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2011年9月25日 (日)

南スーダン派遣は、自衛だけする自衛隊では済まされない

南スーダンに施設部隊が、PKOとして派遣される見込みです。

野田“地獄の使者”となるのか…自衛隊“死の派遣”にノリノリ」(夕刊フジ11年9月21日)

今まで以上に、危険なPKOとなりそうで、自衛隊員の死傷者も出るかもしれません。しかし、それをもって反対はしません。
それだけ危険な場所だからこそ、自衛隊が行くのであって、危険が無ければゼネコンに任せれば良いのですから。

しかし、それだけ危険度が高ければ、現行の派遣根拠であるPKO協力法の不備が、顕在化しかねません。

 2004年、第1次イラク復興業務支援隊長を務め、「ヒゲの隊長」として現地で親しまれた自民党の佐藤正久参院議員は夕刊フジの取材に対し、「情報によると、南スーダンの治安の悪さはイラクとは次元が違うようだ。民族間の利権をめぐる衝突も多い。物質輸送の補給線も長く、300人程度の派遣で部隊の安全が確保できるか疑問。もし派遣するのならば、最高指揮官である野田首相は、武器使用基準の見直しや、法整備などをきちんとしてほしい」と語る。


佐藤議員が懸念するように、現行法は、いわゆる駆けつけ警護等ができません。
イラクでは、米軍主導で多数の部隊が入り、自衛隊の法制上の制限を近隣部隊に十分に調整して、実質的に自衛隊部隊が守って貰える体勢ができてました。
しかし、今でもかなり混乱した情勢にあり、民族間の怨嗟がイラクよりも遙かに激しい南スーダンにあっては、そうした体勢作りは難しいのではないでしょうか。

野田首相は、国際貢献のアピールができることから今回の派遣に前向きのようですが、例えば、駆けつけ警護ができないため、目前で他国部隊を見殺しにしたり、虐殺が起きた際に指をくわえて見ているような事態が発生すれば、国際貢献のアピールどころか、世界的に批判を浴びかねません。

派遣にあたっては、駆けつけ警護や治安維持目的での武器使用を可能とするよう、関係法令等の改正を行ってからにして欲しいものです。

自衛しかしない自衛隊では、済まされません。

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防衛関係法規・規則」カテゴリの記事

コメント

失礼します・・・ 基本的に陸さんが一番貧乏くじを引く任務ではありますが・・・政府はチャンと出口戦略を持っているのでしょうか(撤退の目処)・・・ 現地とのロジは恐らくこれまでの海外派遣任務の中ではもっとも過酷・・・周辺には各種インフラが整備された国や便利な国はなく、頼りになる米軍もいない・・・ 一番安定して少人数で運営しているゴランPKOですら、日本からどれ程の物資を直送しているか少し調べたら分かる話しです。 「損害と高コストに耐えかねて」撤退せざろえない結果に終わらなければ良いのですが・・・ 今からでも遅くないです。3次補正にC2の追加とボーイング767輸送機(後で給油機に改造)の中古機ぶち込んで、この任務に備えさせましょう。総理には責任があります。

なるほど、海外活動したからって警護が出来ないでいると逆に批判されかねないってことですね。
金と時間と人を使って国際社会から非難されたらバカみたいですから。

反日ボケ老人ことカンチョクト前総理ならともかく、親父が自衛官の野田ならまぁ聞き入れるとは思いますけどね。

海族 様
南スーダンについての、出口戦略は怪しいですね。
国連は、当然持っているのでしょうが、今のPKO協力法では、途中撤退も考えざるを得ないでしょうから、脱出戦略かもしれませんが・・・
補正に詰め込んでも、間に合うかは怪しいですが、ご指摘の通りロジはきついでしょうね。

ナオ 様
「自衛隊がどこそこの部隊を見殺しにした」とか「虐殺に見て見ぬふりをした」なんて言われたら、目も当てられないと思います。

これが皮切りとなって必要な法律の整備が出来ればと思う。
自民は反対しないだろう。派遣を決めたなら決めたなりに満を持して派遣してほしいものだ。

名無し 様
自民は、佐藤議員を筆頭に、反対どころか積極的に必要性をアピールしてます。
問題は、民主内です……

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