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2013年5月14日 (火)

沖縄県民は反米・親中なのか?_沖縄県民の対中意識調査結果

沖縄県が、「沖縄県民の中国に対する意識調査」を行なっています。
中国の印象、9割否定的 県民意識調査」(沖縄タイムス13年5月9日)

中国の印象で「良くない」「どちらかといえば良くない」が計89・0%に達し、「良い」「どちらかといえば良い」は計9・1%にとどまった。対照的に、台湾は否定的な印象は計19・2%で、肯定的な印象が計78・2%に上った。

 中国・台湾をめぐる県の意識調査は初めて。沖縄を取り巻く安全保障を考える上で基礎的資料を集める狙いがある。


以下、沖縄県民の対中意識が、全国以上に悪い事などを淡々と書いた上、大学教授のコメントを掲載しています。

沖縄タイムスの社としての報道姿勢と異なる事実なため、なるべく穏便に掲載したいのでしょう。
もう一報の沖縄メディアである琉球新報は、このニュースを全く報じていません。

さて、沖縄県民の対中意識がこれほど悪いことは、私にとっても驚きでした。
沖縄メディアが偏向している事は知りつつも、あれだけ海兵隊出て行けキャンペーンを行なうのですから、中国領になっても構わないくらいの感覚の人がもっと多いだろうと思ってたのですが、そうではないようです。

で、このニュースソースを見ると、沖縄メディアの酷さが更に際立ちます。
(意識調査結果は②資料のP147からです)
変化する日米同盟と沖縄の役割~アジア時代の到来と沖縄~①
変化する日米同盟と沖縄の役割~アジア時代の到来と沖縄~②
この資料は、沖縄県の知事公室地域安全施策課調査・研究班が取りまとめたものです。
冒頭には、知事の挨拶が載っています。
書かれている論文は、在沖米軍兵力の削減に与する研究者を探してきて、書かせたようです。
その一つとして、県民の意識調査を行なって盛り込んだのでしょう。
県(知事)の思惑としては、対中感情が悪くなく、対米感情を悪いことを浮き立たせ、普天間閉鎖に持って行きたかったモノの、結果が……だったのかなと。

問題の対中意識については、比較対象とした全国の調査時期が中国の反日暴動前、沖縄での調査が反日暴動後という理由もあるでしょうが、高原明生東大教授が「本来、中国への印象はもっと良いはずだ」とコメントするとおり、驚きの結果(私にとっても)だったようです。
Ws000011
同資料より

そして、これも衝撃だったのでしょう。
Ws000012
同資料より
沖縄県民は、全国以上に日中関係が重要だとは思っていません。

そして、沖タイも極力小さく報道したトドメです。
Ws000013
同資料より
県(知事)とすれば、海兵隊を追い出すための格好のレポートにするつもりだったのでしょうが、これでは県民の総意は、海兵隊の追い出しだとは言えないでしょう。
まあ、中国と米国を比較させてしまった設問の設定ミスな気もしますが……

これらの結果は、やはり沖縄県民の危機意識の故でしょう。
Ws000009
同資料より
当然と言えば当然なのですが、全国以上に危機意識が高く、宮古・八重山域は、その中でも危機意識が高くなってます。

これらの事実を、沖縄タイムスは、淡々と事実のみを報じ、琉球新報は全く報じていません。
分かってはいたことですが、改めて偏向ぶりが気になります。

県(知事)としては、このレポートで海兵隊の追い出しに拍車をかけたかったのだと思いますが、これを見て辺野古移設の受け入れに傾いてくれることを期待したいと思います。

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沖縄」カテゴリの記事

コメント

もしよければ見てください
   
【WBC】日本vs台湾~感謝の応酬~【日台友好】
http://www.youtube.com/watch?v=xgmOPR6lGes
高評価2031

(中文字幕)2013.03.17-WBC台湾戦の奇跡_円陣_お辞儀の秘密
http://www.youtube.com/watch?v=Kb4zkM4PFak
高評価5621

うーん、単にアメリカ出てけ、中国は来るなと言う事なのでは…。あの偏向報道の中じゃ抑止力等の理解も拡がってなさそうですし。

>沖縄メディアが偏向している事は知りつつも、あれだけ海兵隊出て行けキャンペーンを行なうのですから、中国領になっても構わないくらいの感覚の人がもっと多いだろうと思ってたのですが、そうではないようです。
戦車批判=戦車不要論者と判断しちゃう連中やネトウヨと同レベルの浅はかさだな
反米軍と反米はイコールでないし反米=親中でもない

