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2013年3月

2013年3月 2日 (土)

過大請求は割に合わない

過大請求は割に合わない

三菱電機や住友重機による過大請求事案にケリが付きました。

三菱電機㈱他4社及び住友重機械工業㈱による過大請求について
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契約に明記されていたのか不明ですが、私の予想に反して、違約金及び延滞金の額が非常に高額です。
「どうせ過大請求額の1~2割だろう」と思っていたら、違約金と延滞金の合計でほぼ過大請求額と同等額を納付させられています。

まだ発覚しているものもあるかもしれませんが、これじゃあ割に合わないでしょう。
これだけ取っておけば、今後は過大請求事案を抑止できるだろうと思います。

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2013年3月 4日 (月)

尖閣問題における台湾自制はアメとムチの成果

尖閣問題に関して、日米が台湾を自制させることに成功しています。

尖閣問題 日米で中台共闘阻止 台湾に自制要求 奏功」(産経新聞13年3月3日)

 中国と台湾が領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島をめぐる日本政府の働きかけの結果、米政府が台湾側に尖閣諸島周辺海域の公船航行について自制を求めていたことが2日、分かった。

2月8日には台湾外交部(外務省)がホームページ上で尖閣について「中国大陸と合作(連携)しない立場」と題する声明を発表した。馬総統も同月18日の会合で中国との連携を拒否する理由を説明した。


日本が、沖縄に海兵隊を含む多数の米軍を駐留させ、中台危機を抑止している事実、及びその事による沖縄世論への配慮に多大な労力を割いている事を台湾が正当に評価すれば、これは当たり前の事です。

以前の記事「尖閣領有権問題は台湾から切り崩すべき」で指摘したように、水面下で台湾政府にブラフをかけた可能性があります。

例え、日本政府が主体的にブラフをかけたのではなくとも、今回の記事にあるように、アメリカが台湾に働きかけた際には、台湾有事における周辺事態法の適用を日本政府が行なう事が困難になる可能性や、普天間移設問題を持ち出した可能性は非常に高いものと思われます。

台湾に対するブラフを与えるというムチの一方で、日本政府は、沖縄の漁民の反感を覚悟しながら、台湾にアメも与えています。
日台漁業協議 地元漁民置き去りにするな」(琉球新報13年2月27日)

これも、日米間の連携を強化した安倍内閣の外交成果ですが、それほど難しい事ではなかったはずで、安倍政権を評価するべき事案というよりは、民主党政権の無能さを、改めて露呈させた事実と言えます。

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2013年3月 6日 (水)

Xバンドレーダーを経ヶ岬に追加配備

2機目のXバンドレーダーが経ヶ岬に配備されることになりました。
米軍Xバンドレーダー配備 2カ所目は京都・経ケ岬」(産経新聞13年2月24日)

Xバンドレーダーについては、昨年の8月に沖縄以外の自衛隊基地という情報がありました。
参照過去記事
Xバンドレーダー追加配備_誤報と意味(その1)
Xバンドレーダー追加配備_誤報と意味(その2)

この時には、日本南部、島、沖縄県以外にある自衛隊基地等の情報から、沖永良部島を予想していたのですが、冒頭の産経記事を見ると、秋頃から経ヶ岬等が検討されていたようです。

 自衛隊と米軍は昨秋から西日本の空自基地で日本海に面した候補地を選定。(1)経ケ岬分屯基地(2)芦屋基地(福岡県芦屋町)(3)見島分屯基地(山口県萩市)の3カ所が浮上した。


なので、アメリカが対中国から対北朝鮮に比重を移したが故、配備地を沖永良部から経ヶ岬に変更した訳ではないようです。

つまり、8月の報道は、沖縄世論配慮ではなく、中国配慮だったようです。
さすが民主党政権。そこまで読み切れませんでした。

車力に配備された1機目のレーダーは、米本土に向けたミサイル対処でした。
ハワイ方面にも対処できる位置ではありましたが、グアム向けには不適でした。
経ヶ岬は、グアム向けのレーダーと言えます。
Ws000008

日本に対する価値としては、THAAD用ランチャーを持ってきたとしても、防護できる範囲に重要な施設が少ないので、これによる価値は少ないですが、イージスと連携することで、ほぼ日本全土に対するミサイル防衛力を強化できます。
Ws000010
THAADランチャーを持ってきた場合の防護範囲

しかし、基本的には日本防衛用ではなく、車力同様にアメリカ用です。

 

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2013年3月 8日 (金)

