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2011年11月18日 (金)

H24概算要求-その1_海上戦力の増強

24年度の概算要求資料が公開されました。
我が国の防衛と予算-平成24年度概算要求の概要

公開からちょっと間が開いてしまいましたが、今後、何回かに分けて来年度の概算要求について見てみます。

最初に概観です。
今回の概算要求は、防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画の見直し後、初めての概算要求として注目の発表でした。

全体を見渡してみると、「実効的な抑止及び対処」を実現するために「動的防衛力」として、機動性を上げるための施策が目に付きます。ただし、詳細は別途述べますが、”動ける部隊”作りのための施策はあるのですが、それを”動かすための手段”確保の施策が乏しいことが気になります。
地域的な観点では、やはり南西方面の防衛力強化が、かな~り色濃く打ち出されています。
また、未曾有の災害であった東日本大震災を教訓とした施策も目に付きました。

さて、概観はこのくらいにして、今回の本題である海上戦力の増強について、見てみます。
海上戦力は、言うまでもなく機動性の高い戦力ですし、南西方面はほとんどが海ですから、増強はあたりまえと言える措置です。

艦船に関しては、数的には、
・DDHの建造(19500トン型)
・潜水艦の建造(そうりゅう型+潜水艦魚雷防御システム)
・護衛艦の艦齢延伸(艦齢延伸工事2隻、部品調達6隻)
となっており、随分おごったなという印象です。
予算的にも艦船建造費は23年度の750億円から、1781億円と1000億円以上の増加、パーセンテージで言えば、137%もの増加となっています。
ただし、ただでさえ少ないと言われる海自の自衛官定数は、増減ゼロです。
この要求が全部通ったら、まともに動かせるのだろうか?
ヘリ関連では、
・掃海・輸送ヘリMCH-101 1機
・哨戒ヘリSH-60K 5機
・哨戒へりSH-60J機齢延伸 2機
となっており、可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。

質的には、
・艦艇の情報共有能力の向上(衛星利用の目標情報共有とのことなので、Link16の衛星利用機能か?)
・あたご型イージスのBMD艦化
どれも措置としては妥当だと思うのですが、あたご型のBMD艦化は間抜けな話です。
対中国のためには4隻では足りないというストーリーを持って財務に臨むつもりかもしれませんんが、それくらいなら最初からBMD艦として作れよ、という感じです。非BMD艦として建造し、就役からわずか5年でBMD艦化改修をするなんて、予算のムダもいいところです。

開発は2件
・潜水艦用新魚雷の開発(浅海域での運用能力向上が意図されており、浅い東シナ海での戦闘を念頭においていると思われる)
・可変深度ソーナーシステムの研究(現有の曳航ソナーでは能力不足ということでしょうか。まあ古いですからね)

また、海自ではありませんが、対水上作戦能力の向上に資する施策として、与那国島への沿岸監視部隊の配置と、88式地対艦誘導弾システム(改)2セットを取得することも盛り込まれています。

てんこ盛りの海上戦力の増強ですが、問題は、艦艇建造費だけでも、昨年度と比較して1000億円超の増加を要する措置が、はたして実際にどの程度予算化されるかでしょう。

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防衛予算」カテゴリの記事

コメント

>最初からBMD艦として作れよ、という感じです。
どうでしょうね。財務省に最初からBMD艦を要求していたとして、果たして予算が通ったのか?という問題があります。
総額で見ればもったいない使い方ではありますが、分けることで見た目少なく見せることが出来ますし、
何より、数年前と比べて中国の軍備増強によって思ったよりもこちらも増強せざるを得ないという理由が通りますから。

それにやはりというか、潜水艦の2隻発注は物理的に製造が出来ないのでしょうか。旧型艦を延命したところで
性能確保が難しいという問題がありますから、メーカは嫌がってますね。
増強案には賛成するものの、旧型艦の頭数合わせという話ですと微妙です。

人員増やさないでのオペレーションはどうなんでしょう?
現状を考えると、実際に人を増やす施策の実行こそが、求められていると思います。(北方部隊の南西方面への移動や陸上の定員の海上への付け替えなど戦力のスイングによる対処はいいと思えない。)
後、BMD艦にあたごを改造するなら、商船構造でBMD艦を作る方がいいような気がします。
まず、安いし、建造が早く出来るので短期に隻数が揃いますし、迎撃ミサイル専門のプラットフォームを通常の艦艇のように作る必要があるか疑問もありますし。
急ぐならアメリカのタイコンデロタの非稼動の船を買ってくるのもアリと思います。

最初からは作れないんですが・・・

あたご型のイージスシステム最新のベースライン7(旧来のシステムとは別物)で、それに対応したBMD5.0は来年ようやく米軍でも装備が開始される代物ですから・・・

ちなみに、こんごう型に搭載されたのはBMD3.6の日本仕様ですが、イージスシステム自体のアップグレード(7相当)も含まれており、その作業自体は米国のイージス艦も同様の作業が行われております。

