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2012年11月

2012年11月 4日 (日)

H25概算要求-その2_滞空型無人機

25年度の概算要求に、ついに滞空型無人機関連の予算が盛り込まれました。

滞空型無人機システムの研究(30億円)
・弾道ミサイルを発射段階で探知することが可能な高感度赤外線センサーを搭載して高空からの探知等を行い得る、滞空型無人機システムに関する研究を実施


多くの人が、どんなものになるのか、心待ちにしながら夢想していたモノです。
素晴らしい。
が……、なのですが……

なんだこれは?
T5r
滞空型無人機システム(イメージ)(防衛省資料より)

この形状で、所要の性能が出せるなら、それは別に構いません。
でも本当にこれで滞空性能が高いのか、極めて疑問です。

性能については、(富士重?)の技術者に任せるしかありませんが、一つ予言できることがあります。
それは、この滞空型無人機の名称です。

候補は二つ、RT-5、もしくはT-5Rです。
これしかない!

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2012年11月 5日 (月)

ギャンブルをしない人間は外交に関わるな!

離島奪還訓練が10月22日に中止決定されました。

これは、長いスパンで見た尖閣危機の危機管理において、大変な過ちです。
これについては、日中関係をウオッチしているブログ「政治学に関係するものらしきもの」が、中止決定後に「演習中止でアメリカを怒らせ、中国を喜ばせる日本」として、慧眼に満ちた記事を書いています。

 しかし、私は重視するのは、中国側が今回の事件をどう受け止めるかで、日本に対して強気に出れば、日本は折れるという印象を与えてしまったことが大きなマイナスであったと思っております。

 実際これまで何度か紹介しております通り、今回の尖閣諸島の問題を巡っては中国国内では、日本に対しては強気に出るべきとの意見があり(アメリカに対しては下手にでる反面、日本に対しては強気にでる中国)、こうした演習の中止が中国国内で外交的成果と受け止められることを私は恐れます。


そして、この危惧は、まさに現実のモノとなりました。
中国公船が、11月2日から4日にかけ、3日連続で領海侵入したのです。

離島奪還訓練の中止により、中国に対して、日本は状況がエスカレートしても軍事的衝突にまで踏み込む覚悟はないと、誤ったメッセージを与えてしまった結果です。

危機管理は、エスカレーションラダーを跳ね上げないよう、コントロールすることだと見られていますが、その具体的方法は、むしろ適切なブラフをかませることにあります。
つまり、相手が暴発しない程度に脅しをかけ、相手を引き下がらせることにより、我が目的を実現させます。
これは、ポーカーやブリッジといったカードゲームに近いと言えます。
(ちなみに航空自衛隊のパイロットは、ブリッジ大好きです)

 外交とは駆け引きであり(丹羽大使に対する中国側の見方)、相手の嫌がることをして初めて、それが取引材料に使えるわけで、それを初めから放棄してしまって話し合いという姿勢は私は国際社会では通用しないと考えております。

前掲ブログ記事より

ギャンブルもやらないような真面目な人間は、外交に携わってはいけません。
今回の訓練中止を決めたと言われる岡田氏は、真面目でクリーンな人物と評されているようですが、この意味で、外交には不適切な人材です。

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2012年11月 8日 (木)

11日に沖縄で注目の講演

11月11日に、注目の講演が実施されます。
ダライ・ラマ法王沖縄特別講演/11月11日県立武道館

米軍出て行けのキャンペーンを張り、中国による沖縄侵略を期待しているのではないかとさえ思われる琉球新報ですが、何を考えたのか来日中のダライラマ法王を呼んで講演会を実施するそうです。
ブラックジョークのつもりでしょうか?

中国に侵略されたチベットの法王が、やがて中国に侵略される可能性の高い沖縄で、何を語るのか非常に興味深いものがあります。

琉球新報は同時通訳を行う予定とのことですが、イランがエジプトのムルシー大統領のスピーチを同時通訳で意図的にねじ曲げたようなことをしないかどうかも気になります。
例えやられてもチベット語では発覚しない可能性も高そうですけども……


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2012年11月 9日 (金)

儒教思想と中国の厭戦世論

先日、キオスクに「中国軍に致命的欠陥」という大見出しが踊っていました

またぞろ、スポーツ紙が下らない煽り記事を書いてるな、と思っておりましたが、ネットで記事を見てみたところ、
あながち下らない煽り記事とは言えないかも、と思えてきました。
中国軍に致命的欠陥 “弱腰兵士”が増加 「一人っ子政策」が直撃
(zakzak12年10月30日)

 日本の防衛省は、総兵力230万人の中国人民解放軍が抱える決定的な弱点を見抜いていた。中国政府が1970年代から進めた一人っ子政策で誕生した「一人っ子軍人」だ。兄弟姉妹のいない環境で過保護に育てられた別名「小皇帝」が軍内部で増加。有事でまともに戦えそうにない“本性”を、災害派遣などの場面でさらしているという。
中略
 「両親から甘やかされて育った一人っ子たちが軍の中でかなり増え、わがままぶりを発揮しているそうだ。2008年にあった四川大地震でも、救援活動の派遣を『危険だから』と渋った若手軍人がいたと聞いている。いざ実戦となったら兵士として役に立たない。幹部級は彼らの扱いに苦慮している」


