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2011年9月

2011年9月 3日 (土)

「素人だから文民統制」は民主党の一般認識

野田新政権の防衛大臣が、一川保夫(いちかわやすお)氏に決定しました。

新防衛相は、政治家スタートを自民党で切り、自由党から民主党に入った経歴を持っており、基本的には保守なんだろうと思われます。
ただし、小沢系なので、親中派かもしれませんし、在日韓国人への参政権付与に賛成なようなので、要注意です。

そして、それ以上に「私は安全保障の素人だが、それが本当のシビリアンコントロールだ」と述べ、シビリアンコントロールを全く理解していないことを露呈したことは、今後の一川防衛相の仕事ぶりを見て行く上でも忘れてはならない事件となりました。
一川防衛相「素人だから文民統制」」(朝日新聞11年9月3日)

「シビリアンコントロール」の語の意味するところには、結構な幅があり、日本では厳格に理解されることが多いですが、一川防衛相の「素人だから文民統制」という考え方は、ほとんど幼稚と言っていいものです。

私自身は、シビリアンコントロールは、軍事を政治の一手段とするための人事的措置だと理解しています。
この語は、軍事に関して言われる用語ですが、何も軍事に限らないと思います。
農水省の役人が、農林水産大臣を兼任したら、農水省という組織の論理で農水行政が左右され、国民不在の政治になるでしょう。
軍事だって同じです。

ちょっと脇道にそれました。
一川防衛相の「素人だから文民統制」発言ですが、この件による問題は、単なる一川防衛相の無知に止まらないと思える点です。
以前にも、鳩山政権下で「防衛問題は素人でもOK?」という記事を書かせてもらったとおり、民主党には文民統制とは玄人(自衛官)を意志決定から遠ざけ、素人にやらせることだ、という考えがあるのではないかと危惧されます。

北沢前防衛相は、民主党としては防衛相をうまくやった方だと思いますが、その北沢防衛相にしても、就任時には参院の外交防衛委員長以外に防衛に関わった経験がなく、素人だから文民統制、という認識は、民主党の一般認識なのではないでしょうか。

防衛に関する野田新政権の救いは、野田首相が、鳩山政権下で防衛相候補となる他、父親が元自衛官であるなど、野田首相自身に防衛理解があることでしょうか。

なお、一川防衛相は、件の発言に言い訳して「真意は、防衛省の政策を素人的な感覚で、国民の目線で皆さんに理解をしてもらうような努力をしなければいけないという趣旨だ。玄人的なことばかり言って、国民に理解してもらえると思ったら大間違いだという意味だ」
と釈明しております。
防衛相“文民統制発言”で説明」(NHK11年9月3日)

もしこれが真意なら、北沢前防衛相が推し進めた自衛官による情報発信の封殺(自衛官によるHPやブログの禁止、部外への投稿の事実上の禁止、政府批判に対する人事的懲罰)を、是非改めて欲しいものです。

2011年9月 5日 (月)

総合火力演習2011 その1(ベストショット&総火演のあり方編)

記事が1週遅れですが、ご容赦を。
なんと、今年は総合火力演習に行くことができました。

ですが……、今まで夜間演習を含め、予行しか見たことが無く、席も観覧席が確保されているという恵まれた立場だったため、本番を舐めてました。(反省……)

「東京を朝一に出ればいいだろ」と甘く考えていたため、御殿場駅でバス待ちの長蛇の列に並び、会場到着は、状況開始の30分前、席はシート席後方というありさま。

おかげで、目視ではなんとかなったものの、写真は前方の方の頭に遮られ、多少なりともまともなものは、ヘリなど上方に向けて撮れたものばかり……。(器材がショボイという言い訳もあります)

とは言え、折角の機会なので、多少なりともまともだった写真をご紹介するとともに、久々(10年ぶりくらいか?)に見た総火演の所感を書きたいと思います。

まずは、りゅう弾砲で描かれた富士山。
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話には聞いていましたが、現物を見るのは確か始めてだったと思います。(過去には無かった)
陸自の能力の高さ(精密な照準と異なる位置に同時弾着させる高度な連携)を示すとともに、富士山の前に富士山を描くという、ひねりの効いたプログラムです。