中国をびびらせるなら、台湾の天弓対空ミサイルの艦艇搭載タイプ開発に金出して輸入するなり無償ライセンス生産する(アメリカでさえ制限が加わってしまう台湾への武器輸出ではなく、一方的な兵器輸入計画の皮を被った台湾の国防産業の技術力強化計画)
実質的なスタンダードミサイルという兵器システムの予期せぬ欠陥に対応するためなら英仏の開発したアスターミサイルを導入するのもアリでしょう。

>潜水艦増強

頭数合わせの印象も抱かれるとは思いますが・・大多数の海軍の潜水艦の運用年数を考えると、そんなに非常識ではないと考えます。もっともメーカーさんは今までと違う対応が必要になりそうですから大変でしょうが・・・仕事は増えますので・・・
また仮に旧型で使えなさそうでも潜水艦は行方不明なだけで敵対勢力には脅威です。

>MD専門艦
結構それ言われる方は多いのですが・・イージスシステム自体が500億円ぐらいしますので・・・BMDしかしないのが勿体ない結果に終わると感じます・・

予算をとる時は、大和でも新幹線でも少なく見せかけてとっているでしょう。
これはお役所の掟みたいなもんじゃないですか?

ところで、中古の潜水艦をインドネシアやベトナム等へ援助として贈れないものでしょうかね。

モチロン民主ではダメなのはわかりきっていますけど、訓練を日本で行なって中古(といっても現役ですからね)の船を贈るのは、中国を牽制するのにも良いと思うんですけどね。

また新型艦と旧型が混じっていると、戦術的に制約を受ける事は無いのでしょうか。ウルフパックは同等の船の集まりでしょう。
耐用年数的には大丈夫でも、そこが不安です。

みやとん様
ウルフパックを使わないで出来ること(沿岸専用潜水艦とか単独通商破壊とか)にするなら使えるかと。
確かに中古でも海上自衛隊の使い方なら、何年かは使えますから喜んで引き取りそうです。

>海族さん
>頭数合わせの印象も抱かれるとは思いますが・
海上自衛隊員の数が増えれば良いでしょうけど、実際には増えていません。
旧式のもので予定通りの性能が保障できないということはやはり問題です。自衛隊の練度というのも
すさまじく、艦も酷使しているのでほっとくと大事故になる可能性もあるわけです。

メーカはともかく、防衛省としてコストパフォーマンスに優れているとはちょっと考えにくいです。

>ナオさん

まだ増やすタイミングじゃないだけかもしれませんよ。
艦が実際に増える前に人だけ増やしても載せて訓練する艦が足りませんし、昨今の財政状況では今後護衛艦定数がさらに削減される可能性もなきにしもあらずなので、あまり先走ると逆に人員を余らせてしまう結果になりかねません。

BMD専用艦を造る予算があるなら後にTHAAD買う方がいいのでは。
BMは政経中枢を狙う物ですから、BMDは地上部隊でやるのが効率的だと思います。
船より車両群の方が安いはずですし。

船は増やして人を増やさないのは、仕分け対策なのでは?
減らさせない為に増やす要求をして、蜥蜴の尻尾とするつもりでは。
個人的には、護衛艦は減ってもいいと思います。

ナオ 様
当然、中国を理由にするんでしょうが、5年前だって中国脅威論はちゃんと合った訳ですから、要求できなかったとは思えません。
少なく見えると言っても、もともと単年度予算で買っている訳ではないのですから、財務の役人もそんなにバカじゃないでしょう。

潜水艦の2隻同時発注については、その方面に詳しくないので分かりません。
潜水艦用ドックは少ないでしょうが、艦齢延伸ができるんですから、無理ではないと思いますが……

それから、防衛省のコスト意識ですが、以前よりかなり意識するようにはなってると思いますが、まだまだ足りないと思います。今回のBMD化なんて、いい例じゃないかと。

Suica割 様
予算が限られる中、人を増やすのも難しいですから、外部委託などで、どうしても自衛官でなければならないところに自衛官を持ってくることになるでしょうね。

商船構造でのBMD艦ですが、速度や個艦防護能力など考えると結局戦闘艦化してくるのではないかと。
BMDだけなら、システムを地上配備する方が良さそうな気がします。馬毛島とか。

米国以外のシステムを組み込むのは難しいと思いますよ。
技術的にはまだしも、政治的にも、海自の文化的にも。

海族 様
コンゴウと同じにしておけば良かっただけです。
当時、7しか作られてなかったというのは、交渉能力のなさを棚に上げているだけのように見えます。

潜水艦は、行方不明なだけでも脅威というのは名言ですね。

みやとん 様
中古艦艇の供与ですが、インドネシアに海保の巡視艇の無償供与した実績があるので、3原則が緩和になれば無理ではないと思います。
十分に古ければ、アメリカも異は唱えないでしょう。
廃艦費用を削れるだけでも悪くないと思います。
修理をメーカーが受けられれば、彼等の仕事にもなりますし。

名無し 様
人員だけ予算化されて人があまる事態は考慮しなくてもいいかと思います。
財務はもっとケチですよ。

空 様
THAADの配備は、検討されてしかるべきでしょうね。
以前、報道もありましたが、立ち消え状態のようです。
ただし、運用する部隊(人員)が問題です。
あたご型の改修なら、人は既に確保されている訳ですから。

