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2011年12月 8日 (木)

H24概算要求-その4_その他

24年度の概算要求ネタ最終回です。

サイバー攻撃対処としては、訓練支援機能の強化や情報収集・分析機能の強化が謳われていますが、具体的な措置としては、
・サイバー防護分析装置の機能強化(2億)
・サイバー攻撃等への対処のための調査研究等(2千万)
が盛り込まれているだけです。

国会議員のPCがサイバー攻撃を受けたりと、とかく話題になる案件に対して、「防衛省はこの程度でいいのか?」と思うかもしれませんが、私は十分だと思っています。
なにせ、防衛省が使用しているネットワークは、重要なモノは、全部クローズドネットワークで、インターネットとは繋がっていませんから、外部からハッキングするような芸当は不可能です。
創作作品とかで、サイバー攻撃でワタワタになる自衛隊が描かれていることが多いですが、あれは現実と乖離してます。

・メンタルヘルスケアの充実 2億
震災でショックを受けた隊員が多かったのでしょう。

・統幕への「運用部副部長」の新設
自衛隊幕僚組織の24時間戦えますか的な体質(米軍は交代で休める人員が配置されている)の限界が東日本大震災で露見したのか?、と思いましたが、「統合運用に係る大臣補佐と命令執行を同時並行して持続的に行うため」とされており、やはり震災で大臣補佐のための会議参加等により、命令の決裁(専決決裁)に遅れを来たして部隊の動きが遅延したというような事例があったようです。

・内局、統幕、情報本部の増員
これも震災対応の反省のようです。

・NBC偵察車 2両 14億
Hpnbc
技本HPより
ちょうど開発終了していたものが、震災で予算化に弾みが付いたというところでしょう。

・NBC警報機 1組 2億
必要な機能なんだろうと思いますが、果たして本当に使い物になるものなのか……
・新線量計セット 173組 5億
モロに、震災の影響ですね。


・能力構築支援事業 5億
タイトルでは何やらさっぱり分からない事業ですが、日本版ハート・ロッカーなどと呼ばれる日本地雷処理を支援する会(JMAS)を省として支援する事業のようです。
安全保障環境の安定化に貢献するという表向きの理由以外にも、退職自衛官の雇用確保にも貢献するという効果がありそうです。
日本地雷処理を支援する会(JMAS)HP

・自衛隊業務の在り方に関する調査 予算額不明
駐屯地・基地業務の効率化施策に関する実証実験とのことで、詳細不明ですが外部委託等の実験が行われるのではないかと思われます。

・PBLパイロットモデルの実施
陸自の特別輸送ヘリ(EC-225LP)をモデルケースとして、メンテナンスの外部委託の際の契約方式として、作業量ではなく、稼働率等で評価して対価を支払う方式の実証を行うようです。以前から噂はあった話で、うまく行けば費用低減と高稼働率の維持が両立できる可能性があります。
民間の「民間らしい」能力発揮が期待される所でしょう。

・Xバンド通信衛星の整備・運営事業 1881億
新通信衛星を単に整備するだけでなく、設計から廃棄まで含めた全ての運用までを民間にPFI方式で委託する事業です。
これも、民間の力を期待した事業です。
1881億という金額が、安いのか高いのか良く分かりませんが、海外での活動が増えている他、広範囲で活動する南西方面での作戦の蓋然性が高まっている以上、通信衛星は必須でしょう。

・CBRN脅威評価システム技術の研究 10億
従来気象庁の協力でやっていた拡散予測などを、自前で整備するようです。アメダス等の情報を使って、行うようなので、防衛省が独自に持つ必然性がどの程度あるのか疑問でもあるのですが、防衛省に向かって「どうなってんだ!」とか叫んだ人がいるんでしょうね。

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防衛予算」カテゴリの記事

コメント

日本地雷処理を支援する会、というのが有るというのは前々から聞いていました。しかし、実際のところ日本の地雷処理能力というのは、国際的にみてどの位のレベルなのでしょうか?

相当高いというヒトもいれば、最新式のものは果たして?というヒトもいるようです。

もっとも、地雷処理の必要な国々で使用されているような地雷なら問題はないでしょうけど--。

ⅹバンドの通信衛星は防衛省単独では出来ないでしょう。もっと早くからやってしかるべき事業ですね。

「どうなってんだ!」ですか。いかにも有りそうな話ですね(笑)
トップが堂々とシロウトですから、という組織じゃ当然かも知れませんけどねぇ--。

>震災の影響

「今、要求せず何時要求するのか?」というところでしょうか・・・

この間の第三次補正予算も詳細が出てないだけで色んなモノが入っていると言う噂ですし。
今から突然何か入ったり、変わったりしたら補正のおかげと考えても良い思います。

みやとん 様
日本の地雷処理能力ですが、私も処理現場は1度しか見たことがなく、詳しい訳ではないのですが、何をもって能力を測るのかによって、相当評価が変ってくるのではないかと思います。

地雷の最も安全な処理方法は、危険範囲から退避させて爆破処理してしまうことです。発見さえしてしまえば、難しくありませんし、信管の種類や状態も関係なく処理できてしまいます。
でも、確実です。

ですから、大抵の国では、解体処理に危険がありそうだとなれば、人員だけ退避させて、爆破処理してしまいます。
その方が早いですし。

その点、自衛隊は、周辺住民の避難をさせたり、爆破処理の失敗で大きな被害が出たとなれば、文句が出ますから、極力解体処理する能力を高めてきた経緯があります。
そのため、信管を除去して安全化を図る能力については、相当高いようです。

スピードよりも技
日本らしいと言えば日本らしいのではないかと

海族 様
震災を理由にすれば予算が取れる、ことはいいのですが、それによって本来要求すべき本当に必要なものの金額が削られていなければよいが……と懸念しているのです。

>本当に必要な・・・

これも一つの考え方ですが、震災関連で予算が付いたものは、どちらかと言えば、正面というよりは後方です。 必要なのは認められているのに、後回しにされているモノも多いはずです。 ですのでこういう時にバランスを取り戻すチャンスではと個人的には愚考しております。

 サイバー攻撃対策に関してですが、おっしゃる通り遠隔でのハッキングやクラッキングはそう簡単に出来ることではありません。ただ、内部情報と物理的なアクション(テロや工作)があれば、ネットワークを落とすことは意外と簡単であって現実的な脅威です。その辺を含めた研究に今後力を入れて欲しいものです。どんなネットワークも基本的にはOSI参照モデルで語れる話なので、敵味方のノードを確保したりされたりした場合の攻撃・防御の基礎的・汎用的な研究は意義のあることだと思います。
(うちのLANもARPテーブルが壊れただけで落ちましたw)

海族 様
確かに、後方関係が整備されたりしたのは良い事だと思いますが、例えば線量計なんて、あんなに要るのか?とは思ってしまいます。
災派には必要かもしれませんが、有事には細かい放射線量なんて気にかけている余裕はないでしょうから。災派が本来任務になってしまったので、仕方ないんでしょうけど。

だ 様
内部情報は、防諜の問題であって、確かに強化すべき点でしょうね。
物理的なアクションは、特に空自には、影響がデカイですが、ここも非常に軽視されている部分ですね。

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