続いて、UH-1・87式地雷散布装置による対戦車地雷の地雷散布。
Img_5937
効果は高いと思いますが、見栄えは地味ですね。(何やらバラバラと落下するだけ)

お次は、AH-1SによるTOWの発射。
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TOWの飛翔速度が遅いため、2枚の写真に収まってます。

次も、ヘリ。CH-47による軽装甲機動車のスリング懸吊。
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軽装甲機動車を降ろした後、前方のスリングがなかなか外れず、ヒヤリとしました。

最後は、チョビット前の方の頭が写り込んでしまってますが、92式地雷原処理車による地雷原処理用ロケット弾の発射シーン。
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私のような素人カメラマンにも、唯一狙って撮れる(他は連写機能と運任せ)シーンです。

10式戦車の射撃も見られるかも、と思った今年の総火演でしたが、10式戦車は状況終了後の器材展示のみで、実射はありませんでした。

さて、久々に見た総火演だった訳ですが、その所感を一言で言えば、「大して変ってないな」です。
もちろん、以前には見られなかった火器が登場はしていますが、それ以外には、大きな変化は無かったように思います。
多少なりとも印象に残ったのは、写真も載せた軽装甲機動車のスリング懸吊等、空中機動が増えたような気がする程度でした。(ただし、空挺降下は天候不良によりキャンセル)

新しい防衛計画の大綱が示され、陸自は、大きく変化することが求められています。
さすがに、大綱の見直しから間が無く、今年の総火演を大きく変更することは難しいだろと思ってはいますが、陸自の有り様を示す総火演は、現防衛計画の大綱に沿ったもの、動的防衛力を体現したようなものに変えなければならないのではないかと思います。

ただし、現実問題として、海空での機動を大規模に現示(自衛隊用語:実際に行って示す事)できるような演習場がないという問題があることは事実です。
ですが、動的防衛力を目指すなら、それに応じたハードとしての装備だけでなく、それを演練するための環境というソフト面の整備は、必須なはずです。

誰しも、「今の日本で、そんな場所がドコにあるんだ?」と思うでしょうが、例えば継続的な居住が困難になった福島の原発近傍とか、やろうと思えばできるはずです。
表土を削って、放射能を除去し、用地を全面的に国が借り切って演習場にしてしまうなんて、結構いいプランじゃないかと思うんですが、どうでしょう?
原発周辺に土地を持っていた方には継続的に地代が入りますし、着上陸と空中機動を大規模に演練できる場所にすれば、現防衛計画の大綱に沿った部隊錬成が可能です。

再来年くらいから、総火演は福島で実施で如何でしょう?

2011年9月 8日 (木)

総合火力演習2011 その2(アパッチ&10式戦車編)

その2は、当ブログには珍しい、ほとんど写真で送る展示目玉品編。
(決して手抜きというわけでは……。写真のピックアップだけでも、結構大変なんです。)

内容は、少数で調達が終わってしまったAH-64Dアパッチと、少数で調達が終わってしまいかねない10式戦車です。

まずはアパッチ。
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電子機器満載で、何だか「陸」というイメージからは、ちょっと外れた機体です。

次に10式戦車
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74式、90式の2ストディーゼルから4ストディーゼルに変わり、音は甲高いものから低い音に変りました。
音響ステルス的には良くなったと思うが、迫力があるとは言えません。なんだか野暮ったい音です。

来年は、10式戦車の射撃を展示して欲しいですね。


2011年9月11日 (日)

総合火力演習2011 その3(チケット配布の仕組みと公平性編)

