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2011年10月17日 (月)

F-15のタンク落下 危うく空中爆発?

小松のF-15からタンクが落下しました。

不時落下か?
と思いましたが、どうもそんな簡単な事故ではなかったようです。
F15戦闘機の燃料タンク落下 石川・空自小松基地付近」(朝日新聞11年10月7日)

着陸する直前に「緊急状態」を宣言していた。離陸前の整備では異常は見つからなかった。小松基地の管制官が、機体の付近から火が出て、タンクなどが落下するのを見ていたという。

 同機のパイロットは「ボンという音がしてバックミラーを見たら機体の後方に火が見えた」と話したという。空自幹部は「空中で燃料タンクがバラバラになった可能性が高い」と言う。


詳細がわからないので、推測だけですが、危うく空中爆発してもおかしくない事故だったのかもしれません。(沖縄だったらどんなに騒ぎになることか……)

防衛省の正式発表では、日現在も7日時点の極めて基本的な事項しか発表されておらず、未だ推定事故原因と言えるものもはっきりしていないようです。

小松基地所属F-15の機外タンク落下について(第2報)

そのため、F-15の訓練飛行再開も当面見合わせられるようです。
防衛省の仕事、前原氏の方が詳しい…一川防衛相」(読売新聞11年10月15日)

F15戦闘機について、「事故原因の中間報告は来週にでもしたいが、国民の理解が得られない限り、訓練再開はしない方がいい」と述べ、F15訓練再開は来週以降も見合わせる考えを示した。

 事故以降、空自の主力機であるF15の飛行は全国で緊急発進(スクランブル)以外、中止されている。防衛省内では中止の長期化について、「国防上支障をきたす恐れもある」との懸念も出ている。


さて、中間報告が今週中のようですが、多少なりとも事故原因について考えてみます。

増槽のトラブルと言えば、普通はノーフィード(増槽から機内への燃料送り込みができないトラブル)くらいしか思い浮かびません。
このノーフィードがあったことで、問題のある装備を使い続けているかの如き報道も一部にはありますが、燃料を送り込めないからと言って、今回のようにタンクが爆発するとは考えられません。

可能性としては、次の二つがあると思います。
・タンク内の揮発したジェット燃料に、何らかの原因で引火し、タンクが爆発した。
・タンク内が、何らかの原因で異常な高圧になり、破裂した。(パイロットが見た火は、爆発の後に、引火したもの)

どちらもあり得ない事故のように思えますが、事故が起きたことは事実です。
タンク内に引火は、さすがにないと思うので、後者かなとは思いますが……

部品が陸上に落下したことで、危険ではありましたが、幸い人的被害もありませんでしたし、部品が回収できたので、事故原因の究明は難しくないでしょう。

早急に、原因究明、対策を講じて飛行再開を急いで欲しいものです。

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事故」カテゴリの記事

コメント

質問なのですが、F-15の訓練において増槽は必ずつけなければならないものですか?
もしそうでないのならば飛行停止というのはちょっと…
この前だって、沖縄で一機失ったときもすぐ停止解除になりましたから。

しかし飛行停止という意味からするとF-15機体そのものにも原因があるということなのでしょうか。
航空機ってのは年数がたっても安定運用というのは難しいものなのですねぇ・・・

朝日の記事では爆発したタンクは離陸時から空だったとのことですが、そうするとますます原因がわかりませんよね。

各紙の報道を拾ってみると
・タンクは国内メーカーの生産
・小松基地では過去にも増槽に関するトラブルがあった

等報じられていますが、これだけだとどうにも決め手に欠けるんですよね。

F-15系列は世界中で使われていますし、設計上の問題があれば類似の事例が見つかっても良さそうな物ですが、それは見つかりませんでした。自衛隊だけでも約200機運用していますから、仮に国内生産の増槽にのみ生じる不具合であっても他所で起こってもおかしくはないですし。

そもそも報じられた小松基地の過去のトラブルはノーフィードもカウントしているようなので、それだけなら報じられていないだけで他のF-15の運用国でも起こってそうです。

一瞬、金属疲労による破裂かな、とも思ったのですがそれなら飛行前点検で気づきそうなものですよね。

破損したタンクの部品は95%が回収されたようですので、一刻も早い原因究明がなされることを祈ります。

ナオ 様
訓練において、増槽を付けなければならないなんてことはありません。
ただ、ご想像のとおり、今回の事故は、もしかすると機体側の不具合が原因になっている可能性もあるので飛行停止にしているのではないでしょうか。タンク内が高圧になって破裂したのだとしたら、その可能性もありそうです。
それに、増槽なしですと、戦闘機の飛行可能時間は結構短い(常時ミリタリーで1時間弱)ので、訓練効率は悪いです。離着陸や訓練空域への進出帰投で、結構燃料を食われてしまいますから。

藤宮 直樹 様
中間報告が出ましたが、私が書いた推測と同じ推測しか乗っていませんね。
http://www.mod.go.jp/asdf/pr_report/houdou/H23/1020-1.html
***
(1) 左機外タンクは破裂等(爆発を含む)の衝撃破壊の可能性が高し。このような衝撃破壊の原因としては、タンクの過加圧、静電気又は配線短絡による発火などが想定可能
***

おまけに、機体側には問題がなかったようだとの結果も出て、空自としては、かえって困ったことになっているでしょう。
再現されないトラブルほど、原因究明が難しいトラブルはありませんから。

金属疲労によって空気抵抗で破壊された可能性もないではないですが、もしそんな事態でしたら、F-4だけでなく、F-15も退役させなくてはならなくなってしまいかねません。
昨年(だったか?)の長期飛行停止も、構造強度の問題でしたので、今回もという可能性も考えられなくはないですが……

これは、緊急に米軍などのユーザーやメーカーを集め研究しなくてはなりませんね。
機体の中のガスに引火爆発した旅客機もあるので、私は、空タンク内のガスに引火した可能性は捨てきれないと思います。
タンクが空といっても可燃性ガスも全くないとは言ってないですし。

再現されないトラブル、とか一番聞きたくない言葉です。
現場で調査している技術者は涙目でしょうね。

金属疲労が原因でも本体に問題がないのであればF-15退役という話にならないのではないですか?
増槽は内圧が掛かっているわけですから、増槽のみ強度が足りないとか疲労が進行しているのであれば今回のようなことが起こりそうですが。

本体に問題ないのでしたら、飛行停止解けませんかね?
もっとも増槽は付けられないでしょうから、色々問題は生じそうですが。

Suica割 様
米軍は情報を要求しているだけでしょうけど、まず間違いなく三菱の技術者は現地入りしていますし、もしかするとボーイングの担当者も来ているかもしれません。
自衛隊は、メーカー力を活用しているというか、頼っている部分がありますから。

自衛隊も、配線ショートや静電アークの可能性は捨ててないみたいですね。

藤宮 直樹 様
金属疲労の可能性を懸念すると、タンク内圧より、空気抵抗の方が過大になると思います。
すると、機体はそれ以上の空気抵抗を受けているので、そっちも危ないという話になってもおかしくはなさそうです。

問題がタンクだけの問題だとなれば、タンクを装着せずに訓練することになるでしょうね。

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