脅威の中国新型巡航ミサイルQJ-6
中国が新型巡航ミサイルを計画中との噂があります。
「米軍、進む“尖閣シフト”最強戦闘機で中国をけん制 最新鋭F35も投入へ」(zakzak13年1月24日)
航空自衛隊南西航空混成団司令を務めた佐藤守・元空将は「防衛筋からの情報」として、気になる動きをキャッチしたという。
「中国空軍内部に、旧型機のJ6(殲6)1000機を無人機に改造し、それらを広東省や、その周辺地域に建造した地下基地に格納し、爆弾やミサイルを積載して尖閣に突入させるという計画が持ち上がっていると聞いた。非現実的なプランだが、かなり本気で尖閣攻めをシミュレーションしているのは確かだ」
人海戦術が十八番だった頃なら、操縦装置は人だったのですが、さすがに中国も近代化が進んでいるようです。
自衛隊も、戦闘機としての使用を止めたF-104を改造したQF-104を作った事があり、現代の技術では、慣性航法装置や、もっと簡便にGPSと組み合わせれば、即席の巡航ミサイルとすることが可能です。
問題なのは、果たして飛行可能なJ-6が何機あるか、今後も維持するのかですが、コストパフォーマンスを考えれば、2000km以上の射程を持つ巡航ミサイルとできる訳ですから、悪くないプランです。
迎撃する側の空自とすれば、機銃でも簡単に撃墜可能ですが、1000機も飛ばされた日には、たまったモノではありません。
航空攻撃の際の助攻兵器としては、冗談ではなく、脅威となるでしょう。
ローテク侮るなかれです。
注:QJ-6の名前は、私が勝手に付けた名前です。口にすると恥をかくのでご注意下さい。
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逆に何らかのEAやGPS妨害で進路を狂わせる事は可能でしょうか
投稿: アシナガバチ | 2013年3月14日 (木) 00時49分
千機も一気に飛ばせないんじゃないですか?
仮に出来るにしても普通に巡航ミサイル作った方が早いし安いような…
また最初の数十機を飛ばしてきた時点でアメリカからく弾道ミサイルが
飛んでくるかもしれませんし。
投稿: ナオ | 2013年3月14日 (木) 20時53分
アシナガバチ 様
GPSの場合、もちろん可能でしょうね。
GPSの仕様や運用モードもアメリカの自由な訳ですし、日本がアメリカの支援を受けることも、中国は承知でしょうから、それが嫌なら慣性誘導等にするでしょうが。
ナオ 様
離陸させる飛行場は射程の関係で限られますから、1000機同時は難しいでしょうね。
先に上がる機体に時間調整させて突入時間を調整するくらいは可能ですから、かなり多数機を集中させることはできるでしょうけれども。
普通に巡航ミサイル作った方が安いかもというのは、その通りですが、だからこそのカテゴリーはネタ・トンデモです。
アメリカの弾道弾は、核だと誤解されることがあるので、まず使用されることはないだろうと思います。
投稿: 数多久遠 | 2013年3月14日 (木) 22時02分
数多様
「1000機の巡航ミサイルがこちらを狙っているが、ステルス製もなく、大型なので、対空ミサイルさえあれば容易に落とすことができる」 → ESSMを1000発、SM-2(or SM-6)を1000発、AAM4を1000発、AMRAAMを500発(F-35用)製造しよう!
とかって、ならないですかねえ(笑)。。要は、弾薬を大量に備蓄するための、言い訳に使う。
実際問題として、こうしたローテク兵器の敵は、ミサイルキャリアーなわけで、P-1にAAM4を沢山載せるとか、あるいはF-15のパイロンを復活させて(魔改造ですね)、12発くらいAAM4を載せるとか、いろいろと「妄想」は膨らみます(笑)。実際問題、Meteor 的な長射程対空ミサイルも配備すべきかと思うのですがね。予算については、戦闘機の数を減らせば(でも抱えるミサイルの総数は増やしておく)なんとかなると思います。ま、素人の妄想ですが。。。
投稿: ドナルド | 2013年3月14日 (木) 23時18分
ドナルド 様
なるほど。
予算確保の理由にするのは、良い手かもしれませんね。
私も、真剣に捉えてなかったので、その手は思いつきませんでした。
真面目な話、旧式機をバカにする人が多いですが、ミサイルキャリアーとしては十分に使用可能なんですよね。
J-6の原型Mig-19にしても、初飛行が1953年ですが、その前年1952年に初飛行したTu-16やB-52なんて、未だに現役ですから。
投稿: 数多久遠 | 2013年3月15日 (金) 01時00分
意外に新規に巡航ミサイル作るよりは安いと思いますよ。
誘導装置は、巡航ミサイルのものを流用するので、コストが変わらない。
ジェット燃料は固体の火薬よりは安いとする。
ボディーは製造費用タダ(旧式戦闘機流用のため)とすればかなり安く出来ます。
日本もいらない戦闘機を改造巡航ミサイルにしてやれば良いと思います。
投稿: Suica割 | 2013年3月17日 (日) 18時37分
数多様
今回の例もそうですが、最初に旧式の「巡航ミサイル」を多数打ち込んでこちらのミサイルを消耗させ、その後に、高性能のミサイルを撃ち込む、という運用は大いにあり得ると聞きます(ソース忘れた...)。BVR戦闘が増えて来た今日、機動力は減りますが、AAM搭載数を増やせるオプションはあっても良いかと(格闘戦が考えられる時には、AAM搭載数を減らして抵抗を減らす)。
F-15の「幻の」Station-1/9を復活させ、AMRAAMの合計搭載数が12に増強する動きは、シンガポールエアショーで出されたボーイングのF-15長期発展ビジョンで示されているようですね。F-15Jの改良の一環で検討してはどうでしょうかね。。。
投稿: ドナルド | 2013年3月17日 (日) 19時49分
Suica割 様
フライ・バイ・ワイヤーの機体なら、制作費はかなり抑えられるのですが、J-6だと操縦系への入力が、結構かかりそうです。
ドナルド 様
巡航ミサイルではないですが、イラク戦争の際に、米軍が大量のドローンを囮として打ち込み、防空戦力を吸収させた事例はあります。
F-35が導入され、F-15の位置づけが、その後詰めとして定着するなら、ミサイルキャリアー化もあるかもしれませんね。
投稿: 数多久遠 | 2013年3月18日 (月) 01時24分