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2011年2月 9日 (水)

政府が情報保全隊を使って民主支持を強制

自衛隊の防諜を任務とする部隊、情報保全隊が自衛隊OBの佐藤議員などの講演会等を監視しているとの報道がされています。

国会議員講演会に防諜部隊投入、自衛隊員監視、防衛相直轄部隊が「不当調査」」(産経新聞11年1月14日)

情保隊については、以前の記事「自衛隊の思想調査」でも書いていますが、右翼を含め、自衛官の中に、情報漏洩やクーデターを企てる人間がいないか調べている部隊です。
(左だけでなく、右も調査するようになったのだから、これは良いニュースだと言っているブロガーもおりますが、情保隊は調査隊と呼ばれていた時代から、右も対象にしてます)


調査対象となっていると書かれている佐藤議員、田母神元空幕長、荒谷卓氏(陸自OB、初代特戦群群長)の講演会等ですが、これらには極右の方等も参加している可能性も高く、情保隊が調べる上で、建前が成り立たない訳ではありません。

ですが、共産革命を目指す共産党を調査対象とするのとは訳が違います。
ここに見えるのは、政府(民主党)に異を唱える自衛官をすべて排除しようという強権的姿勢です。

 監視目的は現職自衛官の参加の有無を確認し、参加している場合は氏名も特定する。佐藤、田母神両氏の発言内容もチェックし、報告書の形でまとめ、提出させている。


大きな問題は、情保隊がこうした動きを取っていることが自衛官の中で噂になることで、民主支持を半ば強制することになることです。

自衛隊もお役所なので、キャリアに一度傷が付くと一生出世に響きます。
情保隊にマークされているなどという噂が立てば、他の人もその人との接触を控えるようになりますし、自ずと評価は下がります。
(もちろん、情保隊のマークが確かならば、重要ポストへの配置はありえません。)

この辺りが、佐藤議員や宇都議員、そして自民党が問題視している部分でしょう。
同日付の産経新聞の評論記事「狙いは「反民主OBと現職遮断」政治主導で部隊利用の疑い、防諜部隊の不当調査」(産経新聞11年1月24日)の一部を引用します。

 昨年11月に事務次官名で出された「隊員の政治的中立性の確保について」と題する通達にも、同じ意図がみえる。通達は民間人に自衛隊行事での「言論統制」を強いる一方、自衛官が部外の行事に参加することについても、政権批判が予想される場合は参加を控えるよう求めている。

 この規定は、現職自衛官が佐藤氏や田母神俊雄元航空幕僚長の講演会に参加することを監視する「根拠」とも位置づけられる。

 通達後、保全隊による監視も強化された。昨年12月、田母神氏が会長の保守系民間団体「頑張れ日本! 全国行動委員会」が都内で開いた政府・民主党に対する抗議集会について「自衛官の参加を厳重に確認するよう改めて指示が出された」(防衛省幹部)という。自衛官の間にも保全隊が調査に入っているとの情報は拡散しつつある。


なお、防衛省側は佐藤氏を情報収集の対象にしたことはないと否定したそうですが、これは当たり前の話です。
なぜなら、情保隊は佐藤氏の集会に参加する(反民主)自衛官を監視するのであって、佐藤氏本人を監視することが任務ではないからです。
「自衛隊員監視は魔女狩り」自民国防部会で批判噴出 防衛省は否定」(産経新聞11年1月25日)
自衛隊情報保全隊、自民・佐藤正久議員を監視か」(読売新聞11年1月25日)

この件については、佐藤氏の「自衛隊員は(中略)、政党や政治家の私兵ではない」が的を射ていると思います。

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情報・防諜」カテゴリの記事

コメント

「自衛隊員は(中略)、政党や政治家の私兵ではない」からこそ、政府(民主党)に異を唱える自衛官はすべて排除すべきなんじゃないの?
武装した公務員なんだから、特に政府にしたがわなくっちゃいけないし。
一色さんのような行動に出られたら、政府としては困るわけだし。
その時々の政権に従うのが、たとえば日本共産党が政権をとったら赤軍と化すのが「正しい自衛官」だと思いますけどね。

