政府専用機後継にはMRJを
政府専用機の後継が話題になってます。
政府専用機については、2年ほど前にJALによる整備ができなくなるため早期退役という情報が出ていました。
参考過去記事「政府専用機退役 さもありなんと思いきや寂しさもあり」
その後情報をフォローしてませんでしたが、18年度までは現行機を運行し、19年度に更新という流れになっているようです。
「政府専用機の後継「B777」が有力 787にトラブル相次ぎ」(13年7月19日)
政府は、現在の2機を2018年度に退役させ、19年度に後継機2機を導入する方針。
後継機候補には、B777や、最新鋭機のB787などが挙がっていた。いずれも長距離洋上飛行ができ、777は搭乗人数、787は燃費の良さが売りだった。
この記事の通り、従来と同じ運行を行なうなら、777や787が有力になるのでしょう。(チャーターでも十分だと思いますが)
しかし、一方でMRJという情報も出ています。
「政府専用機に小型機導入検討 遠距離と中距離の2機体制に」(産経新聞13年7月20日)
政府が中近距離用の政府専用機として、三菱航空機が開発中の国産小型ジェット機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の導入を検討していることが分かった。
政府専用機は現在、航続距離の長いボーイング747の2機体制。MRJが導入されれば遠距離用と中近距離用の2本立てになる。
VIPの移動用として、機体サイズは、十分すぎるくらい大きいですから、MRJでも十分に用が足ります。
ですが、LRタイプでも航続距離は3000km台ですから、近隣諸国にしか行けません。
はっきり言って、単なる国産優遇策であって、決して良い買い物とは思えません。
ですが、国産優遇策であることを含めて、支持します。
理由は、電子戦機であるYS-11EAやYS-11EBの後継機体ベースとして適切だろうと思えるからです。
MRJは国産ですから、派生型を作ることは容易ですし、整備基盤を内閣府の予算で整備できれば(現有政府専用機は、総理府として買っている)防衛費が浮くでしょう。
EAやEBの後継には、C-2を使う話が度々でますが、オーバースペックで高コストなC-2ベースよりもMRJベースに出来れば、リーズナブルだと思われます。
問題は、政府専用機として、現行747の後継×2機+MRJ×2機では、予算的にも運行を行なう自衛隊にとっても負担が大きいことです。
となれば、長距離用途はチャーター、近距離のみMRJでも良いのではないかと思います。
空幕には、このような腹づもりがあるのかもしれません。
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