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« 防衛装備調達における世論の影響 | トップページ | 脅威の中国新型巡航ミサイルQJ-6 »

2013年3月12日 (火)

沖縄の対米軍世論とメディアの恣意性

沖縄の対米軍世論が悪化しているという情報があります。
【沖縄が危ない】中国万歳!? 沖縄で勢い増す「反日」「反米」世論」(zakzak13年2月26日)

しかし、
実際は違うという情報もあり、本土にいると実情はなかなか分かりません。

その中で、一つハッキリしていることは、在沖縄メディアの情報が極めて恣意的であり、メディアリテラシーという点においては、注意を要するということです。

沖縄の対米軍世論において、最近ホットなのは、やはりまだオスプレイです。
冒頭の記事でも、オスプレイについて触れられています。
また、乗員が水筒を落下させたことも大きなニュースになっています。
オスプレイ水筒落下、住民「またか」」(沖縄タイムス13年2月7日)

しかし実際には、オスプレイへの反対運動は、実行委員会が解散するなど、終息しつつあります。
オスプレイ反対の実行委解散 沖縄」(日経新聞13年2月23日)

また逆に、オスプレイ配備にプラスに働く情報は、ブロックされています。
先日、普天間から派遣されたCH-46が、タイで事故を起こし、負傷者さえ発生していますが、この事故を報じた在沖2紙の情報は、私が検索した限り、この一つしか出てきません。
普天間所属ヘリ、タイで事故 1人負傷」(沖縄タイムス13年2月21日)

オスプレイ反対を叫ぶ報道が、極めて恣意的に行なわれているということです。
その背景には、私の所感としては、中国があるように思えてなりません。

アメリカ世論に影響を与えるためロビー活動を行なっている中国が、沖縄世論に対する関与を行なっていないはずはありません。
沖縄メディアが持つ恣意性には、その影響が何らかの形で現れていると見ることが自然だと考えています。(陰謀論的ではありますが)

だとすれば(それを踏まえて考えると)、他にも見えてくる点
あります。

米軍反対を行なう上で、材料となる可能性がありながら、メディアがほとんど注目していない情報があります。
嘉手納基地に無人偵察機 海域の監視強化」(沖縄タイムス13年2月22日)

米海軍の広域海上監視(BAMS)最新鋭無人偵察機「MQ-4Cトライトン」が2016年にも在日米軍基地では初めて、嘉手納空軍基地に配備されることが20日までに分かった。北朝鮮の核の脅威と中国の軍事拡大を受け、アジア太平洋地域の監視体制を強化するのが狙い。


少々先の話ですが、嘉手納に無人機が配備されるとのことです。
無人の航空機が頭上を飛ぶなど、オスプレイよりも遥かに怖いと思うのですが、報道は実にアッサリしてますし、追従する記事もありません。

なお、在日米軍基地における無人機については、次の過去記事を参照して下さい。
グアムに無人機-備えはOK?

無人機にはスルーするのに、オスプレイと海兵隊に対しては、非常な執着を見せています。
その原因は、過去の不祥事のため、海兵隊が沖縄世論から目を付けられているという事実は厳然としてあると思いますが、その背後には、中国の意志がある可能性があります。

あくまで可能性でしかありませんが、中国にとって、海兵隊とオスプレイは、目の上のたんこぶなのかもしれません。

そうであるならば、日米両政府としては、逆にこれを重視しなければならないでしょう。

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メディア」カテゴリの記事

コメント

トライトンは歩兵を運べないが、オスプレイは運べる
といったあたりでしょうか

もうひとつは、軍用地地主が『移転しない程度に反対する』という事情もあると思います。
反対運動が強くなると地代が上がる。でも移転されては元も子もない(移転しそうになると移転先の反対運動を支援)。という行動を取っている地元民も居ると思います。
軍用地の大地主はそれなりに地元の名士だったり小金持ちだったりするでしょうから、当然メディアへのコネクションは(私的公的に)あると思います。

勿論、頭の上を軍用機(機種に関わらず)が飛び回る事に対して本当に不安と危険を感じている人たちも居ると思います。
米軍関連産業によって沖縄の経済がかろうじて維持されている事を認識している県民も居ると思います(親米派)

共産圏の息がかかっている人たちも当然居るでしょう(デモに赤い帽子や赤いベストが多い)

軍用地地主(&左派)の策に乗せられて感情に走る県民、本当に不安を感じている県民、親米派、論理で扇動している(先導している)左派、これらがひとつの鍋の中で右往左往して、メディアも同様に右往左往している様子が見られるのかと思います。

ところで、名護漁協が辺野古埋め立てに賛成多数で同意しましたね。
漁獲高(&辺野古漁業の将来性)よりも保証金の方が高ければ当然と思います。
県民は(メディアを含む他人の扇動に乗せられず)、しっかり自分の立ち位置を見定めるべきかとも思います。

単純に、以前に沖縄国際大学に墜落したのが「ヘリコプター」だったので、ヘリ部隊が危険であると思っている、あるいは思わせているのではないでしょうか。

背後に中国が関与している可能性は否定できません。ただ、ここまで沖縄と一部本州の反米世論が一時的にせよ沸騰した状況を見ると、いまさら煽る必要もないと考えますが。

大事なのは何処を飛ぶかという事でしょう。オスプレイが反対されているのは墜落の危険性が高い(と住民が感じている)機体が市街地をはじめとする沖縄県の上空を
飛行するからです。新しく配備される無人機は海域を監視するのでしょう?勿論墜落するのは好ましくありませんが、海と陸なら海の方が人命をはじめとする被害は
少ないと見るべきでしょう。もしオスプレイと同じく市街地上空を飛び回る様な事があれば同じ様に反対運動が起こるかもしれませんね。

その違いを理解せず無人機はスルーするのに、海兵隊とオスプレイに執着するのは中国の陰謀!とまくし立てても滑稽なだけですよ。

あと指摘しておきますが、2012年8月にも21歳の在沖米海兵隊員が那覇市の住宅街を歩いていた40代女性を背後から引き倒してわいせつ行為をした
強制わいせつ致傷の疑いで那覇署に緊急逮捕されています。海兵隊員の体質はあの忌まわしい事件から15年近く経っても何ら変わっていないのです。
沖縄の被害は決して過去のものではありません、現在に至るまで続き日々県民の生命財産を危機に晒しているのです。この認識はしっかり持っていただきたいですね。

沖縄の声を聴け、と声高に言う割には
沖縄の賛成派の声には耳を傾けないメディア

いや、嘉手納基地だからでしょ?
あと無人機配備されても、海兵隊ヘリ歩兵部隊よりは人が少なく、害も少ないからでしょ?