イランで狙撃部隊が作戦行動中

イランのテヘランでは、狙撃部隊が作戦行動中で、過去2ヶ月のキル数は2205にも及ぶそうです。
1日あたりのキル数は36にも及びます。

いくらイランの話とは言え、これだけ聞くと非常に恐ろしいニュースです。

ただし、ターゲットは人間ではなく、ネズミだとのこと。

テヘラン市、首都のネズミ退治に狙撃手を起用」(Jam-e Jam13年2月13日)

我々の街にいるネズミたちは日々、肥え太り、活動を活発化させている。生息数もうなぎ登りで、各種の殺鼠剤ももはや効果が無い。その結果、市は首都のネズミ殲滅のために狙撃手を活用するまでになっている。

 狙撃手らは10班に分かれて、夜ごと首都に生息するネズミを狙撃しており、彼らは過去二ヵ月間で、テヘランにいるネズミ2205匹を駆除することに成功した。

 テヘラン市環境・持続的発展本部の本部長によると、日中は殺鼠剤で、夜間はプロの狙撃手らの力を借りて、ネズミの駆除が行われているという。駆除に使われている銃は空気銃である。
中略
「この部隊はすべて赤外線スコープ付きの空気銃を装備している。この部隊を活用したことで、駆除されたネズミの頭数が明確になり、さらに殺鼠剤の使用抑制にも効果がある」という。


日本でも猟友会がシカの駆除を行なったり、自衛隊がトド撃ちをしていたりするケースがあるので、トンデモな話ではないものの、首都の
ど真ん中で銃を撃たせるなんて、なかなか日本人にはできない発想です。

さしずめ、日本なら
築地で狙撃がおこなわれているようなものでしょうか。

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2013年3月10日 (日)

防衛装備調達における世論の影響

防衛装備調達は、防衛省の専門家が決めるものであって、素人の抱くイメージレベルの世論などが影響を与えるものではない……と、言う訳ではないようです。

F-15コンテンツの多いサイト「MASDF」管理人にしてカメラマン、軍事評論家の関賢太郎氏が、ツイッターで興味深いことを呟いてます。
Ws000007
Ws000006

このツイートで私が注目したのは、エアワールド紙が、関氏が広告主に損害を与えたとしており、エアワールド紙に対して、ボーイング社からクレームが入った事を示唆している事です。
関氏は、後のツイートで次のように呟いています。
Ws000005

エアワールド紙において、ボーイングが、当時のFX選定において有利になるよう、ン十万を投じてF-18関連の広告を出していたのでしょう。
広告を打ったにも係わらず、その効果を打ち消すような記事を載せたため、広告費がムダになったという論法なのだろうと思われます。

そして、その背景には、エアワールド紙自身が、広告費の支払いを拒否されたか、その後の広告をストップさせるとして、ボーイングから圧力をかけられたのだと思われます。

注目すべきなのは、ボーイングがエアワールド紙などの航空誌による機種の評判が、FX選定に影響を及ぼすと評価しているという点です。(もちろん、そう評価しているからこそ広告を乗せるのでしょうが)

Ws000001

件のエアワールド紙記事は読んでいませんが、関氏は、速度性能を評価する上で重要なグラフであるフライトエンベロープを用意するなど、技術的にしっかりした記事を書いたようです。

しかし、実際に選定に当たっている防衛省・空自の関係者は、それよりも遥かに詳細なデータを受け取り、米軍やオーストラリア空軍とのDACTを通じて、F-18の速度を含めた性能を遥かに熟知しています。
関氏の記事を参考にする必要性は、皆無です。

そして、そんなことはボーイングだって知っています。
それにも係わらず、航空誌による評判を気にするという事は、それがFX選定に影響を与えうると判断しているからでしょう。

その評判が影響を与えうるのは、防衛省・空自でなければ、その上、つまり防衛大臣や首相などの政治家だと思われます。
実際、FXがF-35に決定した後でも、その後の開発遅延などで、選定した政府に対して批判も起きています。
政治家は、そう言った評判を気にするが故に、航空誌にのる候補機の評判も気にするのでしょう。
石破氏のように、スペックに言及する政治家もいますし、菅元首相がFX選定に口を出そうとして止められたなどという情報もありました。

純軍事的に評価されるべき機種選定に、そのような力学が働くことは適切ではないと思いますが、致し方ない部分ではあります。
実際の評判を与える側である航空誌の読者やこのブログの読者とすれば、自分達の認識が正しくないと、国防にも悪影響を与えるということですから、改めて情報リテラシーが大切だということでしょう。

