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2011年11月24日 (木)

H24概算要求-その2_航空・防空

その2は、航空・防空関係です。

・移動警戒隊の展開用地について、私が知る限りでは、今までは、石垣に展開させるとの情報しかありませんでしたが、今回与那国島への展開を検討する旨記載されています。
沿岸監視部隊が配備されることを踏まえて、もう一段踏み込んだというところでしょう。
問題は、場所が南牧場では、尖閣方面の見通しが、あまり良くなさそうな点でしょうか。

・那覇へのE-2Cの整備基盤を整備 2億
額が2億円だけなので、格納庫はなく、本当に整備器材のみかもしれません。整備格くらいは必要だと思うのですが……

・那覇基地の2個飛行隊化に向けた施設整備のための調査 7000万
不発弾探査とかでしょう。

FX 4機551億
産経によると「F2戦闘機の購入費約138億円を基準に551億円を「仮置き」とした。」そうです。
果たして、実際には何機買えるのか非常に疑問です。寡兵敵せずになるようでは、困ります。
F-2再生産のウルトラCもあり?……ないな。

改修等
F-15近代化改修         2機30億
F-15IRST搭載改修       2機14億
F-15自己防御能力の向上   2機48億
F-2空対空戦闘能力の向上  12機41億
F-2JDAM機能の追加     20機28億
中華ステルスは、AWACS含む警戒管制レーダーにも映らない程の高ステルスではなく、機上レーダーに映らない程度のステスル性能と見ているのかもしれません。
だから、対ステルスの決め手とも見られているIRSTには非常に少ない予算しか投下せずに自己防御機能に予算を集中投下しているのではないか……とも思えます。IRST搭載がテストの意味合いが強いだけかもしれませんが。
しかし、もしそうだとすれば、FXにはF-35以外の可能性も高くなったかも。
それにしても、今年まで言っていた集中調達はどうなったんだろう。

SAM関連
ペトリオットシステムの改修 3式362億
今年、沖縄の1個高射隊のPAC-3化が決まっていますが、それによってあぶれた3個高射隊の指揮所運用隊との連接が問題となるための改修でしょう。今年実施すべき施策でしたが、予算が取れなかったため来年に回されたようです。

03式地対空誘導弾の取得  167億

短SAM改Ⅱの取得(陸自用) 49億
短SAM改Ⅱの取得(空自用) 58億

開発案件
・F-2のLJDAM投弾支援支援システム(適当に命名)の開発 33億
・将来ミサイル警戒技術に関する研究 20億
味方ミサイルには警報を発しないようにするとのことですが、地点情報から判断する以外に手段はないと思います。とすれば大した技術ではないので、果たして20億も必要なのか?
赤外線による全周警戒とのことですから、期待各部にセンサーを取付けるための費用かもしれません。
・将来のミサイルシステムに関する要素技術研究 2件 22億
空自ペトリオット、陸自中SAMの後継となる共通システムの研究です。装備が共通となれば、部隊のあり方にも大きな影響のありそうな研究案件です。
内容はロケットモーター等基本的な技術のようです。

編成関連
航空救難団の航空支援集団から航空総隊への隷属替え
相当以前から、ぜったいその方が良いと言われながら、支援集団が手放さなかったのですが、やっと実現して、航空総隊の直轄部隊となるようです。
これは想像ですが、空中給油機や国際貢献で忙しくなった支援集団が、身軽になるために実現したのかもしれません。あるいは、もしかすると、海・空の救難部隊統合に向けた動きとも何か関係があるかもしれません。自衛艦隊と航空総隊は、関係が深いですし。
これで、基地警備事案発生時にも、救難機を偵察及び地上掃射等で使える可能性が出て来ます。

その他
高高度滞空型無人機の海外調査 100万
1百万円って何でしょう。数人で1回出張したら終わっちゃうじゃないですか。
本当に導入する気があるのでしょうか?

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防衛予算」カテゴリの記事

コメント

高高度対空無人機は、随分前から国産vs輸入の戦いがあって、
なかなか決まらないみたいですネ(汗)

「固定式警戒管制レーダーの整備(39億円):南西地域の警戒監視の強化のため、沖永良部島の現有レーダーをFPS-7へ換装」とありますがFPS-7とはどういったものでしょう?仕様を調べてみましたが今一つ詳しい資料を見つけることが出来ませんでした。

やん 様
ほとんどグロホ内定かと思っていたんですが、百万しかかけないところを見ると、まだ逆転の可能性はあるのかもしれませんね。

アシナガバチ 様
FPS-7ですが、FPS-3の廉価改良版的なものだと、どこかで見た記憶があるのですが、あらためてググッてみましたが、それを示す明確なソースは見つかりませんでした。

