米軍への支援要請は防衛省・自衛隊に
先日の震災関連の記事で、ロバート・エルドリッヂ氏の提唱する災害における日米相互支援協定に賛成する事を書きましたが、相互支援協定は直ぐに無理であるとしても、米軍の能力を円滑に投入できるようにするシステムは必要です。
「活動限定にいら立ちも 米軍即応部隊「待機」」(産経新聞11年3月19日)
3月19日の記事ですから、発災後の混乱が続いている時の話になりますが、米軍への支援要請が的確に出来ていなかった証左です。
この記事で書かれている海兵隊第31海兵遠征部隊は、結局エセックス他の艦上で3月27日まで待たされました。
27日になって投入された先は、孤立していた気仙沼湾の大島です。揚陸艇を使っての上陸で、海兵隊ならではの場所に投入された訳ですが、訓練中の東南アジアからトンボ帰りで駆けつけた彼らを、10日以上も洋上に放置していたことになります。
情報がないので実態はよく分かりませんが、現在は「調整」を行っている自衛隊が実質的に米軍への派遣要請を取り仕切っていると思われます。
今後は、訓令や通達によって、災害派遣を受けた防衛省・自衛隊が、米軍への支援要請を行えるようにすべきではないでしょうか。
« 断郊競走 | トップページ | 墜落は無理にステスル性を追求した結果? »
「災害派遣」カテゴリの記事
- 茨城沖サメ対策は、水中弾を使って災害派遣をしたら?(2015.08.08)
- 雪害、自治体・自衛隊が災害派遣を躊躇ったワケ(2014.02.19)
- 地方公共団体防災関係部局における退職自衛官が急増(2013.04.23)
- 退職自衛官の地方公共団体防災関係部局における在職状況2012(2012.05.26)
- 東日本大震災にともなう災害派遣で変る国民の自衛隊感情(2011.08.04)
コメント