すいませんが不合理過ぎて意味がわかりません・・・

わざわざ生産が終了している旧式に揃えろと・・・

イージスBMDなんて日進月歩・・・事実米軍も当時のイージスBMDは新造艦に搭載なんかしてません。ほとんど「こんごう型」(コンゴウではない)と同じ頃の駆逐艦もしくはそれより古い巡洋艦が改修を受けている。
ようやく5.0の次から新造艦から搭載するかもしれないとインフォメーションされているレベルです。

それはイージスシステムの能力向上プログラムと連接してBMDは整備されてるからです。

話しは単純ではないし、全体のコストパフォーマンスも考慮の上です。
「あたご型」で言えば正確な名称で言うところのベースライン7.1Jはもともと最新のBMD5.0(当然能力は3.6とは違う)
受け入れる前提で作られている。その上、就役から5年と言えば、そろそろ長期オーバーホールである特別定期点検も重なりタイミングとしては最高です(十分な工期も取れるし、乗員の入れ替え時期でBMDの専門教育を米国で教育された隊員を乗せられる)。米国でSMー3の試射もする必要もありますから、点検後の再就役訓練も兼ねれば極めて効率的な計画です。

それから「あたご型」に無理にBMDを搭載しなくて良かった理由は他にもあります、米海軍は先行して改修したイージスBMDを早い時期から在日米軍もしくはローテーションで日本近海に配置していたのですから。最低限の抑止力は維持されていたし日米海軍同士では連携が取れていた・・・だから無理な装備計画が立てる必要がないんです。
それに米軍のプログラムから外れた体系でイージスBMDを整備したら特別仕様になり費用的には高くつくに決まっているじゃないですか・・・

>交渉能力のなさ・・

ひょっとしてそれは・・海じゃなくて空幕の一部への当てつけで言ってます? 本当に早くFーX決まると良いですね・・・

海族様が詳しく解説なさっているので、まあ蛇足とは思いますが…

あたご型護衛艦のBMD改修は建造当初から見込んでいたことです。ただ、海族様が仰る通り、当時はベースライン7.1J に対応するイージスBMDの形態は開発中だったため、後日搭載となったという経緯があります。(一部コメントのなかで、ベースラインと、イージスBMDを混同されていらっしゃるのかな?というのがありましたが、この二つは別々の形態管理です)

現在の装備品開発の手法として、スパイラル開発というのがありますが、これは正にその好例というべき事例ですね。

海族 様
アルフォンス 様
あたごのBMD化は、概算要求の考え方の「非代替的な機能を重視」で整備されるものでしょう。BMDは、BMD艦によってしかなしえないから、今回の要求である訳です。逆に言えば、従来のあたごは能力の高いDDGです。
中期防で打ち出される前は、それで良しだった訳です。陸・空とも、中期防改編直前になって、その後で多額の改修費用がかかる新規調達はしていないでしょう。

私が言いたいのは、海自もこのくらいの予想はして、中期防前には、直ぐに改修の必要性が生じない処置を先行するべきだったのでは、ということです。イージス建艦ありきで考えているのではありません。
あくまで例ですが、あたご型の建艦を待ち、それまで他に予算を投入するという手もあったはずです。

>全体のコストパフォーマンスも考慮の上です。
読み返して頂かなくてもわかると思いますが、私はBMD化自体には反対してません。予算の使い方に無駄があると見えると言っているのですが、長期オーバーホールの時期だとしても、5年でBMD化改修が、コストパフォーマンスに優れているとは思えません。

前のレスでも書いた通り、当時ベースライン7しか作られておらず、それに対応したイージスBMDがなかったのは承知です。
アメリカの開発スケジュールと日本の装備調達スケジュールが、自動的に合う訳はないのですから、なんでも最新の物を欲しがらなければ良いだけです。
これは、海に限った話ではなく、自衛隊全体の病気だと思いますが。FXとか……

なお、私は海幕だけ批判している訳ではありません。むしろ良く知っている分、空幕を批判しているケースが多いと思いますし、陸に関してはもっと根源的な部分で、かなりきついことを書いているつもりです。
海案件は、金の使い方くらいしか批判してないと思いますよ。

あと、私は空を代表しているつもりはちっともありませんし、私の考えは、空の中でも少数派だった思います。

一部の方の反応をもって、海全般を一般化するつもりはありませんが、自衛隊の中でもこんな感じだと「唯我独尊」と言われるのではないでしょうか。

すいません失礼ですが、以下2点に疑問を感じます・・・・
まず新防衛大綱下でのイージスBMD整備を批判されますが・・・ハッキリと新防衛大綱別表下記には関連技術の発展に合わせて保有定数の中で予算が許す範囲で整備を行うことが出来ることが記されています。その中でBMD5.0の対日リリースに合わせて予算要求することが何か問題があるのでしょうか?