ちなみに、実際、今回の関氏のような事例は、良くあることのようです。
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関氏は、この件を信義の問題だとしています。
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しかし、ボーイングやエアワールド紙においては、これは信義の問題ではなく、経営上の問題です。
エアワールド紙としては、例え裁判になったとしても、ボーイングの手前、広告に反する記事を書いたライターにはペナルティを与えなければならないのでしょうし、それによって他のライターに対しても、広告主の意向に反する記事を書かないよう、抑止する必要性があるのだろうと思います。
良くないことだとは感じますが、これが故に、商業誌である以上、これを無くすことは不可能だと思われます。

よって、情報の受け手である我々が、多額の広告費が使われていると思われるメディアの情報には注意を払わなければなりません。
(最近、テレビはこれでかなり叩かれてます)
(ちなみに、私はこのブログでは、アマゾンのアフィ以外は一円ももらったことないです)

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2013年3月12日 (火)

沖縄の対米軍世論とメディアの恣意性

沖縄の対米軍世論が悪化しているという情報があります。
【沖縄が危ない】中国万歳!? 沖縄で勢い増す「反日」「反米」世論」(zakzak13年2月26日)

しかし、
実際は違うという情報もあり、本土にいると実情はなかなか分かりません。

その中で、一つハッキリしていることは、在沖縄メディアの情報が極めて恣意的であり、メディアリテラシーという点においては、注意を要するということです。

沖縄の対米軍世論において、最近ホットなのは、やはりまだオスプレイです。
冒頭の記事でも、オスプレイについて触れられています。
また、乗員が水筒を落下させたことも大きなニュースになっています。
オスプレイ水筒落下、住民「またか」」(沖縄タイムス13年2月7日)

しかし実際には、オスプレイへの反対運動は、実行委員会が解散するなど、終息しつつあります。
オスプレイ反対の実行委解散 沖縄」(日経新聞13年2月23日)

また逆に、オスプレイ配備にプラスに働く情報は、ブロックされています。
先日、普天間から派遣されたCH-46が、タイで事故を起こし、負傷者さえ発生していますが、この事故を報じた在沖2紙の情報は、私が検索した限り、この一つしか出てきません。
普天間所属ヘリ、タイで事故 1人負傷」(沖縄タイムス13年2月21日)

オスプレイ反対を叫ぶ報道が、極めて恣意的に行なわれているということです。
その背景には、私の所感としては、中国があるように思えてなりません。

アメリカ世論に影響を与えるためロビー活動を行なっている中国が、沖縄世論に対する関与を行なっていないはずはありません。
沖縄メディアが持つ恣意性には、その影響が何らかの形で現れていると見ることが自然だと考えています。(陰謀論的ではありますが)

だとすれば(それを踏まえて考えると)、他にも見えてくる点
あります。

米軍反対を行なう上で、材料となる可能性がありながら、メディアがほとんど注目していない情報があります。
嘉手納基地に無人偵察機 海域の監視強化」(沖縄タイムス13年2月22日)

米海軍の広域海上監視(BAMS)最新鋭無人偵察機「MQ-4Cトライトン」が2016年にも在日米軍基地では初めて、嘉手納空軍基地に配備されることが20日までに分かった。北朝鮮の核の脅威と中国の軍事拡大を受け、アジア太平洋地域の監視体制を強化するのが狙い。


少々先の話ですが、嘉手納に無人機が配備されるとのことです。
無人の航空機が頭上を飛ぶなど、オスプレイよりも遥かに怖いと思うのですが、報道は実にアッサリしてますし、追従する記事もありません。

なお、在日米軍基地における無人機については、次の過去記事を参照して下さい。
グアムに無人機-備えはOK?

無人機にはスルーするのに、オスプレイと海兵隊に対しては、非常な執着を見せています。
その原因は、過去の不祥事のため、海兵隊が沖縄世論から目を付けられているという事実は厳然としてあると思いますが、その背後には、中国の意志がある可能性があります。

あくまで可能性でしかありませんが、中国にとって、海兵隊とオスプレイは、目の上のたんこぶなのかもしれません。

そうであるならば、日米両政府としては、逆にこれを重視しなければならないでしょう。

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2013年3月14日 (木)

脅威の中国新型巡航ミサイルQJ-6

中国が新型巡航ミサイルを計画中との噂があります。
米軍、進む“尖閣シフト”最強戦闘機で中国をけん制 最新鋭F35も投入へ」(zakzak13年1月24日)

 航空自衛隊南西航空混成団司令を務めた佐藤守・元空将は「防衛筋からの情報」として、気になる動きをキャッチしたという。

 「中国空軍内部に、旧型機のJ6(殲6)1000機を無人機に改造し、それらを広東省や、その周辺地域に建造した地下基地に格納し、爆弾やミサイルを積載して尖閣に突入させるという計画が持ち上がっていると聞いた。非現実的なプランだが、かなり本気で尖閣攻めをシミュレーションしているのは確かだ」

