与那国の移警隊展開用地はインビ岳西
ちょ~~マニアックな話題ですいません。
ほとんど防備録記事です。
先日の記事「H24概算要求-その2_航空・防空」において、移警隊の展開地に関して、場所が事前に情報のあった南牧場では、尖閣方面の見通しが、あまり良くなさそうだと懸念を書きましたが、ちゃんと手配されていたようです。
「「与那国自衛隊」10億円 防衛省予算案」(沖縄タイムス11年12月25日)
用地は与那国島の久部良地区(南牧場)とインビ岳西側周辺とし、駐屯地を同地区に置く考え。
という訳で、移警隊の展開予定地は、インビ岳西側になるようです。
与那国島におけるインビ岳の位置(グーグルマップより)
インビ岳西側の開豁地(グーグルマップより)
与那国には行ったことがないのですが、インビ岳は、東西を宇良部岳と与那国岳に挟まれているため、東西のレーダーカバレージは良くなさそうですが、北側は与那国飛行場などを見下ろせる高台となる位置関係のようで、尖閣方面には良好なレーダー覆域が確保できそうです。
恐らく、尖閣をめぐる中国との衝突の際に、TPS-102を展開させる予定なのでしょう。
前掲の開豁地は、幅が500mほどもあり、状況次第では、レーダーを防護するため、対ミサイル用として、短SAM改Ⅱ等も展開できそうです。
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