唯一、それを裏付けるものとなりえそうな材料としては、23年度予算資料に載っている「次期警戒管制レーダー装置の整備(システム設計)」があります。
内容は、
・周辺諸国の航空機等の能力向上に対応しつつ、老朽化したレーダーを早期に更新するため、廉価かつ高性能なレーダーのシステム設計を実施
とあります。
FPS-3をベースに、コスト低減を図ってシステム設計をするのだというニュースを見た記憶もあるのですが、ハッキリとはしません。
前記予算を報じた朝雲ニュースには、模式図として遠空・近空レーダーが別れた図が載っており、FPS-3っぽいのですが。

今年、システム設計をしたものを、来年実際に整備するというながれで、これが作られるものと認識して間違いなさそうですが、FPS-3ベースなのかが確証なしという状態です。


アシナガバチ様 数多様
FPS-7は、J/FPS-2とAN/FPS-20の後継となるレーダーです。
(ソースは日刊防衛通信なので、発言しても問題無しと判断しました)
NEC、東芝、三菱電機で競合して、NECがプライムになっています。

数多様
下名も、東日本大震災で活躍したグロホで決定かと思っていましたが、
24年度の概算要求を見て、「またか。。。」と思ってしまいました。
もう決めないと、マズいでしょうに。。。。

FPS-7の、「廉価かつ高性能」とはまた夢のようなことを。。。。。
NECも下請けもイジメられるんだろうなぁ~

やん 様
情報ありがとうございます。
NECがプライムだとすると、FPS-3ベースってことはないですね。
「廉価かつ高性能」……NECも反乱するようなことにならなければ良いのですが。

UAVは、運用拠点の問題もあるんだろうな、と思います。
現状では、硫黄島以外では使えないでしょうし、そうなるとグロホなみの足(の長さ)と信頼性がないと運用できませんから。

数多様
初めてお役に立てて光栄です(笑)

>航空救難団航空総体隷下へ

安易な発想ですが・・・いっそのこと航空支援集団が丸ごと総体隷下に入る方がスッキリするような気がします。

輸送もですが・・空中給油などは戦闘機部隊と綿密な関係が必要でしょうし。

何より統合運用下では、空の窓口は一本化して頂いた方が余所は助かると思います。

海族 様
救難団が抜けたあとの支援集団は、ほぼ輸送機部隊の統括だけになるわけですが、輸送機は有事には海自基地だけでなく、民間飛行場を含めた広範な基地で運用されることになるため、総隊とは分けていた方が、迅速に動けると思います。

ただし、ご指摘の通り、給油機が入ってくる話が出てきた段階で、論議は起りましたね。
それでも、米空軍の編成を見ても問題ないだろうとのことで、今の状態に落ち着いていると思います。

海は、ほぼ自衛艦隊だけなので、窓口は一本化されているのでしょうが、戦闘は総隊、輸送は支援集団というだけですから、陸と比べたら、はるかに調整は楽だと思います。
陸上総隊ができたら、話は変りそうですが。

>陸上総体

あれこそ本当に実現するのか・・・以前陸にも中央司令部ができると言われていましたが、結局できたのは「中央即応集団」で、かつての長官直轄の機動運用部隊を集めただけでしたし。通常の師団との関係もなんか微妙のようですし・・・

私は航空総隊への一元化には、いろいろ疑問があります。
というのも、6空団に研修に行った時や、メーカーでの会議に参加した時の認識でいわせてもらうと、空自における救難団というのは、海自における、21空群や、22空群のような回転翼タイプコマンドであると。従って作戦指揮系統にあっては、各地の救難隊は所在基地の基地司令の隷下に編合されると聞き、空自のネットワーク型の編制や組織の階梯にいたく関心した思い出があったのですが…
今回の隷属換えはこの認識が誤りということでしょうか?是非ご教示賜りたく思います。

また、三幕それぞれの総隊組織ですが、私はあまり必要でないという考えです。
といいますのも、三幕それぞれの組織の形態は、それぞれの幕が持つビークルに一番あった組織形態です。例えば、海上戦力は、その特性上、高い機動力と一定の作戦持続性を持つことから、日本の地勢においては外線部隊としての性格を有しています。
陸上戦力は、逆に機動力は低いものの、最も高い自己完結性と作戦持続性を持つ上、島国としての地勢からは内線部隊の性格が強いわけです。
航空戦力は高い融通性がありますから、協同した先の部隊によって性格は変化します。
これを要するに、外線部隊としての
任務行動においては、自衛艦隊が機動部隊として統合軍としての指揮をとり、所要の兵力(派遣幕僚を含む)の派出を受ければいいし、全般的な防空は航空総隊が、着上陸の段階に移行すれば、各方面隊が内線部隊として、所要の兵力の派出を受ける(例として、東日本大震災時のJ -TH があげられると思います。)とするのがネットワーク時代の統合だと思います。新しい階梯をつくるばかりが統合ではなく、各戦力の特性をスポイルするような制度設計は好ましくないと考えます。

