ブログランキング&ツイッター

  • 軍事・防衛 ブログランキング
  • ツイッター

« 国際司法裁への提訴不成立の構図_先占と実効支配 | トップページ | 天皇陛下に対する自衛隊の認識と感情 »

2012年8月17日 (金)

レンガ投付は適法_政府に説明責任と情報公開の責任

尖閣への上陸に絡んで逮捕された14人は、国外退去となりました。
14人を強制送還へ 9人の入管引き渡しを完了」(産経新聞12年8月16日)

これが、適切な処置であるのか、政府は説明する責任があります。
野田首相自らが、「法令にのっとり厳正に対処する」と発言しているからです。

過去の不法入国事案等と比較し、不法入国しか問える罪がないのであれば、確かに強制送還だけでも、やむないでしょう。
ですが、それだけでは無かった疑いが強く持たれます。

 海上保安庁によると、巡視船は抗議船の活動家らかられんがやボルトを投げられ、船体の一部が破損した。ただ損傷はわずかで、それ以上に巡視船を接触させ進路を変更させようとした際にできた損傷の方が大きかったと判断。巡視船の乗員に直接危害を加えようとしたとは認定できず、海保幹部は「公務執行妨害や器物損壊といった容疑は適用しない」と話している。


ボルトは大きさによりますが、レンガなど当たった日には、死んでもおかしくありません。
この情報だけでも、公務執行妨害等にあたらないとは到底考えられませんが、明確な証拠がある以上、政府はそれを国民に説明する責任があります。

海保はれんがを投げられたような場面を撮影したビデオがあることを認めた。石破茂前政調会長らは藤村修官房長官にビデオを公開するよう申し入れた。


今回も、流出に期待するしかないのでしょうか。
これがまかり通るのであれば、今後は首相官邸でデモをされる方々は、官邸にレンガやボルトを投げ込んでもOKでしょう。

また、今回の逮捕では、沖縄県警があらかじめ尖閣に上陸し、不法入国者を逮捕するという国家権能の発露として警察権行使を行っています。
尖閣で香港の活動家ら14人逮捕 不法上陸容疑などで」(朝日新聞12年8月16日)
Photo
同記事より(琉球朝日放送撮影)

これは、日本が尖閣を実行支配している証左であり、日本としてアピールすべき事項です。
ですが、この映像も、政府はちっとも宣伝しません。
是非、沖縄県警のHPに載せてもらいたいと思います。

また、純粋に推測ですが、今回逮捕された不法入国者たちの行動で、面白い点が一つありました。

彼等は、逮捕され署に連行される際は、カメラに対し、盛んにアピールしていましたが、その後入国管理局に移送される際はおとなしくしていました。
この間、何が在ったかと言えば、中国の政府関係者が面会しています。

その結果、活動家らは不服申し立てをせず、強制送還となっています。
恐らく、彼等は逮捕、起訴される覚悟を決めていたでしょう。
ですが、中国政府関係者から、不服申し立てをして起訴されれば、かえって日本の実効支配を強める結果になってしまうこと、及び日中関係の悪化が避けられないことから、不服申し立てをしないようお灸をすえられたのではないかと思われます。

なお、琉球朝日放送撮影の動画は次のリンクに、ほんの数秒だけですが写っています。
尖閣魚釣島上陸14人の活動家達は
琉球朝日放送ナイスです。

にほんブログ村 政治ブログ 軍事・防衛へ
にほんブログ村

« 国際司法裁への提訴不成立の構図_先占と実効支配 | トップページ | 天皇陛下に対する自衛隊の認識と感情 »