人海戦術が十八番だった頃なら、操縦装置は人だったのですが、さすがに中国も近代化が進んでいるようです。

自衛隊も、戦闘機としての使用を止めたF-104を改造したQF-104を作った事があり、現代の技術では、慣性航法装置や、もっと簡便にGPSと組み合わせれば、即席の巡航ミサイルとすることが可能です。

問題なのは、果たして飛行可能なJ-6が何機あるか、今後も維持するのかですが、コストパフォーマンスを考えれば、2000km以上の射程を持つ巡航ミサイルとできる訳ですから、悪くないプランです。

迎撃する側の空自とすれば、機銃でも簡単に撃墜可能ですが、1000機も飛ばされた日には、たまったモノではありません。

航空攻撃の際の助攻兵器としては、冗談ではなく、脅威となるでしょう。
ローテク侮るなかれです。

注:QJ-6の名前は、私が勝手に付けた名前です。口にすると恥をかくのでご注意下さい。

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2013年3月16日 (土)

北方領土問題の解決のためには、国後・択捉を売却すべき

森元首相が安倍総理の特使としてロシアを訪問し、北方領土問題の解決に向けて具体的な動きが出そうな雰囲気になっています。

北方領土「面積等分」の解決策 プーチン氏の“伝家の宝刀”」(zakzak13年3月3日)

森元首相とプーチン大統領の会談内容は不明ですが、首相経験者を送り込むという行為は、安倍首相の領土問題解決に向けた政治意志の最大限の表現です。
会談は、成功裏に終わったようなので、現在は、水面下で交渉が行なわれ、いずれかの時点で、小泉元首相の北朝鮮訪問のようなサプライズ発表があるのではないかと思
っています

この動きに対して、冒頭リンク記事の大前研一氏は、面積等分で決着するのではないかと見ています。
ロシア、というよりプーチン大統領が、他の領土問題も面積等分により解決を図っているからです。

ロシアは中国ともめていた大ウスリー島も、ノルウェーともめていた北極海も、面積等分で決着している。面積等分はプーチン大統領の領土紛争に関する「伝家の宝刀」といってもいい解決策なのだ。


しかし、この面積等分案は、ロシアが十分に受け入れるであろう2島返還と比べ、軍事的には、ロシアが受け入れる可能性が極めて乏しいプランです。
大前氏は、基本的に経済人であり、防衛問題には疎くても仕方ないと言えるかもしれませんが、選挙に出馬したこともあるくらいなのですから、安全保障面の視点を欠いていることは残念です。

ロシアが面積等分案を受け入れる可能性が乏しいのは、ロシアが軍事面で北方領土に拘る理由が国後水道にあるからです。
国後水道は、国後島と択捉島の間にある水道で、水深が最大で484mと深く、冬でも凍結しないため、ウラジオストクを使用するロシア太平洋艦隊、特に戦略原潜の通り道として重要です。

北方領土を面積で等分すると、国境は、択捉の南側1/4程度と他の3島が日本側領土となり、国後水道は日本側が押えることになるのです。

しかし、ロシア艦艇は津軽海峡を通峡することさえある昨今、ロシアが国後水道に拘る必要性は少なくなっていますし、日本がロシアを封じ込める必要性も少なくなくなっています。
その意味で、日本側が国後水道を国際海峡として指定し、ロシア艦の通峡を妨害しないとでも約束すれば、ロシアが面積等分飲む可能性もゼロではないとは思います。
ですが、可能性が乏しいことは歴然とした事実でしょう。

この意味では、完全ではないにしろ、国後水道の通峡拒否を軍事的に実行できる3島返還も同じです。

ロシアは、ロックバンドが不法に逮捕されたりすることもある程であり、日本や西欧ほど民主化されてはいませんが、一応ちゃんとした選挙が行なわれる国になっています。
何にでも目くじらを立てる必要性がある国ではなくなっています。少なくとも、中国よりは、遥かにマシな国です。平和条約を締結しても良いでしょう。

安倍政権が、ロシアに面積等分を飲ませる事ができるなら、それに越したことはありませんが、私はそれが出来るとは思いません。
3島返還も不可能だと思っています。

しかし、ちっぽけな2島返還では、国内世論も承服しないでしょう。

なので、私は2島返還+2島譲渡で決着をはかったら良いのではないかと考えています。
歯舞・色丹を返還してもらい、国後・択捉は本来は日本の領土であることを認めさせた上で、ロシアに売却するのです。
ロシアに実を取らせて、日本は名を取るというところです。
売却代金は、現金でなくとも、電力や資源の現物返済でも構わないと思います。これを足がかりに、日露の経済協力も進むでしょう。