一人っ子=使えないという図式は、あまりにも単純な上、一人っ子の増加は、日本に限らず先進国では、ある程度一般的な状況と言えることからも、一人っ子→わがまま→軍人として不適、という論は、とても妥当だとは思えません。

しかし、記事中半に言及される親の考えについての記述は、なるほどと思えるところがあります。

両親にとっても大切なたった一人の子供なので、『もし戦場に出てもお前だけは生き残れ』と教え込む。中国軍は戦意が著しく乏しい兵士を抱えたまま戦わなければならない」と分析する。

 わが子を守りたい両親たちが、戦争を阻止する巨大な抵抗勢力になるケースも考えられる。


中国は、儒教思想の国です。
子は親を養うべき存在で、親とすれば養われて当然と考えてい
るようです
にも関わらず、子供が軍事作戦で命を危険に曝すとなれば、
自身は戦場に出ていない親にとっても、それは死活問題となります。

日本では、自衛官の命を大切にしろなどという世論はありません。
これは、一部の方々は憤る少し寂しいことではありますが、合理的に考えれば幸いなことです。

いざ、日中間で紛争になれば、中国軍ではなく、中国の世論が、意外な弱さを露呈する可能性はあるように思われます。

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2012年11月12日 (月)

馬毛島は中国に売ってもらって結構です

なんと、過去にも記事を集中連載した馬毛島が、中国企業に売却されるというニュースが流れています。
日本領・馬毛島の地主が政府と折り合わず「島を中国に売る」」(NEWSポストセブン12年11月6日)

 無人島としては国内で2番目に大きい周囲16キロメートルの同島がいま政府関係者の関心を集めている。発端は、島を99.6%%所有する採石販売会社「立石建設工業」会長の立石勲氏のこんな発言が政府に伝わったからだった。

「中国の企業が何社か接触してきている。日本の対応次第では売ってもいい」


まさに強請です。
防衛省が良い値を付けないので、このような言い方をしているのでしょう。

防衛省関係者が語った。

「それまでは、本意ではないだろうと高を括っていたんですが、8月の尖閣諸島騒動で事態は一変した。馬毛島の周辺には佐世保や沖縄などの米軍基地があって地政学上、非常に重要な場所です。ここを本当に中国に取られたら国防上、危機的な状況に陥ると省内で危ぶむ声が高まってきた」


以前にも、米軍のFCLP(空母艦載機発着訓練)用地として話題になりましたが、防衛省が延々と金を払い続けなければならない賃貸ではなく、購入の方針であるため、国から金を搾り取るために、ヤクザ(中国)に土地を売ると言って脅しをかけてきたようです。

 日本政府側、つまり防衛省と立石氏とのやり取りは内々に続けられた。だが、買い取りを要求する防衛省側と、貸与を主張する立石氏側の溝は埋まらなかった。
中略
 状況が切迫していた尖閣諸島の場合、日本政府は地権者の言い値で買い取ったといわれる。けれども、馬毛島は違った。日本政府が高値で買い取るはずと踏んだ立石氏の読みは外れてしまう。
中略
 尖閣問題によって日中が衝突した後、国防問題への関心が日増しに高まっている。現在では再び、「賃貸でなければダメだ」と言い出した立石氏と、防衛省との水面下の交渉が続いているという。


しかし、これは逆にチャンスでもあります。
どうぞ中国企業に売って下さい。

 ある防衛省幹部が嘆いた。

「外国企業が離島を買うとなっても法的に禁止することができません。さらに問題なのが日本の法体系の中には買った土地に対する禁止条項がないこと。個々の自治体による行政上の制約はあるが、安全保障上の規制ではない。

 例えば通信施設が作られたとしても、国として強制的に立ち入り調査することはできないんです。外国企業に島を買い取られた場合、島を日本の監視下におくことは現実的に難しい」


馬毛島は、通信所どころか飛行場です。
ここが中国企業に買い取られても、国防上の理由では、所有や用途に制限をかけない立法の不作為を続けるなら、国会議員全員が国賊です。

例え売却が行われても、まともな法制化が行われれば、中国企業は二束三文で売りに出さなければならなくなるでしょうから、防衛省は、その時なって買えばいいでしょう。
韓国による用地買収が進む対馬を守ることもできるようになります。

早く中国に売って下さい。

なお、関連過去記事は次の通りです。
FCLPの馬毛島移転にもの申す その1 訓練用地としての妥当性
FCLPの馬毛島移転にもの申す その2 真意は普天間移設先とすることにある
FCLPの馬毛島移転にもの申す その3 馬毛島は南西諸島防衛には寄与しない
FCLPの馬毛島移転にもの申す その4 利権の匂い

