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2012年2月 6日 (月)

愚かなパネッタ国防長官_イラン攻撃を予見は真珠湾を予告するようなもの

アメリカのパネッタ国防長官が、イスラエルによるイラン攻撃を予見しているとの報道が流れています。
「イスラエル、春にイラン攻撃」 米長官が想定との報道」(朝日新聞12年2月3日)
米国防長官、イスラエルがイラン攻撃する可能性高まる=報道」(ロイター12年2月3日)

恐らく、オフレコ懇談か何かで口を滑らせたのか記事ソースなのでしょう。(完全なデマの可能性もありますが)

だとしたら、愚かな話です。

イスラエルがイラン攻撃に踏み切れば、イスラエルが意図するイランによる核兵器保有の阻止に成功するか否かを問わず、中東情勢は極めて混乱した状況になることは間違いありません。

イランは、間違いなく弾道ミサイルによる報復に出るでしょうし、対するイスラエルによる再反撃は、イスラエルが極秘に保有すると噂される核を用いない限り、決定的な打撃力を持ち得ません。

イスラエル得意の空軍力による攻撃は、イスラエルの攻撃を容認できない国々(トルコ、イラン、サウジ等)の領域を経路にしなければならず、1回切りの奇襲ならばともかく、その後の大規模な航空活動は大幅に制限を受けます。
当然陸軍力で攻める訳にはいきません。
イスラエルの海軍力は、質はともかく、量では貧弱です。

アメリカがイスラエルに肩入れしない限り、イスラエルが直接たたけるのは、イランの傀儡軍事勢力と言えるレバノンのヒズボラくらいで、独力でイランの意志を完全に挫くことは困難です。
しかし、イスラエルが先に手を出したとなれば、周辺アラブ諸国の反応も考慮して、アメリカがイスラエルに関与することは困難です。

アメリカもイスラエルも、その事は理解しているからこそ、今イランに経済制裁を主力とした圧力をかけ、核開発を諦めさせるか、イランが暴発することを待っている状態でしょう。(イランが暴発してホルムズ海峡の封鎖に出れば、アメリカは大手を振ってイランを叩けます)
まさに、太平洋戦争の勃発前夜、日本を追い詰めた時のように。

しかし、これを口にしてしまってはいけません。パネッタ長官は、当該報道に関してはノーコメントを貫いているようですが、そもそも報道機関に書かれる事自体が、下手を打ったというものです。

オバマ大統領は、慌ててイスラエルによる攻撃が決まったとは思わない、などと前記報道を否定する発言を行っています
今頃、田中防衛相が野田首相に失言を怒られているように、パネッタ長官は、オバマ大統領に怒られているのではないでしょうか。

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コメント

・・失言・同じ国防の最高責任者の失言もアメリカと日本とではレベルが違いますね。はともかく田中防衛相の秘書官交代がマスコミをにぎわせましたが、長島秘書官(北沢元防衛相の秘書官だった?)を沖縄に派遣、海兵隊の岩国移転打診(約1500人)など在沖縄の海兵隊グアム移転計画の修正協議などについて説明・とともに普天間移設への理解を求める・・同氏の派遣は野田佳彦首相の沖縄訪問の実現向けて地元の反応を探る目的もありそうだ。(JIJI COMから)は野田首相の田中防衛相棚上げの意志の現れ?

 なににしても、政府が(やっと?)普天間問題に向き合う態勢になった、ということでしょうか。

 

いや、これは失言ではなくてイスラエル、イランの両国に対するけん制ではないでしょうか。

現時点(ホルムズ海峡を封鎖していない時点)では、イスラエルの攻撃は百害あって一利なし(アメリカというか、オバマ政権にとって)でしょう。
共和党ならまだしも(議会で少数派の)民主党が開戦に踏み切れるとは思えません。

イランに対しては、もしホルムズ海峡を封鎖すればイスラエルの攻撃を容認する、とアメリカは考えているとのメッセージでしょう。
イスラエルに対しては『春に』、要するに今攻撃したらマズイ、攻撃するのなら春以降(できれば大統領選の後)にしろと言いたいのでしょう。

もっともイスラエルの攻撃にはイラン国内での原子力施設の情報がどれだけ集まっているか、という問題が大きいでしょう。
もし、完全な情報があるならイスラエル単独での攻撃もあるでしょう、しかし、そこまで情報が集まっているのでしょうか。

私見ですが、6月以降となると地下施設等の完成が考えられますから、もし攻撃があるとしたら7月の初旬までのような気がしますね。

j.i 様
ここになって、政府が「普天間固定」というムチを持ちだはじめたことは、やっとその気になったということなんでしょうね。
もっとも、辺野古を決める際に自民も使った、それこそ古典的なこれしかないという手段な訳ですが……

みやとん 様
パネッタ長官とすれば、ブラフのつもりだったかも知れませんね。
マイナス効果の方が大きいと思いますが。

それに、ホルムズ海峡が封鎖されれば、アメリカの方が積極的に動くでしょう。
その時も、過去と同様にイスラエルには自重させると思われます。でないと、周辺アラブ諸国がアメリカに協力し難くなりますから。

大統領選の最中(特に山場では)ホルムズ海峡が封鎖され。ても動きにくい場合があるかもしれません。

その時にはイスラエルに対する圧力が弱まりかねません(オバマ陣営は安定しているので多分ないとは思いますが)、そのような場合を想定して述べたのです。

まあ、シリア(宗教的少数派)のアサド大統領がどうなるか、で情勢は一気にかわると思いますから、様子見でしょうね。

みやとん 様
イランがどの程度の封鎖活動をするかにもよりますが、アメリカの場合、ホルムズ海峡が封鎖されても動かないような軟弱なリーダーはリーダー不的確と見なす考え方もありますから、私は海峡封鎖が行われれば、アメリカは動くと思っています。

シリア情勢は、イスラエルに領空侵犯されても確固たる動きが取れないほど国内が混乱すると、確かに影響は出そうですね。

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