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2011年11月22日 (火)

「日本の中国包囲網は不発」は当たり前

「日本の中国包囲網は不発」って、産経、いや、それ以上に、野田首相・外務省は、いったい何を考えているのだろう。

日本の中国包囲網は不発 新「海洋フォーラム」先送り 野田首相の構想実らず」(産経新聞11年11月19日)

(以下一部略)
 野田佳彦首相は、海洋安全保障の協議機関「東アジア海洋フォーラム」の創設に向け一定の前進が得られたと強調したが、創設の方向性は打ち出せなかった。首相が就任直後から狙い定めてきた外交構想は実らなかった。

 首相はフォーラムの創設を提案。それに対する各国の反応について外務省幹部は「異議を唱える国はなかった」と説明するが、各国の事前調整で正式な議題から除外されていたとみられる。


「事前調整で正式な議題から除外されていた」ということは、一言で言えば、俎上にさえ上げて貰えなかった、ということです。

それもそのはず、戦争は外交の延長であり、逆に、外交も軍事力を背景に行われます。

対中国包囲網を外交上で実施するつもりなら、軍事力での対中包囲網形成が、その基板になければなりません。
集団安全保障を否定し、軍事的包囲網に加わらないと宣言している日本が、外交包囲を唱えたところで、誰が付いてくると言うのでしょうか。

例えば、ベトナムあたりが、その口車に乗って対中強攻策をとったとした場合、中国がベトナムとの領土紛争で軍事的は手段をとってきても、日本は「平和的に解決しましょう」と言う以上のことは何もできない訳です。

こんな提案は、ホラ話、あるいは詐欺にも等しい話でしょう。
乗るバカはいません。

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安全保障・外交」カテゴリの記事

コメント

いや、それよりも何より民主党政権が信用されていないのでしょう。

ルーピー鳩山、ウソツキ管総理、そしてドジョウ野田総理。

少しでも政治や外交のわかる人間なら、(民主党が惨敗した)次の政権の人間と話そうとするでしょうね。
それになりより、自民党と違って海外の人達との人脈もないでしょう。

こんな政権と組もうとする(まともな)国は無い、と思いますよ。

>数多久遠様、みやとん様

 まあ、言って見れば日本は、軍事と言う観点からいえば
米軍部の(多分)強力な支援国家でしょうから、みやとん様
の言われる民主党の次期政権・多分自民党政権を想定
されているでしょうけれど・ことに米国と蜜月関係を保って
いた・・にしたら「それ」を無視することは出来ないでしょう。
 「日本の中国包囲網」ではなく米国の対中国戦略の一翼
を担う、担わざるを得ない・と言うのが日本の現状でしょう。

 私は日高義樹氏のワシントンレポートをその番組が続いて
いる間殆ど欠かさず見ていました。見ていて思ったのは米
軍部と日本自衛隊の緊密な・緊密すぎる?(時として米政府
の頭越し・とさえ思える)関係でした。それが今度の東日本
大震災での日米両軍部の緊密な「作戦行動」・・中国(軍部)が
強い脅威を感じたそうですね。

 民主党が 小沢ー鳩山氏の「東日本共同体構想」をどこかに
残している限り、諸外国からの疑念を晴らすことは出来ない
でしょう(多分・・・)

 

J.I 様
日本政府がハブられる事はあっても、
米国政府がバブられる事なんて有り得ませんよ。
米政治家はシビリアンコントロールの本質を、
よく理解していますので。

>JI様

日本の自衛隊と米軍の緊密(すぎる?)関係は、補給や整備の面にも表れていますね。

空母の本格的な整備や、艦船(特に石綿を使用したもの)の整備などは、現時点では日本以外ではまともに出来ないでしょう。
原子力空母はともかく、通常動力のものは日本で整備するのが一番なんじゃありませんか?
それだけアメリカの産業の底辺が落ち込んでいるのかもしれませんし、中国製の部品等で毒されているのかも知れませんね。

武器輸出三原則も、部品の中国化に脅威を感じている現場からの突き上げで?とか考えてしまいます。

中国軍部が脅威を感じて当然でしょう。しかし、民主党ではねぇ(タメ息)

せめて、国連総会決議による武力行使=憲法により禁じられた国権による戦争行為ではないレベルの解釈が正当にならないかぎりは本気にされません。

みやとん 様
野田内閣(首相)は、支持率を考えると、もう少し海外から相手にされても良さそうなモノですが、思った以上に袖にされてますね。

J.I 様
この案件、民主党の民主党らしい、軍事を下地としない「お話だけ」の安全保障ですから、むしろアメリカの対中国戦略から逸脱したモノでないかと思います。

やはりしょせん東アジア共同体構想の枠を出てないかと。

日高義樹氏、言っていることは悪くないと思うのですが、あの服装とセンスには嫌悪感が……

Suica割 様
日本が、それを打ち出せるような、安全保障に関してまともな国なら、常任理事国入りにもう少し広い支持がありそうな気がします。

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