総火演関連エントリーはその2で終りにする予定だったのですが、かきぴぃ様から頂いたコメントが気になったので、記事を書いてみます。

総火演の一般観覧者用チケットは、はがきで10.9倍、ネットで8.8倍(防衛ホーム総火演号外)の狭き門です。
確率的には10年連続してハズレでも、ちっともおかしくありません。
ですが、その一方で毎年行っている人がいることも事実です。

それはナゼか?
毎年行っている人が、不正を行っている可能性もありますが、恐らくそうではないでしょう。
現状では、チケット配布の仕組みが、そういうシステムなんです。

観覧席は、階段状になったA~Eのスタンド及び各スタンド前のシート席になってます。
正確な数は分かりませんが、見たところシート席はスタンドの3倍程度の人が入れる感じです。
この内、良く見えるのは、各観覧席とシート最前列です。
そして、一般観覧者が入れるのは、Eスタンドとシート席のみです。
早い話、特等席と言えるスタンド席のほとんどは。一般者お断りなんです。

で、この特等席に誰が座るかということですが、Aスタンドは防衛大臣他のVIP席ですから別として、B~Dのスタンド席は、自衛官及び防衛省職員からのコネを通じた配布になってます。
毎年行っている、なんて言う人は、こうした方法でチケットを入手していると思います。

なぜそんな不公平な事が行われているかと言えば、総火演の目的が、一般的な広報だけでなく、新たな自衛官を確保するための”募集”にあるからです。

前述のコネ配布されるチケットは、地方協力本部などの募集関係に従事する関係者からが主で、各地の防衛協会や予備自衛官を受け入れている企業経営者など、募集に協力している方、及び自衛隊への就職を考えている学生などを中心に配られているようです。

「そんなコネによる募集なんて、一部だろう。もっと一般配布しろよ」と言う意見が当然あると思いますが、このコネによる募集、自衛隊内では縁故募集と呼ばれる募集は、バカになりません。
隊員に入隊動機を聞くと「俺も縁故だ」という自衛官は、少なくありませんでした。
特に、単なる数集めではなく、優秀な人材を集める上で、縁故は少なからず、自衛隊の募集に貢献してきているのです。

自衛官が、左胸に付ける防衛記念章、通称”グリコのおまけ”も、自衛隊志願者を紹介して、縁故募集に成功させると、その人数に応じて、最大で3種類の防衛記念章がもらえることになってます。

と言う訳で、何らかの形で縁故募集に協力できそうならば、総火演チケットのコネ配布を受けられる可能性があります。
ただし、最近では、防衛省も隊員募集のためにテレビCMを流したり、ネット広告をやったりと、広範な募集を行っているので、縁故は減りつつあるんじゃないかという気もします。

防衛省が流しているネット広告(リンクは付いてません)
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最後に、裏ワザではありませんが、一般募集の確率を上げる方法を書いておきます。
一般用のチケットは、1回の当選で4名(来年も4人の保証はありません)が観覧できます。
誰かが当選したら一緒に行くと言うことで、職場や友人に協力してもらえば、2~3年に1回くらいはいける確率になるはずです。

2011年9月14日 (水)

トップページ表示ルール

今まで、トップページで最近3回分の記事を表示するよう設定していましたが、写真の多いページなどでは、一部の携帯端末での表示に支障がでるようなので、トップページでも1記事の表示に留めるよう、設定を変更しました。

直近の記事を見たい方は、右側にある「最近の記事」リンクから辿って頂くようお願いします。

ロシア爆撃機による日本周回飛行の軍事的意味

ロシアの爆撃機、TU-95が日本を1周する周回飛行を実施しています。

ロシア爆撃機が「日本1周」 首相訪問時に福島沖も飛行 前代未聞の露骨な挑発」(産経新聞11年9月9日)

ロシア機の日本海及び太平洋における飛行について(統幕発表11年9月8日)
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統幕発表資料より