そして2点目がですが。5年目での追加改修を否定しますが?では何年目がテキトーなのですか?今回の改修が「あたご」が何か既存の設備を棄てるわけではない。以前から追加を前提として創られたハードにソフトと一部ハードを追加するだけです。実際今回2隻で399億円が要求されていますがコレは平均1隻300億円強の「こんごう型」と比べたら極めて安価です。むろんイージスシステムアップグレードを行った「こんごう型」とは簡単には比較はできないのは当然です。
しかしこの改修費用全てが本体の改修に使われているわけではないのはご存知とは思いますが、その多くがSMー3の購入に振り向けられているのです。SMー3は概ね20億円。前例通りなら2隻で18発が購入されるはずでコレだけで360億円は食うはずです・・・

その他試射費用(空域・施設の借り上げ料・標的等・その他の役務)引けばこの手の大物防衛装備品の改修費用としては案外常識的な額ではないでしょうか?
まだ今回の費用の中身は公開されていませんが、私はBMDを最初から装備しても別に特別安くはならないと思います。

>唯我独尊
私はこれを褒め言葉としていただいております。コレぐらい心意気がないと「統合運用」の時代は乗り越えられないでしょう。

海族 様
誤解をされると言うことは、私の書き方が不明確だとも言えるのだと思いますが、私が批判しているのは、新防衛大綱下でのイージスBMD整備ではありません。
本文記事中でも、はっきりと「措置としては妥当」と書いてます。
私が批判しているのは、5年前の非BMDでのあたご建造です。それが、予算の無駄遣いになっているのではないかということを批判しています。

海族様は、2隻で399億円を安価と言われているので、こうなるともう、感覚の違いでしかないのかもしれませんが……
私には、「以前から追加を前提として創られたハードにソフトと一部ハードを追加するだけ」に、FXを3機購入できる改修費用が安いとは思えません。

唯我独尊を統合時代の誉め言葉として受け取っているとのことですが、唯我独尊は、陸自の動脈硬化、空自の支離滅裂と並び、当然として良いニュアンスで使われている言葉ではありません。
「統合時代=統合を理由として各幕に負担を強いるモノ」という認識があるようですが、その時に唯我独尊を誉め言葉と取る(海幕の予算は削減させないぞとの認識?)としたら、だからこそ唯我独尊と呼ばれるのでしょうね。

皆さん、始めまして
メリッサと申します。

管理人様、横から口を挟んで申し訳ありませんが
仮にあたご型の建造を先送りにしていたら
日本のイージス艦は長期間にわたって、こんごう型の4隻だけになってしまいます。

失礼ですが・・・

>「書き方不明確」

はい、わかりやすくお願いします。どの辺りが「間抜けか」。

追加>「安いとは思えない」

399億円のほとんどがSMー3の購入額(推定約360億円試射費用別)と述べましたが・・・ご理解頂けませんか(すいません私の書き方がまずいのですね)・・・つまり最初からBMD装備しても後から付けてもミサイルの購入額は変わらないでしょう・・・

それにこの手の話しの「安い・高い」は、そんなに程度の高い話しはとは思えません。
例え1発20億円のミサイルでも経済活動が行われる人口密集地帯への大量破壊兵器着弾を阻止できれば、その価値は単純に評価できるものではないでしょう。
特に我が国はあくまで「専守防衛」を唱える以上。

またイージスシステム搭載型護衛艦は別にBMDを行うために整備している訳でないので、最初からBMDを装備していなくても批判には当たらないでしょう。
あくまで洋上における「広域防空能力」強化が目的であります。

「あたご型」の就役時期は「こんごう型」のBMD改修が推進された時期であります。またおそらく情勢により日本海等に待機するイージスBMD搭載艦が居ることは想像に難しくなく・・・それ以外の任務に対応できる有力なイージス艦が不足することが予測されたし、実際不足していた(イージス艦インド洋派遣反対派の理由の一つにも)。
それにあのタイミングを逃してイージス艦を果たして現在整備できたか疑問です・・・

>唯我独尊
ところでこんな手垢にまみれた言い回しを出したのは論点を外したいのでしょうか・・・

今の陸海空を見てたら、そんな単純な言い回しで表現できるとは思えませんが・・・そもそも海だけが予算減らないなんてありえないでしょう。

メリッサ 様
DDGを純減させるべきだなどとは思っていません。
イージスは、4隻であっても、構わなかったのではないでしょうか。
米空母のように、イージスによって広域防空しなければならない防護目標は、ひゅうが型ぐらいだと思っていますが、未だ2艦ですし。

海族 様
こう言う言い方は好きではないですが、「399億円のほとんどがSMー3の購入額」との根拠はなんでしょう。
概算要求の概要には、「24年度は、システムプログラムの開発・設計着手するとともに改修にかかる器材の調達等を実施」とあり、誘導弾の購入費が入っているようには思えません。

>例え1発20億円のミサイルでも経済活動が行われる人口密集地帯への大量破壊兵器着弾を阻止できれば、その価値は単純に評価できるものではないでしょう。
非BMDのイージスを購入したことを問題にしているのに、BMDを持ち出されても、なんとも……

>SMー3を含むか?