>このレポートで海兵隊の追い出しに拍車をかけたかったのだと思いますが、これを見て辺野古移設の受け入れに傾いてくれることを期待したい

楽観的に過ぎるでしょ、常識的に考えて。
次期県知事候補の一人とされる翁長那覇市長のインタビューを読まれては如何です?例えばこんな事を言ってます。
「ぼくは非武装中立では、やっていけないと思っている。集団的自衛権だって認める。しかしそれと、沖縄に過重な基地負担をおわせるのは別の話だ。
玄葉光一郎外相にも言ったが、あんた方のつぎはぎだらけの防衛政策を、ぼくらが命をかけて守る必要はない」
どっかのサヨク市長じゃなくて自民党沖縄県連の会長も努めた自民党員の発言です。これがこの方だけの意見では無い事は前回の衆議院選挙で自民党沖縄県連は
普天間の県外移設をローカルマニフェストに掲げた事からも明らかでしょう。誰も安保即時破棄とか基地の全面返還なんて求めてないんですよ。ただ他県並みの
負担にしてくれと言ってるだけなのに、それを即反米軍・反安保と受け止めてしまうところが貴方の単純or未熟な所ですよね。
また件の市長さんはこんな事も言ってます。
「よく聞かれるよ。自民党政権になっても辺野古移設に反対ですかって。反対に決まっている。
オール日本が示す基地政策に、オール沖縄が最大公約数の部分でまとまり、対抗していく。これは自民政権だろうが何だろうが変わりませんね」
足場となるはずの沖縄県連の元会長で沖縄保守の重鎮がこんな事言ってる訳ですよ。これがどうやったら辺野古の受け入れに傾くのか。
私は正直取り付く島も無いと思ってますし、近頃沖縄の首長選挙では主要候補は全員が県内移設反対を公約に掲げている事から見ても、最早沖縄でこの問題は争点に
ならないのではないでしょうか。(勿論貴方が期待しているのとは逆の意味でw)

それじゃもう一つ東京と沖縄のズレを端的に現した記事を貼っておきましょうかね。


普天間公約:訪沖の高市氏、自民県連と平行線
毎日新聞 2013年05月15日 21時59分
http://mainichi.jp/select/news/20130516k0000m010092000c.html

 自民党の高市早苗政調会長は15日、那覇市を訪れ、同党沖縄県連の座喜味一幸(ざきみ・かずゆき)政調会長と会談した。高市氏は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)問題について、県連が独自公約で「県外移設」を掲げる方針を示していることについて撤回を要請。だが県連側は応じず、協議は平行線に終わった。
 高市氏は、党公約に沖縄の経済振興策を盛り込むことや、日米地位協定の課題を党内で検討する考えを伝えた上で「県連の公約から『県外』という文言を外してほしい」と繰り返し求めた。座喜味氏は「『県外』は県民の切実な思いだ」などと主張した。

沖縄メディアは、反米、反米軍=親中だと思っていたら、反中でショックでござるという事でしょう。
ファッツさんのいうように、県民感情は、反米、反中が一番近いと思います。
米軍も人民解放軍もいらない。
土地は自由に使い、のんびり生きたいが沖縄の本音でしょう。

名無し① 様

対台湾は、尖閣への主張を止めたことで、より良い方向に動くでしょうね。

ファッツ 様
沖縄に限った話ではないですが、世論は目先の視点で動きやすいですね。

名無し② 様
>反米=親中でもない
それはもちろんその通りですが、米軍削減が沖縄への中国への脅威を相対的に増大させ、結果的に被害を恐れて中国に妥協的態度をとる人が多くなる、という構図はあります。

名無し③ 様
期待する=できる
ではないですよ。

名無し④ 様
参院選前の今、これを県連に求めてしまう高市氏の行動は理解できませんね。

Suica割 様
そのとおりでしょうね。
良くも悪くも、理想の中で生きている感はします。

>戦車不要論については、論客らしい論客がいらっしゃらないようです。

まともな人物は誰も賛同しない戦車不要論と県民が賛同しない沖縄マスコミの親中論・・・。
同じ穴の狢にしか見えませんね。

『間違っているのは自分じゃない、世界の方だ』・・・ですか?

人の振り見て~・・・とは思わない、というか認めるわけにいかないのでしょうね・・・。
認めてしまったら最後、今まで積み上げてきたものが全て瓦解しますから。
おかしな思想に嵌った輩は客観的現実を目の前にして尚、夢の世界を彷徨い続ける・・・。

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