2島譲渡の障害は、ロシアが今までも北方領土の領有権はロシアにあると主張してきた姿勢と相反することです。
そこは、プーチン大統領のイニシアティブ次第ですが、実を取れる以上、可能なのではないかと考えています。

北方領土問題が解決し、ロシアと真に友好的な関係が築けるのであれば、日本としては対ロシア、対中国の2正面戦略をとる必要性から開放されます。
2島を売却してでも、北方領土問題を解決した方が良いだろうと考える理由は、この点に尽きます。

恐らく、「ロシアは信用できない国だから、対ロシア戦力を対中国に振り向けることはできない」という主張は、多いでしょう。
しかし、前述のようにソ連・ロシア自体の変化もありますし、アメリカや西欧が対ロシアの戦力を大幅に削減する中、日本だけが冷戦時と変わらぬ対処をロシアに対して続けている事の方が、世界から見たら異質に見えると思います。

もちろん、北方をがら空きにすることはできませんが、海
によって隔てられている以上、ある程度の海空戦力を残せば、陸上戦力は大幅に削減でき、南方に振り向けられます。

そして、量的な緩和を図るだけで無く、質的にも、島嶼防衛に則した戦力体系に、大きく変容させることが可能です。
この場合、大きく変化させるべきなのは、やはり陸自でしょう。
機甲や特科を大幅に削減し、空中・水上機動能力を高めた戦力組成に切り替えるべきです。

安倍政権が森元首相をロシアに行かせ
、北方領土問題の解決を意図する理由の一つには、陸幕を押えるという意図もあるのではないかと思えます。

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2013年3月19日 (火)

サンダーバードポスターに複雑な思い

自衛隊がポスターでサンダーバードとコラボしたそうです。
サンダーバード&自衛隊、異例コラボで平和守る」(産経新聞13年3月16日)
Photo

これには、少々複雑な思いがします。
災害派遣や国際緊急援助活動等が自衛隊の「本来任務」化されて久しいですが、中国による侵略の脅威がある中で、国土の防衛ではなく、これらのオマケ任務を前面に出さなければならない現状は、少々悲しいです。

ですが、サンダーバードが一つの契機となって、自衛隊に入った人も少ないだろうことを考えると、募集に与えた影響は少なくはなく、このコラボは効果的でしょうし、悪くない企画であるとも思えます。

サンダーバードは何回も放送されており、私自身がサンダーバードを見たのはかな~り昔なため、記憶があいまいではあるものの、思い返してみると、軍隊(自衛隊)にとって、広報効果のある作りになっていたように思います。

例えば、サンダーバードのコスチュームは、頭に略帽、肩にサッシュと非常に軍隊的です。
その点で見るとサンダーバードは、軍隊のソフト路線宣伝番組であるとも言えます。

それに、コラボとすることで、このようにメディアで取り上げられる効果も大きく、単にポスターを作って、町内会の掲示板でうらぶれた雰囲気を振りまくより、よほどイメージがいいでしょう。

その内に、自衛隊がウルトラマンや仮面ライダーとコラボする日もくるのでしょうか?
いや、その前に宇宙戦艦ヤマトか?

なお、音楽では、過去にも自衛隊がサンダーバードを演った実績はあるようです。


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2013年3月21日 (木)

防衛省職員なりすましメールは中国によるサイバー攻撃

防衛省職員を騙ったなりすましメールがばら撒かれているようです。
防衛省の職員を詐称する「なりすましメール」にご注意下さい。

最近、何者かが防衛省の職員を装って、いわゆる「なりすましメール」を不正に発信するという事例が発生しています。


「誰がやってるんだ?」と思いましたが、なりすましメールの実績?を見ると、一目瞭然でした。

年月日    なりすましメールの件名
2013.3.5    (資料)第109回防衛調達審査会配布資料(別紙3-1)
2013.3.7    【共有】03/07(木)日防衛研究交流報告書(非公表)
2013.3.7    「資料送付」防衛研究所2013中国安全保障報告の送付
2013.3.7    Fw:米対戦略・フリードバーグ
2013.3.11    130311 東アジア海域安保報告書


