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2012年3月 8日 (木)

平和を謳うJAXA法改正反対運動は、国民の生命・財産を危険に曝す

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の活動を安全保障にも配慮したものにさせようとするJAXA法の改正に対して、有志の研究者が反対署名活動「JAXA・フォー・ピース」を行っています。

JAXA法改正:平和利用目的削除で反対署名を開始」(毎日新聞12年3月7日)

政府の同法改正案は、「研究を平和の目的に限る」との記述の削除を目指し、JAXAを安全保障に配慮したものにしようとしています。

これに対して「JAXA・フォー・ピース」は、改正に対して、次の5つの点から反対しているそうです。
①憲法の平和原則に抵触する
②宇宙の軍事利用のさらなる拡大につながる
③科学の公開性・民主性の原則が侵される
④研究の自由の侵害につながる
⑤一部の人たちの議論だけですすめられており,当事者であるJAXAの研究者・技術者,および国民の声が反映されていない

①の「憲法の平和原則に抵触する」ですが、既に過去の遺物となった感もある共産化を意図して反戦平和を唱える共産党や社民党とそっくりな主張で、苦笑いしか出ません。

②の「宇宙の軍事利用のさらなる拡大につながる」ですが、日本の平和、ひいては国民の生命と財産を守るため、宇宙開発も安全保障に配慮したものにすることの何が悪いというのでしょうか。

③の「科学の公開性・民主性の原則が侵される」ですが、公開することが公共の福祉に反して、国民の危険に曝すことに繋がるのであれば、それは当然非公開にされるべきです。
「JAXA・フォー・ピース」のHPでは、国民に情報が伝わりにくくなることをもって反対してますが、国民に伝わる情報は、日本の安全を脅かす他国にも伝わることを認識すべきです。
同運動の世話人である浜田氏(東京工業大学・特任助教)は、小惑星探査機「はやぶさ」が、全ての情報がオープンになっていたを評価していますが、宇宙空間を高速で移動する微小な小惑星に、極めて正確に会合させる技術は、弾道ミサイルの迎撃を含めた宇宙空間における軍事技術に、そのまま転用できる技術です。
それを北朝鮮や中国に垂れ流すことを良しとするなんて、論外としか思えません。

④の「研究の自由の侵害につながる」ですが、研究者の自由にさせることが、国民の安全を脅かすなら、それは当然規制されるべきです。
先日も、インフルエンザウイルスに関する研究が非公開とされましたが、これと同じ事です。
また、HPでは、研究者の思想・良心の自由を侵害するともしてますが、国家斉唱に起立しない教員と同じ事で、思想・良心とは関係ありません。

⑤の一部の人の意見しか反映されてないとのことですが、改正の端緒となった宇宙開発戦略専門調査会の報告は、大学の学長・教授,民間企業経営者など、むしろ安全保障とは関係無い方がまとめていますし、JAXAの関係者2人も入っています。的外れもいいところです。

さて、長々と反論を書きましたが、反論をしたいからこの記事を書いた訳ではありません。
署名活動「JAXA・フォー・ピース」は、見て頂ければ分かりますが、オンライン署名だからなのか、この反対活動に対して、賛同する署名だけでなく、反対する署名も可能です。
是非、この反対運動に対して、逆に反対し、宇宙の安全保障への貢献を大切だと考えている国民が如何に多いかを、平和ボケした研究者に思いやらせてやりましょう。

ちなみに、この運動の賛同者を見ると、共産党員とか日朝協会の方とか、明らかに日本国民ではなく、他国の利益になるよう考えている方がいらっしゃいます。
運動を始めた方は、そういうつもりではないかもしれませんが、利用されていることは認識すべきでしょう。

3月11日追記

賛同している匿名のJAXA研究者が「今までも軍用・民間用の区別はぎりぎりなところはあります。」とコメントしています。

そのぎりぎりな成果が、日本に害を及ぼすことを意図する外国勢力に解放されている現状は、憂慮すべきものでしょう。

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防衛政策」カテゴリの記事

コメント

フォー・ピースですか。
どこぞのピース○○みたいですねぇ。

中国が盛大に宇宙ゴミを作っているのはどう考えてるんでしょうね。
あの実験のせいで、どれだけ危険が増えたと思ってるんですかね。

当然、そういう破片の回収も視野に入れなきゃいけないハメになっちまたじゃありませんか。
結果として、デブリの回収技術そのものが軍事技術化しようとしているのに、そういう事には目を向けないのでしょうか?