先島防衛」カテゴリの記事

コメント

街中のパトカーに凹まない程度ならレンガを投げ付けても犯罪にならないってことですね。暴走族も逮捕できませんね。

>不服申し立てをして起訴されれば


ここでの不服申立ては国外退去処分という不利益処分に対する不服申立てであり、行政処分への不服申立てなので、刑事手続である起訴とは別の話です。

ですので、不服申立てしたことで起訴されるという関係にはないですよ。

あくまでも、法律上の話ですけどね。

>中国政府関係者


日本の司法担当者は被疑者の権利保証のためにきちんと接見させているんですね。しかし、中国から見ると、面会に行くということは、尖閣が日本の領土であることを暗に認めることにはならないんでしょうかね。

今回はレンガ、次は何でしょうかね? 
火炎瓶かな? それとも一気に自動小銃?
いずれにしても凶器で『攻撃』しても、
日本は対応出来なかった訳ですから、
向こう側は自信を深めたでしょうね。

こんにちは。

尖閣に関しては2年前や8年前の事件も含め「国内法に則って処分が行われた手続き」の意義(あるとしてですが)を政府はもっと前面に出して強調すべきだと考えます。
中国側にすれば日本の法律を当該の周辺海域・領海・地上で適用された事実をいちばん嫌がるだろうだからです。

また実際に被疑者への面会も政治的要請によるものではなく法律に則って許可されているはずですから、中国関係者は逮捕後も日本の法律に従わざるを得なかった訳ですね。
結局のところ自分で自分の首を絞める格好になっているように見えます。

こうした実績の積み重ねが国際法の解釈上どの程度の意味を持つのかは浅学にしてわかりませんが、「中国当局は国内法に従っての手続きに同意した」との国民へのアピールは(多少プロパガンダ的ではありますが)有効だと思えます。

今後もこのような事件は起きると思われますし海保や警察、検察は政府に煮え湯を飲まされているような状況ですから、職務に忠実であろうとする彼らのためにも早急な法改正や体制整備と、国際世論を我が国寄りに醸成しつつ国民へ結束を呼びかける明快な政府方針のアピールが必要ではないでしょうか。

「粛々として」などの表現は「中国側に対すると同様に国民の声にも耳を貸さない」と言っているに等しく聞こえますから、ここは国民感情に配慮し中国へ実質的なダメージを与える意図や政策を明確にしてほしいと思います。

蛇足ですがあの船は法的に没収できなかったのでしょうかね。
処分に費用はかかるでしょうが、また使われて我が方の人命に関わるような事態になったら誰がどのように責任をとるのでしょう。
非難の矛先は挑発を実行した当事者だけにはとどまらないように思えるのですが。

さば 様
官邸前のデモをやっている方に、ボルトを売って歩きたい気分です。

丸坊主 様
仰るとおり、行政処分に対するものです。
ですが、そうなると強制退去させられない訳で、逮捕起訴せざるを得なくなります。
たぶん、理解した上でのコメントだと思ってますが。

面会についても、日本の管轄権を認めたことになるでしょうね。
だから、せめてもの措置として、本国政府ではなく、香港の関係者を行かせたのではないかと思います。

いぬざめ 様
10月は何をしてくるでしょうか。
図に乗るでしょうね。

まりゅー 様
仰るとおり、中国政府としては、今回の事件は望ましく無かったと思います。
恐らく、中国政府としても、上陸してしまうとは、というか日本政府が上陸を許してしまうとは思ってなかったんでしょう。
実効支配の証拠を作ってしまいましたからね。

sengoku38こと一色氏が、意図的に上陸させたように見えるとコメントされていたそうですが、穿ちすぎではないかもしれません。


コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/544438/55446661

この記事へのトラックバック一覧です: レンガ投付は適法_政府に説明責任と情報公開の責任:

« 国際司法裁への提訴不成立の構図_先占と実効支配 | トップページ | 天皇陛下に対する自衛隊の認識と感情 »

アマゾン

  • 半島へ 陸自山岳連隊
  • 黎明の笛 陸自特殊部隊「竹島」奪還 (文庫)
  • 深淵の覇者
  • 黎明の笛
  • 空飛ぶ広報室 DVD-BOX

最近のトラックバック

ブックマーク、RSS