>沖縄の賛成派の声

沖縄でもオスプレイ賛成デモあったらしいよ。主催者発表で50人も集まったんだって。スゴイネ!

沖縄・宜野湾市、普天間飛行場の辺野古移設を-県内では初のデモ行進
http://www.worldtimes.co.jp/today/kokunai/121029-3.html

沖縄・宜野湾市の安全で活力ある街づくりを求め「普天間飛行場の迅速な辺野古移設を求める市民行進」(主催・同実行委員会、発起人仲村俊子氏)が28日、同市で行われた。参加者は同市民の有志ら約50人だったが辺野古移設を求めるデモ行進が行われたのは、「県外移設」に方針転換された以後、県内ではこれが初めて。


オスプレイ賛美派は、オスプレイが台湾有事で活躍するとか言ってるけど、それはあくまで給油機の使用が前提。
実は給油機の支援がないと、海兵隊を乗せて台湾に送り込むには航続距離が足りない。
細かく言うと、台湾にはいけるけど帰ってこれない。
義烈空挺隊のような片道特攻になってしまう。
ところが、現実には海兵隊が沖縄に配備している給油機は12機しかない。
これでは12機しか飛ばせないといってるに等しい。

http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/chijiko/kichitai/6980.html
「更新日:2012年8月24日

  ○普天間飛行場常駐機種
所属機(71機)
 固定翼機(15機)
KC-130空中給油兼輸送機 12機
 C-12作戦支援機 2機
 T-39作戦支援機 1機    
 ヘリコプター(56機)
CH-46E中型ヘリ 24機
CH-53E大型ヘリ 15機
AH-1W軽攻撃ヘリ 10機
UH-1N指揮連絡ヘリ 7機 」

さらに、台湾有事となればまず制空権の獲得のため戦闘機への給油が優先されるので、オスプレイが給油してもらえる可能性はほぼなくなってしまう。
まさか、輸送機に過ぎないオスプレイを、制空権の取れてないところに送り込む馬鹿はいない。
結局、オスプレイは今のところ無用の長物に過ぎない。

制空権確保に絶対必要な戦闘機の配備に反対するならともかく、オスプレイみたいな輸送機への反対はぶっちゃけどうでもよい。
輸送機は制空権の範囲でしか活動しない。
オスプレイな高速と長航続距離があっても、制空権が取れるまでは動けない。
そして、制空権が取れるようなら、クソ値段の高い上に輸送能力の限られたオスプレイより、輸送船や、他の安くて輸送能力の高いヘリを使ったほうがマシという結論になる。

SUS 様
そう言う線ではないかと思ってます。
レーダー照射にせよ、主として平時の情報収集については、あまり気にしてないのかもしれません。

純@LA 様
地主の件も、要素としてはあるでしょうね。
ただ、それも影響を受けてのことだろうと思っております。

漁協の件は、予想通り、大きなニュースにはされていませんが、一つのエポックでしょうね。

啄木鳥 様
もちろん、沖国大のニュースが記憶に残っているという要素はあると思います。

しかし、煽ったからこその沸騰だったのではないでしょうか。

名無し① 様
最初に、他の方と区別がつかなくなるので、ハンドル使用をお願い致します。

無人機は、任務は洋上ですが、離着陸は行いますから、当然陸上上空も飛びます。
もちろん嘉手納なので、市街地が少ないという要素はありますが、嘉手納の天候が悪ければ、当然普天間に降りるでしょう。

市街地かどうかはもちろん影響のある要素でしょう。
しかし、普天間が世界一危険というフレーズは、他の自衛隊基地、米軍基地と比べれば奇異です。
小牧など、同レベルで市街地が近い基地はいくらでもあります。
それを無視してのキャンペーンだからこそ、恣意性を感じるのです。

まあ、海兵隊(の陸上部隊)が不祥事が多いのは事実ですね。
ただ、それにしても横須賀の海軍なども、不祥事は多いのですが、騒がれ方のレベルは違います。
それを、少なくするよう努力してもらうことは必要ですが。

名無し② 様
最初に、他の方と区別がつかなくなるので、ハンドル使用をお願い致します。

数に差はあることも事実ですが、名護漁協の件など、もっと報じられてもいいニュースですね。

大根 様
オスプレイの件は、スペック程度でも、もう少し調べられた方がいいかと思います。

また、CH-53でも有意だったことは認識すべきです。
たとえ片道だけだったとしても、意義は大きいです。台湾、あるいは下地島等の有人島で給油もできます。速度も速いですし。

ちなみに、航空優勢確保目的で飛行する航空機の空中給油は嘉手納のKC-135、普天間のKC-130です。

>数多久遠さん

>オスプレイの件は、スペック程度でも、もう少し調べられた方がいいかと思います。
>また、CH-53でも有意だったことは認識すべきです。

高名な軍事評論家である江畑謙介は「オスプレイは有用だ!」「沖縄になくてはならない」みたいなことはいわなかった。
俺はオスプレイ賛美派より江畑を信じる。

小論:江畑先生と斬首戦略、について -普天間基地の問題-
http://webrog.blog68.fc2.com/blog-entry-147.html

>たとえ片道だけだったとしても、意義は大きいです。台湾、あるいは下地島等の有人島で給油もできます。速度も速いですし。

輸送機なんて航空優勢とってないと危なくて使えない。
米軍のドクトリンでも、オスプレイで海兵隊軽歩兵だけをいきなり送り込むようなことは計画してない。
いくら高速でもあまり意味ない。

