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2011年8月10日 (水)

百害あって一利ない日中防衛交流

防衛省は、日中間の防衛交流に積極的です。

中国人民解放軍副総参謀長の訪日(防衛省発表11年7月22日)

日中海上メカニズム早期構築へ 近く次官級協議を再開(朝雲新聞7月21日)

ところが、訪日は、副総参謀長に宣伝の機会にされただけです。
彼は、日本が「危険な方向に向かっている」と言い、「我々には何ら懸念されるようなことはない。南シナ海問題は(中国と周辺国との)2国間の話であり、米国は関係ない」と、東南アジア諸国及びアメリカとの分断を図られています。
人民解放軍副総参謀長「日本は危険な方向に」(読売新聞11年7月31日)

それに対して、日本側がやったこととと言えば、「陸自の配備は日本防衛の空白地域をなくす意味がある。特定の国を想定していない」という、まるで釈明とも取られかねないような及び腰の言い訳と、中国の軍事活動の透明性向上に関して、(中国側の自発的な)取り組みを求めただけで、何の言質も取っていません。

防衛交流は、本来、双方の理解不足から来る誤解により、偶発的な緊張が高まることを避けるために実施されるものです。(前掲リンクの日中海上メカニズムもそうです)

ですが、中国は、海上民兵を偽装漁民として用いる方策を採ろうとしているなど、「偶発」ではなく「故意」による侵略を企んでいる国です。
そんな国と「偶発」を防ぐ努力をしたところで、無駄どころか、今回のように宣伝の機会にされるだけ、百害あって一利なしです。

そして、このような認識は、私に限った話ではありません。アメリカでも主張されている話です。

軍事交流、米で論争 「中国軍を利するだけ」「誤解や疑惑解消に有効」」(産経新聞11年7月)

ブッシュ前政権で東アジア担当の国防次官補代理などを務めたランディ・シュライバー氏が「米中軍事交流は失敗する」と題した論文をワシントン・タイムズ紙に発表した。

 同論文は「現在の米中軍事交流は中国軍にのみ利益をもたらし、米側の目標の中国軍の透明性向上などは交流の開始から30年が過ぎても、まったく実現していない」として、まず現行の交流の不毛を強調した。

 同論文は、5月に訪米した中国軍の陳炳徳総参謀長が米側の台湾への武器供与や中国への偵察行動を非難し、その中止を交流継続の条件のようにしたことを指摘し、「中国軍は対米交流を自国の主張の機会として利用し、米側の政策に影響を与えようとする」とも主張した。

 過去の対話が中国への抑止にはならず、米国の意向を無視して南シナ海での軍事威嚇やサイバー攻撃などを進めてきた、とも述べ、交流の再構築を訴えた。


日本を仮想敵国とするなど、無用な緊張がある韓国とは防衛交流を進める必要があります。
ですが、いくら努力したところで得るところが全くない中国とは、防衛交流を行う必要はありません。

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コメント

日中防衛交流は、下名も賛成できません。
これは、現政権の中国好きが影響しているのでしょうか?

やん 様
自民党政権でも、やってないことはないと思いますが、今の積極的姿勢は、やはり民主党だからでしょうね。

あまり良い言葉ではないのですが、やはり売国政権と言わざるを
得ないです。

やん 様
今後の国力の推移を予測した場合、中国に接近するという考え自体は、戦略的に間違っているとは思いません。
ですが、民主化しようとしない独裁政権に理念無くすり寄るのは納得できないですね。

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