少なくとも過去4例である「こんごう型」4隻の改修費用には含まれておりました。今回別建てで予算要求する必要性とは何なのでしょうか?
それに逆に含まれないのなら「こんごう型」システムの能力向上まで含めた改修費用より、相当割高になってしまいます。何か値段が上がる合理的な理由があるのでしょうか?
今回の改修は同じことを米軍も行うでしょう・・・向こうの方が金の使い方はうるさい部分もある。その中で明らかに問題のある改修が行われるとは考えずらいと思われます。

>あたご就役時期

あたご型の平成19年付近がテキトーでしょう。北の弾道弾対策としてイージス護衛艦が日本海にほぼ常駐化しているのはマスコミ等が伝えるところです。艦の修理・訓練・休養を考えても4隻は結構余裕はないでしょう。また任務がそれだけでないのは同意いただけると思います。イージス艦は例えば迎撃ミサイルを搭載しなくても、日本独自に国土付近で高高度を飛来する飛翔体を観測・追跡・記録ができる数少ない手段です。
BMD改修を行うということは、修理改造そして試射のための米国への派遣など長期間の非任務稼動艦となります。
空白期間を作らないためにもイージス艦の増勢は意味があったでしょう。

>イージス艦が守るもの
「ひゅうが型」だけを守るために建造した訳ではないでしょう(それが建造される以前から存在する)。実際「ひゅうが型」が所属する護衛隊にはイージス艦は居ません。

多くの艦艇や離島などの拠点・・それらに防空の傘を提供すると同時に、高度なセンサーによる状況把握能力・・・洋上での難しい局面では無くてはならないものと考えます。

海族 様
そちらの推測の裏とりを、こちらに振られても困ります。

あたご就役時期の妥当性は、中期防が出るまでBMD化前提ではなかったのですから、BMD以外で語って頂かないと……

イージスの防護対象は、ひゅうがだけのはずはありませんが、あれほど高く、対空防護の必要性の高い艦がなければ、イージスの必要性も薄かったのではないでしょうか。

では、どちらの主張も裏は取れませんね・・・・もう少し細かい資料が出てから、この議論は進めても良いとは思います。

>イージス艦の必要性

この必要性が高くなった理由は他にも有りますTACーTASS(曳航ソナー)の配備も有るでしょう。これによって対潜陣形が拡大して空水複合脅威下におけるエリアディフェンス能力が大幅に低下していた中では最もコストエフェクティブな対応策として認められたからです。

また「何を守るか?」の答えは、「海上輸送路」を守る「対潜グループ」を守るのです・・・加えてそれらは1隻につき約200名前後の逃げ場のない隊員が乗ってます。1隻の艦を守るためだけに認めてなんかくれないですよ・・・
というかですねイージス艦の建造で毎回揉めないことなんかないんです(内局から財務からいろんなところで)。何せ単価が高いですから・・・それでもなお建造されのはその正当性の証かと(隣国のイージス艦への対抗の可能性もありますが)。

後、話しが変わりますが。24DDHは人員・車輌の輸送や他の艦艇への補給能力など一応「動的防衛力」の支援能力が求められていますので、その辺もたまたまかもしれませんが評価してあげて頂ければと思います。

レスが遅くなって大変申し訳ありません。

若干議論のタイミングは過ぎた感はありますが、一言申し添えます。

技術的には海族様が仰る以上のことは私にはできませんが、その上で、数多様が仰る事はやや、結果論の嫌いがあるように思います。また、コメントの当初とでは主張が変化しているように見受けられますが、如何でしょうか?
というのも、最初はこんごう、もしくはちょうかいと同じ形態のイージスシステムを導入して、最初からBMD艦として建造するべきだ、とされていたのが、それが技術的に不可能と知るや、いや、イージス艦の導入の必要はBMDにしかないので五年待つべきだと変化されているように見受けられます。
対艦ミサイルの高性能化を背景とした、経空脅威増大のなかで、海上交通路保護を考えた時、たちかぜ級2艦を延命改修までして、使うことが全体最適の観点から適切でしょうか?
アメリカと日本の装備開発のタイミングを合わせることは困難であることを鑑みれば、就役後の改修を適切に取り入れて行くことのほうが合理的だと考える次第です。

海族 様
裏もない上に、高い安いという多分に感覚的な部分を話しても無益でしょうね。

空水複合脅威下におけるコストエフェクティブな対応策とのことですが、LCSのような小型艦を多数配備する方がいいんじゃないのか、と思っております。
その方が、対潜能力も上がるでしょうし、対空は、日本近海なら、戦闘機によるエアカバーも可能なんですから。
海自は、それが不可能な遠洋を主に想定しているらしいことは理解してますけど。

24DDHの「動的防衛力」の支援能力ですが、戦闘機をマルチロール化するのと、方向的には同じ施策なんだろうと理解してます。
ですが、多機能化に付随して高価格化しているでしょうし、別個の専用艦を配備することに比べて、果たしてコストパフォーマンスが良いのかは、疑問を持っております。
現状、積極的に評価したいとは思えません。

アルフォンス 様
こんごうと同型のイージス配備も、一つの案としてはいましたが、そうすべきだなどと主張してはいませんよ。5年前にイージスに拘るのだったらという前提での話です。
記事本文を見て頂いた方がいいかと。

揚げ足とりがしたいのでしたら、ご随意に。

>戦闘機のエアカバー

そういう風に防空システムたるイージス艦を否定したら・・空のSAM屋は壮絶な自己否定に繋がると思いますが・・・

それ以前にイージス艦は高性能センサーによる情報収集能力からBMD・・長期活動能力など戦闘機ではカバーしえないマルチな能力を持っております(災害派遣まで使えます)。私は使える領域を考えたら決して「高くない」国民の資産だと言い切らせていただきます。