中国と防衛問題に興味を持っている人間を対象としたメールであることは明らかです。
そして、
そう言った人の持つ情報を取りたがっているのは誰なのかも自明でしょう。

防衛省が名指しをしないのは美徳とは言えません。
防衛関係者が中国からサイバー攻撃を受けていると、ハッキリ宣伝(抗議なんかしてもムダなので)したら良いのです。

こう言う相手には、ニセ情報を満載したパソコンを用意して、故意に感染させ、
ニセ情報を与えてやるべきですね。

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2013年3月23日 (土)

公明党が防衛政策実現の足かせに

アルジェリア人質事件を受けて、海外での邦人保護のための自衛隊法の改正が検討されてきました。

その結果、車両での輸送を認め、輸送中の保護対象者も拡大する方向になってますが、武器使用基準緩和は、公明党の反対により見送りなっています。
現行の武器使用基準は、危害射撃の要件を正当防衛や緊急避難に限定しており、一言で言えば、やられてからしかやり返せない訳で、実効性のある邦人保護を行うためには、問題がありすぎます。
自衛隊の武器使用基準、緩和は見送り 対象は拡大」(日経新聞13年3月8日)
武器での保護対象拡大 与党の邦人保護PT 自衛隊法改正へ報告書」(産経新聞13年3月8日)

が、今回の本題は、邦人保護ではなく、公明党の防衛政策についてです。

昨年末に衆院選において自民党が大勝したため、マトモな防衛政策の実現のために、衆院では必ずしも公明党に頼る必要はありませんが、参院では依然として、公明党の協力が必要な状態になっています。
ねじれ国会は続く 自公+維新でも届かぬ参院過半数」(朝日新聞12年12月17日)
Photo
同記事より

公明党をマトモな保守中道政党だと言う人もいますが、領土や防衛政策に関しては、決してマトモな政党ではありません。
むしろ、政府の足を引っ張ることさえしています。
公明・山口代表「尖閣棚上げ」言及 政府見解逸脱」(産経新聞13年1月21日)

自民党は、参院選では、自公で過半数を目指すと言っています。
参院選53~54議席目標 自民が全国幹事長会議」(産経新聞13年3月16日)

夏の参院選で非改選議席を含めて自民、公明両党が参院で過半数を回復するため53~54議席を目標とする考えを示した。


マトモな防衛政策の実現のためには、自公で過半数ではなく、公明が反対しても他の保守政党票で過半数を取れるところを目指して欲しいものです。

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2013年3月25日 (月)

Cudaミサイルの性能を予言してみる

ロッキードマーチンが開発中と伝えられるCudaミサイルについて、幾ばくかの情報が出てきました。
まだまだ情報が少なく、その性能を評価できるとは言えませんが、若干技術的な事にも触れつつ、逆に大胆な推測で予言してみる事は可能だと思うので、チャレンジしてみましょう。

このCudaミサイルについては、日本語情報が少ないですが、アシナガバチ氏が記事を書いてます。
Lockheed Martin社がステルス機搭載用に謎のCudaミサイルを開発中」(アシナガバチの巣作り日記)

情報元は、フライトグローバルです。
Details emerge about Lockheed’s Cuda missile
Cuda
同記事より

F-22は、現在6発のAMRAAMと2発のAIM-9の携行が可能ですが、Cudaミサイルは、これを14発のCudaで代替することを想定しているようです。
F-35であれば、4発のAMRAAMが8発のCudaとなります。

この想定からすれば、Cudaは、両ミサイルの性能を兼ね備えなければならないことになります。
そのため、フライトグローバルの記述でも、AMRAAMと同等以上の特性と書かれています。

しかし、私は敢えて予言しますが、このCudaミサイルには、AMRAAM程の射程はないはずです。
それは、単純にミサイルのサイズから推測される推進薬量が、AMRAAMには及ばないからです。

AMRAAMのサイズは次の通りです。
直径:0.18m
全長:3.7m
単純に円筒だと仮定すると、容積は0.094立方メートルになります。
内部構成を見ると、推進薬は半分程度の範囲を占めていますので、仮にこの容積の容積だと仮定すると0.047立方メートルです。

方や、Cudaを見てみると
全長:1.78m
直径については、正確なデータがありませんが、SDB同等と見られるため0.19mと仮定し、円筒としての容積は0.050立方です。
仮に全容積が推進薬だと仮定すると、AMRAAMと同等程度だと言えます。
Cudaは直撃方式とされ、弾頭部が小さい、あるいはないと予想されるため、推進薬の比率はAMRAAMよりは高い可能性がありますが、その分をサイドスラスタが食っている可能性もあり、実際の推進薬量はやはりこの半分程度だろうと思われます。

