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2011年4月26日 (火)

福島原発の放射性物質拡散は本当に大丈夫か?_特殊武器防護のスペシャリストが逃げ出す

先週、二日続けて、震災対処に関わる自衛官の服務事故がニュースになっています。

「原発怖く逃げた」トラック窃盗容疑の自衛官を懲戒免職」(朝日新聞11年4月19日)

自衛隊員:下半身露出容疑で逮捕 被災地派遣嫌がり」(毎日新聞11年4月20日)

どちらの事故でも、震災対処の災害派遣任務から逃亡したのですから、戦前であれば敵前逃亡で銃殺となるところです。
が、自衛官の半数もが派遣されている事態を考えれば、よくこの程度で済んでいるなとも思います。

とまれ、このニュースを取り上げたのは、事故件数が気になったからではありません。

2件目のニュースは、おそらく個人的な問題だと思いますが、1件目のニュースは必ずしもそうとばかりとは思えないからです。

1件目の服務事故の当事者は、32歳の3等陸曹で第1特殊武器防護隊所属していました。
彼は、3月13日から、原発事故に伴い福島県の郡山駐屯地に派遣され、放射性物質の除染作業に必要な通信手として連絡役を務めていたそうです。

第1特殊武器防護隊は、NBC対処の専門部隊で、中央即応集団隷下の中央特殊武器防護隊を除くと、全国でも4つしかない師団隷下の特殊武器防護隊の一つです。

その所属人員は、言うまでも無くNBC対処のスペシャリストであり、3曹昇任日が不明なので微妙な線ですが、32歳と言えばそろそろ中堅陸曹と言っても過言ではない隊員だったハズです。
放射性物質やその影響についても、一般的な教育を受けただけでしかない一般的な自衛官などとは比べものにならない知識を持っていたのは間違いありません。

その人間が、「原発事故への恐怖心でパニックになって逃げた」と言っているのです。
必ずしも本音ではないかもしれませんが、この発言が本音だとしたら、現場は一般的に報道されている以上に過酷な状況なのかもしれません。

当該自衛官は、原発から直線距離で約70kmほどの距離にある郡山駐屯地で、除染作業の通信手として活動していたとのことなので、原発自体に直接出向くことはなかったと思いますが、通信手として、汚染状況に関する情報には多く接してきたと思われます。

70kmの距離は、設定されている警戒区域からは大きく外れており、常識的には逃げ出したくなるような状況とは思えませんが、放射線物質の飛散状況などの詳細情報を接して怖くなった可能性があります。

いたずらに恐怖を煽るような記事を書くつもりはありませんが、当該自衛官自体に問題があったのではなく、スペシャリストが逃げ出したくなるような情報が本当にあるのであれば、問題です。

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災害派遣」カテゴリの記事

コメント

本題とは少しずれるのですが、仕事の関係で聞いた話なのですが、少なくとも現場の作業員は劣悪な環境で働いているそうです。汚染される可能性があるのでトイレにも行けないのでオムツを付けており、また水分補給もなく、脱水状態とのことです。
佐藤議員も心配していましたが夏はどうなるのでしょう。

湾岸の時は砂漠で防護服は大変だったそうですね。

数多様は福島第一原発の現状を心配しておられますが、この殊武器防護隊の自衛官が逃げ出したのは『3月14日夜時点での状況』に恐怖感を感じてだったということに留意しておく必要があると思います。
私自身はマスコミを通じた情報しか持っていないために真実を知るような立場にはありませんが、
当時の状況は相当悪いものであり、しかも東京電力から十分な情報提供がされていない中での任務だったという報道もあります。(当時の状況についてはこの記事が参考になると思います http://getnews.jp/archives/103636)

福島第一原発の現状についてはアシナガバチ様のコメントにもあるように作業員の方が劣悪な環境に置かれているという
由々しき事態にあるにせよ、ある程度安定的な状況にあると言えるのではないのでしょうか。

14日に中央特殊武器防護隊が原発至近で爆発に巻き込まれたようですので、その心理的影響が大きかったのではないかと思われます。

お恥ずかしながら、以下の記事を読むまでこんな事態が発生していた事を知りませんでした。

■『検証・大震災:自衛隊員10万人、史上最大の作戦(その1)』 (毎日jp)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110422ddm010040181000c.html

---(引用ここから)---
3号機建屋に近づき停車し、隊長が下車しようとした瞬間だった。
午前11時1分、爆発音がとどろいた。
3台とも横転し、降ってきたコンクリートの固まりやがれきの中に埋まった。小型トラックのフロントガラスは粉々に砕け、水タンク車のタンク部分が大きくへこんだ。隊員らは、がれきをかき分けて脱出。化学防護服が破れた隊員もいた。
---(引用ここまで)---

アシナガバチ 様
空 様

脱水で倒れた作業員のニュースは私も見ました。
タイベックで作業している方はそれほどではないでしょうが、原発内部で作業している方々の防護服は強烈でしょうね。
そのうち記事を書こうかと思ってますが、ゴム引の化学防護衣を着て訓練したことがありますが、夏はまさに地獄です。
ホント、どうなるんでしょうね。

hiro 様
pavlovdog 様

仰るとおり、14日時点では情報も不十分で、再臨界などの懸念も持ったかも知れませんね。
ちょっと、勘ぐりすぎだったかもしれません。

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