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2011年6月17日 (金)

FCLPの馬毛島移転にもの申す その3 馬毛島は南西諸島防衛には寄与しない

その1でも触れたように、小川防衛副大臣は、馬毛島への移転を、南西諸島防衛強化の一環と言っています。
ですが、全くとは言いませんが、馬毛島の使用は南西諸島防衛には大して寄与しません。

馬毛島は、航空基地の立地としてみた場合、空自新田原からは南南西150km、海自鹿屋からは南に70kmほどになります。
つまり、ここに航空基地ができても、南西諸島防衛という観点からは、大して戦力を前進させる効果はありません。

おまけに、写真のような島ですから、ここを戦力発揮の基盤とするためには、大型船舶が寄港できような港湾を整備する他、燃料タンク、弾薬庫等を大金をかけて整備しなければなりません。
しかも、小さな島ですから、それらは極めて近接した位置に置かざるを得ず、攻撃を受けることを考えると、極めて脆弱で、復旧困難な基地となることは明らかです。
もちろん、災害にも弱いでしょう。津波なんか来た日には、壊滅間違いなしです。

FCLPのため、年間10日しか使わない飛行場としかしないのでしたら、一応、那覇や新田原の緊急飛行場としてなら使えます。
ですが、特に那覇からは少し離れすぎです。
那覇、馬毛島間は、約600kmですが、各航空方面隊の主要基地間は、300kmから遠くても400kmで止まっていることを考えると、ちょっと遠いと言えます。
もっとも、新田原、那覇間が開きすぎなので、そこを埋めるという意味では悪くはありません。

コストパフォーマンスを考えると、馬毛島は良い選択肢とは言えません。
最近になって話の出た安波の方が、余程、効果的です。

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