一方、空気抵抗の点から見ると、直径がほぼ同じですが、翼部分がAMRAAMよりはかなり小さいため、多少のアドバンテージがありそうです。

しかし、空気抵抗が少なくても、推進薬が半分程度では、対空目標に対しては、やはりAMRAAMと同等レベルの射程があるとは到底考えられません。
数値的には、AMRAAMとAIM-9Xの中間的な数値になるのではないかと思われます。

ただし、機動による回避を行なわない、あるいは意味がないレベルである無人機や車両等には、弾道軌道でミサイルを発射することで、受ける抵抗を低減させ、AMRAAMと同等レベルになっている可能性はあるでしょう。

次に、機動性についての予言をしてみましょう。
これに関して、技術的な事を書き出すと、それだけで記事になってしまうためはしょりますが、Cudaは翼が小さく、空力操舵での機動力は少ないですが、サイドスラスタを装備するため、反応性は速いと思われます。

また、弾体径が全長に比して高いため、横方向の応力についても高い数値が出ると思われます。
更に、全長に比して弾体経が高いということは、加速性能が高い(推進薬の性質にもよるが)可能性が高く、それだけ機動性が高いと思われます。
特に、この加速性能の高さは、ミサイルの機動性を考える上では、非常に重要な要素です。
また、弾体経が太く、横から見た場合の断面積が重量に比して大きい事は、翼が小さいという点を補って、ボディ部で操舵力を生み出す要素になっていると思われます。

また、サイドスラスタの利点の一つとして、ミサイル発射直後の低速度状態における機動性の高さを生み出すという要素も評価すべきだと思います。

これらの点から、Cudaは、非常に高い機動性能を持っている可能性があります。

ここまで、射程と機動性という要素でCudaの性能を予言してみましたが、対航空機での性能を考えた場合、Cudaは、AMRAAMのようなBVR兵器とも、AIM-9のような短射程ミサイルとも概念的に異なる運用要領を想定した、別概念のミサイルではないかと思います。

それは、ステルスでの運用を前提にすることで、長射程性能を不要と考え(参考過去記事「F-35の短射程ミサイル搭載等について」)、中短射程で非常に高い性能を発揮するミサイルを目指しているのではないでしょうか。

いろいろと興味深いミサイルなので、今後も注目して行こうと思いますが、最後にこれだけは外さないだろうという推測を書いておきましょう。

それはズバリ、ネーミングです。
確かにそっくりだ。
3875_aquaimages
wikipediaカマスの項より、オニカマス(バラクーダ)の写真。

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2013年3月28日 (木)

レーダーのビーム幅とオシント

ちょっと気になって技術的な話題を。
(この記事では、フェイズドアレイレーダーを前提として書きます。)
ミサイルディフェンスに関連して、誤解されている情報の一つに、「弾道ミサイル探知の為には、レーダービームの幅を絞る」とされる情報があります。

この手の話は時々耳にするので、どこかに有力なソースがあったのだと思いますが、それは分かりません。

ただ、これが誤解であることは、高校の物理を学んだ人なら、考えれば分かることです。

フェイズドアレイレーダーは、平面状に並べた素子が、それぞれに位相を調整された電波の発信を行なうことで、レーダービームの発信方向を調節します。
詳しい理論は、めんどいので省きます。
勉強したい方は、フェイズドアレイレーダーやホイヘンス=フレネルの原理でもググッて下さい。

結論だけ書くと、レーダーのビーム幅は、使用する周波数と、使用されている素子の間隔によって決まります。
なので、例えばこんな写真を見れば、そのレーダーのビーム幅はだいたい分かってしまうのです。(車体サイズ等から素子間隔等を推測する)
Pac3
PAC-3用レーダーのアレイ(素子)面拡大写真

SPY-1レーダーなどは、表面にカバーがあるため、写真だけでは素子数が分かりません。

しかし、レーダー面の大きさは写真から分かってしまいます。
それに加えて、素子の大きさは、周波数とも関係するため、使用する電波の周波数が分かれば、素子の大きさは自ずとある程度分かります。
素子とレーダー面の大きさが分かれば、個数も自ずと分かってしまいます。

そのため、写真や周波数帯など、簡単に分かってしまう情報は必ずしも秘匿されません。
そして、そこから推定されるビーム幅も、理論的に判明してしまうため、必ずしも秘匿されません。

wikipediaのSPY-1レーダーの項目には、多田智彦氏と野木恵一氏が世界の艦船氏に書いた記事の情報が転載されていますが、周波数帯、素子数、レーダーのサイズ、ビーム幅等が乗っています。
そこでは、SPY-1のビーム幅は幅1.7度のペンシル・ビームとされています。

