綱等 その2 »

防衛政策」カテゴリの記事

コメント

陸自が日本防衛の為に、
戦車利権から離れてくれたことは、
素直に評価したいと思います。

日本もようやくチャイナの崩壊・分裂に備えようとする政権が出来てうれしいですね。

マスコミが騒がないのは、騒ぎ立てると「中国の崩壊」に言及さざるを得ないからじゃないですか。

ロシアの最大の問題は「シベリアにたいする中国の浸食」ですから、日本との協力は喉から手が出るくらい欲しいのではないでしょうか。

私見ですがロシアが中国へ対抗するのには、シベリア鉄道の再整備及びシベリア新幹線の建設が必要ではないかと考えています。

日本も、そして米国も中共の崩壊は時間の問題と考え始めたのでしょうね。

全方位防衛思想の欠陥や戦略・ドクトリンという言葉の意味は普段から軍事に慣れ親しんでいる人でないと(そういう人でも)中々理解できないものがありますね
以前「ローマ人の物語」の対マケドニア戦争の章を読んでいたとき、塩野先生が「マケドニア軍のファランクスは正面に対する防御は硬いが側面を突かれると脆いという弱点は改善されていなかったためローマ軍に負けた」と書かれているのを見て、文章としては間違ってはいないがこの方は事の本質を理解されていないと感じたことを思い出しました

非常に読み応えのある、レビュー論文の手本のような内容です。
我が大学の学生に、教材として紹介したいくらい。
防衛大綱等については、当ブログでリンクしている物も含め、既に多くの媒体で言及されていますが、単なる要約であったり、装備品の増減等に内容が限られ、考察部分が足りないものばかりでした。不出来な学生のレポートそっくりです。
以前から、単なる知識量ではなく、データ解析と論理性で勝負する当ブログには注目してきましたが、今回、改めて数多氏の分析能力に感銘を受けました。また、週末の限られた時間でこの文章を仕上げたとのこと、大変に驚いています。当方も卒業論文指導等に気合が入ります。彼らには、他のブロガー同様、時間はたっぷりとあったはずですからね。
今後の続報に期待しています。

まずどちらかというと政治的な方面での感想

ロシアが最早主たる敵ではないというのは同意しますが、対中共闘できる相手というのは希望的観測過ぎやしないかと
歴史的にも経済的つながりからいっても直接の武器取引の相手からいってもよっぽどつながりは深いですし
ロシアメディアからもそういう論調はでています。
国後・択捉の売却は論外でしょう

というかロシアに限らず、そもそも日本を含めたどの国(東南アジア・インド・豪州)でも中国との経済的つながりは深い
その時点でそれこそ冷戦的な「敵の敵は味方」のような発想はどうかと思います。
少し前の左派も右派も世界には中国とアメリカしかいないような論調よりはずっとましになったと思いますが

>名無しXさん
一番多かった時でも74式が数十両、90式でも初年度を除けば20両程度の調達で利権というなら
1隻でそれをはるかに超える「護衛艦利権」とか1機当たりで10両以上はする「戦闘機利権」同じく「ヘリコプター利権」というのも糾弾しなきゃねえ

>みやとんさん
何十年も右派系メディアにそのような願望じみた観測が乗っていますが一向にしませんが…
仮に崩壊したとして、それはそれでまた大変なことになるでしょうし

BMD問題はロシアも強く懸念していますが、こちらは既存イージス艦のMD対応とDDGが全てイージス艦対応になり、空自のPAC3も強化するということですから、強化するのは間違いはないでしょうし

経済的には、原発が止まって再稼働も新設も簡単ではない以上、ロシアの原油・天然ガスはまじめに考えうる調達先の一つでしょうね。サハリン2のような問題が起こったこともあるので、政治的リスクはあるのですけども、調達先の分散先は多いに越したことはない。

シベリアにいわゆる日本の「新幹線」システムは不向きでしょう。新幹線のような専用線を建設するメリットは薄いので
路線あたりのコストが高いのが難点ですし、人口密度が低いのも合わない。それに高速鉄道ならもうロシアにあります
車両など一部の輸出相手としてはチャンスはあるかもしれませんが

ここからは個別装備等の話
全体的に見れば、減るものよりも増えたものの方が大きく、予算もかかっています。
やはりそのあたりは安倍政権にかわかったから、というのが大きいでしょう