産経新聞は前代未聞と書いていますが、日本を包み込むようにほぼ1周したことは過去にもあり、以前にも記事を書いてます。
これは示意行為 ロシア機による日本周回飛行

また、同紙は、この飛行が野田首相の福島訪問に合せたものであり、露骨な挑発の意図が見て取れると書いています。
しかし、この飛行の前8月24日から30日にかけて、TU-22情報収集型と思われる機体による4回もの日本周辺飛行が確認されている他、この周回飛行と同日、フリゲート艦など4隻が宗谷海峡を東進していることが確認されるなど、ロシアは大規模な演習を実施中であり、その状況の中での行動であったことを考えると、野田首相の福島訪問に合せたと考えるのは間違いでしょう。
ロシア機の日本海における飛行について
ロシア機の日本海における飛行について
ロシア機の日本海における飛行について
ロシア機の日本海における飛行について
ロシア軍4隻、宗谷海峡通過=千島列島周辺で演習か-防衛省」(時事通信11年9月9日)

演習自体が野田首相の就任に合わせたモノである可能性はありますが、かなり大規模な演習のようですから、妥当な見方とは思えません。

そして、それだけ大規模な演習の中で、あくまで状況の一つとして日本周回飛行が実施されたことを考えると、そこから読み取るべきモノは、政治的意義よりも軍事的意義だと言えます。
一連の活動の中で、ちゃんと軍事的な意味がある行動をしたに違いないからです。

ただし、日本を1周すること軍事的な意味があるわけではありません。
おそらくこれは、日本側に明確な攻撃目標は明らかにせず、かつ正確な長距離航法を実施(しかもIL-78による空中給油付)した作戦を行わせることを意図しただけでしょう。
実際の飛行ルート及び攻撃目標は、太平洋上を、日本のレーダー警戒網を大きく迂回して、東京に南東から向かうとか、那覇を突くといったものになると思われます。

日本とすれば、ロシアがそう言った作戦態様を考え、それを実施可能とするよう、部隊の錬成を行っている事を警戒しなければいけません。

そしてそれは、航空自衛隊にとって、結構キツイ事です。
作戦正面を限定することが難しくなるからです。
具体的には、AWACSやE-2Cによる警戒網を太平洋側にも大きく広げなければいけませんし、航空機も千歳や三沢ばかりに集中させる訳にはいかなくなります。パトリオットなどSAMの配置も、位置だけでなく射撃方位の変換を意図したモノにしなければなりません。

TU-95は、機体としては結構旧式な機体です。
ですが、こういう使い方をされると、実際の作戦時に実行に移されないとしても、日本としては警戒しなければいけなくなりますので、結果的に有効に使われたことになってしまいます。

ロシアが、北方領土周辺での軍事衝突においても、東京など日本全土を攻撃目標とし、それを行えるだけの能力を錬成していることは留意しておくべきことです。

2011年9月17日 (土)

戦闘機になり損ねたP-1哨戒機

前回の記事、「ロシア爆撃機による日本周回飛行の軍事的意味」に対して、海族様から、P-1にAAM-5を積めば良いのでは、という、コメントをちょうだい致しました。

半ば冗談のコメントだったのですが、これは決して悪い案ではありません。
それどころか、一歩間違えば(?)実現していたかもしれない案です。

P-1のAESAレーダーHPS-106は、機体の前後左右に装備され、全周360°をカバーし、対空モードを持っています。
つまり、現状のP-1でも、簡易型早期警戒機としての潜在力を持っていることになります。

おまけに、現状でもマーベリックは搭載できる予定ですから、AAMを携行させることも機体的に無理があるとは思えませんし、必要な機内容積も余力があるでしょう。
AAMを搭載できるように改造することは、それほど難しくないと思われます。

そして実際にAAMを積むプランもあったそうです。それも、海族様に提案して頂いたAAM-5どころか、AAM-4をです。
情報元は、内部情報が豊富で、残念ながら閉鎖宣言が出てしまった、ミリタリー系ブログではメジャーな「keenedgeの湯治場」様です。
P-1恐るべしであります。

XP-1の初期のM社案には、AAM-4はおろか、M61A1やはてはJ/LAU-3を搭載した過激な案があったのですが、実際に海外のP-3Cやニムロッドには試験的にAIM-9を搭載した例があります。


