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« 新防衛計画大綱策定に向けた自民提言について(その1) | トップページ | 自衛隊装備のガラパゴス化は是か非か »

2013年5月20日 (月)

新防衛計画大綱策定に向けた自民提言について(その2)

前回の続きです。

 【日米安保体制】
 ・日米安保体制の深化
 ・集団的自衛権の行使に関する検討の加速化
 ・日米防衛協力強化のためのガイドライン見直し
 ・日米の適切な役割分担下での敵基地攻撃能力の保有
 ・平素から緊急事態に至るまで隙間のない協力強化(共同警戒監視、共同訓練、共同使用、指揮統制機能の連携強化)
 ・在沖縄米軍基地の整理、統合、縮小の推進

前の3つは当たり前ですね。

敵基地攻撃能力の保有については、F-35が入ってくる事も考えると、攻撃事態は日本でもできない訳ではありません。トマホークを買う、あるいは同等品を国産化することが念頭にあるのかもしれません。
が、日本に決定的に足りないのは、ターゲティング能力です。それも、センサー単体はもちろん、それを処理する”情報”処理能力が決定的に足りない。
E-8を買う、情報職域を大増員するなど、コレを行なうためには、大幅な費用をかける必要があります。
トマホーク買って終わりでは、政治的な抑止力でしかなく、無駄遣いに終わります。

平素からの協力は、今までも深化を続けてます。障害は、集団的自衛権ですから、これがクリアできれば、相当に進むでしょう。

在沖縄基地の整理・縮小については、辺野古への移転に合せて、部隊集約を図るつもりなのでしょう。

 【国際および日本周辺の環境安定化活動の強化】
 ・豪、韓、印、ASEAN諸国などとの戦略的安保協力、国際協力活動の推進
 ・大局的観点からの中国との安保関係の推進、海上連絡メカニズムの構築
 ・国際平和協力のための一般法の制定
 ・国際平和協力活動の取り組み強化(武器使用権限)
 ・能力構築支援の強化
 ・ジブチ基地の機能拡充

この項目、大体はいいですが、中国との安保関係を大局的観点から進めるとしてますが、日本人特有の八方美人的美辞麗句に過ぎないのではないでしょうか。海上連絡メカニズムは必要ですが、基本的に中国は封じ込める方向にしないと、アメリカが日本軽視の方向に進みそうです。

 【大幅な防衛力の拡充】
 ・自衛隊の人員、装備、予算の大幅拡充
 ・中長期的な財源確保
 ・統合運用ニーズを踏まえた中長期的視点に立った防衛力整備

「国力国情に応じ自衛のため必要な限度において 効率的な防衛力を漸進的に整備する」という国防の基本方針を見直すことと関連するのかもしれませんが、日本の国力ベースで防衛力を考えるのではなく、脅威ベースで防衛力を考える方向に行くのかもしれません。
そうなると、核でも装備しない限りは、国家破綻しかねないのですが……

 【防衛力の能力発揮のための基盤の強化】
 ・防衛生産、技術基盤の維持、強化
 ・安全保障の強化に資する輸出管理政策の構築
 ・効率的、効果的、厳正な調達制度の確立
 ・中長期的な最先端の防衛装備品の研究開発の推進

防衛省の所管ではない輸出管理政策(経産省)を、安全保障視点に立って見直すことは非常に重要だと思います。
しかし、これが有りながら、国交省所管であるインフラ整備に安全保障観点を含めることがない点は、手落ちでしょう。
自民党もまだまだです。

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コメント

先ず前回憲法と法的整合性の件:前回も言った様に、今の憲法9条でも解釈空間が広く、これを応用すれば必ずしも矛盾とは至りませんと思っています。

だが何れにせよ、やはり同じ文字の解釈を何回も変える事は望ましくないと思っていますし、本来であれば憲法9条の改正は望ましいと思ってます。

ただし、現状に置いて憲法9条だけを改正してくれる政党は日本に有りません。どいつもこいつも全文を書き直さなければ気が済まないらしい。特に一番通りそうな自民党の改正案は曲者です。楽観的な性善論で考慮しても余計な変更は多すぎます。性悪論なら「危険」と思わざるを得ません。

現在比較的に現実な選択肢は
①あの曲者の改正を飲んでも9条を改正させる。
②例え矛盾を容認しても、憲法全体を守る為に、現在の民主制度を保障する為に、9条現状のままに残す。
としかないと認識してます。もしこれは正解なら、②を選択するしかないと判断しています。

>日本に決定的に足りないのは、ターゲティング能力です。それも、センサー単体はもちろん、それを処理する”情報”処理能力が決定的に足りない。

E-8の運用は米国位に成らないと困難だな。もし日米同盟を前提とするなら、プライドの為に少数運用は不効率にも成ります。ならターゲティング等の情報支援は米国に任せるも次善ではないでしょうが?実際、NATO各軍も攻撃機の様な正面装備が有りながら、戦略偵察は米国に頼っている。

>基本的に中国は封じ込める方向にしないと、アメリカが日本軽視の方向に進みそうです。

そうらしいが、現在は米国も日本も自国感情や利益を考慮すると、中国をソ連の様に扱い事は不可能です。(戦略的に言えばそうべきだったが、何十年も渡るの親中体制は簡単に変えられる物ではない…)

だから、少なくともこのような表向きな物で、中国と仲良くするの旨を書かなければ成らない。

逆に言えば、露について書いてませんね。何故でしょう?東アジアの軍事バランスを影響与えるなら、印はまだしも、豪如きより露と仲良くする方が影響大きく無い?日本人は嫌韓ではなく嫌露し続けるですね…

>国力ベースで防衛力を考えるのではなく、脅威ベースで防衛力

本来防衛力はどれ程整備するについては両方も考えるべきではないでしょうが?例えば、公平な事を言うと、中国の軍備整備は国力ベースなら過剰ではありません。脅威ベースなら違うが…

逆に言えば、昭和末期から日本の防衛力整備基準は国力ベースより「兎に角邪魔に成らない程度」に成った。そろそろ本来の考え方に戻すべきです。

>インフラ整備

で具体的にどんな物するですが?日本の道路等は必ずしも軍に合わないと理解出来ますが、全部作りなおすの様な予算は日本に有るでしょうが?

香港からの客人 様
憲法についての私の考えは、国の最も基本となる法律ですから、憲法の専門家とやらが、小難しい解釈論をこねくり回さないと理解できないようなモノであるべきではなく、基本的な読解力があれば、だれでも同じ理解になるべきモノだと思ってます。(そのため、現行憲法下では、私は自衛隊の存在は憲法違反だと思ってます。直すべきは憲法の方ですが)

NATOは、アメリカが必ず一体で動くと思えたのでそれでもいいでしょう。
しかし、北朝鮮がアメリカに直接核ミサイルを打ち込む可能性が出てくれば、アメリカが日本を守るかは怪しいですし、尖閣ではなおのことです。
独自のターゲティング能力は、獲得に非常な努力が必要ですが、必要なものでしょう。

ロシア(ソ連)がアフガンに侵攻したのは、それほど昔の話ではありません。
チベットやウイグルを侵略した中国と同様に、例え領土問題が解決したとしても、それほど気を許せる相手ではありません。

日本人の嫌露感情(そもそもこんな言葉を聞きませんが)があるとすれば、嫌韓の100分の1くらいだと思いますよ。
ロシアに関しては、嫌っているのではなく、脅威を感じているだけです。

インフラの件は、道路・港湾・空港の作りだけでなく、金を全くかけずに行えるソフト面など、やるべき事は山ほどあります。

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