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2012年1月 4日 (水)

共同通信が軍事知識の不足を露呈

12月19日、共同通信が、RC-135Sコブラボールのフライトを、金正日死亡に伴う不測の事態対応だろうと報じています。

米偵察機、北朝鮮方向へ 総書記死去で嘉手納基地から」(共同通信11年12月19日)

 目撃者によると、死去報道前の19日午前5時45分ごろ、弾道ミサイル観測を行う電子偵察機コブラボールが北朝鮮方面に向けて離陸、同日午後4時半ごろ、嘉手納基地に戻った。

 同機はここ数日飛行しておらず、死去報道前に何らかの情報を得た米側が、不測の事態に対応するために投入した可能性がある。


RC-135Sは、”発射された”弾道ミサイルを観測するための航空機で、同機がミサイルを探知してから、イージスやパトリオットを準備したところで、当然間に合いません。
金正日死去に伴って、北朝鮮が韓国や日本を弾道弾攻撃する作戦見積もりがあるなら、米軍や自衛隊、そして日韓両政府は大混乱に陥ったはずですが、実際には落ち着いた対応でした。
つまり、RC-135Sのフライトは、機体の性能から考えても、関連する機関の動きを見ても、金正日の死去とは関係がないはずです。

大体において、RC-135Sは嘉手納常駐ではありませんから、展開が偶然でなければ、アメリカは、金正日死去を北朝鮮の発表前に察知していたことになりますが、知っていたら当然知らせるであろう韓国政府のドタバタぶりを見ると、米韓両政府が死去を知っていたとは思えません。
この点から見ても、RC-135Sは、何か別の動きがあって嘉手納に展開させられていたはずだと分かります。

この程度の事は、軍事の専門家でなくとも、通信社の軍事担当記者は知っていて当然と思いますが、共同通信には居なかったようです。

このRC-135Sのフライトですが、実際にはスカッドの発射訓練対応だったようです。
北朝鮮が弾道ミサイル2発 総書記死去とは無関係か」(産経新聞11年12月20日)

経済や防衛以外の政治に比べて、軍事専門記者の育成がおろそかになってるから、こんな記事を載せちゃうんでしょうね。

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コメント

明けましておめでとうございます。
今年もいろいろとご教示下さいますようお願い申し上げます。

防大以外に軍事的な知識を学べる場所がありませんから、仕方無いのかも
知れません。 下名も防衛業界に入ってから勉強していますが、まだまだ
知識不足です。 頑張って勉強を続けたいと思いますので、宜しくお願い
申し上げます。

明けましておめでとうございます。
今年も御指導のほど、よろしくお願いいたします。

私も軍事的な知識が不足していると思っています。というより体系的に軍事を学んだ人間は日本にはほとんどいないのでは、と思います。
また西洋の軍はキリスト教の思想や組織の作り方に絶大な影響を受けていますから、宗教教育も必要だと思いますが、その面でも不足していると感じられます。

軍事の勉強といってもどのようにすればいいのかがよくわかりません。

本で良いな、と思ったのは「渡辺昇一氏のドイツ参謀本」くらいのものです。
モチロン孫子なども読みましたが軍事学とは少々違う気もします。
戦記物は読みモノとしてはよくても、軍事学という面からは疑問です。

小手先の知識だけじゃなくて、体系的に軍事がわかる本で良いのは何かないでしょうか?

みとやん様
下名も同感です。 体系的に軍事学が分かる本があれば、ぜひとも
読んでみたいです。

やん 様
みやとん 様
学問としての安全保障は、文系ですが、その一部である軍事には理系センスが必須なところが、現在の教育機関では教えにくい理由ではないかと思ってます。
防大でも、文系ができたのは結構近年になってからでしたし……

体系的な軍事学ですが、私は逆にそういったモノは必要ないと思ってます。
恐らく暴論と見られるでしょうけど、戦史も必ずしも必要ないと思ってるくらいなので……
(他の方と語るためには必須ですが)

むしろ、良くできたシミュレーションゲーム(パソコンゲームよりボードゲームの方が良いか?)の方が勉強になるのではないかと思います。
もちろん強い人とやらないと意味ありませんが。

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