>LCS

あれ高いらしいですよ・・・ミッションパック込みの値段は、海自DDと変わらないとか・・・

むろん小型艦艇の存在を否定するものではありません・・・ただ海自はあまり小型艦には良い思い出はありませんので・・・
どうしても日本の広大な領域(航続距離が必要・長期行動が多い中で居住性も低い)と世界有数に荒れた海域(対荒天性が低い)とその他多数が足を引っ張る・・・

海自はおそらく世界中でも、相当ハードな艦艇運用をしている海軍ですので・・・
しかし・・それを許さん予算状況だというのは海幕も認めるところでしょう、延命した艦艇もいずれ更新しなければならない(それも多数)。低コスト量産艦はおそらく検討はしているでしょう。遅かれ早かれ姿は現すと考えられます。

>専用艦

そら欲しいですが専用艦艇って、今時結構贅沢装備と思いますが・・新DDHは・・能力は絞ってなおかつ新任務に対応していると思うのですが・・・

ん~…f(^_^; 当方としては、議論を深めるため、論点整理を図っただけで、主張の変化を咎め立てする意図はなかったのですが…
お気に障ったようでしたら、平にご容赦賜りたく存じます。一応記事本文も含め詳読したつもりですが、認識違いがありましたら、ご指摘賜りたく思います。

あまり立ち入ったことだと差し障りがあるのがなんですが、現在の技術では、個艦防空しかできない艦が何隻あっても、艦隊防空は出来ないですし(MIMOレーダーの研究なんかもありますから将来的にはわかりませんが)、一艦で対空戦闘と対潜戦闘を同時にこなすのは非効率ですので、一般的には、対空担当や対潜担当等と艦ごとに役割分担します。
対空中枢艦としてのDDGの価値というのは正にこの点にあるわけでして、たちかぜ級2艦の代替更新にイージス艦が必要なのは、艦隊の陣形の拡がりや、経空脅威増大を見ると自明のことであると考えます。

現在の装備品開発は非常に長い時間がかかります。例えば、あたご級の場合、予算承認は平成14年、15年です。そうしたなかで、就役後の状況を予測して~と言い出したら、いつまでも装備品は実用化出来ません。ですので、スパイラル開発という考えがあるわけです。
また、国有財産の減価償却という点から考えてみますと、一部機能欠ながらも、早期に就役した場合と、完全に機能を充足したが5年遅れて就役した場合を比較して、費用対効果を定量的に評価することは検証不能でしょう。防衛装備品が一体いつ必要になるか、というのは、完全には予測できないですし、それによる抑止効果も数値化が難しいですから。
ただ、たちかぜ級2艦を延命改修するよりは、イージス艦を早期に戦力化した方が抑止効果は高かったとは評価できるとは思います。

従って改修費用が高いというのは、最初からイージスBMD5.0装備艦を建造したらどうだったかが明らかにならない以上は、あたご級の調達取得時期に帰する問題ではないということだと思います。

海族 様
戦闘機のエアカバー肯定=イージス艦の否定ではありませんよ。
空自は、ペトリ部隊を自己否定していません。(BMD抜きでも)

軍事研究などを見る限りでは、小型艦の航続距離や対荒天性等は、かなり向上していると思いますが、それでも海自の意向には合わないみたいですね。大型化一辺倒ですもんね。

専用艦ですが、病院船の話は、ちらほらと聞えてきますね。

アルフォンス 様
失礼な言い方になってしまい、申し訳ありません。

イージスが必須とのお話ですが、4個護衛隊群にこんごう型4隻の時代には、論理として理解できますが、あたごがある現状とは矛盾しているように思います。
4隻+4隻を整備したのなら理解できますが。

スパイラル開発は、何も海の装備に限った話ではありません。
ユーロファイターのトランシェとか、ペトリとか。
ですから、予測ができないという理由で、高価な装備を買っとけば良いという話にはならないと思っています。
海の装備は、大型で取得に長期を要するという事情はあるでしょうが。

失礼しました。

「戦闘機のエアカバーがあるから別に高価なイージス艦の防空なんて要らないじゃないか」に読めてしまいました・・・

イージス艦を別の名詞に変えれば一部の空の方々は怒り狂うと思いましたので。

>艦艇の大型化

逆に現在主力艦艇を小型化してる海軍ってあるんでしょうか?私は思い浮かばないですよ。 米軍のLCSも空母群やらイージス艦隊と変化した駆逐艦隊ではこなしにくい沿海戦を意識した艦艇であり、主力とは言い難く(実際2タイプ20隻で終わる可能性大)日本の戦略環境とは明らかに違う世界の艦ですし。
また地中海とか穏やか海の海軍とか、長期行動をしないところなら多少小型で対荒天性が低くても良いでしょうが・・・
因みに面白い話しがあってインド洋で長期オペレーションして帰ってきた護衛艦の乗員が日本近海に帰ってきたら「船酔い」に苦しむとか・・・それは穏やかな海に慣れてしまったからとか・・世界の船乗りの常識ではインド洋も荒れる海の筈なのに・・・