>ちなみに、航空優勢確保目的で飛行する航空機の空中給油は嘉手納のKC-135、普天間のKC-130です。

嘉手納のKC135は15機だけ。
普天間のKC130も12機のみ。
F15やF/A-18Eへの給油で手一杯になる。

数多様
ご存知のように軍用地地主のリストには膨大な数の1坪地主(実際には1坪を複数で所有するハンカチ地主、赤いベストを着た人たち)が居て、彼らの目的は『人数で対抗して基地撤退要求』。
本来の地主達の目的は『反対運動を利用して地代の値上げ。基地撤退されては困る』ですから、いままでは微妙なかけひきをしながら共存していた反対派内部が名護漁協の受け入れ同意が出た今(移転が現実味を帯びてきた今)、『本当は撤退されては困る地主達』がハンカチ地主との間でどのような対立が起きるか見ものだと思っています。
(地主たちが本音を吐き始めるかどうか)

大根様
私の認識では、海兵隊仕様のMV-22は
空荷航続距離(Ferry Range:片道)=3,590km
積載時航続距離(Range:片道)=1,627km
行動範囲(Combat Radius:半径:)=722km(Go、Do Mission、then back. No refueling round trip with mission)
と認識しています。
那覇=台北間で約630Kmですから、兵・武器を積載した状態で台北まで飛び、現地で作戦行動を行って帰って来ても(Combat Range)まだ燃料は足りる計算になります。
往路積載、帰路空荷(台湾で兵と武器を降ろす)の単純な輸送であれば、無給油2往復も可能(勿論やらんでしょうけど)とすら見受けられます。
この長航続性がCHに比べた時のV-22の最大の利点と言えるとも思います。

なお、普天間=台湾の輸送行動には補給は必要ないでしょうけれど
KC130やKC135って、V-22一機分の燃料しか補給出来ないんですか?
(CH130が12機でMV-22への補給12機分と書かれていらっしゃいますが)
KC130 Tankerの最大燃料積載量(補給用燃料)は32,000リッターから35,000リッター、MV-22の燃料タンクは約5,500リッター(空軍用CV-22で7,700リッター)。
KC130Tanker一機で最低でも6機のMV-22に補給出来る計算になります。
(残量0から満タン補給はしないでしょうから、実際にはKC130一機でMV-22の6機以上へ補給出来るキャパがあると思われます)

海兵隊のKC130(VMGR-152部隊)が海兵隊MV-22を放っておいて、空軍戦闘機に優先的に燃料補給するという事はあるのでしょうか?
(海軍機に補給する事は考えられますが)

名無し様
> 海兵隊員の体質はあの忌まわしい事件から15年近く経っても何ら変わっていないのです。

少なくとも、酔って家宅侵入でも『逮捕・起訴』する、県警の対応が変わった事は大きな進展かと思います。

今までは県警が先に身柄確保しても、後から来た軍警察に身柄を引き渡したり(県警側に優先権あり)、署から基地へ電話をして身柄引渡しをしたり(県警側にその義務は無い)、県警が権利放棄して県民にすら知らされず闇に葬られて来た事件・事故が山ほどありました。
(県民や基地反対派の人たちは、「それも米軍からの圧力で」と言いますが、指揮権を持つ士官ならまだしもPrivateやCorporalが酔ってケンカをしたり窃盗を犯したりした事件に、わざわざ圧力をかけて日本側に第一裁判権のある身柄の引き渡しを要求するでしょうか?
県警側が自主的に基地へ連絡して身柄を引き取らせてるとしか思えません)

県警が『与えられた権利を放棄せずに全て行使する』だけでも、軍人の意識にとても大きな違いが出てくると思っています。
基地外で日本国法に違反するとJPに拘留され、軍法ではなく日本国刑法で裁かれる既成事実が定着する事で、犯罪抑止にも基地外への外出を控える事にも繋がると思います。

>純@LAさん|
>行動範囲(Combat Radius:半径:)=722km(Go、Do Mission、then back. No refueling round trip with mission)
と認識しています。

それは輸送物資や人員を減らした上での数値。実用上は24名の海兵を乗せての300nmぐらい。
なので、台湾から往復して戻ってくると、燃料ほとんど空っぽ状態になる。

>(CH130が12機でMV-22への補給12機分と書かれていらっしゃいますが)

これについてはあなたが正しい。空中給油機1機でオスプレイ1機とは限らないよね。俺の間違い。

>往路積載、帰路空荷(台湾で兵と武器を降ろす)の単純な輸送であれば、無給油2往復も可能(勿論やらんでしょうけど)とすら見受けられます。

えっ?それじゃ片道特攻じゃないか。海兵隊にはそんなプランはない。
そもそも、戦車もなければ重砲もない、防御陣地作るための資材も重機もない、補給線すら構築されてない状態の軽歩兵が、どうやったら活躍できるの?

>海兵隊のKC130(VMGR-152部隊)が海兵隊MV-22を放っておいて、空軍戦闘機に優先的に燃料補給するという事はあるのでしょうか?

制空権確保するため、岩国の海兵隊戦闘機が沖縄に来るじゃない。有事なら。
輸送機と戦闘機のどちらが優先されると思うか?

大根様
> それは輸送物資や人員を減らした上での数値。実用上は24名の海兵を乗せての300nmぐらい。

確かにボーイングの資料では、Full Loadで325nautical miles=602Kmとなっています。
仮に300nmiとしても555kmですね。
630Kmの台湾までであれば、Loadを減らす事で往復可能なRangeかと思います。

> 制空権確保するため、岩国の海兵隊戦闘機が沖縄に来るじゃない。有事なら。
輸送機と戦闘機のどちらが優先されると思うか?