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2012年11月15日 (木)

入間基地航空祭2012 その1

夏に行われた横田基地のフレンドシップフェスティバルは、あまりの暑さにサボってしまいましたが、少し肌寒いものの、まずまずの天気に恵まれ、入間基地の航空祭に出撃してきました。

一言で総括すると、大したものはありませんでした。
目玉と言えたのは、私は見に行ってませんが、オリンピックでメダリストとなった自衛官が来場しており、イベントに登場していたことでしょうか。

地上展示は、初物もなかったので、写真ははしょります。

飛行展示も、例年入間では大したことはしないので、やってるな~程度に見ておりました。

また、もうしばらくしたらアナウンス予定にしております企みの準備で、ちょっとばかり忙しいため、今回は、若干の展示飛行とブルインの写真メインにお送りします。
(写真メインの方のブログに比べ、写真の質が劣ることはご容赦下さい。器材もですが、基本的にただの記録写真ですので)

まず最初にU-125とUH-60による救難展示です。
それほど強い風が吹いていた訳ではないですが、それにしてもビタッとしたホバリングが印象的でした。
そのための高級器材ではありますが、さすが海保が断念するような天候にヘルプで駆り出されるだけのことはあります。
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次は、CH-47によるスリング懸吊
先日、記事にはしていないものの、沖縄の2紙が、オスプレイがスリング懸吊をしたと大騒ぎしてました。
各地のヘリ空輸隊は、定期的にスリング懸吊の訓練を行っています。
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開発集団のF-2
入間だと苦情が来るからなのでしょうが、もう少し派手に飛んでも良さそうな気がします。
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この後F-15も飛んでましたが、ちらは写真無しです。

後はブルインのみです。
今回、トラブルがあったとのことで、途中で演技中止になり、2番機だけが先行して着陸しました。
無線を持っていないので、その時は何が起こったか分からりませんでした。
2番機の着陸後にランウェイチェックをしていたので、「部品の脱落でも起こったか?」と思いましたが、後日ニュースで見たところバードストライクだったとのこと。
それほど低高度で演技しないので、余程運が悪かったようです。
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個人的には、コークスクリューが好きなのですが、そこまで行かず残念でした。

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2012年11月16日 (金)

「黎明の笛」電子書籍で出版

以前に、ブログに掲載するとしてやるやる詐欺になってしまった小説ですが、この度、アマゾンから電子書籍として出版しました。

ただし、まだ買わないで下さい。(理由は後述)

以前にブログ掲載を中止した理由は、某マイナーメジャーな出版社で、紙の本として出版の話が進んだためでした。

担当編集の方は面白いと評価して頂き、商業出版として向くよう内容などを修正もしたのですが、最終の社長決裁になって、社長さまが原稿を見ていただけないという事態に……
お忙しいとのことでしたが、恐らく「無名ブロガーの原稿など見ていられるか」という状態だったのではないかと推測しております。
まあ、もっともではあります……

という訳で、ちょうどアマゾンが電子書籍の出版サービスを開始した事もあり、これを利用して電子書籍化することに致しました。

審査に2日かかるとの事でしたが、昨夜登録したものが既にUPされております。
是非、読んでいただきたいと思っておりますが、まだ買わないで下さいとした理由が2つ程あります。

まず第1に、なんとかUPはしたものの、UPするまでに多大な苦労をした状態で、果たしてまともな状態でUPできているのか、私もまだチェックできていないためです。
(このブログを読んで頂いている方には興味がないかもしれませんが、この苦労話も記事にしようかななどと思っております)
もっとも、一旦買っていただければ、版の更新をした後、最新版がダウンロードできるはずなので、損はさせないと思いますが……

第2の理由としては、ブログを読んで頂いている方々には事前に告知をした上で、無料ダウンロードできるようキャンペーンを行うつもりだからです。

今回、ブログ掲載ではなく、アマゾンでの電子化をした理由は、多少の小金が入ってくるということもありますが、やはり広範は方の目に留まって欲しいからです。
以前に自前のHPで掲載していた「日本海クライシス2012」は、当ブログで紹介もしたものの、4年間で約25000PVくらいでした。
ところが、最近小説公開サイトで公開すると、1ヶ月半程度で、既に13000PVくらい行っています。
あらためて、チャネルが大切なのだなと認識しました。

アマゾンのKindle ダイレクト・パブリッシングが、どの程度のマス・チャネルとなるかは正直わかりません。
ですが、大きな可能性を秘めていると思います。

なので、これを利用しようと思った訳ですが、軍事に興味を持ち、日ごろブログを読んで頂けている方々には、無料で提供をしたいと思っています。
が、私もまだKindle ダイレクト・パブリッシングのシステムを良く分かっていないので、5日ほど実施可能なはずの無料キャンペーンのやり方が分かりません。

調べてキャンペーンを実施するつもりなので、その時にダウンロードして頂ければと思います。
その上で、販売に貢献して頂くためにも、レビューなど書いていただけると幸いです。

