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2011年11月15日 (火)

アメリカの対中エア・シーバトル空軍拠点は嘉手納しかない

アメリカが対中エア・シーバトルのために新部局を設けたというニュースの中で、そのための拠点が嘉手納しかありえないと見える情報が出ています。

米が対中新部局「エア・シーバトル」空・海戦闘一体…高官「南シナ海脅威座視しない」」(産経新聞11年11月11日)

記事が長いので、問題の部分のみ引用します。

具体的内容としては、(1)中国側の新型対艦ミサイルを破壊するための空・海軍共同作戦(2)米軍用衛星の機動性向上(3)中国側「接近阻止」部隊への空・海両軍共同のサイバー攻撃(4)有人無人の新鋭長距離爆撃機の開発(5)潜水艦とステルス機の合同作戦(6)海・空軍と海兵隊合同による中国領内の拠点攻撃(7)空軍による米海軍基地や艦艇の防御強化-などの準備や推進が提示された。


この中でも、注目は最後の7項「空軍による米海軍基地や艦艇の防御強化」です。

ここで言及される海軍基地は、ホワイトビーチの事ではなく、グアムの事だと思われますが、空軍(戦闘機)が艦艇の防護を行うとなると、グアムは中国から遠すぎます。

F-35の戦闘行動半径は1100Km程度、F-22でも1300km程度、これに対して中国、グアム間は2500km以上あります。
中国が保有する対艦ミサイルは、せいぜい射程2~300なので、そもそもグアム周辺で戦闘機が活動するエリアまで、中国軍航空機及び艦艇が出てくることは考え難いのです。

空母キラーと呼ばれるDF21Dを戦闘機搭載ミサイルで迎撃するつもり(AMRAAMでは無理でしょうから、行うとしたら対ASBM能力を持たせたミサイルの新規開発?)だとしても、DF21Dも射程2000km程度と見られていますから、グアム近海までは届かず、グアムからそれを行おうとする必然性が低いです。

フィリピンに米軍拠点がない今、となるとこの7項で言われる空軍の活動は、嘉手納中心としか考えられません。

アメリカ政府の高官が、「対中戦争では沖縄を拠点にしますよ」と認めている訳です。
もっと注目されてしかるべきニュースだと思いますが、日本の報道機関は、ニュースを読み解く力がないのでしょうか?

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在日米軍」カテゴリの記事

コメント

>数多久遠様

 日本の報道機関、ニュースを読み解く力はあるでしょうけれど、今の「普天間問題」についてのマスコミの対応を見ていると(分かっていてはいても)とてもそんなことは言いだせないでしょう。(多分)米軍部は米政府の政策とは別に対中国を最大の、おそらく唯一つの「(軍事)目標」としているでしょうし、そのための前哨基地として沖縄は数多様が指摘されているように最適の地点・・・・・・・・・・・・・
 でもそれは今の沖縄、普天間基地を巡る政治情勢では日本の「大マスコミ」には禁句なのではないでしょうか。

ニュースを読み解く力が無いのではなくて、読み解くのが嫌なのでしょう。

読み解くと、どうしても沖縄に基地が必要って事になりますからね。

(5)と(6)からすると、ベトナムか台湾辺りに潜水艦の基地が必要となるかもしれませんね。

>(6)海・空軍と海兵隊合同による中国領内の拠点攻撃
中国領土内への直接攻撃を明確に謳ってる点で、これもかなり重要だと思います。と言うか重要視したいです。

沖縄の海兵隊再編も、司令部機能をグアムに下げるのではなく、司令部・戦闘部隊の半数をグアムに、残り半数を沖縄に置くことにするみたいです。
http://mainichi.jp/select/world/news/20111114mog00m030006000c.html

オーストラリアにも駐留しますし(B-52も使用可能にするとか?)、太平洋を取り巻く米軍の編成が大きく変わることになりそうですね。

そんな折、普天間の問題で足を引っ張っているとは何とも情けない同盟国だと思います。我が国は。

J.I 様
みやとん 様
もちろん左傾化したマスコミには、言い出しにくい、言い出したくない、という側面もあるとは思いますが、とても分かっているようには見えないんですが……

だ 様
こう言う事をしっかり言えるってとこが、さすがアメリカですよね。

名無し 様
他にも、戦略を東アジア重視(対中国)に切り替えるとの報道も出ていますが、アメリカとしては、これ以上足を引っ張るなと言いたいところでしょうね。

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