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2012年2月20日 (月)

レーダーサイトもやっと……

先日、陸自がやっとパトリオット部隊の警備を始めてくれたとの記事を書きましたが、同様に重要で、同様に大変なレーダーサイトの警備にも腰を上げてくれたそうです。
30普連 46警戒隊と合同訓練 レーダーサイトの警備実施」(朝雲新聞12年2月2日)

やっと重すぎる腰を上げてくれたのは、弾道弾防衛にガメラレーダーが必須なことを陸自もやっと理解してくれたからだろうと思います。
また、背景には大綱が改正されたことも大きいでしょう。

ほとんどの空自のほとんどのレーダーサイトは、それなりに高度のある山の頂付近にあり、山岳戦の訓練を積んだ隊員が多数警戒に付かなければ、ロケット砲等で簡単にレーダーを破壊できるような環境にあります。

対する空自のサイト勤務員は、他の例に漏れず、警備に避けるような人的余力はなく、ゲリコマに対抗できるような技量は、当然のようにありません。

当然、陸自に警備をお願いするしかない訳ですが、こちらもパトリオット同様に、「やっと」やってもらえる方向になってきたようです。

これも、北朝鮮が弾道弾騒ぎを起こしてくれたおかげでしょうか。それにしては遅すぎますが……

朝雲の記事には、「このほど」という記述がありますが、掲載されている写真を見ると、どう見ても、最近の画像ではありません。
12020302
朝雲新聞より
冬の佐渡は、真っ白だからです。

記事の掲載が遅く、実際にはもっと前から訓練が始まっていたのであれば良いのですが……

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基地警備」カテゴリの記事

コメント

沖縄の方の記事にコメントしようと思った来たのですが既に詳しい方々のコメントが入ってますので私はこちらに…

以前にこのブログの「空自基地の脆弱度」の方にコメントさせていただいたときに示した資料
『ライフサイクルコスト管理年次報告書』の今年度版が出ていましたので中身を読んでみたところ(http://www.epco.mod.go.jp/about/pdf/23lifecyclecost_houkokusyo.pdf)

基地防空用地対空誘導弾の部分において
平成22年度版では平成30年代までに6式を取得を前提条件としていたものが
平成23年度版では平成40年代までに部隊配備用17式及び術科教育用機材を取得との記述に変化していました。

この前提条件の変更が新たな大綱を反映しての物だとするのであれば、
17式という取得数はレーダーサイトの防空(基地防空用6式に加えてFPS-5、FPS-3改の合計11基の防空用で17式?)
までを考えての数字であり、調達ペースが遅いのは気になりますが空自として基地だけでなくレーダーサイトの防護に力を入れていくということで良い傾向だと思います。

こちらの資料によれば
(http://www.mod.go.jp/j/approach/others/service/kanshi_koritsu/h23/pdf/rsheet/0053.pdf)
数多様が望んでおられる形とは少し異なるのかもしれませんがVADS能力向上についての話もでてきているようです。

仕事を増やすんなら、
人も増やさないとイケないんじゃないの?
と、素人如きが要らぬ心配をしてみたり・・・

陸さんも本音で言えば、言われるまでもなく、各重要拠点・施設に対するゲリラ・コマンド防衛の重要性は昔から理解はしていたのでしょうが・・・(少なくとも高級幕僚幹部レベルは)

しかし、それをあまり自分から言い出したら海空の「守る対象」が増えすぎて対処できないので、「自隊警備は自前でお願いします」というスタンスで来たのでしょうね・・・

頭数が多い陸さんと言えども、ゲリコマからの防御の主力となる普通科の隊員にも限りがあるでしょうし、有事ともなればインフラなどの自衛隊以外の施設警備もあるでしょうし・・・

まあ統幕が発足したので、ようやく優先順位および戦略的判断による仕分けができるようになったので可能になったと見ることができるかもしれませんね。

hiro 様
17式というのは、全国8個の基地防空隊に各2式+教育所要1式なので、現行の全量更新ということになります。
対象期間が10年増えて、数量が11式増える形なので、確かに昨年の計画からすると更新ペースは速めたのかもしれません。