この週末に、チェックを行った上、キャンペーンを開始したいと思います。
キャンペーンを開始しましたら、再度告知致します。

是非、お読み頂ければと思っております。
宜しくお願い致します。

2012年11月17日 (土)

「黎明の笛」無料キャンペーン

前回告知した「黎明の笛」無料キャンペーンですが、明日18日0時から22日24時まで実施します。(そう設定できた……はず)
18日追記:設定は完了しているのですが、18日10時30分現在で、まだ無料になっていません。アマゾンに問い合わせて下りますので、申し訳ありませんが、時々リンクを覗いてみて下さい。



ちゃんと設定できていれば、キャンペーン開始とともに、金額が0円になるはずです。

是非、お手にとって(電子書籍にこの表現は???)もらい、レビューなど書いて頂ければ助かります。

本の中身もチェックしました。
レイアウトの美しさやルビ振りはしておりませんが、目次からのジャンプ等、読んで頂くために最低限の設定はできていますし、乱丁、落丁は無さそうなので、読んで頂けるレベルにはなっていると思います。

なお、アマゾンの電子書籍は、キンドルがなくても、iPhone(iPod touch)、iPad、アンドロイド端末で、キンドル用の無料アプリをインストールすれば読めます。
ちなみに、私は
iPod touchでチェックしました。

無料キャンペーンは、少し短い気もしますが、今回設定した5日が設定できる限界みたいなので、それまでブログをチェックしなかった方は、申し訳ありませんがお買いが下さい。

宜しくお願い致します。

2012年11月18日 (日)

「黎明の笛」無料キャンペーン 2

無料キャンペーンですが、スタートしてました。

リンク画像では100円と表記されてますが、クリックすると0円商品のページに行きます。リンク反映に時間がかかっただけで、0円表記になりました。


今のうちにDLして下さい。
その分、カスタマーレビューを書いて頂けると助かります。

ちなみに、キャンペーン開始前にお金を出して買って頂いた方が4名ほどいらっしゃった関係で、18日18時30分現在、文芸作品の新着ニューリリースで18位になってます。
他がどんだけ売れてないんだ? ってことですね。
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2012年11月20日 (火)

入間基地航空祭2012 その2

入間基地航空祭レポ第2弾は、個人的に興味のあった、警備犬の訓練展示です。
写真中心にしながら、先日書いた懸念の記事と絡めてお送りします。かなり厳しい事も書いてますが、これは自衛隊と警備犬に対する愛ゆえです。

なお、今年のレポは、今回で終りです。

以前は無かったと思いますが、ハーネスではなくジャケットを着せられています。
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真っ青で、航空自衛隊のロゴ入り
どう見ても防刃には見えないので、警備用途では無用などころか邪魔なだけです。
間違いなく災害派遣用でしょう。
(米特殊部隊の軍用犬は、格闘戦での防護強化のため防刃ジャケットを着ることがあります)

最初の展示は服従訓練
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一般家庭でも、この程度の事はやりますが、この段階で、そわそわした犬が見られ、早くも私の眉間に皺が寄ります。

続いて物品持来
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これは、遊びレベルなので、展示をするような事だろうかと疑問が浮かびます。

少し本格的になったアジリティ
シェパードは、大型犬のため、必ずしもアジリティ向いている訳ではないですが、もう少しレベルを上げないと、警備でも災害派遣でも難儀しそうな気がします。
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特にAフレームは、もう少し高いものを越えて欲しいところです。

次は、臭気判定
今回の展示で、唯一合格点を付けても良いと思ったのがこの臭気判定でした。
しかし、現場でどう応用するつもりなのか……遭難者の捜索をするつもりなのでしょうか。
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ただし、バックに入れた臭気物の捜索は、ハンドラー随伴で行っていたので、ハンドラーなしではできないのだろうかと言う懸念も起きました。
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続いては、人員の捜索
災害派遣での人員捜索の他、潜伏した潜入者の捜索もできるとのアナウンス
警備犬なんだから、順番が逆だろうに……
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今回唯一のレトリーバーです。
Img_7032

ところが、1頭目は、うまく言ったものの、2頭目はハンドラーが付いて居ながら全く探し出せず。
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アナウンスで笑いをとるものの……笑えない状況でした。

最後は襲撃訓練
犬が大好きな訓練だとのアナウンスが……
そりゃそうです。以前も書きましたが本能でやらせられる内容なので。
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さすがに大型犬の襲撃は迫力があり、見ている観客からは、感嘆の声があがります。

ですが、私は敢えて言います。
はっきり言って、落第です。
これでは使い物になりません。
Img_7067

これ
以前に「横田基地フレンドシップフェスティバル2011 その2(警備編)」で書いた事ですが、本能で行う襲撃を、命令一下で襲撃を止めさせることに難しさがあります。
そして、それは実際に警備を行う上で、非常に重要な事です。

