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2011年10月23日 (日)

今こそ待たれる対中国X論文 コンテインorエンゲージ

民主党の前原議員が、対中国政策について、「コンテイン(封じ込め)」ではなく、「エンゲージ(関与)」とするべきだと述べたそうです。

前原氏「中国は良き隣人」封じ込めでなく関与を」(読売新聞11月10日11日)

「『コンテイン(封じ込め)』するのではなく、良き隣人として『エンゲージ(関与)』するべきだ。様々な分野の建設的な協力関係の強化が重要だ」


日本の外交・安保政策では、抜け落ちていることが普通になってますが、本来、政治家は、こう言う大戦略を語らないといけません。
それは、自国のあり方や他国とのつきあい方のグランドデザインです。

その点、前原氏の発言は、日本にとっての脅威度が日増しに高まる中国と、今後どのように付き合うのかについて、ほとんど理念と言える姿勢を述べたものです。
他の政治家も、こう言う事を考え、そして国民にそれを提示して、国の行く末を問わなければなりません。
こう言った話なら、素人の防衛大臣にも語れるでしょうし……

と、ここまで前原氏を全面的にヨイショしてきましたが、こう言った発言を行う事自体は評価しますが、発言の内容は評価できません。

中国は、エンゲージ(関与)するのではなくコンテイン(封じ込め)すべきです。

最初に白状しておくと、私も過去にはコンテイン(封じ込め)ではなくエンゲージ(関与)すべきだと考えていました。

コンテイン(封じ込め)は、過去にはアメリカによるソ連の封じ込めで冷戦が戦われたように、侵略的国家が膨張することないよう、主に軍事的に封じ込めることで、言わば対処療法です。
対して、エンゲージは(関与)は、民主化などの推進によって、侵略的国家から平和的な国家への変更を誘導するもので、言わば原因療法です。

期待される結果から考えれば、脅威を根本的に除去できるエンゲージ(関与)政策の方が良いに決まってます。
問題は、それができるかです。

中国自身は、エンゲージ(関与)されることを極端に嫌っています。
アラブにさえ春が来たのに、中国に春が来ないことを嘆いている人はおおいでしょう。ですが、ある意味、だからこそ中国はエンゲージ(関与)されることを恐れています。
エンゲージ(関与)されることなく、経済的にのみ繋がろうとしています。エンゲージ(関与)するつもりなら、中国8億は市場と考えるなという訳です。

また、百人もの国会議員が、ヘコヘコと頭を下げに行くのは、朝貢外交であってエンゲージ(関与)じゃありません。
エンゲージ(関与)するなら、ノーベル平和賞受賞を受賞した劉暁波氏の釈放要求をするとか、「中国にも春」をのキャンペーンを、中国語でネット展開したり、最近のニュースでは、アメリカが行っている中国のネット規制をWTOに提訴する動きに相乗りするとかしてかないといけません。
中国のネット規制調査 米通商代表部 WTOへの提訴の可能性も」(産経新聞11年10月20日)

そして、中国の姿勢や民主党の朝貢外交方針以上に、私がエンゲージ(関与)政策を取る上で障害だと考えるのは、中国の国民性です。
私は、天安門事件の後、徐々にではあろうけど、中国の世論の中で民主化を唱える声は大きくなって行くだろうと思ってました。
ですが、実際には経済的に繁栄しさえすれば、独裁的な政権にも支持を与えてしまうのが中国人の国民性のようです。支配されることに慣れきってしまっているのかもしれません。

中国人自身が変化を望まない以上、いくらエンゲージ(関与)しても、日本の脅威は減りません。
それならばコンテイン(封じ込め)するしかないと思われます。

以上は私論ですが、何より大切なことは、どちらの方策を採るにせよ、徹底してやらなければダメだと言うことです。
コンテイン(封じ込め)するならば、今まで以上の防衛予算が必要でしょうし、ASEAN諸国やオーストラリア、それにインドと集団安保を結ぶ必要があるでしょう。
エンゲージ(関与)するつもりなら、中国の反発は、コンテイン(封じ込め)を採るよりも激しくなるでしょう。

そのためには、この問題を国民的に議論して、ハッキリした国策として遂行しないといけません。
その意味では前原氏の発言は端緒になるかもしれませんが、その後大して注目されてないですね。
やはり、今望まれるのは日本版対中国X論文です。
ケナンのような人物の登場を期待したいところです。

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コメント

別にこの前なんとかを支援するつもりは毛頭ありませんが、
中国国内に工場を作り雇用を増やして、それ以上日本がやるべきことは殆どないにもかかわらずこのような発言は
少々遠まわしに中国の民主化を推進させようということではないでしょうか。

豊かになっているのは、ごく一部の富裕層に限られます。農村部や自治区によってはますます貧困になっていっている
のが現状でして、独裁的な政治を許している人はほとんどいません。デモが起きないから独裁政治でもかまわない、のではなく
政府が徹底的な監視を敷いて大規模な行動に出ないようにしているからに過ぎませんから。
ふとした弾みで内乱が起きそうな、そんな危険水域に達しています。