もしこのP-1へのAAM-4搭載が実現し、同機での防空哨戒が行われていれば、前回記事で警戒した太平洋上を迂回してのTu-95によるミサイル攻撃は、単なる鴨ネギと化します。
速度が速いので、会合が難しくなりますが、AAM-4の射程ならTu-22Mでさえ迎撃できたかもしれません。

ロシアが、空中給油機と戦闘機を随伴させれば逃げざるを得ませんが、相手にそこまでの対応を強要できたなら、効果としては十分ですし、警報を出せるので、その際は迎撃機による迎撃を行えば良い訳です。

今後、ロシアと衝突する蓋然性はそれほど高くはないと思いますから、現状でP-1へのAAM-4搭載は必要なかったと思いますが、中国がTu-22Mを欲しがっていますから、もし中国が同機を手に入れるようにでもなれば、真面目に搭載改修を考えるべきかもしれません。

なお、前回記事で書いたTu-95による迂回攻撃ですが、警戒すべき作戦態様が分かりにくかったようなので、補足で簡単な図を載せておきます。
Ws000004
Tu-95の配備基地であるウクラインカから発進し、自衛隊の防空網を避けて東京を南東から突く攻撃経路です。日本から400km以遠を破線で表示しています。(地上レーダーは、地球の曲率のため、高高度でも400km程度が捜索限界になります)

この図でも、Tu-95の飛行距離は1万kmに及ばず、空中給油なしでも十分に飛行が可能な距離です。
早期警戒機を上げていれば、もっと遠くで捕捉できますが、それでも、地上からの迎撃では進出にABを使用しないと、射程が400kmを越えるKh-20(AS-3カンガルー)やKh-22(AS-4キッチン)と言ったミサイルの発射前に迎撃できないので、実際にはCAPを前方に上げておかないと、結構キツイです。前方というか、こんな側方にまでCAPを上げ続けることが、またキツイことですけど。

オマケ
ウクラインカにずらりと並ぶTu-95
Ws000005
グーグルより

2011年9月20日 (火)

震災水没のF-2、3個1に

震災による津波で水没した18機のF-2は、結局6機しか復活させられず、事実上3個1で共食うことになるそうです。

「震災で水没のF2戦闘機6機、修理し継続使用」(読売新聞11年9月4日)
(既に記事が消えているのでリンクなし)

必要な経費は1150億円とみられ、1機あたり190億円にもなります。
高い、あまりにも高いような気がします。

これなら、F-2の飛行隊数を削減して、FXの調達機数(飛行隊数)を増やした方が良かったんじゃなかろうか思えてしまいます。
防衛省・空自は、調査経費で350億円もかけたので引き下がれないと考えたのかもしれませんが、6機程度しか復活させられないのではという見込みは、かなり早い時期から言われていた話です。

こんなことなら、もっと英断ができなかったものかと疑問を持たざるを得ません。

2011年9月23日 (金)

イラン、コピーしたコブラを国産と偽って輸出を目論む

イランがパーレビ時代に輸入したAH-1Jコブラをコピー生産し、輸出まで目論んでいるようです。

国産「コブラ」ヘリコプター、大量生産へ:輸出も視野」(イランJam-e Jam紙11年8月28日)

 国防軍需省航空産業代表のマンテギー氏は昨日、高性能ヘリコプター「コブラ」の生産において、自給態勢を達成したことを明らかにした。

中略

 さて今や、マヌーチェフル・マンテギー代表は、イランはこのヘリの生産において自給態勢を確立したばかりか、その輸出をも視野に入れていると指摘している。同氏がメフル通信に述べたところでは、「コブラの生産に多くの労力を費やした。〔‥‥〕コブラの大量生産によって、その輸出も考えるべき段階にわれわれはいる」という。


当然、ライセンス料なんて払わないんでしょう。
お仲間のコピー天国中国と同じで、恥知らずな国です。

2011年9月25日 (日)