岩国のBats(VMFA242部隊)って何機居るんですか?
12機のMV-22に補給するのに2機のKC130 Tankerで充分です。
残り10機のKCでは足りませんか?
1機のKC130で57,000ポンド搭載しています。
F/A 18 Hornetの燃料タンクは約4,500ポンド
1機のKC130で10機(以上)のHornetに給油出来るとして、2機をFutenmaのHMM266のMV-22に回して残り10機のKC130で足りないとすれば、岩国のVMFA242隊のHornetを100機以上飛ばした時ですね。
岩国にそんなに居るとは思えない。

単純に考えてKC130が5機もあれば全てのMV-22とF/A18に補給出来ると思えるのですが?

>給油機
仮にオスプレイに給油が必要だとしても、タンカーが不足するようには思えんのですが
そもそも、戦闘機は増派される想定なのになぜ給油機だけは在沖米軍の手持ちだけと想定してるんでしょう?

ちなみにライノは必要ならバディ給油ができます

>軽歩兵
緊急展開部隊なんだから戦車や重砲が無いのは当然です
重装備の主力部隊が到着するまでのつなぎですし、米軍ですから航空支援は十分すぎるほど受けられます

というか
>戦車もなければ重砲もない、防御陣地作るための資材も重機もない、補給線すら構築されてない状態の軽歩兵が、どうやったら活躍できるの?
この理屈だと空挺部隊の存在が完全に否定されてしまう気がするんですが

大根 様
それが何であれ、信じるという行為は思考放棄であり、褒められた事ではないと思いますが、大根様が信じるのはご勝手にどうぞ。

ただし、江畑氏が亡くなれたのが2009年10月、普天間への配備が決定し、問題として騒ぎ始められたのが2011年6月。
江畑氏が批判も擁護もしてなくても当然であり、江畑氏が言及していないことを理由に、プラスにせよマイナスにせよ、オスプレイを評価することに意味がありません。

それと、何か誤解されているようですが、私は斬首戦略対処が必要だと書いたことは一度もないですよ。
ただし、台湾だけでなく、東アジアの危機対処のため、海兵隊を迅速に投入するため、オスプレイを有用な航空機だとは思ってますが。

私も、輸送機の高速性は、コストとの兼ね合いで必ずしも評価しませんが、ヘリとオスプレイの速度には、雲泥の差があります。
そして、制空権ではなく、航空優勢という言葉が使用される(同じ意味ではありません)ように一時的な航空優勢の下、護衛戦闘機を付ける等により、間隙をついて輸送を行うことは可能ですし、高速性が必要だとして、C-2が開発されたことは覚えておいて頂いた方がいいかと思います。

純@LA 様
一坪地主の方々は、恐らく漁協の決定を黙殺するでしょう。
騒がずが、彼らのベストの選択だと思います。

火力は空からの近接航空支援でいいんじゃないですかね?
攻撃ヘリはついていけないにしても、海兵隊はハリアー持ってますし、F-35Bもこれから配備される
空中でとどまる必要がないならF-18でも空軍海軍の戦闘攻撃機でもいい
オスプレイ自身の護衛も降下してからの火力支援もこれでできる。

戦車が云々の話では島国に着上陸できるほどの戦力はないから戦車は無駄だとかいう話がまことしやかに言ってましたが、こっちでは戦車がないから駄目ってことになってるんですね

戦車や重砲が必須な相手、というのは相手もそれを持っているような重装備の部隊ではないですかね?
それをどうやって相手側が台湾に上陸なり降下なりさせられるんですかね?米・台湾の空軍海軍がいるのに?

その斬首作戦とやらにせよ、それが必要となるのは初動で、小規模の特殊部隊(軽歩兵)による撹乱による非正規戦闘でしょう。

それ以外は必要がないが、その一瞬にだけ必要という性質…というわけでもなく単に米海兵隊の既存の中型ヘリの更新だからね。

ぶっちゃけ文句言ってるのは日本で、仮にオスプレイである必要がなく他のヘリであっても十分だとして

直接の納税者でもない日本や沖縄のために無理して他のヘリを調達するなんて無駄なことはできないという事でしょう
米側、海兵隊側に立てばね。

というか海兵隊の他の(ある程度の輸送力のある)ヘリって古いバートルとかそれこそ沖縄で墜落事故起こしたシースタリオンになりますし

また、県民の安全のためを考えれば事故っても洋上に落ちれば下の住民が巻き込まれる確率はほぼないので辺野古沖合案はベターだと思います

>空中給油について
オスプレイ自体もバディ給油はできますし空中給油機にもなります
この時点で空中給油機云々は破たんします

>KC-130は空軍戦闘機に給油することは「そもそもできません」
給油方式が違いますから

>輸送機と戦闘機のどちらが優先されると思うか?
米軍ならどっちもやること前提でしょうね。

そもそも海兵隊の戦闘機は積極的に航空優勢確保のために使う機種か?
前述のスーパーじゃないホーネットやハリアーⅡ、そしてF-Xでも問題になったソフトウェアが最新じゃないバージョンの状態のF-35Bですよ?

>無人機トライトンについて

トライトンは、メディア文脈ではなじみがないですからね
アフガン紛争などで取り上げられたグローバルホークやプレデターなら大いに盛り上がったかもしれません

オスプレイは「目をつけられた」のが悲劇でしたね

>東アジアの危機対処のため、海兵隊を迅速に投入
朝鮮半島なら韓国軍と在韓米軍がありますから具体的にはフィリピンとかでしょうか?