歩哨犬に不審者を襲撃させたい状況、それはまさに不審者であって、敵であるとは限らない状況です。
100%敵であれば、犬を使うなど面倒な事をしなくても、撃ち殺せばOKです。
つまり、犬を警備において使いたい状況は、過剰な攻撃を控えなければならない状況です。
当然ながら、その状況で犬に襲撃をさせたなら、状況次第で、命令を受けて襲撃を止めさせなければなりません。

その点で、今回の展示では、ハンドラーである警備職の隊員が命令をしても襲撃を止めず、強引に引き剥がさなければならない状況でした。
前掲記事で書いた、米軍との違いは歴然です。
これでは、相手が銃を撃ってくるなど、余程の事が無い限り、歩哨犬に襲撃を命じる事ができません。
結果として、警備の隊員が襲撃を躊躇せざるを得なくなってしまうのです。

以前の入間基地航空祭での歩哨犬展示では、襲撃の停止と同じように、訓練を入れることが難しい禁足咆吼なども行っていました。
入間航空祭レポート その2
残念ながら、レベルが下がっていると言わざるを得ません。

そして、このレベルの低下は、原因も分かっており、私は以前
にも懸念していたものです。
歩哨犬の災害救助犬としての活用に異論

犬だって、人間と同じようになんでも習得するという訳には行きません。
災害救助犬としての訓練を入れれば、それだけ警備犬としての訓練時間は低下し、警備犬としての能力は低下せざるを得ないのです。

私は、警備犬(用語が混乱していますが、今回の展示でも警備犬として表記されていたため、警備犬として表記しますが、内部では恐らく歩哨犬のままではないか?)の活用について、肯定派でしたし、今もそうです。
ですが、肯定派は必ずしも多くなく、金と労力がかかる警備犬なんてやめてしまえと言う人も決して少なくありませんでした。
恐らく、今もそうでしょう。

災害救助犬として訓練することで、警備犬として使い物にならなくなれば、警備犬不要論も強くなります。
警備犬の火を消したくない。
だから、厳しい事も言いたいのです。

先ほど、米軍とのレベル差があると書きましたが、彼等が購入している犬は、自衛隊の警備犬の10倍くらいの価格です。
ディープインパクト産駒と、競りでやっと値が付いて引き取ってもらえる馬ほどの素質差がある訳です。
米軍は、それであっても襲撃主体の訓練を行い、臭気判定でさえほとんどやってません。

災害派遣が本来任務になり、災害派遣訓練を行う名目は立つようになりましたが、それによって本来の任務に支障が生じるようであれば、訓練は集中して行うべきです。

ちなみに軍用犬については、過去にこんな記事も書いてます。
ビンラディン急襲作戦に軍用犬も参加

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2012年11月23日 (金)

KDP出版記

普段このブログを見て頂いている方々には興味のない話題だと思いますが、検索サイトから来て頂ける人もいるので、怒りにまかせて書いてみたいと思います。

今回、「黎明の笛」電子書籍化にあたり、KDP(アマゾンの電子書籍化サービス、Kindle Direct Publishing)には七転八倒させられました。

KDPのサイト
そもそもこのサイトが、ちょ~適当です。
英語版サイトを翻訳した上で、日本で行っていないサービスについて、ちょっとした注意を書き加えただけのようです。
なので、最終的な結論から書けば、このHPの情報だけでは、まともな日本語電子書籍は作れません。

そんな事を露にも思わない私は、このサイトの情報に基づいて、ワード原稿を元に書籍ファイルを作り、何故か途中でエラーが出まくるプレピュー用ソフトで確認しました。

ですが、縦書きのワード原稿が、キンドルの書籍ファイル(mobi形式)に変換されると、何故か横書きになってしまう。
あちこちググッて見たところ、縦書きに変換される人もいるようですが、基本的にワードは試験対応との事で、サポートされておらず、十分な情報が得られません。

仕方なく、バカみたいに売れてる100円の小冊子を購入。


ここで推奨されている方法で、半日かけてアップロード用ファイルを作りました。
で、アップするもやはり横書きにはなりません。
アップロード用画面で、しっかり縦書きを選択しているにも関わらずです。
(この小冊子は、アメリカのKDPでの書籍化情報を書いてあるだけで、日本でのKDPでの方法を書いている訳では無いので、注意が必要です
。縦書きの方法については書かれていません

煩悶しつつ、更にググると、どうやら縦書き原稿をアップロードするには電子書籍用のファイル形式であるEPUBにしないと無理っぽい。

しかし、EPUBを直接編集できる無料ソフトは皆無(あってもとても素人に使えるものでは無い)ですし、変換ソフトも使用条件を考えるととても使えない。

結局、涙を飲んで、UPUB保存ができるという一太郎2012承のバージョンアップ版を購入しました。
ところがどっこい、確かに持っていたはずの古い一太郎ディスクがない。どうやら、もう使わないだろうということで捨ててしまったらしい……
仕方なく通常版をダウンロードで購入するも、回線が遅い(WIMAX)のためか、エラーが出てインストールできない。
ふと思い付いて、バージョンアップ版のディスクで通常版のコードを入力したらインストールできた。

