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2011年5月18日 (水)

自衛隊の消防は立派なプロです

何でこう言う記事を書くかな~?

「何で、父ちゃんなの?」任務恨まず、士気は旺盛」(夕刊フジ11年5月11日)

桜林美佐氏が、自衛隊の消防車によって結成された東京電力福島第1原発への放水冷却隊について、「彼らは決して消防のプロではない」と的外れな記事を書いています。

陸自の消防車ドライバーについて、機甲の削減の折、機甲科からの職種転換の結果、役立たずになったかのような書きぶりです。
空自の消防隊についても、「本来、スクランブル(緊急発進)する戦闘機を、無事を祈りながら見送る立場だ」などと書いており、まるで普段は危険の無い職務であるような書きぶりになってます。

記事趣旨は、自衛隊の応援なんですが、自衛隊の事をある程度知っているはずのその筋のジャーナリストが、こう言う知識不足と思われる記事は書かないで欲しいものです。

今回の放水冷却隊に投入されたA-MB-3など空自の大型破壊機救難消防車は、滑走路上で炎上した航空機の火災を、単に消火するのみならず、燃えさかる航空燃料の海に沈んだ航空機から、パイロットを引きずり出すために使用されます。
そのために、今回引っ張り出される理由ともなった高圧放水銃を備えていますし、炎の海に突入するための足回りに放水する機能など、普通の消防車にはない機能があります。
今回の原発への投入にあたっては、当初警察の機動隊車両が派遣されましたが、あれを出すくらいなら空自の車両を使えば良いのにと思っていましたが、やっぱりそうなってます。


自衛隊の消防車 AMB-3

もちろん車両が特殊なだけでなく、コックピットからパイロットを引きずり出すとなれば、防火服に身を包んだ生身の人間が炎の海に入っていかなければなりません。

普段から、ピットファイヤー訓練と呼ばれるそのための訓練も各航空機で3ヶ月に一回程度実施しています。
ピットファイヤー訓練の実施について」(入間基地HP)

ピットファイヤー訓練は、中央に航空機のドンガラのような模擬航空機を置いた訓練場に燃料を撒き、そこに実際に火を付けて行います。
凄まじい炎と黒煙を上げるまさに火の海に突入していくもので、生で見ると「ゲッ!」と思うような激しいものです。(部内広報のために多職域の自衛官も見学します)
当然、一歩間違えば訓練と言えども死者の出かねない危険度な訓練です。
実際に、訓練中の事故も発生しています。

参考:入間基地HPの関連ページ

陸自の消防車にしても、庁舎の消火にあたるだけでなく、弾薬庫火災などに備えていますし、決して役立たずであったなんてことはありません。

桜林氏も、もう少ししっかりと確認して欲しいものです。


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後方・広報」カテゴリの記事

コメント

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110519/plc11051901300006-n1.htm

F-2の復活はたったの6機だそうです・・・。最終号機が秋に出るというのに追加生産できないもどかしさ。
しかも復活費用が購入の半分。F-16の訓練を挙げてますが、特性が違う戦闘機で訓練が出来るのでしょうか。
それにしても何とも不運な戦闘機です

この震災でまた増えましたね。「勘違い自衛隊愛」の人

消防庁の消防だけがプロの消防隊だと思っているのでしょうかね?
空港やコンビナート、皇居にだってプロの自前の消防隊がいるでしょうに

ナオ 様
このニュース、ネットでも信憑性に疑問も呈されていますが、本当だとすれば、防衛省の判断は批判されるべきものになるでしょうね。
新造機の半分ほどの費用をかけながら、所要機数には程遠いのでは、事業の是非には疑念を抱かざるを得ません。
代替措置も、余分な機種転換など費用ばっかり食いますし、効果の程も疑問かと……

SUS 様
勘違いでも、愛してくれる人が増えることは良いことだとは思います。

知らないとは思えないんですが、今回の記事は、調査不足なんでしょうね。

原発の現場に出られた、陸海空各消防職種の方々には、私たちはただただ、お疲れ様でしたと言うしかないのですが・・・

以下余談と言うより愚痴

あの極限の原発の現場で、主力である空自消防隊を差し置いて(有力なMBー3クラスの超大型空港用化学消防車は空自のみ)、車体に大きく書かれた
「陸上自衛隊」
の文字をアップで大写しにしてから原発に対して綺麗に放水するMBー1化学消防車の映像を撮影・公開して

10年どころか30年分ぐらいの広報をやってのけた陸自の皆様には尊敬を通り越して、畏れすら覚えました・・・・

海族 様
当然、撮影は空自車両も撮っていたでしょうから、編集の段階で陸自の方が編集することになって、どうせだったら、ということで陸自の車両を流したんじゃないでしょうか。

陸自の方は広報が巧いというか、広報に割ける人員が海空にくらべて多いですから……

今回の災派は、消防以外は、誰が見ても主役が陸自なんですから、この位譲ってくれても……とは思います。

私も何かのTV番組で空自の消防隊(百里基地の消防隊でした)を見たことがありますが、極めて厳しい任務のように思いました。
少し考えれば空自に限らず、空港火災に対応するプロフェッショナルと言うのはむしろスペシャリストの集団だとわかると思うんですけどね。

藤宮 直樹 様
全く、なんでこんな記事を書いたのか、理解に苦しむ記事でした。
普通でない消防車を使っている段階で、普通でない火災用だとわかるはずなんですが……

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