何故かどこも戦車だけ削減を歓迎するにせよ、しないにせよクローズアップするところばかりでしたが、
戦車を「重視」したから冷戦で、しないから脱却ということでもないでしょう

陸自で主に定数や調達が減るのは
戦車、火砲(迫撃砲除く)、高射、従来ヘリ

あたりですが、火砲については、戦車と同じで陸の火力を削減し云々という名目でしょう
火力戦闘車は機動戦闘車と違い思い切り火砲の定数に入る(火砲の後継と明白にうたっている)わけですから扱いがどうなるかですね
むしろ意外なのは陸自高射です。防空は他自に依存するのでしょうか
地対艦ミサイルは維持されているので単純に差が気になります。

従来ヘリはオスプレイ導入の代償、という面が大きそうです
しかし調達中止するわけでもないですから、単純に種類がまた増えて大変そうです

まとめると、戦車や火砲が減る方針は変わらず、高射も削減逆に増強されるのは件の
オスプレイに水陸両用車に加え
前の予算で開発するとされる新型の装甲を強化した装輪車両(強化される分重くなるが、輸送機に積み込める重量)
補正予算で購入を考えているというMRAP

これ考えると、むしろ海外派兵を志向し、前提となる航空優勢は海空自、もっと言うと米軍のそれが前提になってるのではないでしょうか

陸自高射の削減は判らんでもないです。
島嶼作戦では高射装備は大荷物だし、そもそも海自空自に守ってもらいながらの作戦だから要らないでしょう。
結局戦車や野砲と同様、本土戦用の装備だったんですよ。
あと防衛省は新大綱で北方の戦車部隊を機動予備にするとか言ってますが、
90式は重すぎて北海道から動かせないから10式を作ったんじゃなかったんかい。
よくもまあこんな事をいけしゃあしゃあと言えたもんだ。

誤解の含まれる書き方ですね
90式は本土で動かせないのではなく動かしにくいだけです
全く動かせないわけではない以上機動予備としては当然使用できますし既存の装備を活用する意味でも機動予備として運用するのは正解です
また動かしにくいことも事実なので10式を開発した意義が無くなるわけでもありません
(そもそも新規開発するほど大きな意義だったのかという突っ込みは当然ありますが)

90式が本州以南で運用出来るかと言えば、出来るでしょう。機動予備で使うことは今までだって出来た。
だけど陸自はそんなこと過去20年間ロクに言ってこなかったでしょう。重いから本州以南では無理だとして
事実上北海道専用戦車のごとく言ってきた。実際本州以南への転地訓練はやっていなかった。
ここにきて戦車が減らされたから今さらながら言い出しただけですよ。転地訓練も増えるでしょうね。
要は役所の言い分を額面どおりには受け取れないということ。

しかし、海外派兵の賛成世論はそれほど高いでしょうか?
自衛隊に対する風向きが変わってきたのは
第一に国内の災害救助、特に最近では東日本大震災がそうですが
そして第二に中国脅威論、というか実際に中国との衝突が多くなったからですが

海外派兵は、それまだ国民には「わかりにくい」話だと思います
何故日本から遠く離れた外国に自国民である自衛官を危険な目に晒すのか、と。
ましてや実際に何か犠牲が出たら…

>きらきら星さん

>島嶼作戦では高射装備は大荷物

何故島嶼作戦限定?
>結局戦車や野砲と同様、本土戦用の装備だったんですよ。

本土はどうでもいいの?
「本土だからダメ」って意味不明ですよ。

>そもそも海自空自に守ってもらいながらの作戦だから要らないでしょう
それを素直に信用できるほど海空は陸自思いかねえ?

>あと防衛省は新大綱で北方の戦車部隊を機動予備にするとか言ってますが、
>90式は重すぎて北海道から動かせないから10式を作ったんじゃなかったんかい。
>よくもまあこんな事をいけしゃあしゃあと言えたもんだ

まだ74式も北方にあったはず
というのは置いといてもだ
だから10式は必要だねって話でしょうに
そりゃ、戦車の絶対数が減ってしまうのだから、転地「しなけりゃいけなくなる」わけでしょ
あんたが悪意を持ってるから、そういう風に解釈しなきゃいけない事になる

昔からゲスの勘繰りという言葉があってですなあ…陸自の言うことを額面通り受け取れないとしても、それだから何?