これで、縦書きでアップロードできるぞと喜び勇んで、EPUB保存した上でKDPにUPした。
確かに縦書きにはなった。
駄菓子菓子、電子書籍は、読む人の環境でページ数が変わるため、改ページが必須なのだが、この方法だと改ページが単なる改行になってしまう。
その上、目次としての作成方法として、KDPのHPに記載されているブックマークから目次を作ったのでは、目次によるジャンプができない。

もはや、煩悶どころか、怒りに満ちてググると、一太郎2012承の初期出荷バージョンでは、EPUB保存すると改ページ情報が消えてしまうとのこと。
そんな中途半端な製品で金とるなよ!
幸い、修正パッチを当てれば改行できるようになった。
http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=051833
パッチくらい自動的に当てて欲しいものだ。

目次については、一太郎の場合、ブックマークではなく目次設定機能を使えば良いらしいことも、なんとか判明した。
http://dls05.justsystems.com/download/school/coneta/contents/026.pdf

そんなこんなで、約10日を費やして、プレビューを見る限り、なんとか電子書籍化に成功したようでした。
しかし、プレピューソフトでエラーが出まくった上、縦書きにならなかったり、改ページができなかったので、どうにも不安です。

結局、最終チェックのために、自分で販売している電子書籍を自分で100円だして買い、チェックするハメに……
まあ、OKだったから良いのですが……

今回、いろいろやってみた結果、分かったことがあります。

それは、電子書籍を作る事が、予想されている以上に大変だと言うこと。
ページの概念が、紙の本と根本的に違うので、美しく見えるレイアウトを作ることは、非常に大変です。
絵なし、ルビなしの手間のかからないはずの本ですらこれですから、マンガ以外の本の電子書籍化が進まない理由が、何となく理解できました。

また、アマゾンでの電子書籍のラインナップと価格を見ていると、電子書籍が普及しない理由も見えてきます。
何せ高い。

上記の編集で苦労する事実を踏まえれば、新刊書がそれなりに高いのはまだ許せます。
ですが、ブックオフなら100円で買える古い本が、400円とかする理由は理解できません。
古本市場で100円で出回る本は、あらたに新刊で売ることは難しいでしょうから、100円で売るなら多少なりとも収益をあげられるでしょうに、この価格設定は売るつもりがないとしか思えません。
消費者としても、リセールバリューのない電子書籍は買っても損かもしれません。
紙の本なら、新刊を買って直ぐに読んで売れば、結構な額を回収できることを考えると今の電子書籍は高すぎます。
まあ、出版社とすれば、消費者がこう判断して紙の本を買うように仕向けたいのでしょうが……

日本の出版界に黒船とまで言われたアマゾンの電子書籍
今の状況を見る限り、とても黒船と呼ぶほどの衝撃はなさそうです。

それでも、KDPは何某かのインパクトをもたらすかもしれませんので、今後も気が向いたら記事にします。

2012年11月24日 (土)

アイアンドームの性能を実射画像から推定

ガザ地区からイスラエルに多数のロケット弾攻撃が行われ、IAFがアイアンドームによる迎撃を行っています。

今回、多数の動画が撮影されユーチューブにアップされているので、これらの画像を元に、アイアンドームの性能を推測してみたいと思います。

最も基礎的なデータが取れたのがアシュドットでの交戦画像です。

発射の瞬間から着弾まで、カットなしに映っています。

画像を手計測で測定したデータですが、発射からロケットモーターの燃焼完了まで17.1sec、発射からインパクトまで18.1
sec、インパクトから爆発音が聞えるまで22.4secでした。

発射地点のかなり近くから撮影されているため、爆発音の遅延時間から、アイアンドームが飛翔した直線距離を求めることができます。
22.4sec×340.29m=7622mとなり、これを発射からインパクトまでの飛翔時間で割ると平均速度が出ます。
7622/18.1=421.1m/sec(マック1.24)となりました。
かなり遅い速度となりましたが、ほぼ同じサイズのミサイルを使用する短SAMが、最大でマック2.4であるのに対して、燃焼時間がわずか5.5sec(by wiki)とされていることを考えれば、基本的に目標が弾道軌道
であり、空中での機動の必要性が低いため、弾体を低速度とすることで、飛翔の効率を高め、長射程化を狙ったのだろうと思われます。
また、他の画像を見ても、飛翔速度は、地対空ミサイルとしてはかなり遅めに見えます。

性能面で問題なのは、やはり射程です。
アシュドットの画像では、直線距離で7622mしか飛翔していません。
これでは、アイアンドームの防護範囲とされる150平方キロは到底守れそうにありません。

