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2013年1月 7日 (月)

H25概算要求-その4_F-35はJDAMキャリアー

25年度の予算は、概算要求から変化することが予想されますが、内容が見えてこないので、引き続き概算要求を見て行きます。
(概算要求ネタは、早めに消化してしまわないと、かなり変化してしまう可能性があるため、集中掲載します)

概算要求には、24年度に引き続き、次期戦闘機(F-35A)の取得(2機)が盛り込まれています。
しかし、これは少し考え物です。

FXとして取得が進められているF-35は、空自が次期戦闘機として期待する制空戦闘ではなく、当初は策源地攻撃専用のJDAMキャリアーにしかならないかもしれないからです。
次期戦闘機F35Aの4機が性能満たさない可能性 政府答弁と矛盾」(産経新聞12年10月3日)

 米空軍や国防総省の資料によると、F35Aが搭載予定の最新ソフトウエア「ブロック3」には、短射程空対空ミサイルなどを装備できる最終型のF型とそれができないI型の2種類がある。

 F型の米軍への納入は17年8月で、これより前の17年3月までにF型を日本に引き渡すのは米軍の規定により、原則不可能だ。このため、日本に引き渡されるのは性能でF型に劣るI型になる可能性が高い。


産経の報道のとおりだとすると、日本に納入されるF-35は、AMRAAMの他、JDAM等の爆弾のみで、AIM-9Xは使用できないことになります。

そうなると、以前の記事「F-22が高いかどうかはROE次第」で書いたとおり、政府がAMRAAMを使用し、BVR(Beyond Visual Range:視程外距離)で戦うことを承認しない限り、F35は対空戦闘をGUNのみで戦う事になりかねません。
そんなバカな使い方をすれば、虎の子のステルスを敵の短射程ミサイルで落とされる結果になります。
となれば、F-35は奇襲的な策源地攻撃専用のJDAMキャリアーとしてしか使えません。

改修してAIM-9Xが搭載できるようになれば良いのですが、それでは無駄金も甚だしい話です。
改修費用を無駄金としたくなければ、もう調達を遅らせ、最初から9Xが打てる状態で調達するしかありません。

25年度の予算が確定する前に、方針をはっきりさせる必要があります。
一旦支出を凍結し、調達を遅らせることも選択肢に入れるべきでしょう。

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防衛予算」カテゴリの記事

コメント

対艦誘導爆弾も搭載出来るようになると、
F-2部隊に楽をさせられるようになるかも?

>一旦支出を凍結し、調達を遅らせることも選択肢に入れるべきでしょう。

F-4EJ改の寿命は持ちますか?

こうなったら、
F-2をFI任務に回し、F-35をFSにつけるとか。
ASM運用能力付与は必須でしょうけど。

>ソフトウエア「ブロック3」の3I及び3F
確かに3IはAIM-120Cx2発とJDAM類になっています。
http://paper-wasp.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/01/09/f35_master_plan.jpg

ただソフトウエアのみの問題であれば後日アップデートは可能であると思われます。

 追加費用が発生するか否かは契約内容がどうなっているかです。更に言えば「今回の選定においては、提案要求書により提案者に提案内容の遵守を求めているだけでなく、米空軍参謀長から航空幕僚長宛の提案内容を遵守する旨の誓約書を受領しています。」「さらに、開発責任者より、米国政府は提案書に記載のとおり機体を納入する旨のレターも受領しています。」
http://www.mod.go.jp/j/approach/others/shiritai/fx/index.html

まあ、米国でも、時間を守って値段通りF-35を送りたいでしょうけど、問題はこの能力ですね。

I型の存在自体はJSFの開発難を証明している物他ならない。このままだと、2014年辺りで「I型」も間に合わんので新たな「G型」(搭載武器はGUNのみ)が出るも最早驚く事がない。

今晩は

 F35を策源地攻撃専用に使うとしても疑問があります。F35は元々ステルス状態で搭載できる対地兵器がJDAM2発だけですね。JDAMの最大水平飛翔距離は30kmにも満たず、しかもこの値は高高度から投下した場合だと推測します。策源地攻撃のターゲットは敵にとっても重要であり、それなりの対空警戒網とSAMでガードされていると思いますが、いくらステルス機でもそこまで接近しても敵レーダーに捕捉されないのでしょうか。
 一方、第4世代機でも水平線/地平線を盾にすれば探知を逃れることが出来、しかもスタンドオフ兵器を運用できるなら敵SAMの射程外から攻撃可能です。どちらが任務達成・生還の確率が高いか?という疑問がわいてきます。F35を戦力化するには機体だけでなく、搭載兵器の課題もあるのではないでしょうか。

AMRAAMの最短発射距離はどれくらいなのでしょうか?
目視(10km?)以上だと扱いにくそうですね。

いぬざめ 様
恐らくLJDAMは、使用できるでしょうね。
問題は、ターゲティングポッドを付けたらステルスでなくなってしまう所でしょうけども。

myu5 様
ここまで引っ張ったのですから、多少穴があいても構わないのではないでしょうか。
大枚叩いて、半端なものを入れる必要性は薄いと思います。

今は、FIとFSの区分が無くなってます。
F-2も空対空能力が向上してますし、ステルス性能次第では、F-35を他機種の護衛なしに、対艦任務に使う事も、当然視野に入ってくるでしょうね。

アシナガバチ 様
ソフトウェアの違いだけで、型まで違う呼称を付けるのかどうかでしょうね。
私は、楽観視はしてません。

レターは契約ではありませんから、当てにはできないと思います。民間でも、「全ては契約が優先」でしょう。
アメリカは、追加改修費用をアメリカが持つなんて契約は、まず間違いなくしません。
ましてやFMSですから、産経とは言え、無視できない状態だと思います。

香港からの客人 様
GUNしか使えないなどとなれば、ほとんど笑い話ですが、確かに可能性としてはありえることだと思ってます。

matsuzay 様
F-35のステスル性能が未知数ですが、30kmでリリースできるなら、リリース前の迎撃は、結構長射程のSAMでないと、現実的には難しいです。ステルス性能とあいまって、JDAMがあれば、対地攻撃能力としてはかなりなものだと思います。
これに、F-22並のスーパークルーズ能力があれば、鬼に金棒なんですが……

通常、低高度侵攻経路になりそうな場所には、低空対処能力の高い対空兵器を前進配備します。
なので、陸上での低高度侵攻は、かなりリスクがあります。

ですが、仰るとおり、F-35が納入されても、搭載兵器がろくに使えないのでは、戦力になりません。
国産でないと、改造もできませんし……

kalinin 様
さすがに10km以上なんてことはないはずですが、単に距離だけでなく、ボアサイトの問題や低速度での運動性の点で、近距離では短射程ミサイルの方が有利です。
AMRAAMだけで、戦闘するのは、コストだけでなくリスキーだと思います。

>L-JDAM
EOTSがありますのでターゲティングポッドは不要であると思われます
http://www.lockheedmartin.com/us/products/F-35LightningIIEOTS.html

アシナガバチ 様
デジグネータも兼ねられるんですね。
F-35がデジグ役、F-2が大量に抱えてキャリアー役なんて分担もできそうですね。

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