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2011年7月18日 (月)

F-15の墜落原因は、不明のままがいい

依然、那覇のF-15墜落原因は判明しませんが、原因は、最終的に不明となった方がいいかもしれません。

先日の記事「那覇のF-15墜落原因について」で、事故原因がパイロットの身体的な不具合にあったのではないかと書いておりますが、もしそうであれば、自衛隊、特に空自にとって都合が悪いことがあります。
健康管理がなってないから危険だ、と言って騒ぐ人間がいることも理由の一つではありますが、それ以上にパイロットの士気に悪影響が出てくる可能性があるからです。

と言うのも、もし事故原因がパイロットの身体的な不具合で、例えば心筋や脳の梗塞と言った命に関わる病気だった可能性があるとすると、墜落事故であるにかかわらず、公務災害(公務員の労災)とならず、遺族(パイロットが無くなっていた場合)に公務災害としての補償金が支払われない可能性が出てくるからです。

もしベイルアウトしていない場合、海面突入の際に絶命することは、ほぼ確実ですが、身体的な不具合により、その時点で既に死亡していた可能性があれば、海面突入時にまだ生存していたとしても、それを立証できなければ、公務災害と認定されない可能性は非常に高いと思われます。

ちょっと信じ難い例をあげます。
自衛隊では体を鍛えることが命じられ、業務行為として持続走を走りますが、この際に心筋梗塞等が発生しても、公務災害には認定されないのです。
単純に言うと、持病だったんだろう、と見なされると言うことです。
部隊としては、遺族に不服申立を勧めたりしますが、認定されることは難しいようです。
(ちなみに、正確な数は覚えてませんが、毎年1人2人は亡くなってます)

パイロットはもっと過酷だろうとして公務災害認定される可能性もないとは言えないと思いますが、恐らく難しいと思います。

しかし、これが公務災害に認定されないと、パイロットの士気には悪影響がでるでしょう。
単座の機体であれば、病気としては死に直結しないような病気であっても、機上で発作が発生すれば生還することは困難です。
パイロット自身は覚悟していることですが、それも残される遺族への配慮あってのことです。

家族の反対で、戦闘機を降りたなんて話も、実際に耳にしたことがあるくらいです。

海没した機体を発見したかどうかの情報は、まだありませんが、引き上げが可能な深度であったとしても、発見していても、もしかすると、まだ引き上げない方がいいかもしれません。

(パイロットが死亡している場合)真実の事故原因が、パイロットの身体的な不具合であったとしても、遺体の損傷により、司法解剖による原因究明が不可能になれば、事故原因は不明とすることが可能になります。
そうなれば、当然に公務災害と認定できるでしょう。

家族の方にとっては、早く引き上げをやって欲しい思いもあるでしょうし、つらいところだと思いますが。

引き上げについては、空自としても、頭を悩ませているのかも知れません。

しかし、本筋とすれば、公務災害の認定基準こそ見直すべきです。
パイロットの発作的身体的不具合だけでなく、持続走などの訓練による事故も含めてです。

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事故」カテゴリの記事

コメント

もしそうだとすると、F-Xの選定にも影響を与えるのでは
ないでしょうか。

F-4EJの後継機としての双発・複座で運用実績豊富な機体。
やっぱりF/A-18になるのですかね。

kuro 様
複座の存在が選定に影響することは、私も考えていませんでしたが、確かに要素としてはありますね。

もしそうなら、脱落するのはF-35ですね。

非常に不謹慎な話になるのですが、業界的には墜落原因が機体側にあったとすると、
かなり厳しい調査が課せられることになるので、原因不明ということが理想的です。
小松で僚機を撃墜した事案の時も、MHIにかなり厳しい調査が課せられたそうです。
(当然と言えば当然ですが。。。)

やん 様
機体に原因があったとなると、当然そうなるでしょうね。
製造者として、仕方のない部分じゃないでしょうか。

数多様
おっしゃる通りなのですが、小松事案の時は素人的に見て「異常ではないか?」
と思うほど執拗な調査内容でした。
最終的にパイロットミスで結論付けられましたが、そこに至るまでの過程は、
漏れ聞くところ第三者の立場(輸入商社の立場)で見ると、かなり執拗な内容でした。 
航空機事故とは、そのようなものかも知れませんが。。。。

やん 様
小松の時は、パイロット(個人ではなく職種としての操縦)として、認めたくない理由だったので、何とか機体側の理由を探したかったというのはあるかもしれませんね。

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