必須であるとはいえませんが、抑止力や冗長性として必要でしょうね
海兵隊はどうも便利屋扱いされてる気もしなくもないですが

>
私も、輸送機の高速性は、コストとの兼ね合いで必ずしも評価しませんが、ヘリとオスプレイの速度には、雲泥の差があります。
そして、制空権ではなく、航空優勢という言葉が使用される(同じ意味ではありません)ように一時的な航空優勢の下、護衛戦闘機を付ける等により、間隙をついて輸送を行うことは可能ですし、高速性が必要だとして、C-2が開発されたことは覚えておいて頂いた方がいいかと思います。
>

普通の輸送機の高速性は評価せずにオスプレイの高速性は評価するってのもまたずいぶんと都合のいい線引きじゃないですかね?

オスプレイは早いといっても普通の固定翼よりは劣りますし、コストの兼ね合いというがC-2がA-400Mアトラスやグローブマスターと比べて高価だという話は聞きませんし。

つーかオスプレイもかなり高価ですよ?

後、「一時的な航空優勢の下、護衛戦闘機を付ける等により、間隙をついて輸送を行うことは可能」とありますが、戦車云々の話で出てきたときの設問として相手側が一時的な航空(海上)優勢の下でそれを行う可能性も指摘した筈ですが…
(思い違いであれば、今指摘しておきます)

>純@LA
>630Kmの台湾までであれば、Loadを減らす事で往復可能なRangeかと思います。

もちろん積荷を減らせばいける。
でもそれで作戦達成に必要な兵隊や装備の頭数は確保できるの?
というか、重装備もない、特殊部隊訓練すら受けてない海兵隊の皆さんに何をさせるつもりなの。

>1機のKC130で57,000ポンド搭載しています。

ペイロードは42,000ポンドじゃなかったっけ?
ホーネット+ハリアーでやっぱり6機は使っちゃうよね。
あと、空中給油だけじゃなく輸送任務もやらないといけないから、ローテーションを考えると微妙じゃないかな。
ただ頭数が絶対的に不足しているというのではないことはよくわかったよ。ありがとう。

でもね、俺が言いたいのは輸送機がスペック的に多少優れていても、輸送機だけで突撃作戦とかもうありえないってこと。

> 2S19
>緊急展開部隊なんだから戦車や重砲が無いのは当然です

補給もない、砲もない、装甲車もない、戦車もない・・・。
ないない尽くしの海兵隊はなにをすればいいんでしょうね。
太平洋戦争末期の旧日本軍より悲惨な戦いになるよ。
アメリカ海兵隊ってそんな馬鹿なの?

>重装備の主力部隊が到着するまでのつなぎですし、米軍ですから航空支援は十分すぎるほど受けられます

重装備の主力部隊を送り込めるのに、なんでオスプレイで丸裸の海兵隊を特攻させないといけないのか、さっぱりわからない。
航空支援にしても、距離がある分自在に支援を受けられるわけでもない。

>この理屈だと空挺部隊の存在が完全に否定されてしまう気がするんですが

実際、現代ではやってないじゃん。

>数多久遠
>ただし、江畑氏が亡くなれたのが2009年10月、普天間への配備が決定し、問題として騒ぎ始められたのが2011年6月。
>江畑氏が批判も擁護もしてなくても当然であり、江畑氏が言及していないことを理由に、プラスにせよマイナスにせよ、オスプレイを評価することに意味がありません。

江畑が米軍再編を書いたのは2005年あたり。
その頃にはとっくにオスプレイの情報は出ていたし、配備もされていた。しかし取り上げてない。
オスプレイ程度では、沖縄をめぐる戦争の哲理は何も変わらないということ。

>それと、何か誤解されているようですが、私は斬首戦略対処が必要だと書いたことは一度もないですよ。
>ただし、台湾だけでなく、東アジアの危機対処のため、海兵隊を迅速に投入するため、オスプレイを有用な航空機だとは思ってますが。

沖縄の海兵隊は、沖縄の空軍、佐世保の第七艦隊及び揚陸艦隊の支援を受けて行動するものであり、オスプレイだけで突っ込むなんてあほな真似はしない。
いくらオスプレイが高性能でも、艦隊と空軍の支援できる範囲でしか行動しない。
これが無用の長物でなくてなんだろう。
あれば少しは便利なのは否定しないが、なくてはならないものではまったくない。

第一、オスプレイが大活躍する作戦計画なんてどこに存在するの?
俺が知る限り、あなたと仲の悪いオブイェクトがどっかから見つけ出してきた、実現性ゼロの斬首作戦以外にないのだがね。

>私も、輸送機の高速性は、コストとの兼ね合いで必ずしも評価しませんが、ヘリとオスプレイの速度には、雲泥の差があります。

だから速度だけあっても駄目って話じゃん。

>そして、制空権ではなく、航空優勢という言葉が使用される(同じ意味ではありません)ように一時的な航空優勢の下、護衛戦闘機を付ける等により、間隙をついて輸送を行うことは可能ですし、高速性が必要だとして、C-2が開発されたことは覚えておいて頂いた方がいいかと思います。

一時的制空権しか取れてないで状態で飛ばすって、意味分かってるの?
途中でオスプレイが撃墜される危険があるってことだよ。
アメリカはそんな状態ではまず輸送機は飛ばさない。
一時的航空優勢を利用してもその後の補給が続かない。そもそも戦車も装甲車も火砲もない状態ではなぶり殺しにされる。
こんなのはレイテ決戦で極東の某国軍が実地に示したことじゃないか。

> ハンドル用
>火力は空からの近接航空支援でいいんじゃないですかね?

沖縄から台湾までの距離で約650km。
これでは航空支援の密度は相当に落ちる。
燃料は空中給油できるが、航空戦のためのミサイルや、地上戦支援のための爆弾やミサイルは、基地まで戻らないと補給できない。
空中給油で航続距離が伸びるのはありがたいことだが、だからって何でもできるわけではないよね。

俺はここの住人や管理人は海空戦力重視だと思ってた。
なのに、なんでオスプレイで運べる程度の小部隊が活躍できるという人が多いんだ?
さっぱりわからん!