>病院船
専用艦ってそれですか?そんなの阪神大震災の頃からずっとですよ。世界でも持ってる方が極めて少数派ですし、今回も、うやむやになる可能性が高いでしょう。

海自支援艦艇を中心に阪神大震災後に高度医療設備を整備して来ましたが先日「補給艦おうみ」が、近畿地区合同防災訓練時にDMATを艦内に受け入れて、艦内の医療設備を活用して病院船として災害医療に対応する訓練が行われましたがチーム所属の民間医療関係者や防災関係者よりその設備や有用性について高い評価を受けたとか。
次に大規模災害が起きたときには本格的に海自艦艇の医療分野での活用が行われると考えられます。その中で今回予算要求が行われる新DDHは既に建造が決定している1番艦も同じく、東日本大地震の教訓を最大限取り入れ「病院船」としての機能がより高く建造されることでしょう(ヘリの受け入れ能力やスペースを勘案しても適合性は高い)。もちろん専用の病院船を作れればそれに越したことはないでしょうが・・・大災害の頻度や医療関係者の確保の問題、そして船である以上整備しなければならないため使えない時期もある・・そしてあくまで国内で運用するなら、海自支援艦艇に標準的に医療機能を備えて、災害その他が発生した場合は稼動艦を派出して複数で洋上病院を設置する方が現実的と感じますし無駄も少ないでしょう。

>イージス艦>4隻+4隻
その方向で整備する途上と思いますが。「あたご型」の整備は「たちかぜ型」2隻の更新に対して合わせて行った施策であり、現有の「はたかぜ型」2隻はまだ更新期ではなかったでしょう、更新でもないのに建造を要求できるのですか?元々「はたかぜ型」自体も4隻整備する予定を打ち切り2隻で終了させてイージスシステムを導入した経緯もあります。

私もやや言葉足らずであったか、と反省している次第です。

スパイラル開発は、もともと航空機の用語という認識がありますから、むしろ空自の航空装備に携わる方にとっては、今回のBMD改修は理解が得やすいのじゃないのかと、私は感じていました。
海自でも、航空部隊は早くからILS (総合航空後方支援)の導入をしており、形態管理などの品質管理体制は艦艇部隊に先行しています。
P-3やSH-60なんかも、PARの度に何らかの改修をやっていますし、空自機も、近代化改修もIRANのタイミングに合わせるとも、聞いております。
イージスシステムに関しても、将来の拡張性を考慮の上、ベースライン7が選ばれた(というより、ベースライン4や5は選択出来なかったし、BMD改修そのものは別途必要)と聞きます。
繰り返しになりますが、たちかぜ延命改修による五年間の抑止効果とあたご級就役で得られる抑止効果の比較、合わせてあたご級をBMD5,0艦として最初から建造することの技術的可否、予算低減効果が明らかにならない以上は、議論は平行線かもしれませんね。

ところで、はたかぜ級代艦については実は難しい問題があり、米海軍ではフライトⅢ以後のDDGとして新型のSPYレーダーを搭載するだとか、イージスシステム自体を更新するとか、色んな話があります。日米協同研究の成果を反映してということもあるようです。

…ああ、鬼の高笑いが聞こえてくる…

海族 様
主力艦艇を小型化すべきだなんて書いてませんよ。
フリゲートと呼ぶべき艦艇がない海軍は珍しいと思いますが。

まあ、病院船が実現する可能性は、確かに低いでしょうね。

4+4の話ですが、その通りに考えているのなら、予算要求には乗らなくても、大綱には書くべき話だと思います。

アルフォンス 様
平行線……でしょうね。
あと、私はたちかぜ延命を前提に考えてはいませんよ。

はたかぜ級代艦ですが、イージス自体の基本設計は、もうかなり古くなってますし、そういう話は出るでしょうね。
陸上SAMだって、パトリオット後継の話が出てますから。

>フリゲート

さてフリゲート艦の定義とは何でしょうか?

と問われて今ドキ答えられる海軍関係者は少ないと思われます・・・
なぜならないからです。 昔は有りました。それは大正の海軍軍縮条約の頃は・・・大砲の口径から排水量まで明確に定めて、そのルールに従って規制されていたのです。

しかし現代は、極端な話し、その国の海軍が、巡洋艦と言えば、巡洋艦だし、駆逐艦と言えば、駆逐艦なのです。
それだけ線引きの基準はありません。

例えば大きさが基準かと問われば、海自のイージス護衛艦は米軍の巡洋艦より大きかったり、次の駆逐艦は巡洋艦より大きかったりします・・・

その中で全てを護衛艦と呼ぶ海自は正しいという考え方もあります。

>たちかぜ級2艦の延命改修

これはメリッサ様のご指摘のように、平成14、15年度予算でイージス艦をもってDDGを更新しないということになれば必ず発生するのです。なので嫌でも前提として考えざるを得ない、と。