しかし、他の画像では、ロケットモーターの燃焼完了からかなりの時間が経過した後にインパクトしている画像がありました。

テルアビブでの交戦状況です。
発射の瞬間が分かりませんが、燃焼終了からインパクトまでの時間が8.47secであることが計測できたので、アシュドットでのモーター燃焼時間と合せ、25.87sec飛翔していたことになり、平均秒速421.1とすると直線距離にして10894m飛翔できる
とになります。

燃焼終了後は速度低下していることを考えれば、実際の飛翔距離はもう少し少ないでしょう。
その一方で、そもそも低高度用のシステムですし、前述のようにアイアンドームの飛翔速度自体が遅いので、PAC-3のように低高度だと射程が短くなることも少ないと思われます。
参考過去記事「PAC-3の射程とフットプリントの関係

とすれば、アイアンドームの射程と防護範囲は、高射隊位置から11km程であると思われます。
PAC-3とアイアンドームではフットプリントも形状が違うでしょうが、仮にPAC-3のフットプリントに当てはめるとこんな感じです。
Ws000206
このフットプリントを、正方形にすれば、概ね1辺12~13kmというところでしょう。
すると、面積は144~169平方kmとなり、150平方kmと言われるアイアンドームによる防護範囲と合致します。

データの整合が取れたので、今回の動画からの解析は、概ね正しそうです。
解析したスペック結果をまとめると、次の通りです。
 ・射程:約11km(後方にも防護範囲あり)
 ・ミサイル飛翔速度:平均でマック1.2(最大1.4程度か)

なお、このスペック(防護範囲)を小さすぎると感じる人も多いと思います。
ですが、イスラエルの状況を考えれば、十分なスペックです。

イスラエルの各街は、市街地が小さいので、この程度あれば十分だからです。
ガザに近い南部のアシュケロン、アシュドットやベールシェバ、レバノンに近い北部のアッコやナザレは、市街地の長辺が10kmもありません。
アイアンドーム1個高射隊で不安なのは、ハイファとテルアビブくらいでしょう。

これ以上の性能を求めると、無駄に費用がかかるだけです。
適切な要求性能に確実に答えたということだと思います。

バトルプルーブンになったことで、評価はうなぎ登り
になっていると思われます
韓国当たりは、本気で買うかもしれません。

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2012年11月25日 (日)

自衛隊の国防軍化は必要か?

自民党が政権公約に改憲と国防軍創設を明記し、民主や維新の会などが反発することで、防衛問題が選挙の争点となろうとしています。

防衛問題が、かつてこれほど選挙の争点になったことはないのではないでしょうか。社会党が政権奪取した際も、選挙という国民の審判は受けていませんでした。
ただし、60年安保が選挙になっていれば、この時以来ということになるでしょう。

いずれにしても、改憲、国防軍創設、国防費のGDP1%枠等、国民が真剣に考えることは、今後の国防にとって非常に重要ですし、これらが争点となって戦われた結果として発足する内閣は、国防問題において国民の意思を反映しているという点で、中国など他国との折衝・紛争においても、確固たる判断が下せるはずです。

さて、以上は前置きです。
ここからは、自衛隊の国防軍化の是非について、書きたいと思います。

維新の会の橋下氏は、「国防軍と名称を変えることが重要なんてナンセンス」だと言っています。
公明党の山口氏も「長年定着した自衛隊の名称をことさら変える必要性は今はない」と言っています。
双方とも、必ずしも反対ではないようですが、労力を注ぐべき点でもないと見ているようです。

論点は、2つあると思います。
名前だけなら必要ないのか?
そして、名前だけなのか?
という点です。

まず、名前だけでも変える意義があるかという点ですが、私は、国内的には必要ないが、対外的には必要だと思っています。

国内的には、自衛隊という名称と現在の有り様は、既に国民に受け入れられていると思います。
名は体を表すという言葉がありますが、名称が自衛隊だろうが国防軍だろうが、国民は支持をしてくれるでしょう。
橋下氏も、名称は自衛隊のままでも集団的自衛権行使を閣議決定か国会で認めれば良いと主張しており、それができるなら必ずしも必要ではないと思われます。
変わるとなれば、それはそれで感慨深いモノがありますし。

ですが、対外的には変えた方が適切です。
英語での話しになりますが、Self-Defense Forcesは誤解を招きやすい名称だからです。

日本語の「自衛」は、自衛隊の存在が、その意味を変えてしまったかもしれませんが、英語のSelf-Defenseは、暴漢に襲われた際に、護身術や軽易な武器で身を守るようなニュアンスになります。
それに軍事用語のSelf-Defenseは、部隊が損害を被ったり残りの弾薬が乏しくなり、他の部隊の援護など
積極的な戦闘を行わず、自分の部隊が攻撃を受けそうになった際にのみ反撃する状態を言います。

ですので、訓練でアメリカに行った際も、俺はAir Self-Defense Forceだなどと米兵に言った所で、ポカンとした顔をされるだけでした。
最初は、説明しようとしたこともありましたが、直ぐに面倒になりAir Forceだと名乗っておりました。
自衛戦闘しかしない軍隊なんて考えられないからです。

