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2011年1月18日 (火)

FX選定本格スタート

 FX選定のプロジェクトチームがスタートし、選定作業が本格化してきました。

次期戦闘機選定のPT発足 防衛省、F35など比較検討」(共同通信11年1月7日)

この関連で、ちょっと気になったのは共同通信が報じた北沢防衛相のコメントです。

 北沢俊美防衛相は、会議の冒頭で「スケジュールが極めて厳しい中、スピード感を持って検討しなければならない。国民の理解が得られるようなプロセスでしっかりと機種選定をしていきたい」と述べた。


「国民の理解が得られるようなプロセス」とのことですが、FXの選定に関して、防衛省・空幕は、今までほとんど何も明かして来ませんでした。

年末から、J20の写真が出回ったり、初飛行のニュースが報じられたりする中、どのような脅威を想定し、何処を基地として使用して、何処を戦域として設定するのか、そして敵を撃墜するのか、行動を阻害するだけで良いのか等、詳細は明かせなくても、概略だけでも公表しなければ、国民の理解なんて到底無理じゃないでしょうか。

国民はお上の決定を伏して拝聴すれば良い、と思っているのでなければ、もう少し説明をして欲しいところです。



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F-X選定問題」カテゴリの記事

コメント

なぜ今年は、プロジェクトチームを作るなどと発表したのかが不思議です。
これまでも、新戦闘機選定の課があったと思うのですが。。。。

しかも、そろそろRFPを発出しないと、24年度の概算要求に間に合わない
タイミングになってる時になって。。。。

大綱が変わったからでは?

やん 様
名無し 様
かなり穿った見方としては、F35に決めているくせに、しっかり選定したというパフォーマンスをしているだけ、というものあり得るかなと。

数多様
F-35は有力そうですネ。 しかし、F-35ではライセンス国産は難しそうです。。。
FMSで、現在のF-15の稼働率を確保することは難しいと思います。

数多久遠様
はじめまして。お邪魔しております。お返事ありがとうございます。
F-15に対するF-14のような性能上のライバル機が存在しないことも、出来レースの印象を強めていますね。仮にF35に決まるにしろ、より有利な条件を引き出すために、パフォーマンス以上の選定をしてほしいものです。


やん様
フルのライセンス生産はほぼ不可能ですが、このようなニュースもあります。
ある程度の主要機器の生産や、最終組み立てには期待が持てるかもしれません。

ttp://online.wsj.com/article/SB10001424052748704029704576088230120934902.html
Mr. Burbage said the U.S. government has asked Lockheed to provide preliminary information on how it could build the Joint Strike Fighter with Japanese industrial input, building either major subcomponents or completing final assembly in Japan. Under its constitution, Japan isn't allowed to export any arms, so Japan would likely work only on aircraft for its own military inventory.

やん 様
絶対数が漸減する中、稼働率は確保したいところですが、おそらく予想されているとおりになるでしょうね。
それであってもステルスが欲しい、というのが空幕の考えのようですが。

名無し 様
ライバル機がないというのは、重要な点でしょうね。
ステルス5世代機にするか、非ステルス4.5世代機にするか、という選択がまずあって、その結果前者なら自動的に決まる訳ですから。
有利な条件を引き出すためには、心神などで独自開発できるくらいの技術力を付けないとダメでしょうね。

名無し様
情報ありがとうございます。
稼働率確保の為には、国内整備基盤の維持は絶対です。
稼働率が低いとなると、他国から付け込まれてしまいます。

数多様
個人的な考えとして、衆寡敵無しですから、数が多い方が良いと思います。
しかし、プロフェッショナルの空自の考えとしてステルスが欲しいということ
であれば、35という選択が正しいのかも知れません。
ただFMSにすることで、国内整備基盤が崩壊するという感覚が、業界や
空自調達現場の方の感覚とすれば当然なのですが、空幕や内局の方に
そのような感覚があるかどうかは疑問です。

やん 様
これほど空自がステルスに拘るところを見ると、F-22とのDACTが余程ショッキングな結果だったんでしょうね。
想像には難くないですが……

数多様
15、16、18が束になって22に挑んで、144対0ですから、沖縄でのDACT
はある意味当然の結果なのだと思います。
レーダーで見えない所から、ミサイルを打たれるということは、恐怖だと容易に
想像できます。

しかし、あれはLock Onされたら負けになるというルールだったと思いますが、
実戦ではLock Onで全て撃墜できるとは限らないような気がします。

最近の中国の軍事力増強の勢いを考えると、現場の方々は少しでも有利に
なる機体が欲しいという思いは理解できます。
しかしそれでも、十分な後方支援が期待できなければ、戦いに出ることすら
できないことになります。 空自はE-2Cの部品が入ってこないことで、相当
苦労されているという噂を聞きます(海自の、MCH-101も同じような状況らしい
ですが。。) 確かに、理論上はレーダーでほとんど見えず、迎撃に来ている
かどうか分からないですから、実際に迎撃に飛んでなくても相手は怖がって
攻めてくることができないという考えなのだと思います。
F-Xの選定は、本当に難しい問題ですネ。