感情論抜きで

私兵ではない、とは正当な法とそれに基づく政府の命令のみに従うということであって、政権へのゴマすりと混同するべきではありません。

「自衛官は政権に批判的な講演を聴きに行ってはならないと政府は自衛官に命令できる」と自衛隊法に書いてあるなら仰るとおりでしょう。
けどそれならこそこそと秘密警察じみた行為をする必要はありませんね。政府がそう命令すれば自衛官はそれに従います。従わなかったとして、昇給・配属上の嫌がらせを必要もない。命令違反の角で身分を剥奪すればいいんです。
まぁ法的根拠がないから、記事にあるような陰湿なやり口になるのでしょうけど。

感情論抜きに話すとこういう感じになります。

>正当な法とそれに基づく政府の命令のみに従うということであって、政権へのゴマすりと混同するべきではありません。

ってことは、情報保全隊は正当な法とそれに基づく政府の命令に従わず、政権へのゴマすりとして行動したの?そりゃぁ一大事だな。

政権にとって困った人たちを監視するのが、防諜機関のお役目でしょ。問題ないじゃん。
「民主党政権下だから、民主党政権に困った自衛官たちを監視する。」
「自民党政権下だから、自民党政権に困った自衛官たちを監視する。」
陰湿だろうとなんだろうと、それが防諜機関お仕事。事と場合によっては非合法活動だってするんでしょ?

情報保全部隊は命令に従っただけでしょう。
問題にされているのはその命令が正当なものだったかどうかです。誰も保全部隊が「ゴマをすった」なんて言ってませんし、実際批判されているのも保全部隊ではなく保全部隊に命令を下した民主党です。少なくとも、私は自民党議員が「なんで民主党なんかの命令に従ったんだ」と保全部隊隊員を糾弾した例を1つも知りません。自衛隊員を監視しておきながら、その自衛隊員を盾に言い逃れをするというのもおかしな話です。

まったく民主党ってのは、責任をとるって事を知らないんでしゅかね。

政治的中立とはよくも言ったもんです。

検察がかってにやった。今度は、防諜部隊がかってやったっていうつもりなんですかね。

自民政権は少なくとも、解散・総選挙で民意を問いましたよね。
民主党も解散して民意を問うて欲しいものです。

結局「民主党憎し」ってことですか?
なら感情論ですね

今回の場合は政府が野党/野党支持者の監視に情報保全隊を利用したことの賛否が問われているのであり、情報保全隊の在り方に問題があるのではないと思います。
本来あるべき監視としましては、警察の公安でもそうですが、現行の日本国憲法の定めにより合法的に成立した政府を非合法的な手段で転覆せんとする組織や、日本の国益を侵害する可能性のある外国工作員、または自衛隊に危害を加える意図を持った者への監視に留めるべきなのです。例えば極右や極左、日本共産党がそれに該当すると言うことが出来ます。
今回の問題は民主党政権が自民党/自民党支持者を監視するように指示した疑いがあることなのです。自衛隊としましては政権側からそういった指示を受けた以上は否応なく従わざるを得ません。しかし万が一民主党側からそういった指示があった場合、その賛否は議論されて然るべきと言えます。

佐藤議員や田母神元空幕長や荒谷卓さんの講演会に参加した自衛官の中に、合法的に成立した政府を非合法的な手段で転覆せんとする考えの自衛官がいるかもしれないし、いないかもしれない。そんなのわからない。だから監視するんでしょ?
政府(民主党)が、防諜機関である情報保全隊を使って自衛官を監視することに何の問題があるわけ?
「政党や政治家の私兵ではない」からこそ、政府に弓を引く自衛官は排除しなきゃならない。その為の防諜機関なんだから。

命令をくだしたなら責任もとれって事です。

なんの問題もないなら、堂々とコレコレこうだから政府はカンシする命令を出した。と言えばいいのです。
にもかかわらず、自衛隊を盾にするからオカシイっていうんです。

そういう権限がはっきりしていないっていうのなら、旧ソ連の秘密警察みたいなもんじゃないですか。

1・法的な根拠をしめして欲しい。
2・命令した責任者はだれなのかハッキリしてほしい。(特に、民主党政権では検察がかってに判断したっていう(尖閣の)前例がありますからね)
3・もし、自衛隊がかってにやった、というのなら文民統制の危機ですから、処罰の対象にもなるでしょう。(これこそ政府に弓を引く事でしょう)

★政府の命令でやったなら、産経新聞にもあるように『不当調査』!