>>ハンドル用さん

>本土はどうでもいいの?
「本土だからダメ」って意味不明ですよ。

いや高射を減らすのはわたしじゃなくて自衛隊なんだから、わたしに怒られても困りますよ。
高射が減るのはそれだけ本土戦の可能性が減ったと言うことでしょう。
戦車や火砲が減るのと同じ理由だと思います。

>それを素直に信用できるほど海空は陸自思いかねえ?

島嶼戦はまず海空の戦いがあって、そいつにケリがつかない限り陸の出番は無しでしょう?
海空が陸自思いでなければ陸は戦争出来んのですよ。
近SAMくらいならまだしも短SAM一式とかは船で運ぶにしろ空輸するにしろ大荷物でしょう。
海空の輸送能力はそんなに余裕無いし、他に運ぶものはいっぱいあるし、
海空が防空をしっかりやってくれるんなら無理に現地には持ち込まないんじゃないしょうか。
(いや、陸自が持ち込みたくてもそんなの結局は海空次第でしょ)

>そりゃ、戦車の絶対数が減ってしまうのだから、転地「しなけりゃいけなくなる」わけでしょ

90式をこさえたのは74式では能力不足になったからでしょう?
本州以南は74式だけしかないんだから、この20年間状況に応じて強力な90式を増援する訓練などは
当然やっておくべきだったはずですよ。そいつをやらなかったのは明らかに陸自の怠慢だと思う。
機甲戦力が大事大事言う人は多いけど、そのわりにはその辺を指摘しない人が多いのが不思議。

>昔からゲスの勘繰りという言葉があってですなあ…陸自の言うことを額面通り受け取れないとしても、それだから何?

そんなに怒らないでくださいよ。
上のコメントでも言ってますが、役所の言うことを額面どおりには聞けません。
話半分くらいでちょうどいい。自衛隊も役所でしょう?そういうことですよ。

>きらきら星さん
話をそらないでください
本土が云々はあなたの発言です。
言ったことには責任を持ちましょう

>島嶼戦はまず海空の戦いがあって
その海空の戦力はどこから出撃するのでしょうかね?
島嶼戦という時に、その島嶼「だけ」相手も目標にしてくれるとは、ずいぶんスポーツマンシップにあふれていることだ

>海空が防空をしっかりやってくれるんなら
それこそ「できません」なんていうわけないじゃないですか。あなたが言うように「役所とはそういうところ」なんですから

>90式をこさえたのは74式では能力不足になったからでしょう?
>本州以南は74式だけしかないんだから

本州の富士教導には90式は存在しました
それは置いといても

まずそれこそ、中国の能力なんて知れてた時代で、当時はそれこそまだソ連が崩壊したとはいえ、いや崩壊して政情不安になったからこそロシアのほうを警戒すべきでした。
90年代は依然として北方重視でした

そもそもそのための手段もありませんでした
00年代前半から中期までは、海空陸とも自民党政権時代も含めて全体的に縮小していた時代です
こういう時代に、90式を移動させたいから運ぶ船を調達したい。といってもねえ
その時代に民間の船を活用なんて言ったら、今よりもずっとメディア世論に叩かれてたでしょうね。

>上のコメントでも言ってますが、役所の言うことを額面どおりには聞けません。
>話半分くらいでちょうどいい。自衛隊も役所でしょう?そういうことですよ。

私はそういう人間の事なんて話半分どころか1割も気入れやれば十分だと思ってます

ハンドル用さん。そんなに喧嘩腰で来られても・・・
高射の件はあなたが数が減るのは何でだろうとおっしゃるから、
本土戦の可能性が減ったからじゃないのとコメントしただけですよ。
じゃあ何と言えばよかったんです?ハンドル用さんご自身は何で減るとお考えですか?
島嶼にしろ90式の扱いにしろ、わたしの考えはハンドル用さんのお考えとはだいぶん違う部分も多いのでしょう。
だからと言って一々怒られてもなあ・・・

まあ、役所は常に正しいと。
その程度リテラシーの人なんですよ。

サンタさんが戦車をプレゼントしてくれなかったひがみを、他人のブログで、他人にぶつけるのは良くないと思います。
そもそも戦車削減のニュースが最初に入ってきた時、あんたら戦車ゴキブリは、自分達の立場からは何一つ反論できずに沈黙してたじゃないですか。それまで散々、他人のブログで暴れまわってたくせに。覚悟がどうのこうのとかいう、日平均アクセス数が2桁の当てこすり(本人いわく、ツッコミ)しか出来ないゴミブログ主も沈黙(その後、主張の一貫性がどうのこうのと抗弁するも相手にされず)。また、過去の記事で、ブログ主を支持するコメントが無いのは自分に対する支持だと主張した直後、ドナルド氏に冷静に、かつ完全に否定された粘着質のクズも沈黙。戦車不要論=軍隊不要論とかいう意味不明な(引用の基本を知らない)、それこそ不要なブログ書きも沈黙、その他のゴキブリも沈黙。謝罪なし、償いなし。そしてまた、攻撃ですか。