それどころか、一時的航空優勢が取れてればオスプレイが使えるって人まででてきた。
ガダルカナル戦の教訓とかなかったことになってるのか?
ラバウル航空隊による一時的航空優勢を当てにした日本軍は、次々と輸送船を撃沈され、さらに戦艦2隻までも沈められ、餓死病死の山を築いて惨めに撤退する羽目になったじゃないか・・・。

大根様

オスプレイ大好き人間ではないのですが、素人なりに考えるに、「アメリカ海兵隊があれだけご執心」であるからには、何らかの価値があるのは間違いないと思います。

ひとつ考えつくのは、やはり速力です。F-15の巡航速度は 915 km/hr、V-22のそれは 555 km/hr、UH-60は 280 km/sという数字をwebから拾ってくることができます。その速度差は、F-15 vs V-22 = 360 km/hr、UH-60 vs V-22 = 635 km/hr と、1.8 倍異なります。

大根様のいうガダルカナル戦の教訓は、「制空権を確保せよ」だと思いますが、最近とみに言われているのは、「制空権という概念が成立しなくなった」ということです。敵戦闘機部隊を「完全に制圧」することが困難となった今、速力や航続距離は、ますます重要となっているという可能性はないでしょうか?

まず輸送機部隊を迎撃したい側を考えましょう。敵が高速、長航続距離の輸送部隊を持つ場合、我の戦闘機部隊を、敵の護衛を制圧して輸送機を攻撃できるだけの戦力で、24時間365日待機させる必要が生じます。敵の輸送部隊の速度が遅く、足が短い場合は、警報が来てからゆっくり出撃しても間に合う。結構な負荷になります。

一方で空中輸送を考える側の立場に立つと、我のAEWが敵戦闘機編隊を発見した時、迎撃の戦闘機を急行させると同時に、輸送機部隊を退避させる。この退避速度が大事なのではないでしょうか?(ヘリ部隊だと、ねぎをしょったカモ?)

もちろん、ここで議論しているのは、第1派の緊急派遣部隊であり、数日〜数週間以内に、主力が揚陸艦から直接上陸作戦を実施するのが一番よいと思います。この場合は、航空優勢(制空権ではなく)を確保するのと同時に、複数のイージス艦を護衛につけるのでしょう。「制空権がない」、すなわち「敵の航空攻撃を完全に防ぐ」のが困難であっても、十分な防空艦があれば、味方の空軍が撃ち漏らした少数の敵機の攻撃であれば十分阻止できる。(イージス艦に攻撃をかけた当時の空自の支援戦闘機部隊は、簡単に全滅した、という話を聞いたことがあります。十分な数のスタンドオフ兵器で飽和攻撃をかけない限り、イージス艦に守られた艦隊への攻撃は難しいと思います。敵が航空優勢を確保できない限り、それは難しい。。。)

第2次大戦以降、戦略の基本は、航空優勢の確保であることは変わりませんが、もっと以前、アレキサンダー大王や、ユリウスカエサルの時代より変わらない原則は、機動力、すなわち、速力と航続距離(そしてなによりそれを支える兵站)だと思います(敵の弱点を突くのが戦いの基本だから、当然です。十分な守りを固めた敵に突撃なんて、戦略上は完全な愚策)。V-22は、その原則にしたがっていると思いますよ。多分。(苦笑)


なお、私は米軍にとってオスプレイが価値があると言っているのであって、自衛隊に必要とは思いません。あればあったで良いでしょうが、C-2の予算を喰う(空自配備の場合)か、UH-60やCH-47の予算を喰う(陸自の場合)か、いずれにせよ、大きな負の影響があるだろうと思われるためです。

ハンドル用 様
オスプレイについての米軍の考えは、そのとおりだろうと思います。

海兵隊の戦闘機の航空優勢確保のための使用については、統合作戦を行う上で、それが可能な組織と仕組みはできていますが、海兵隊としてはそれが嫌なので、口を出せるために独自で持っているという図式がありますね。
なので、海兵隊としてオスプレイに直掩を付けることは十分に可能でしょう。

オスプレイのコストパフォーマンスとしては、米軍がCH-46のリプレースに決めているということが、十分な説得材料ではないでしょうか。

航空優勢と輸送についてですが、作戦正面と後方を同列に扱うことは不適切です。

大根 様
危機は全面戦争だけではありません。
海兵隊は、防衛省が言うところの多様な事態の対応しやすい部隊です。

また、歩兵というのは、航空攻撃でせん滅することの困難なある意味非常に頑強な軍種だという事は理解してもらった方がいいかと思います。

私は、日本の防衛においては、海空重視です。
ですが、それは海に囲まれた日本だからこその海空重視であって、常に海空重視な訳ではありません。

>「アメリカ海兵隊があれだけご執心」

これは、米海兵隊の「存続」がかかっているからでしょう。
国家歳出削減まったなしの状況下、海兵隊廃止論が日々高まっているようです。(廃止論自体は大昔から何度も出されていたようですが)

V-22のコストパフォーマンスを含めての有用性は、米陸軍が採用していないという事実が雄弁に結論付けているように思えます。

大根様
> 重装備もない、特殊部隊訓練すら受けてない海兵隊の皆さんに何をさせるつもりなの。

海兵隊そのものが特殊部隊(特殊戦略隊)としての性質を持っており、12の海兵遠征隊 (MEU) すべてがSOC(Special Operation Capability)が有るのはご存知ですよね?
もっとも、緊急時に真っ先に飛ぶのは海兵隊特殊部隊のMarine Reconのユニットだと思いますが、アメリカではネット上で、「陸軍特殊部隊(Army Special Forces)と海軍特殊部隊(SEALs)とMarine Reconのどれが一番特殊作戦能力に優れているか?」などという議論がなされるほどです。
特殊戦略師団の特殊部隊が何をするか・・・・いろいろするでしょう。