☆自衛隊がかってにやったなら、『文民統制の危機』(なんの為にやったのか、調べる必要もあるでしょうね)

こういう問題があるでしょう?

あ氏
佐藤議員や田母神元空幕長や荒谷卓さんの講演会を監視対象としていることに関しましては数多久遠氏も異を唱えていません。特に田母神氏に関しましては理論が中道とは言えないところが多々あり、リアリズムに欠いていると思います。
しかしあ氏のその理論で行きますと、政治家やOBの講演会に参加している隊員は全て監視対象になり得るのですが・・・。
少なくとも例えば菅政権に平然と異を唱える与党内野党とも言える小沢派の講演会も監視対象とすべきです。
結局のところ監視対象にしている旨のこういった情報が流出する事がどの様な経緯なのかも問題なのです。数多久遠氏も述べていますが、これが結果的に自民党の議員接触禁止令になりかねないのです。この情報が流出したのは保全隊の誰かがリークしたのか、或いは政府サイドが意図的にリークした可能性が考えられます。保全隊の内部からリークしたとすれば、それはやはり従来の保全隊の指針とは著しく異なっており、違和感を感じた関係者がいる可能性があります(この場合は守秘義務の観点から問題となりますが)。
もし政府サイドが意図的にリークしたとすれば、それは自民党支持禁止令です。
尤も公務員の政治的行為の禁止は難しい問題です。猿払事件等のポスターを配布する行為を無罪とした最高裁判決もあります(勤務時間外であり、肩書きを利用していないなどの諸事情を総合的に斟酌して)。講演会の参加も勤務時間外であれば、特定の政党を支持している訳ではなく、問題がない範疇と言えるのではないでしょうか。
それをも実質的に禁じているとすれば、それは明らかに問題があると言わざるを得ません。
数多久遠氏の今回の記事内容を読んで頂ければ分かりますが、佐藤議員や田母神元空幕長や荒谷卓さんの講演会を監視対象とすること自体は問題としていません。数多久遠氏が問題としているのは「情保隊がこうした動きを取っていることが自衛官の中で噂になることで、民主支持を半ば強制することになること」なのです。

あ 様
自衛官は、政党に対しては中立であるべきで、自民党政権下では民主党より自衛官を監視し、民主党政権下では自民党より自衛官を監視するという状態は正常ではないと思います。

今の民主党がやっているのはそういう事です。
自民党時代には見られなかったモノです。

それと、非合法活動ですが、私が知らないだけでないことの証明にはなりませんが、少なくとも聞いたことはありません。
個人的には、国外に対してはやってもいい(具体的には多国に対するスパイ活動など)と思いますが、やってないと思いますよ。

それと、本文にも書いたとおり、建前として、佐藤議員や田母神元空幕長や荒谷卓さんの後援会に危険人物がいる可能性0でないから調べているという事なら、民主党員の中にもかなり保守的な方も少なくないのですから、彼らも同様に監視されるべきです。
そういう形跡がなく、恣意的に運用されていることが問題なんです。
北方領土に関して「暴挙」と発言する菅直人を支持する自衛官も監視しているなら誰も批判はしませんよ。
アシナガバチ様が仰っているとおりです。


名無し 様
仰るとおり、「正当な命令か?」ということだと思います。

みやとん 様
民主党は、責任というか、自制のない強権的体質が気になります。
民主なんて看板を掲げてますが、その実……
国民もやっと気付いてきたみたいですが。

アシナガバチ 様
まったくもって、そのとおりだと思います。
もし、自民党が再び政権を取った日には、事実関係を調査される可能性とか考えないのだろうか、と思いますね。

>なんの問題もないなら、堂々とコレコレこうだから政府はカンシする命令を出した。と言えばいいのです。
防諜機関に出した命令を、堂々と説明するの?ありえない。

>政治家やOBの講演会に参加している隊員は全て監視対象になり得るのですが・・・。
小沢派の講演会だろうとなんだろうと全て監視対象にすべきなんじゃないの?人も金もないだろうから、実際には「優先順位」があるだろうけどさ。

自衛官は、政党に対しては中立であるべきだからこそ、「反政府」の、それも過激な人の講演会は、そもそも監視対象になりえるんだじゃないの?自民党時代にやってなかったからって、民主党がやっちゃいけないわけじゃないし。
「監視」のやり方に問題は出てくるかもしれないけど、政府に困った自衛官を「監視する行為」そのものは、まったく正常だと思うよ。

