在イラク米国大使館がUAVを使用
アメリカ国務省が、イラクで外交官の外出時の警護用としてUAVを使用しているそうです。
「米、在イラク大使館警備に小型無人機配備」(読売新聞12年1月31日)
機種が分かりませんが、全長で数十センチ程度で非武装とのことですし、ニューヨークタイムズにはヘリコプターだとする報道もあるので、恐らくRQ-16(T-Hawk)だと思われます。
飛行可能時間が40分とのことなので、これで足りるのか?、とも思いましたが、よく考えてみれば、燃料が切れる前に着地させて燃料補給を行えばいいだけですね。
車両に随伴させて、広範囲を監視するためには非常に都合の良い、運用の利便性が高いUAVなんでしょう。
イラクが主権侵害(領空侵犯?)だと抗議しているみたいですが、(国際)法的には微妙な所のような気がします。
穿ちすぎなのかもしれませんが、もしかするとこんな記事が載ったのは、製造元のハネウェルが、日本にT-Hawkを売りたがっているのかも知れません。報道官が会見で話したとは言え、日本で新聞に載せるほどの話題かどうかは疑問です。
福島原発でも使用されました。途中でコケたのでアヤが付きましたが……
同社は、日本にも法人を置いており、防衛宇宙部門のパンフレットにも、ばっちりT-Hawkが載っています。
確かに、VIPの警護用とかで使えそうですし、自衛隊でも基地警備用とかに有用そうです。
しかし、これが売り込みに来たのだとしたら、バトルプルーブンの実証付きってことになるのでしょうから、技本の球形飛行体は、早急に実用化しないと、芽が出せなくなるでしょうね。
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ハネウェル社には悪いのですが、
日本には既にT-Hawkモドキがあるのですよ!
http://www.youtube.com/watch?v=S_EuyOwACK4
投稿: イヌザメ | 2012年2月12日 (日) 08時29分
イヌザメ 様
モドキは知りませんでしたが、このタイプはST AerospaceのFanTailなど、いくつかありますね。
国産でなければならない理由をこじつけるのは難しいので、良く開発したなあと……
投稿: 数多久遠 | 2012年2月12日 (日) 20時05分
イヌザメ様
陸自が採用しているとは知りませんでした。
KHIが社内開発をしていたというところまでは、知っていましたが。。。
http://www.khi.co.jp/rd/tech/171/nj171ts02.html
小型UAVの開発は、本当に熾烈ですね。
投稿: | 2012年2月13日 (月) 00時55分
↑ またまた無記名の書き込みをしてしまいました。 失礼しました。
投稿: やん | 2012年2月13日 (月) 23時19分
やん 様
KHIの自主開発だったんですね。
リンクを見る限り、防衛省以外にも売るつもりみたいですね。
投稿: 数多久遠 | 2012年2月14日 (火) 21時30分