コブラボールがJL-2捕捉試験を実施か?
こんなニュースがありました。
「沖縄近海でナパーム投下か 外来のFA18」(琉球新報12年9月5日)
米軍嘉手納飛行場で4日、外来機のFA18戦闘攻撃機6機が、非人道的な兵器として国連が製造と使用の禁止を決議したナパーム弾の改良型焼夷(しょうい)弾MK77計16発を搭載し離陸した。帰還した際には搭載していなかったため、沖縄近海の射爆場で投下したとみられる。
(中略)
また偵察機の一つで米ネブラスカ州オファット空軍基地所属の弾道ミサイル観測機RC135S(通称・コブラボール)も午前11時20分ごろに離陸した。
同記事より(Mark77×3発を搭載したF-18)
コブラボールの性能については、極秘中の極秘でしょうから、さっぱり分かりませんが、4日前後に極東で弾道ミサイル発射の情報が無かったこと、及び実に符号するタイミングで離陸していることも考えると、Mark77を使って何らかの試験を行っていた可能性が高いように思われます。
Mark77爆弾(wiki)
11:20頃 コブラボール離陸
11:36頃 F-18編隊(4機)離陸
16:10頃 F-18編隊(2機)離陸
可能性としては2つ考えられます。
①コブラボールの誤警報確率が高く、Mark77等の焼夷弾・ナパーム弾等で誤警報が発生するか確認した。
②東シナ海からの、水中及び水上発射された弾道ミサイルのコブラボールでの捕捉性能を確認していた。
①は、米国内でも試験できますから、わざわざ沖縄近海で試験を行っていたことを考えると②の可能性が高いような気がします。
中国が開発中のJL-2(巨浪2号)対策かもしれません。
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