まあ、ピース何某ですからねぇ。

反対署名させて頂きました。
賛同者の意見のみ公開するなど自分達の活動が偏っているという事を示しているとは思っておられないのでしょう

時代や環境に合わせてこの様なものは変えていくのが当たり前でしょうに。
そもそもこの手の者達のする主張は、現実性や論理的に破綻したものが多いです。少し調べたり考えてみたら自分達のそれがおかしいことに気づくはずなのですが…失笑ものですね。
反対に署名してきました。

こういった主張をされる方が現実を見ていない、あるいは見ようとされていないのは今に始まったことではないでしょう。
胡散臭い方々なら尚のことです。思わず苦笑いしてしまいました。

私も反対に署名しました。
現在の世界情勢で平和憲法が通用すると思っているなら
単なる時代錯誤です。

2度の大震災でいいかげん反軍思想にも懲りただろうと思いきやそうでもなかったわけですか
この手のイデオロギーって案外根強いというか、よくよく考えれば三つ子の魂百までといいますから、一旦思想を植えつけられて成人してしまうともう考えを改めることはできないのかもしれませんね

まず最初に、反対署名してくれた方々、ありがとうございます。

みやとん 様
どうも、自分達が平和を希求すれば、悪用されることはないと思い込んでいるみたいですね。

モンキー 様
反対者が何人にいるかも表示して欲しいですね。

海坊主 様
現実から乖離した感覚を持っている研究者が少なくないので、破綻に気が付かないんでしょうね。

啄木鳥 様
大分少なくなって来たと思っていたんですが、絶滅した訳ではなかったようです。

メリッサ 様
確かに時代錯誤な訳ですが、11日現在で賛成署名している方が544名しかいないことで、少し安心しました。

名無し 様
こう言う主張の方々が、大きな顔をできる情勢ではなくなりましたが、地下に潜っただけなんでしょう。


こんばんは
くだんのページ、見てきました。私は大学院時代に宇宙をかじったので、すこしコメントします。

まず、私はこの署名に反対です。特に1、2、5は全く賛成できません。

一方で、例えば、はやぶさの技術やロケットの技術が、現在公開されているかと言えば、これはそうではありません。先端の技術開発をやったことのある人なら分かることですが、神髄は detail に宿るのであり、現在公開されている程度の情報で、例えば衛星破壊ミサイルが作れるものではないと思います。

軍事転用可能な技術の機密保持と、科学の自由な発展、公開の原則とは、必ずしも矛盾するものではありません。はやぶさの持ち帰った粒子の研究が、軍事利用されるのでしょうか?運用室の様子を解像度の悪い画像で公開することが(見ていて楽しかったですね)、軍事利用に直結するのでしょうか?しないでしょう。それを言えば、webやブログを開発するソフトウェア技術、もっと言えば自動車の製造や漁船の建造、果てはカップラーメンの製造の方が、よほど軍事に寄与するでしょう。日本生まれのカップラーメンが世界で製造されている現実は、国民を危険にさらす軍事技術の漏洩だったのか?そうは思いません。

注意すべきは、その辺の線引きであり、そこに注意さえすれば、JAXAを平和利用に限らなくても問題はない。その意味では、現時点でも「国民を危険にさらす情報が垂れ流し放題」という状況とは思えません。平和利用の枷を外しても、情報公開のあり方、研究のあり方は、あまり変える必要はないと感じています。言い換えると、平和利用の枷を外すことで、項目3、4に影響が出るようなら、それは大間違いだ、ということです。過度な情報管理をするのがこの法律改定の目的なのであれば、私も反対です。「カップラーメン製造技術」レベルのものすら非公開にするような「研究機関」に、優秀な人材は集まりませんよ。同期のやつは、ずば抜けた頭脳と宇宙への高い情熱を持って今でもあそこでやってます。彼が逃げ出すようなら、もはや日本の宇宙開発に未来はないでしょうね、と思いました。

