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2011年3月 4日 (金)

US-1プロペラのみなら武器輸出該当せず

政府が、US-1のプロペラは武器には該当しないとの詭弁を弄して、これを輸出しようとしています。

海自プロペラ:米に売却 武器輸出三原則「抵触せず」」(毎日新聞11年2月21日)
米にプロペラ売却=アフガン支援、三原則に触れぬ-防衛省」(時事通信11年2月22日)

アメリカは、アフガン空軍に対して、20機のC-27Aを供与する予定で、現在10機が引き渡し済みとなっています。
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C-27をジャッキアップ中のアフガン空軍兵士(USAFHPより)

C-27Aは、米軍ではとうの昔にお払い箱になった中古どころか大古の輸送機です。アフガン空軍に供与するとなっても予備部品が無かったんでしょう。
特に、プロペラは巻き上げられた砂で摩耗も激しいでしょうから予備部品が必須だったと思われます。

私は、売却すること自体に反対するつもりは毛頭ありません。
ですが、最終的にアフガン空軍で軍用輸送機の部品として使用されることが分かっているものを、武器ではないなどと言い張る詭弁を弄することは間違っています。

ちゃんと、武器輸出3原則の緩和を行ってから、堂々と武器として売却すべきです。

防衛問題に関して、こういう詭弁を弄していると、諸外国、特に周辺諸国から信用されなくなります。

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武器輸出3原則」カテゴリの記事

コメント

どうも、はじめまして。
トコロでどうしてC-27なのでしょうか?
C-130の方が色々と都合が良さそうな気がするのですが。

うーん・詭弁というか、鳩山前首相じゃないけれど、「方便」というか・・でも臨機応変という言葉もあるし・・とにかく大事な「同盟国」ですから周辺国と一口に言っても・友好的な・と敵対的な・では反応が違うでしょうし・・・

また民主党の詭弁ですか。
民主党というのは、とことん法律を守りたがりませんね。

まあ、根本的には憲法を改正させたくないって云うのがあるかも知れません。
しかし、法律を尊重しない国(組織)は法律にしっぺ返しをくらいますよ。(いつかは、ですが)

イヌザメ様
ひとつは、議会対策(特に、予算を使っていませんよっていう言いわけ)では有りませんか。

もうひとつは、昔の飛行機の方が、整備性や離着陸性でアフガンにあっている、と考えたのではないでしょうか。
アフガン戦争(旧ソ連との)以来、まともに整備士が育っているとは思えません。ですから、昔の機体の方が整備士等の養成にも有利だと判断したのではないでしょうか。

元々政策次第でなんとでもなる規制ですからね
リスト規制に引っかかっても、経産相許可が出れば輸出可能

日本らしいやり方といえば、そうかもしれませんがw

憲法を変えることなく、自衛隊を保持しているこの現状が非常に
危ういことだと考えます。

むしろこれを先例として武器輸出緩和に弾みを付けて欲しいところですが。
気が利かないというか何というか。

イヌザメ 様
みやとん様が書いているように、アフガン空軍では、アメリカが持っているような新型C-130では、維持整備・運用ができないからじゃないでしょうか。
グラスコックピット化された機体なんて、アフガン空軍では扱えないでしょう。

J.I  様
方便ですか。ウソに塗り固められた政権ですね。

みやとん 様
いつかはしっぺ返しが来るんでしょう。それまで菅政権がもちそうにありませんが……

SUS 様
米国ですからね。
それさえもしないのは、同じ民主内から異論がでないか気にしているのかもしれません。

やん 様
確かに、そこが一番大きな詭弁ですね。

藤宮 直樹 様
そのためにも、詭弁など使わずに、多少時間がかかっても、ちゃんと処理すべきなんですが……

みやとん様
数多様

分かりやすい解説、ありがとうございました。

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