装備行政の全体最適を考えるのは非常に難しい事だと思いますが、今回は、あまり選択の余地はなかったかのように思います。

海族 様
定義が不明確なことは承知してます。
海自艦艇をフリゲートかデストロイヤーかで分けたとき、現状ではフリゲートと呼ぶべき艦艇がないのではないでしょうか。

アルフォンス 様
一時的に、DDGを減らして、先にDDを更新するとかの選択はなかったでしょうか。

>フリゲート

海自のワークホースである汎用DDは諸外国の最近の常識に照らすせば文句なしの「フリゲート」でしょう。

だって最低限の条件が「船団護衛に用いる対潜能力を備えた艦」です。イギリスのタイプ23と比較しても問題はないですし、武装でも海自のモノより重武装なフリゲートも多数存在します(イージスフリゲートも)し、海自のDDをフリゲートと分類する海外の書物も多いですよ。

 お話のところを失礼します。
 数多さんの話に疑問があるのですが、仮に「あたご」型をはじめからBMD艦として建造した場合、史実の建造費+改修費より安くなったのでしょうか?
 建造費が高くなるだけではないかと思うのですが。

海族 様
コルベット<フリゲート<DD
という認識だったんですが、日本のDDは、確かにそれほど大きくないですね。
ご指摘のように、フリゲートも大型化して、かなり曖昧になってますし、区分自体が消えてしまうかもしれませんね。

因幡 様
あたごをBMD3.6で作っていた場合の建造費ですが、推測でしかありませんが、古いとは言え、BMD5.0で作った場合と大差ない金額になったのではないかと思います。
SM-3の金額は別ですが。

制作費+改修費との比較は、今年度分の予算399億が「システムプログラムの開発・設計着手するとともに改修にかかる器材の調達等を実施」費用だけなので、改修費総額が想像も付かないので、現時点ではなんとも。

 回答ありがとうございます。

>現時点ではなんとも
 そうですか……。この点が明らかであれば数多さんの主張にも説得力が出てくるのですが。

 「あたご」を初めからBMD艦として造ればよかったというお話ですが、まずBMD3.6で造る場合、「あたご」起工時点で入手不可能な古い形式のイージスシステムを何とかして買う必要がある上に、後でそれをアップデートする費用がかかるので史実より費用がかさむことは確実と考えられます。
 よってこの選択肢はありえません。

 ありえるとすればBMD5.0登場まで待つしかありませんが、これは「たちかぜ」型がしばらく艦隊に残ることを意味します。「たちかぜ」は蒸気タービン艦であり、ガスタービン艦より維持費がかかります。
 それでいて戦力として「あたご」とは雲泥の差です。イージスやそれに類似する新世代の艦載防空システムを持たない水上艦は、空からの攻撃に対して第二次大戦時以上に抵抗力に乏しいのです。DDGといえども例外ではありません。
 海自が一刻も早くイージス艦の増加を、と望んでも当然のことです。
 BMDのような余技のために、イージス艦の建造を待つことなどありえないことではないでしょうか。


 つまり何が言いたいのかと申しますと、私は海族さんの主張に全面的に賛同するものです。
 BMD5.0登場まで「あたご」建造を遅らせることで史実の建造費+改修費より安く建造できて、かつそれによって生まれる利得が「たちかぜ」の維持費より大きいと証明できない限り、数多さんの主張に説得力が生まれることはないと考えられます。

因幡 様
何度も書くのは面倒ですが、私はあたごを最初からBMD艦として作れとなど書いてませんよ。
今改修費をかけるくらいだったら、そういう解決策もあったのではないかと言っているだけです。海族さんも書かれている延命策もありえたでしょうし、DDG以外を先に手当しておく手もあったと考えています。
この点、因幡さまとは考えが異なると思いますが、私は、あの時点で、非BMDのイージスが必須だったとは思っていません。

お返事が遅くなり大変申し訳ありません。

DDGを一時的に削減して、DDなどの他艦種を手当てするとの事ですが、日本の予算編成上のロジックとして、5年間もの長期に渡って欠だったものが復活できるというのは、削減圧力から考えて、相当に困難です。(空自のF-Xが好例でしょうが、F-35導入が間に合わないから、F-4部隊純減するとはならないでしょう?)また、DDに関しては現在大綱の水準まで削減している途上ですし、何より平成14,15年度時点では、FCS -3は実用艦搭載の目処が立ってない状況でした。

従って他艦種の先行整備はそれこそ現在の目で見れば国費の無駄使いとなっていた可能性が高いでしょう。
重要なのは、予算編成当時の経緯を勘案することではなかろうかと思う次第です。

アルフォンス 様
穿った見方と言われるかも知れませんが、FCS-3は間に合わせなかっただけとも言えるんじゃないでしょうか。
海自に限らず、自衛隊はそういうロジックの塊ですから。

さすがに、小説を書かれているだけあって、想像力が豊かでいらっしゃいますねぇ。
イージス欲しさに、世界でも先駆的だった国産開発品を遅らせるですかぁ…。
なるほど、それは思いもよらなかったですが、それこそ陰謀論は検証不能ですから、私には分かりませんが、FCS-3に関してはXRIM-4との絡みもあって、技術的に苦労も多かったのは、事実ですね。
また、老朽DD DE の前倒し退役をやった経緯もありますから、DDGに代えてDDを整備するのは、いずれにせよ、非合理的であるのは免れないように思います。

アルフォンス 様
陰謀論と呼ぶほどのものでもないでしょう。
似たような話は、実際ありますし、開発を早期に進められるほどの予算を投入しなかったというだけの話ですから。

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