レーダーサイト防衛に関してですが、10年くらいまえに現行の8個基地防空隊に改編される前は、基地防空隊はレーダーサイトに配備されていたので、空自が決してサイトを軽視していたわけではありません。
8個の航空団配備になったのは、コスト的な問題もありますが、想定されるサイト攻撃の態様が対地ミサイルによる攻撃に変り、ミサイル迎撃能力の無い従来短SAM等では、サイトに置いておく意味がなくなったというのが大きいです。

今後、短SAM改Ⅱが配備されれば、随時展開することになるでしょう。(いろいろ問題ありだと思っていますが……自己規制)

VADSについては、内容が分からない(リンク切れてしまってます)ので、なんともなんですが、完全自動化するのでなければ、果たしてコストパフォーマンスが見合うのか、ちょっと疑問に思っております。

イヌザメ 様
空自も、AWACSや空中給油機が入ってきても人はませんから、陸自にも頑張って欲しいと思ってます。

海族 様
陸さんの以前のスタンスは、まさに想像されている通りのものでした。

確かに、統幕がコントロールするようになったことが大きいと思いますが、その結果として、非常に語弊のある言い方ですが、各幕が同じ戦争を戦うことを意識したためではないかと思います。(これについては、別に記事を書くかもしれません)

2/19に開放行事があったので千葉県の峯岡山分屯基地に行って来ました。
レーダーサイトという場所にはじめて行ったのですが、まず「ほんっとに人が少ないな」と思いました。

レーダーサイトというのは、どこも少人数なのですかねぇ……

陸海空、どこも人手不足だそうですが、連携がうまくいくことを願ってやみません。

かきぴぃ 様
峯岡山は、パトリオット部隊の通信中継班もいるので、純粋なレーダーサイトよりも、ちょびっとだけ人は多いです。

レーダーの運用に係わる隊員はシフト制勤務なので、開放行事があっても、全員が出ている訳ではないですが、逆に言えば、かき集めても開放行事に出ている人数くらいしか、動かせる人間はいないということになります。

人不足の解消は無理でしょうから、連携でやりくりするしかないんですよね。

任務を増やして、人を減らすという無茶苦茶な状況を
改善しないと。。。。

東日本大震災の時にも、10万人投入という無茶苦茶
な任務を完遂された自衛隊の方々には、頭が下がり
ます。

やん 様
震災の時には、相当に無理をしたんでしょうね。

しかし、国家財政全体が斜陽する中、人を増やすことを望んでも難しいと思います。
どこかを諦めないといけないんでしょうね。

震災の時には、自衛隊の方々の真摯な姿に本当に頭
が下がる思いでした。
潜水艦の元艦長さんが、「片山さつきを、被災地に行かせろ!」
と怒っていらっしゃいました(笑)

国家財政については、財務省の勘違い政策を改めれば、なんとか
なると思います。
財務省の小役人が、1997年の橋本増税の亡国の大失敗を覚えて
いればですが。。。。

やん 様
近々記事を書こうと思っていますが、財務省は防衛費削減しか考えていないと思います。残念ながら。

数多様
政治家も、そうですネ。。。^_^;

やん 様
自民政権になれば、少しは変る可能性もあるんでしょうけど……

私が現職の頃の約15年前には、ゲリコマ対策は何もしてこなかった陸自、辞めて即応予備自になった5年前に即自にもゲリコマ対策の訓練!最近ようやく変わった陸自です。有事の際は陸自の予備自衛官に航空自衛隊の基地警備の任務を与えたら少しは空自の負担は減るのではないかな?

元陸自 様
予備自を空自基地の警備に回すのは、良い案だと思います。

空自の基地警備要員の能力も上がってますが、警備専門職以外は、即応予備の方が能力は高いと思います。
いっそのこと、即応予備は訓練も空自基地で実地にやって頂いたらどうでしょう。

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