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2011年5月 8日 (日)

墜落は無理にステスル性を追求した結果?

ビンラディン急襲作戦に使用されたヘリがステルスヘリらしいということで、各所で話題になってます。

ヘリにステルス機能? 機密流出 懸念の声」(東京新聞11年5月7日)
ビンラディン急襲作戦で使われた謎のステルス・ヘリコプター」(週刊オブイェクト)
米軍、新型ステルスヘリコプターをビンラディン強襲作戦に使用か」(北大路機関)

ステルスヘリの実現にあたっては、ローターが回転することから、ステルス固定翼機で見られる4ローブRCSパターンにするといった設計思想で実現することは無理じゃないかと思っていたのですが、破壊しきれずに残ったテイルローター部の写真を見る限り、設計思想的には反射角を極力一方向にするため、直線的なデザインとする同様の設計思想で作られているようです。

Amr11050609100001p1
(産経新聞より)

この写真だけで判断することは難しいですが、写真を見る限りテイルロータの断面も直線っぽい形状になっているように見えます。

まだ、開発途中だったということもあるでしょうが、無理にステスル性能を追い求めた結果、飛行特性が悪化し、ホバリング中に制御困難となって落ちたじゃないか、なんて思えてしまいます。
もしそうであるなら、今回の墜落事件は、今後のステルスヘリ開発の方向性にも影響を与える事態となるかもしれません。

なお、墜落したヘリを機密保持のために爆破するというのは、映画「ブラックホークダウン」でも描かれたモガディシュの戦闘でもあった話で、ちょっとした因縁めいたものを感じます。
もっとも、今回は墜落理由が違いますが。

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コメント

隠す気ならもっとバラバラにぶち壊すのが筋ですが、結構綺麗に残っている
あたりを見ると別にバレてもかまわなかったって所ですかねぇ。

破壊する時間くらい取れないほど切迫していたのでしょうか。

ナオ 様
”爆破”で壊すとなると、相当の爆薬が必要になります。
本体部は機体燃料で焼損させることは可能ですが、敷地外に落ちたこのローター部まで壊すことは無理と判断したのではないかと推測しています。

完全に破壊するのは、かなり手間が掛かると思います。
作戦に使用する爆薬を残さなくてはならないので、中途半端
で諦めざるを得なくなったのだと想像しています。

完全に情報を秘匿して、ヘリを新しく開発するという離れ業は、
日本では無理でしょうネ。。。

やん 様
極秘開発となると、問題は飛行試験ですが、全て硫黄島でやればできない事はないと思います。
予算取得とか情報公開上は、やっぱり無理だと思いますが。

ヘリはNOE飛行ならレーダーを回避できると思いますが、やっぱり有用なんですかね。ヘリのステルス化。

数多様
極秘開発となると、予算的にかなり厳しくなりそうです。
今の日本では、そのような潤沢な予算が認められるとは思いませんので、
日本では難しいですネ。。。。

空 様
NOEができると言っても、常にレーダーのマスクエリアを飛べるとは限りませんし、速度も出せない上、燃料消費も多くなりますから、ステルスであることはもちろん効果的だと思います、が……結局はコストパフォーマンスでしょうね。
こう言う用途だと、相当に高くなっても割が合うと思います。

やん 様
額というより、極秘に事業を進めると言うこと自体が認められないでしょうね。

私も、極秘で行う事が良いとは思っていません。
国民の監視も必要だと思います。じゃないと、また調達不正みたいなことが起るでしょう。

お久しぶりです。

どこかで壁の反対側の映像を見ましたが、跡形もありませんでしたね。
綺麗に爆破したつもりが、折れて壁の向こうに落ちた尾部だけ残ってしまった、と言うことでしょう。

私は墜落原因も尾部を壁に当ててしまって折れたのじゃないかと思っています。

藤宮 直樹 様
壁の内側は、私は見ていないのですが、やはり焼尽したのではないでしょうか。
たしかに、壁に当てて折れたのかもしれませんね。

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