> (空挺作戦は)実際、現代ではやってないじゃん。
友人の海軍衛生兵(Retired)は、3rd Marineに配属になり(海兵隊には医療関係が居ないので海軍から派遣する)、訓練でよくパラシュート降下していました。
陸軍の降下部隊は特殊部隊ですが、海兵隊は全員が降下作戦の可能性を想定した訓練を受けます。
ちなみに、グレナダ・パナマ・中東・アフガン・マリ・・・・米国はまだまだ実戦で降下作戦をやってますよ。

ドナルド様
> ここで議論しているのは、第1派の緊急派遣部隊であり、数日〜数週間以内に、主力が揚陸艦から直接上陸作戦を実施するのが一番よいと思います。

同感です。
海兵隊の急襲部隊だけで収束すれば話は別ですが、仮に数日で動乱が収束したとしても、後方から大量の武器と部隊が向かっている事実も大きな要素になると思います。
海兵隊は「世界中のどこであっても数日で駆けつける」がモットーですから、それには海軍船舶で現地へ向う前に、空路で現地へ上陸(降下も含め)する事を前提としていると思います。
尖閣や台湾有事の際には、中国は「自国領土」という認識で宣戦布告などしないでしょうから、有事勃発時に近くの洋上に米軍か自衛隊の兵を乗せた艦が待機しているとは思えないので、佐世保から出た強襲揚陸艦がホワイトビーチによって海兵隊を乗せ、尖閣・台湾へ向っている頃には既に海兵隊第一波が上陸している(べき)と思います。

myu5様
> 国家歳出削減まったなしの状況下、海兵隊廃止論が日々高まっているようです。

そうなんですか?
お○まのバーニー・フランクの発言の事じゃないですよね?
海兵隊は米国本土防衛を任務としない軍ですから、「他国の動乱などに金を使わずに自分の頭の上のハエを追う事が先決!」という意見が出る度に、海外派兵縮小=海兵隊縮小論は出ますが、海兵隊の予算は全軍予算の4%でしか無いんです。
(陸軍32%、海軍23.5%、空軍22%、海兵隊4% + その他)

海兵隊が全廃したり(陸軍内部に海兵隊規模の急襲特殊師団を作らない限り有り得ないと思いますが)、海兵隊が沖縄から撤退した場合は、日本には米陸軍が居ないので、上陸阻止(奪回)は陸自に頑張ってもらわないとやばいですね。
その場合は、陸自が米海軍艦船で送迎してもらう事は無いと思うので、海自も頑張ってもらわないと・・・・

myu5 様
海兵隊がオスプレイを選択した理由としては、独自色を出したいという要素は確かにあるでしょうね。

ただし、陸軍の特殊作戦用としては、空軍が持つ形になっているので、海兵隊にしても陸軍にしても、特殊作戦用途としてはオスプレイは必要という認識になってるという構図です。

>数多久遠
>危機は全面戦争だけではありません。
>海兵隊は、防衛省が言うところの多様な事態の対応しやすい部隊です。

残念ながら、今の海兵隊はUSSCOMの指揮下に入っており、陸海空軍との統合運用が前提。
統合されてさまざまな支援を受けられる一方、独断で機敏な動きをとるのが難しくなり、組織としての動きは鈍重になる一方。
「海兵隊がイの一番に突っ込む」「海兵隊は切り込み隊的な存在」なんていう勇ましい話は過去のものになってしまった。

>また、歩兵というのは、航空攻撃でせん滅することの困難なある意味非常に頑強な軍種だという事は理解してもらった方がいいかと思います。

歩兵の撃破が困難なのは、彼らが堅固な防御陣地を作り、補給がなされ、支援する火力を得ることができた場合だけ。
そしてそのいずれも、オスプレイで緊急展開する海兵隊にはない。

>私は、日本の防衛においては、海空重視です。
>ですが、それは海に囲まれた日本だからこその海空重視であって、常に海空重視な訳ではありません。

戦史上、航空優勢を確保せずに勝利した戦闘はない。
それはアメリカだって中国だって我らが自衛隊だってあなただってよくわかっているはず。
まだ完全に航空優勢が確保されていないところに、海兵隊をのせたヘリや輸送機を飛ばしても、単に撃ち落されるだけ。

>純@LA
>海兵隊そのものが特殊部隊(特殊戦略隊)としての性質を持っており

建前がそうなっているだけ。台湾という現地を意識した予備的訓練もやってない。

>12の海兵遠征隊 (MEU) すべてがSOC(Special Operation Capability)が有るのはご存知ですよね?

確かに、31st MEUの2200名だけは本当の精鋭であり主力部隊。
その他の第三海兵師団は、「高級将校の扶養クラブ」と揶揄され、ほとんど練習部隊と化している状態。
さて、あなたはこの2200名でどうやって台湾を奪還する?

>もっとも、緊急時に真っ先に飛ぶのは海兵隊特殊部隊のMarine Reconのユニットだと思いますが

海兵隊だけで突っ込む作戦は、映画ブラックホークダウンの元ネタになった事件以来、後を絶っているはず。
まあ結局海兵隊のミスが原因ということ。

>陸軍の降下部隊は特殊部隊ですが、海兵隊は全員が降下作戦の可能性を想定した訓練を受けます。

沖縄で降下訓練やってるの、前述の31stMEUだけじゃなかったかなぁ。

>ちなみに、グレナダ・パナマ・中東・アフガン・マリ・・・・米国はまだまだ実戦で降下作戦をやってますよ

言い直そう。
中国並みの航空戦力を持った国に対しての空挺作戦は、現代ではないじゃん。

>,海兵隊だけで突っ込む作戦は、映画ブラックホークダウンの元ネタになった事件以来、後を絶っているはず。

ああ、これは間違い。
ただし、ヘリで突っ込む作戦自体は、ちょっと手際を間違っただけでブラックホークダウンの再現になるので、避けられてる。

>ドナルド
>大根様のいうガダルカナル戦の教訓は、「制空権を確保せよ」だと思いますが、最近とみに言われているのは、「制空権という概念が成立しなくなった」ということです。敵戦闘機部隊を「完全に制圧」することが困難となった今、速力や航続距離は、ますます重要となっているという可能性はないでしょうか?