これは、レーダーの原理上の限界であり、弾道ミサイル探知だからと言ってビームを絞ることができる訳ではありません。

そして、これらは、レーダーの写真と周波数が分かれば、オシントの手法により判明してしまう事実なのです。

さらに、軍事情報の現場においては、これにシギントの情報が加わります。
SPY-1レーダーがSバンドとは言っても、そのバンド帯の中でどの辺りが使われているのか、そうなれば素子の大きさやビーム幅の詳細がどの程度なのか等、米軍が公開している以上の情報が分かるのです。

ちなみに、弾道ミサイル探知の為に絞る必要性があるのは、ビーム幅ではなく捜索範囲です。(この辺りは、また気が向いたら書きます)

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2013年3月31日 (日)

レーダーとオシントについて補足

前回の記事で、詳しくはググれと書いたのですが、ふと思い立って図を描いてみると、思いのほか、うまくかけたので、前回記事の補足を書きます。

前回記事をご覧になっていない方は、先にそちらをご覧下さい。

まず、フェイズドアレイレーダーがビームを形成する原理は、波の合成による干渉です。
こちらのサイトが割と分かりやすかったです。
重ね合わせの原理、波の干渉

原理を理解するための一番簡単なモデルとしては、レーダーの素子(アレイ)が2個の場合ですが、これは前記HPの2波干渉の場合に当たります。
Photo_8
前記HPより(レーダーの場合、素子は平面状に配置されるため、図は半分だけ表示)

レーダーの場合、図中央の赤い腹線は、ペンシルビームとして形成するメインローブの部分、左右の腹線は、レーダーとしては余分なサイドローブの部分です。
逆に青の節線となっている部分は、原理上2波の合成により、電波がゼロとなっている部分です。

そして、実際にはこのアレイ部分を増やすことによって、メインローブはより強い電波を発し、サイドローブは複数のアレイからの電波放射によって、消して行きます。

これを視覚的に理解してもらうため、簡単な図を描きました。

まず、アレイが1個の場合
Photo_9
青い線は、前掲図の青い線と同じだと考えて下さい。赤い線は、書いていません。

アレイが2個だとこうなります。
Photo_10
が、これでは良く分からないでしょう。

アレイが3個(3波干渉)だとこうなります。
Photo_11
少し離れて見て頂くと良く分かりますが、この図では、アレイが1個の場合と同程度に、線と線の間隔が空いている部分が、電波が合成により強められビームとなっている部分。
逆に、線と線が接近し、塗りつぶされたような状態になっている部分は、電波が相互に弱め合い、電波が消えている部分です。
まだ、メインローブの他に、左右にサイドローブが見えます。

アレイが5個(5波干渉)だと、更に綺麗になります。
Photo_12
このように、アレイ数を増やして行けば、効果的にサイドローブを消すことができるのですが、簡略化した図でこれ以上アレイを増やしても、潰れてしまって良く分からないので、ここまでで止めておきます。

なお、この図で行くとメインローブの左右90°方向にも強い電波が出てしまっている事になりますが、これは図を単純化するために、青一色で描いてしまっているためです。
(これが理屈として分かる方は、この図のアレイ間隔が、実はウソだと気付くかと思いますが、説明のための方便とパワポによる作図の限界だとご理解下さい。イラレを使って透過とグラデーションを使って書けば、更にいい図が書けそうだとは思うものの、そこまでの技量はないです……)

次に、前の記事で、アレイの間隔が、周波数と関係すると書いた事を説明しましょう。
アレイが5個の場合で、先ほどの図よりもアレイ間隔を狭めてみるとこんな感じになります。
Photo_13
うまく干渉が発生せず、ビームを絞り切れていないことが分かるでしょう。

逆に、アレイ間隔を広げるとこうなります。
Photo_14
今度は、ペンシルビームとしたいメインローブの部分まで、電界強度が落ちてしまっている事が分かると思います。

ここまで書けば、物理をちゃんとやった方ならば、アレイ間隔と周波数(波長)の関係は、簡単に数式化できるはずですが、これは書かずにクイズとしておきます。
なお、アレイの大きさは、アレイ一つ一つがアンテナであることを考えれば、これも大きさは分かるはずです。
考えて見て下さい。

ですので、前回記事に書いたような写真によるオープンソースインテリジェンス(オシント)においては、周波数やビームの幅などは、実は非常に簡単に分かってしまう情報なのです。

写真が公開されていないレーダーアレイ面などを見る機会に恵まれた方は、安易に大きさ等を喋ったり、公開したりしないで下さい。
プロがその情報に接すれば、相当の性能が推測できます。

なお、これは、同じ原理を使用している(アクティブ)ソナーにも言えることです。

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