海族 様
陸上総隊ですが、私は出来た方が良いと思ってますが、最大の障害は、陸自の高級幹部ポストではないかと……

アルフォンス 様
海自による回転翼コマンドの指揮は良く知りませんが、空自救難部隊の実際の運用面では、現在でも、事故が起きた際には、基地司令である航空団や、総隊隷下の方面隊、総隊の関与の方が大きいです。

事故が大規模だったり、捜索が長期化して、他の基地所在の救難隊から応援を出すような話になれば、救難団や支援集団の指揮指導が出てきますが、それまでは、あまり関与の必要性がないと思います。
ですので、この部分も総隊が指揮することになるだけで、普段の救難活動への影響はないと思っております。

それぞれに、指揮運用上の特質が違いますから、私も、3幕とも総隊を持つ必要性はないのではないかと思います。
統合の上では、他幕の事を良く知る必要があるのは、たとえ編制を合せても、同じじゃないかと思っています。

レス有り難うございます。

先般私が述べたのは、救難団は海自でいうフォースプロバイダー的な位置付けにあると聞いたので、現状の隷属でも、総隊隷下の基地司令に編合されるので、問題ないように感じるのですが…という質問だったのですが、如何でしょうか?

というのも、海自が19年度改編で、111空を除く回転翼部隊を21空群、22空群に集約(さすがに海自の回転翼部隊の方が大規模なので一個群と言うわけにはいきませんでしたが)したのは、空自救難団の体制に倣ってという理解でいたからでして。
海自の場合は、21、22空群は、回転翼タイプコマンドとして、錬度管理や品質管理などの部隊管理に責任を有した上で、護衛艦隊や地方隊に兵力を派出するフォースプロバイダーとしての役割が大きいのです(作戦指揮をまったく執らないという意味では無いですが)
その点は、総隊隷下に移ったところで、救難団の責任ということは変化がないというところは理解出来ますが、各基地司令への編合に比べ団全体が総隊隷下になることで、どういうメリットがあるのでしょう?

個人的には救難と輸送は親和性が高いですし、(海自救難部隊は作戦輸送部隊としての任務もあります)総隊司令部に集中し過ぎるのは、業務のキャパシティ的に大丈夫なんだろうか?と要らぬ心配をしてしまいます。

アルフォンス 様
救難団がフォースプロバイダー的な位置付けというのは、ご指摘のとおりです。
ただし、現状でもそうですし、そしてこれからも恐らく、基地司令に編合されるということはないと思います。
救難の場合、空自では一般的な「統制」ともまた違うのですが、指揮隷属関係はないものの、「救難事態発生時は、実質的に指揮される」ぐらいに思っていて頂ければ近いと思います。
今後も、実質的に指揮をとるのは、方面隊になるでしょう。

総隊隷下に移った場合、おそらく最も影響がでるのが、最近になって空自もやっと本腰を入れ始めた戦闘捜索救難(CSAR)です。
CSARでは、戦闘機との連携が重要ですし、それ以上に、救難機が撃墜される危険のある状態でも、救難活動を命じるかという問題があります。
支援集団では、このリスクの判断が困難ですし、救難団が支援集団隷下であれば、撃墜される危険を冒せという命令を、総隊が下すのは無理があります。
今までのように、訓練時の事故だけを想定するなら、私も総隊隷下に移す必要はないと思います。

親和性の件ですが、空自の各救難隊は輸送任務を負っていません。ですので、この点は、海自と少し違う点だと思います。
ただし、救難団隷下にはヘリコプター空輸隊も所属しており、ヘリ空隊まで隷属替えする必要性は、私もあまり感じません。
おそらく、同じ回転翼機を維持管理する上での効率で、そのまま救難団隷下に止まるのだと思います。
運用上も、ユーザーは各方面隊なので、総隊隷下に移っても不都合はないと思います。
ご指摘の通り、総隊(特に司令部)が肥大化する問題はあると思いますが。

なるほど、よくわかりました。
海自の場合、搭載という、派出先に対する強い隷属関係を持つことになる編成、指揮形態がありますが、各基地司令の救難隊に対する指揮統制はそれよりはリスク判断の関係上弱い隷属関係なんですね。
確かに戦闘機のオペレーションは機動力の高さから、総隊、方面隊のウェイトが高くなるでしょうし、そうした時の戦闘救難となると、複数の救難隊のオペレーションをすることになるだろうから、総隊隷下にあった方が良いと。
非常に得心がいきました。分かりやすい説明有り難うございます。(^-^)v

アルフォンス 様
艦艇に搭載されるとなると、当然強い隷属関係が必要でしょうね。
空自の場合、基地に中にいながら、「所在部隊」として航空団司令の指揮下に入らない部隊も、結構多いです。
この辺は、部隊の特質ですね。

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