よくわからない。
それが正しいなら、やってきたアメリカ輸送船が途中でボコボコ沈められるということ。
つまり陸上戦力や装備、補給物資が足りなくなるということ。
作戦に必要な戦力や物資が足りなければ戦いに勝つことは難しい、っていうかフツーに負けるわけだが。
まさにガダルカナルの日本軍のように。
補給不足で「餓島」が再現されてしまえば、アメリカが勝つことなどありえないじゃないか。
そもそも、こんな苦境に陥ると分かってて、アメリカが戦争を始めるのか?
多少輸送機が高速で航続距離があったところで、この問題が解決するのか?

>まず輸送機部隊を迎撃したい側を考えましょう。敵が高速、長航続距離の輸送部隊を持つ場合、我の戦闘機部隊を、敵の護衛を制圧して輸送機を攻撃できるだけの戦力で、24時間365日待機させる必要が生じます。敵の輸送部隊の速度が遅く、足が短い場合は、警報が来てからゆっくり出撃しても間に合う。結構な負荷になります。

普通の空軍って24時間対応が可能なんだけど・・・。
そういうことなら、むしろ頭数が多い中国空軍が順当に航空優勢を確保しそうである。
つまりアメリカが中国に航空戦で負けるという驚愕の話になる。
これでは台湾を守るどころの話ではない。
オスプレイみたいな輸送機にこだわってないで、普通の戦闘機を増強しろよといいたい。

>もちろん、ここで議論しているのは、第1派の緊急派遣部隊であり、数日〜数週間以内に、主力が揚陸艦から直接上陸作戦を実施するのが一番よいと思います。

ヘリでただ海兵隊をおろしても戦力にならない。中国軍の射撃の的にされるだけ。

>第2次大戦以降、戦略の基本は、航空優勢の確保であることは変わりませんが、もっと以前、アレキサンダー大王や、ユリウスカエサルの時代より変わらない原則は、機動力、すなわち、速力と航続距離(そしてなによりそれを支える兵站)だと思います(敵の弱点を突くのが戦いの基本だから、当然です。十分な守りを固めた敵に突撃なんて、戦略上は完全な愚策)。V-22は、その原則にしたがっていると思いますよ。多分。(苦笑

機動力を保障するのは補給線。
なぜなら、戦車も装甲車も輸送トラックも、燃料がなければ動けないからだ。
火力も砲弾の供給がなければ使えないし、食い物だっている。
それらの供給を確保するには輸送船団が必要で、輸送船団の到着を保証するのは、海上優勢。
そして、海上優勢を保証すするのが航空優勢。
オスプレイが高速で飛び回っても航空優勢が確保できるわけではないが、航空優勢がなければオスプレイは飛ぶことすら不可能。

大根 様
USSOCOMの間違いだと思いますので、それを前提に書きます。

まず基本的に、在沖の3MEFはUSSOCOM麾下ではありません。
ただし、地域別統合軍であるアメリカ太平洋軍(USPACOM)の下になりますので、統合軍隷下で統合運用が前提であることは変わりません。
ですが、同じUSPACOM内の陸軍第1軍団や25歩兵師団より身軽で機動し易い部隊であることは、事実ですし、本土やハワイにいる部隊よりも、いの一番に投入される部隊であることも事実です。

歩兵を航空攻撃で殲滅することが困難である一番の理由は、陣地以上に、彼等を発見することが困難だからです。(特に彼等が散開して隠蔽に努められると、発見はマズ無理。むしろ陣地を構築している方が発見しやすい)

航空優勢についての言及で、「完全」という時点で矛盾しています。「完全」ができないからこそ、制空権では無く航空優勢という言葉が使用されます。

もしかして、台湾が中国に占領された後の戦力投入をイメージされているでしょうか?
こちらとしては、中国が台湾侵攻の構えを見せた段階で、当然、まだ台湾の防空能力が残っている段階での投入の話をしているつもりです。
その状態でも、航空優勢は絶対ではないため、沖縄から台湾への空輸の場合には注意が必要ですが。

オスプレイ配備でこれだけ紛糾してるのってオスプレイの機体自体に帰結する問題よりもむしろ日米地位協定とかそういう部分に起因するところが大きいと思うんですよね。こちらは本土の話ですが、かなり昔の米軍機墜落事故では死者が出た事例もありましたし、アメリカの国益、アメリカ人の(アメリカ国籍という面において)人権を守るためには(アメリカにとっては)仕方ない措置とはいえ、沖縄国大での米軍ヘリ墜落事故や少女暴行事件の事後処置が日本側の立場からは見えにくく、公平性を欠くというように見えるのではないでしょうか。

沖縄県民ではないですけど、個人的には老朽化したCH-46を使い続けるのも危険(たぶんCH-46が国内で何らかのトラブルを起したらそれはそれで色々言われると思いますし、老朽化についても指摘されるかもしれません)なので、諸手を挙げてとは行かないですが、まぁ仕方ないかなという気持ちではあります。

台湾有事、中国軍が台湾に上陸する前にアメリカや台湾は中国側の不穏な動きを察知できないもんですかね?偵察衛星や通信傍受などの手段で、中国軍が台湾の領海や領空、国土に侵入する前に何らかのアクションを起して中国側の本格的な軍事力行使を断念させることはできそうに思えるのですが。

名無し 様
当ブログのコメント欄においては、ハンドルの使用をお願いしております。

オスプレイは、叩くネタとして叩き易かったという側面と、中国側にとって嫌な兵器だという側面が大きいと思ってます。
もちろん、ご指摘の地位協定の影響も大きいですが、それだけならば、実際に事故を起こし、老朽化による危険性も高いCH-46を叩かない理由はないでしょうから。

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