この情報は、もしかしたら自民党の創作かもしれない。
それなのに、「一色氏の行動は公務員としては許されない、感情論抜きで」って人たちが、「保全隊使って監視する民主党は許せん」ってに、とっても違和感あるんだよね。

「民主党憎し」って感情論としか受け取れないな。

あ氏
議論が感情的になってきていますし、そろそろブログ主の迷惑にもなりますのでこれでそろそろ終わりにしますが・・・。
みやとん氏のコメントは発覚後に関してのことですし、twitterを見れば分かりますが佐藤議員からはクレームが出ており、佐藤議員が政府/防衛省に説明を求めています。防衛省サイドは監視自体は認めていますので、あ氏が仰せになる様な「この情報は、もしかしたら自民党の創作かもしれない」という事実はありません。
繰り返しになりますが、極右的な勢力が浸透している可能性がある佐藤議員や田母神元空幕長や荒谷卓氏の講演会を監視対象としていること自体に関しましては数多久遠氏も異を唱えていません。あ氏は「自民党時代にやってなかったからって、民主党がやっちゃいけないわけじゃないし。」と述べられていますが、そうであれば自民党政権時代と民主党政権では監視対象や方針が変わった可能性があることはあ氏も認めていると看做します。
日本国憲法では「言論の自由」、「思想の自由」、「集会の自由」が認められています。その一方でこういった権利は認められる範囲に限度があり、また公務員の政治的中立性は国家公務員法等で規定が定められているのも事実です。裁判や学説で度々争われることも多く、極めて難しい問題です。
しかし今回の問題ではそういった公安的な主旨ではなく、民主党政権が権力を濫用して政権維持に利用している嫌いがあるというところが今回のこの問題の本質なのです。もしそうだとすれば憲法違反の疑いもあり、重大な問題です。

あ氏
>一色氏の行動
私個人としては心情的には拍手喝采したい部分もありますが、それはどうでもいいことです。一色氏の問題に関しましてはビデオが存在することがほぼ全国民に知られており、そもそも非公開とすることが国益に合致するのかに関して議論があった動画であり、日本の海上保安庁により録画された日本の捜査機関の証拠であり、漏洩した動機も恐らくは現政権の対応に不満を持ったことによるものと推測出来ます。しかし情報を漏洩したことは事実であり、国際社会に日本の対応と情報管理のぜい弱性を広く内外に知らしめたのであり、その意味では「公務員としては許されない」との議論が成立します。しかし結局のところ東京地検は起訴猶予判断を下しています。
今回の保全隊の問題は民主党政権の対応に問題があるのであり、保全隊そのものには問題がありません。その構図では民主党のビデオを非公開とした方針に問題があった可能性があることと何ら矛盾はしません。そもそもこの二つの問題は一見共通に見えますが、実際は全く性質を異にする違った問題ですので同時に論じることが不適切なのではないでしょうか。

数多久遠氏
今回は氏のブログであるにも関わらず、私が延々と持論を展開したことを深くお詫び申し上げます。

あ 様

あなたは馬鹿なんですか?
それとも馬鹿のふりをいているのですか?
どうも馬鹿のふりをいていられるようですが、防諜機関にだした命令を堂々と説明するの?ありえないっていわれましたね。

しかし、『自衛隊法~条に書いてある通常業務である。故に問題はない。命令者は○○大臣である』と説明することのどこが有り得ないのでしょうか?
自衛隊法まで機密なのですか?

もし、そういう法がないなら、それこそ法律違反の可能性だって考えられるでしょう。
命令をだした以上、責任もとれって事です。
法律の裏付けのない命令は三権分立の危機にもつながりますからね。

(権力者の)恣意的な(法律違反さえ考えられる)運用が問題なのですよ。


私は感情的になってないし、「不思議だなぁ~」って思ったからコメしただけ。
「馬鹿」とか言われちゃったし、「民主党憎し」の感情論でしかないとの印象は結局拭えなかったから、この辺で辞めときます。

アシナガバチ 様
コメントを頂けるのは一向に気にしておりませんので、議論の範疇でしたら、ご自由にどうぞ。

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