きらきら星さんの反問、もっともだと思いますよ。防衛大綱、あなたはどうすればよかったと考えているんですか?何か考えがあるとして、それはどういった理由からですか?さらに、幕僚達(おそらく米軍も)は、なぜ、あなた方とは異なる結論を、今回はじき出したのか、「あなたは」どうお考えですか?単にモノが増えた減ったじゃなくて、その背景にある現状と課題、その合理的・実現可能な解決方法、それによって予想される結果を分析してみなさいよ、この記事みたいに。

今年一年、あなた方がムキになって、ヒステリックに書き込みをすればするほど、それを眺めている第三者は、日本国防衛における戦車の優先順位を下げ続けたことでしょう(このブログは、自民党のセンセイも見ています。覚悟~のブログは…見てないでしょうね、残念ながら)。
要するに、あなた方の一連の行動は、ブログ主の思うツボだったわけです。そして、また同じことを繰り返そうとしている…戦はもう終わったのに…(「この矛盾をどう説明する?」天雪君?しつこいんだよお前)。こんな簡単なことに、まだ気がつかないのですか。それとも、気がつかないふりをしているのですか。

ゴキブリホイホイに見事にはまり、踊り狂って、後は死を待つばかりのゴキブリ達。あなた方に、傷ついた心を癒す方法を提案します。本物の戦車はあきらめ、タミヤの戦車をお買いなさい。300個。戦車ゴキブリのあなた方には全然足りない(時間も有り余ってる)のでしょうが、まずは、300台の戦車(プラモ)を作りなさい。そんなバカなことをするほどお金に余裕がない、あるいは作っても部屋が狭くて置く場所がない、というあなた。あなたのような生活保護受給予備軍(もう受けてる?)の低所得者のせいで、税収が落ち込む一方、社会保障費が増加した結果、戦車を買うお金が不足しているのです。そんな人に戦車欲しいなんていう資格ありません。戦車削減の根源は、まともな仕事も、家族も、能力も気力もなく、国家に対して要求するばかりで一切の責務を果たしていない、あなたにあります。ていうか、この一年、他人をけなしまくっただけで、クソ以外何一つ生み出さなかったあなたは、ゴキブリ以下であり、もう生きている価値がありません。文句があるなら、今の10000000倍、納税しなさい(もっとも、ゼロを何倍したところで、ゼロのままですが)。お年玉も「もらえる」ことでしょうし、戦車に対する愛をもってすれば、300両なんて今年度中に調達可能でしょう。
だから、せめて、もう他人の庭で悪さするのは卒業して、自分の世界の範囲内で、戦車(プラモ)を増強し続けなさい。300両だって結構な量だということが実感できるでしょう。そのうち、タミヤが機動戦闘車(プラモ)を発売してくれますよ。結構カッコいいじゃないですか、キドセン。

追伸: 90式、10式どっちでもいいですが、ちゃんと塗装もするんですよ。

名無しX 様
利権の問題については、大綱定数は下がっても、中期防では10式を相当数調達することになってますから、まだまだとも言えると思います。

みやとん 様
日露は、陸上で国境が接してませんから、北方領土さえ片付いてしまえば、ロシアを中国包囲の一部として使えるとの判断は、政権中枢ではしているでしょうね。

US-2ラブ 様
軍事に興味を持っている人でも、その多くは武器マニアですから、戦略やドクトリンをちゃんと考えられる人は少ないですね。
塩野氏は、軍事については、資料を見て書いているだけでしょう。
得意の歴史視点で見た方が面白いと思うのですが……

大学教員 様
お褒めにあずかって恐縮です。
ですが……元プロ(自衛官)が学生レベルという訳にはいきませんね。

マスコミの大綱記事も、書いている人は軍事に精通した人ではないケースが大半ですから、切り込みは甘いですね。
マスコミのそう言った弱い部分を、これからも補って行けたらと思っています。

ハンドル用 様
対ロシアは、希望的観測というより、安倍政権の方針でしょう。

個別装備の話については、今後の記事で、おいおい触れて行きます。

積極平和主義=海外派兵ではありません。
朝日毎日に影響されていませんか?

