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2011年5月15日 (日)

基地警備教導隊新編

以前の記事「ナゾの基地警備教導隊」で果たして本当の編成されるのか、と疑問を書いた空自の基地警備教導隊ですが、さる3月28日に新編されました。

基地警備教導隊が発足 空自」(朝雲新聞11年4月14日)

基地警備教導隊が発足 空自

 22年度末の部隊改編で、空自は基地警備教導隊(岡一郎2佐以下約40人)が3月28日、百里基地に新編された。装備は軽装甲機動車と小銃などの小火器。東日本大震災の影響で3月末に予定されていた式典行事は延期された。
 同隊は、各基地を巡回してそれぞれの立地の特性を踏まえた適切な基地警備要領を教導するとともに、基地警備に関する調査、研究を行う。
 空自では平成18年3月に航空総隊(府中)の中に基地警備研究班を発足させ、順次人員を増員するなどして今回の新編に備えてきた。


記事が短く情報は少ないのですが、新編された部隊の性格を検証してみましょう。
信用できるソースが、上記記事程度ですが、ウィキペディアも参考とすると、基地警備教導隊は、航空総隊の直轄部隊として2等空佐が指揮する約40人の編制単位部隊として百里基地に編成されました。装備は軽装甲機動車と64式小銃他となったようです。

場所以外は、概ね予想したとおりでした。
人数については、以前の記事で、多くても5・60人だろうと予想したのですが、やはり40人程度に止まったようです。
総隊直轄の編制単位部隊であるため、人事や補給といった本部機能も自隊で持っていることになり、実際に教導任務や有事に戦力として機動運用される人員は1個小隊にも満たない少数と思われます。

また、89式を装備していない等、装備も各基地等で保有している装備も変わりありません。

そのため、基地警備教導隊は、ずいぶん以前から、編成されれば特殊部隊的な性格を持ち、基地警備に関する機動予備戦力となることが噂されていましたが、そう言った性格は薄く、任務は、教導に主眼が置かれていると思われます。今後、増員や特殊な装備の配分があると話は変ってきますが……

また、機動運用するためには輸送能力が必須ですが、輸送機やヘリ部隊が所在しない百里に編成されたことを見ても、訓練用地の確保に有利な点を評価して配置したのでしょうから、機動運用より教導に重きを置いていると見ることができると思います。

今後の施設建設予定がどうなっているのか分かりませんが、富士にあるような市街地戦闘訓練施設なども有するのかも知れません。

さて、機動運用よりも教導に重きを置いていると見られることの評価ですが、私は正しい選択だと思います。
空自基地は各地に分散しており、目標とされる可能性を見積もることは非常に困難です。そのため、事前に教導隊を展開させておくことは難しいと思われます。
一方で、事後に投入することを予期する場合、例え機動運用が可能な部隊で、空輸力を最大限に活用したとしても、ビンラディン殺害作戦を見ても分かるようにゲリ・コマによる急襲作戦は短時間なものが多いと思われますから、基地警備教導隊が、増援として活躍できる可能性は低いと考えられます。
そう考えれば、教導により各地の基地警備部隊を強化することの方が適切でしょう。

今後、基地警備教導隊は、各基地を回った巡回教導や百里基地に担当者を集めた集合教育で、ノウハウの蓄積と敷衍を行って行くものと思われます。

しかしながら、航空総隊のHPを見たところ、彼らの最初の任務は、教導ではなく災害派遣だったようです……

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