南スーダン派遣は、自衛だけする自衛隊では済まされない

南スーダンに施設部隊が、PKOとして派遣される見込みです。

野田“地獄の使者”となるのか…自衛隊“死の派遣”にノリノリ」(夕刊フジ11年9月21日)

今まで以上に、危険なPKOとなりそうで、自衛隊員の死傷者も出るかもしれません。しかし、それをもって反対はしません。
それだけ危険な場所だからこそ、自衛隊が行くのであって、危険が無ければゼネコンに任せれば良いのですから。

しかし、それだけ危険度が高ければ、現行の派遣根拠であるPKO協力法の不備が、顕在化しかねません。

 2004年、第1次イラク復興業務支援隊長を務め、「ヒゲの隊長」として現地で親しまれた自民党の佐藤正久参院議員は夕刊フジの取材に対し、「情報によると、南スーダンの治安の悪さはイラクとは次元が違うようだ。民族間の利権をめぐる衝突も多い。物質輸送の補給線も長く、300人程度の派遣で部隊の安全が確保できるか疑問。もし派遣するのならば、最高指揮官である野田首相は、武器使用基準の見直しや、法整備などをきちんとしてほしい」と語る。


佐藤議員が懸念するように、現行法は、いわゆる駆けつけ警護等ができません。
イラクでは、米軍主導で多数の部隊が入り、自衛隊の法制上の制限を近隣部隊に十分に調整して、実質的に自衛隊部隊が守って貰える体勢ができてました。
しかし、今でもかなり混乱した情勢にあり、民族間の怨嗟がイラクよりも遙かに激しい南スーダンにあっては、そうした体勢作りは難しいのではないでしょうか。

野田首相は、国際貢献のアピールができることから今回の派遣に前向きのようですが、例えば、駆けつけ警護ができないため、目前で他国部隊を見殺しにしたり、虐殺が起きた際に指をくわえて見ているような事態が発生すれば、国際貢献のアピールどころか、世界的に批判を浴びかねません。

派遣にあたっては、駆けつけ警護や治安維持目的での武器使用を可能とするよう、関係法令等の改正を行ってからにして欲しいものです。

自衛しかしない自衛隊では、済まされません。

2011年9月27日 (火)

情報収集衛星・光学のみの片系運用のマイナス点

情報収集衛星・光学4号機の打ち上げが成功し、光学4機、レーダーゼロ機体勢になりました。

情報収集衛星 打ち上げ成功」(産経新聞11年9月23日)

情報収集衛星については、以前にも光学系のみになった時点で記事を書いてますが、本来は、光学2、レーダー2の予定です。
年内にも予定されるレーダー3号機が上がるまでは、光学系のみという片系運用が続くため、今回は片系運用のマイナス点について、補足を書いてみます。

光学系は、精度が高い反面、夜間は十分な観測ができないことが、マイナス点として、良く伝えられる点です。
ですが、光学系のみになることのマイナス点は、これだけに止まりません。

光学系は、偽装網などにより、レーダーに比べて偽装が比較的容易です。
特に最近の赤外線吸収偽装網などは、隠蔽される車両などが熱源として赤外線により探知されることも隠蔽できるため、ノドンのTEL(発射機)など、非常に重要なものは、隠そうと思えば隠せます。

それに対して、レーダーは偽装網等で欺瞞することが難しく、これらの隠された目標を見つけ出すことができます。

そして、両系統を運用し、そこから得られるデータを比較検討することで、相手が隠蔽したがっている非常に重要なものを、相手が隠したことで、逆に知ることができる可能性もあります。
レーダーや光学画像を必死に分析して、これは何(例えばノドンのTEL)だから
重要と判断するのではなく、相手が「意図的に」隠しているから重要なものだと分かったりする訳です。

片系運用となっている現在は、こういったことが独自の衛星データによっては分析できない(買えば手に入る)状態となっています。

早くレーダー3号機が上がって欲しいものです。

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