>それを素直に信用できるほど海空は陸自思いかねえ?
逆に、陸自が海空思いかという話もありますが、基本的に、このような発想自体を止めるのが、今回の新大綱等です。

きらきら星 様
陸自高射の削減については、関連記事を書こうか思案中ですが、次の過去記事を見ていなければ、ご覧になって下さい。
http://kuon-amata.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-2ba9.html

ハイジ 様
役所(防衛省・自衛隊)にはいろいろなしがらみがありますからね。
しっかりしたリテラシーは必要ですね。

ハンドル用さんへ 様
当ブログのコメント欄を使って頂く事は歓迎しています。
ケンカ口調はよくありませんが。

謝罪も求めていません。
防衛問題を考えて頂く契機になれば良いと思っています。

戦車重視派の方々が、どうしてあんな発想になってしまうのかについては、別途記事を書くかもしれません。


>きらきら星さん
そして逆切れまでがパターン
いきり立ってるのはあなたですよ
最初からわからないならそうとだけ言えばいいのに、反論されたからキレられるんじゃ議論にならない

>ハイジさん
役所が常に正しくなくても、役所を否定する人間が正しいとは限らない
というか、そういう人間こそ大抵間違ってるか、都合のいい時だけその「役所の論理」という奴を金科玉条にして押し切ろうとするタイプでね。
役所が正しかろうが間違ってようが、じゃあ真実はどうなんだ?どうするべきか?って箏のほうが重要だと思うんだがね。

>ハンドル用さんへ
ごちゃごちゃ長文で喚いてるけど、読む価値を認めません
その手の言葉をだらだら書くのは相手ではなく自分の品位を貶めるだけです。
言っても無駄だからそういうことやるのでしょうか

>久遠さん
あなたこそ、初めからどんどんずれて戦車さえ減らせば冷戦思考から脱却とか意味不明なまでの「戦車重視」ぶりだと思うのですがね
次のエントリも含めて戦車の事ばかりじゃないですか

>積極平和主義=海外派兵ではありません。
>朝日毎日に影響されていませんか?

安倍政権より前ですら、PKO派遣はもう珍しくなくなってきている情勢で
つい数日前に話題になった自衛隊派遣されたスーダンから独立した隣国の南スーダンは内戦状態に陥り
最早PKOというレベルを超える恐れすら出てきました
そして安倍政権は「普通の国」を目指すと言っている
朝日毎日云々と言いますが、「普通の国」の「積極的平和で貢献する」とはそれに賛成側も批判的な側もそう解釈する可能性はそれほど珍しくはないでしょう。
今や、あのドイツですらそれをする時代(もちろん批判はありますが)ですから。

その意味ではなくて
いわゆる「勢力均衡による抑止力による平和」
をそういうのであれば、戦闘機、早期警戒(管制)機や空中給油機を増強するというのはわかる
イージス艦やパトリオット3の改良も同じ

だが、あそこまで急いでオスプレイと水陸両用車はそもそも、どこで使うのでしょう?それもかなりまとまった量です
(しかし、大量というほどではありませんが。)

それらを必要であるというのは、米海兵隊ならわかります。
世界中のどこへも派遣されるのですから
(それでも水陸両用車が必要な大規模上陸戦は朝鮮戦争、大規模でない島嶼戦もフォークランドあたりまで)

そしてそれこそ、島嶼戦では、それらを使って占領しても航空優勢・海上優勢がなけりゃそれまで
というかそれらが相手にあれば輸送機であるオスプレイを飛ばすのは危険すぎるし、輸送艦ごと沈められかねない

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/544438/58798882

この記事へのトラックバック一覧です: 初めてまともに規定された戦略とドクトリン_新防衛計画大綱等 その1:

« 助力と感謝の連鎖 | トップページ | 画期的な戦車削減_新防衛計画大綱等 その2 »

アマゾン

  • 半島へ 陸自山岳連隊
  • 黎明の笛 陸自特殊部隊「竹島」奪還 (文庫)
  • 深淵の覇者
  • 黎明の笛
  • 空飛ぶ広報室 DVD-BOX

最近のトラックバック

ブックマーク、RSS