ドナルド 様
ご意見が、JAXA・フォー・ピースの主張に反対なのか、私の主張に反対なのか分かりにくかったのですが、おそらくJAXA・フォー・ピースの主張に反対して頂いているのかなと思っております。

その上で、コメントします。
「JAXA・フォー・ピース」はあえて「公開」の単語を使用していますが、この項目が「公に公開」を意図しているだけではないことは重要だと思います。
件のHPで「研究成果の公開や、研究の交流や、自由な議論が妨げられる恐れが生じます。」と書かれていますが、これは学会で知り合った他国の研究者と高度な情報のやりとりをすることまで含めた内容です。
webで公開される、重要度の低い情報だけでなく、高度な情報を○国の研究者に伝えたとしても、なんら違法ではない現在の状況は、危険だと思います。

数多さま

すみません!分かりにくかったですね。JAXA for peace の主張に反対です。

そこで私が言いたかったことは、「学会で知り合った他国の研究者と高度な情報のやりとり」の自由は、JAXAが軍事に関わろうが関わらなかろうが、ないと理解しているのですが、間違いでしょうか?という点です。

その意味では、JAXA for peace の項目3、4は、何を言いたいのかよく分かりません。「不必要に制限する硬直した体制への移行」を危惧しているのであれば、その通り、私も危惧しますし(日本の宇宙開発を滅ぼす一歩となり、安全保障上も悪影響しかないでしょう)、「今はなんでも自由にできるのが、今後制限をされる」と思ってらっしゃるのだとすると、そもそも当然制限はあるのに、何の勘違いをしているのか?と、思います。

ただ法律論になると、私も詳しくないので、あまり強いことは言えません。が、宇宙開発は企業と2人3脚ですので、公開できない情報は企業と同じレベルだったと理解しています。概念図は示しても、詳細な図面とか内部の分かる写真とかは、「公開禁止!」と教授に言われていましたので。。。私個人としては、一緒に仕事をしていた企業の方と同列で考えていました。ただ私が関わったのは、おそらく、民法上の守秘義務に基づく内容であり、軍事技術の公開となると、ちょっと分かりません。ロケットや誘導、画像解析をしたりというような、軍事に直接利用できそうな分野には関わっていなかったので。。。

そもそも普通の企業はどのような制約を受けているのでしょうね?

その意味では、「webで公開される、重要度の低い情報だけでなく、高度な情報を○国の研究者に伝えたとしても、なんら違法ではない現在の状況は、危険だと思います。」というのは(そうだとすれば全くその通り問題と思いますが)、JAXAに限らず、全ての企業、その辺の町工場の技術者まで、全てに適用される話であり、JAXAの非軍事云々とは関係ない議論ではないでしょうか?、というのが、私のコメントです。

#言い換えると、JAXAが非軍事に特化していたとしても話は変わらないのでは?という視点です。

しかし、JAXAフォーピースさん、「賛同しない」人数も公開して欲しいですね。。。(笑)

ドナルド 様
現状でのJAXAでも、情報のやりとりが自由でないかどうかについては、私は承知しておりませんが、JAXAフォーピースがこのような主張をしていることからすれば、自由はあるんじゃないでしょうか。
でないと、ご指摘の通り、彼等の主張が意味不明になってしまいます。

法的には、現行では、JAXAも企業人と同様に民法上の守秘義務しかないでしょうね。
ただし、公務員の秘密保全については、立法化されそうな情勢ですから、独立行政法人であるJAXAに対しても影響は出てくる可能性はあると思います。特に軍事にも係わるとなれば、なおさらではないでしょうか。彼等もそれを危惧しているんでしょう。

民間企業の制約ですが、企業では、懲戒解雇など、社会的な制裁もありますが、研究者に関しては、もともと単年契約のような継続的な雇用ではない方が多いと認識しており、そう言った意味での抑止力が低いと思っておりますが、どうでしょうか。

カウントの件ですが、「賛同しない」人数の方が多かったりして……

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