対アメリカは、ある意味笑い話ですから、自衛隊のままでもいいかもしれません。
ですが、中国や韓国といった漢語圏では、笑い話では済まないでしょう。
政府見解では、改憲や解釈の変更を行わなくても、策源地攻撃が可能となっています。
ですが、中国や韓国からすれば、自衛しか行わないはずの自衛隊が策源地攻撃を行えば、それはウソ、看板に偽りありと映るはずです。

自衛隊という名称は、それだけで誤解を与えかねない名前なのです。
ですから、名前だけでも変える必要があります。

次に、名前だけなのか?という疑問について考えてみます。

自民党は、4月に発表済みの憲法改正草案で「平和主義を継承するとともに、自衛権を明記し、国防軍の保持を規定」と盛り込んでいます。
安倍氏も、改憲を明言している訳ですが、現憲法には、「自衛隊」の語は出てきません。(制定時には自衛隊は無かったのですから当然です)
つまり、改憲しなくても、名称変更は可能な訳です。個別自衛権行使のための組織名称は、自衛隊だろうが国防軍だろうが構わないはずだからです。

当然、自民党の考えは、単なる名称の変更だけに止まらないということです。
アメリカは、アフガン紛争ですら自衛権の発動として実行しました。
自民党は、そこまでのことを意図してはいないでしょうが、策源地攻撃だけでなく、先制を含め、より積極的な戦闘行動を可能とするよう考えているのでしょう。

先進諸国では、法で規定などしなくても、軍隊が政府の意志に反して行動することなどありえません。(日本の場合、すぐに軍隊が暴走するという話になるので……)

安倍氏が、「
交戦規定にのっとって行動する」と発言しているのも、交戦規定を設けることで自由に戦闘させるという意味ではなく、交戦規定で縛ることにより、政治の意志を軍事行動に反映さえるという意味でしょう。

戦闘行動については、法で規定するのではなく、政府の意志として規制すればいいだけですから、国防軍への名称変更に伴って行われる憲法を始めとした法制の改正は必要な事だと思います。

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2012年11月28日 (水)

官品被服を誉めないで!

自衛隊を応援するジャーナリズムは、まだまだ貴重で喜ばしいことだと思います。
が、諫言すべき事項まで誉めてしまったのでは、行うべき改善が遅れ、かえってダメージになりかねません。
また、あまり手放しに賞賛していると、褒め殺しの嫌みのように聞えてしまうこともあります。

次の記事などは、その典型です。
制服から下着まで隊員の命を守る「国家機密」」(zakzak12年11月6日)

 被服など繊維産業の情報管理にしても非常に厳格で、自衛官の身に着けるものは、わずかな糸くずでも、この世から抹消するのだという。もし、海外に流出してまねをされるようなことになったり 、難燃性など特殊な機能を分析されるようなことになれば、隊員の生命を奪うことにもなるからだ。

 それほどに重大な国家機密であるにも関わらず、あの事業仕分けにおいては「輸入してはどうか?」という議論が交わされた。

 納棺服であり、士気や誇りに関わる制服については、さすがにそういうわけにいかないと理解されたようだが、「下着類なら既製品の輸入や外国で作らせてもいいのでは?」という声もあるようだ。

事業仕分けは、素人がトンデモな事を言い出すケースが多かったですが、素人なりの素直な疑問というのもありました。
制服の国外発注もその一つです。

これについては、士気に関わるから絶対ダメだと仰る人も多いですが、私は「制服なら別にいいん じゃね?」と思っていた口です。
昔のように、制服で戦闘することなんてないのですから機能は関係ありませんし、警備上の識別を考慮する場合でも、美玉製など生地の異なる私物制服を着ている自衛官が多数いる中で、写真を見てコピーされたら気が付く事など不可能です。

ちなみに、階級が上位であればあるほど、私物制服を着ていました。最近の実情は知りませんが、恐らく変わっていないでしょう。

ただし、官品の制服は、生地にしても決して安物ではありません。1着25,704円だそうですが、スーツの値段を考えれば、決してボラれた品ではないと思います。
値段なりの品だった訳で、その意味で言えば、仕分けは「制服を安物にしろ」と言っていたようなものです。

もし、国外生産するのであれば、小額とは言え、中国に金を落とすのは防衛上問題なので、ベトナムあたりで作ってもらうことが妥当でしょう。
民主党の仕分け人は中国製にしたかったようですが。

一方で、戦闘に使用する被服類は、再考すべきものが多いです。

空自が使用する作業着などは、官品は確か綿製で、難燃どころか、制電でさえなかった。
だから、状況によっては官品を使用するなと指導したことさえあります。

特に、制電でないのは痛い。
電子部品の故障のある程度の割合は、静電被服でないことによる静電気ダメージのように思っています。
質が悪いという点では、編上靴なども同様です。

自衛隊を擁護してくれるのは良いのですが、被服に関しては、むしろ批判してくれた方が、後々隊員の役に立つと思います。

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