ま、もっとも今爆発されても困るのでせめて日本企業が中国から完全に脱出してからにしてもらいたいですね

民主党の先生方は、相変わらず夢見心地ですねェ・・・
ただ幸いなことに、米国は彼の国の危険性を、
しっかりと認識して、行動してくれていますので安心です。

私も数多様と同意見です。前原氏が大戦略を語ることは良いことだと思いますが、内容には反対です。
エンゲージで中国を変えられるなど、夢物語にもなりません。

そもそもエンゲージで他国を変えることができたのはどの国か?
それにはいかなる手段が必要か?
そう考えると、戦前ならともかく戦後日本には到底無理な相談だとわかりそうなものですが。

そもそも北朝鮮すらどうにかできない日本に、中国なんて大国をどうこう出来るはずがありません。
どちらの方策を採るにしても、米国と歩調を合わせてやっていくしかないのではないでしょうか。

私見を述べさせていただければ、対中国で必要なのはエンゲージ(関与)でもコンテイン(封じ込め)でもなく、inteferenceやinterventionだと思います。「干渉」とか「介入」とか訳される言葉で、後者がより強い表現です。「内政干渉」という言葉に見られる通り、一般にはタブーとされる概念ですが、中国国内の人権抑圧は人道的に看過できないレベルであって、国際社会は積極的に干渉すべきだと思います。
危険思想?(笑)

ナオ 様
エンゲージしようと言うのですから、民主化を推進させようということだと期待してます。
民主党が、中国の民主化に無関心だからこその発言かも知れませんが……

イヌザメ 様
アメリカも、ソ連を悪の帝国と呼んだことに比べると、中国に対しては非常に甘いと思います。
冷戦時代は、ソ連を包囲するために、中国を取り込む必要があったと思いますが、その後も中国に対する態度は大して変ってません。
やっと最近になって慌ててきた感じじゃないでしょうか。

藤宮 直樹 様
前原氏の発言に対して、対して賛成も反対も起ってないですからね。
関与で変えられると思っていませんが、関与しようという話にもなってないのですから、最悪のパターンです。

だ 様
前原氏の言うエンゲージが、おっしゃられる干渉だと思っています。
中国は「内政干渉だ」というと思いますが、封じ込めを行わないのなら、必要な措置だと思います。

まあ、前原氏がいくら言ったところで、民主党にはできないと思いますけど……

麻生総理が在任中に提唱した「自由と繁栄の弧」構想は珍しく政治家が安保・外交上の大戦略を語った例といえるかもしれません。

名無し 様
そう言えば、ありましたね。(私も忘れているあたり、よくありませんね)
残念なことに、これもあまり議論になってませんが…

日本人全体が、戦略的発想に乏しいんでしょうね。

まだシーレーンの重要性がわかっていない人の方が多いようですから…。

そうこうしているうちに中国の「真珠の首飾り」が完成してしまうんでしょうね。

まず、エンゲージされまくっている日本国内の現実をどうにかすべきです。
封じ込めや関与どうこうをいうより、まず、守りを強化すべきです。

「自由と繁栄の弧」は戦後日本が提唱した数少ない現実的国際理念ではないでしょうか。
「国連中心主義」やどっかの誰かの「友愛」のような夢想家の寝言とは違います。もっと深く研究されてもいい理念なのに、後に続く言論や研究者、思想家、政治家が現れないのは、今の日本の言論のレベルの低さの表れでないかと感じます。
中国を牽制しつつ、今後ともうまく付き合っていくためには、非常に筋のいい考え方だと思うんですがねぇ。

藤宮 直樹 様
独裁国家の方が、戦略的に動きやすいという点はありますが、なんとか封じ込めたいですね。

Suica割 様
おっしゃるとおりですね。
「客観」を取り違えて、他国の宣伝機関になってしまっている報道機関が多いですからね。
NHKでさえそうなので・・・

だ 様
同種ものが、雨後の筍のように出ても困りますが、反論、対案が出てきて論議になるといいんですが・・・

前何某チベット僧侶やウィグル人殺しまっくっているの連中に、エンゲージだー、封じ込めよりも、もう一段上の主敵としてエンゲージはアリだと思う。

a2m0ri(あつもり) 様
そっちのエンゲージ(交戦)ですか。

アメリカをその気にさせられれば、でしょうね。
中国ロビーに食い込まれた民主党(奇しくも日米共に)には無理だと思いますが……

interferenceやinterventionなら余裕で軍事介入もアリですよ(しつこい?)

だ 様
国民のコンセンサスをとる戦略としては、軍事介入「も」含まれるというような幅のあるようなものだと難しいのでは、と思います。
もちろん、軍事介入自体が、日本では受け入れられるモノではないでしょうし……

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