私は空自がステルス機に拘っているとは思いません。
中国、ロシアがステルス機を導入するのであれば、必要なのは対ステルスであり、その研究のためのATD-Xはいずれは完成します。

F-22が圧倒的であるのは「第五世代戦闘機」であるからですし、空自が「F-15の次は第五世代戦闘機」と考えていることは明らかです。今回のF-XがF-XXにも影響を与えるのであれば、当然第五世代戦闘機を欲します。

一方現在の候補機の中で唯一第五世代戦闘機であるF-35は、プロジェクトが炎上中、調達可能時期が遅い、そしてF-22のような圧倒的空戦性能を持っているかは不明とあってはやはり二の足を踏むのではないでしょうか。

…と言うようなことはF-22生産中止が決まった辺りから何も変わっていない訳ですが、プロジェクトチームを立ち上げてどうするつもりなのでしょう? F-2(アップデート済み)を生産とか考慮してくれるといいんですけど。

やん 様
束になった訳ではなく、2vs2や4vs4の積み重ねなので、実戦なら数で押すのも手にはなるでしょう。

DACTなどのACMは、必ずしも「Lock Onされたら負け」というような単純なルールではやってません。
それに、空中で細かなところまで判断するのは難しいので、勝ち負けよりもデブリを重視しています。

藤宮 直樹 様
拘ってなければ、とっくに選定は終わって、中期防には調達機数も載っていたと思われます。

仰るようにステルスに対して、こちらもステルスを用意するのではなく、対ステルス能力を向上させるという方策もあるというのは同感です。
特に日本の場合、基本は敵地上空で戦闘するのではなく、地上からの管制支援等をうけられる環境で戦うはずなのですからなおさらでしょう。

藤宮様
下名としては、空自はステルスに拘り過ぎているように思います。
去年の今頃は、空自がかなりF-18に傾いていたという噂も聞いていました。
最終的にRFPが出なかったので、空自ステルス派が盛り返したんだなと
思っていました。
F-35を導入するのであれば、ATD-Xに予算を掛けた方が時間的には良いような
気がします。 F-35なら、導入は早くても平成28年。 ATD-Xは平成25年初飛行。
微妙なタイミングです。 F-35開発が当初の予定通りなら、F-35でも良かったの
かも知れません。将来のことは分かりませんから、どうしようもないです。

数多様
対ステルスは「将来のレーダー方式に関する研究」が来年度から始まりますが、
技術的にかなり難しいらしく、実用化にはまだまだ時間が掛かりそうです。

やん 様
やっと基礎研究を始めるんですから、当然と言えば当然ですね。
アメリカなんかだと、ステルス自体が絵空事と思われていた頃から始めてるんだろうな。

数多様
将来レーダー方式の初歩的なところは、チリに最近設置した天体観測用
レーダーで実用されているそうです。そちらは星で動きませんが、防衛省
の目指すところは、動く(しかもマッハで)ステルス機を探知する為のもの
ですから、かなり難しいそうです。

アメリカの場合は、開発に掛けるお金と失敗に対する寛容さが、日本とは
違いますネ。

数多様、やん様

少しわかりにくかったでしょうか?
空自は「ステルス機」に拘っているのではなく「第五世代戦闘機」に拘っているのだと思います。

ATD-Xで研究用のステルス機は手に入ります。
ですから、時間とお金を掛ければ日本でもステルス戦闘機を作ることはできるはずです。
(エンジンの問題はありそうですが)

しかし、F-22のDACTでの「144対0」やら「241対2」と言うキルレシオは「ステルスだからBVRでは無敵」と言うような条件付きの物ではないはずです。F-22については調べるほど、「ステルス機だから強い」訳ではないと思えてきます。
ただ、同じ第五世代戦闘機でもF-35が同じかというと疑問なのですが…。

F-18に関してはkeenedge氏が書かれていた「F-35と真逆の機体故候補に残っている」が目から鱗でした。
高性能だがいつ手に入るかわからないF-35と既に完成機があってライセンス生産も可能なF-18は対照的ですね。
F-15FX/SEが脱落したのも納得できます。


対ステルスレーダーに関しては、世にステルス機がF-117やB-2しかなかった時代に既に作れると言われていました。
ただ、当時考えられていた方式では狭い範囲だけしか探知できず、「このレーダーで国土を覆うレーダー網を構築するのは不可能」とも言われていました。実用的ではなかった、と言うことなんですが、このような結論が出ていること自体、少なくともアメリカではF-117の開発と平行して対ステルスレーダーの研究はされていたのだと思います。

やん 様
そうですね。
失敗に対する寛容さ、これに尽きると思います。
ステルスだって、最初から成功すると思ってた人はほとんどいないでしょう。

藤宮 直樹 様
F-22が真性第5世代だとすると、F-35って、4.7か、いいとこ4.8世代機という感じですよね。


藤宮様
素人的には、ステルス=第五世代という理解でしたが、勉強不足でした。
個人的には、F-XはライセンスができるF-18が良いと考えています。
P-8のように、開発中のものは予定が遅れる傾向が強いので、リスクが高い
と思います。

数多様
F-35は、F-22よりRCSが大きいと言いますし、そうでなければ国際共同開発
はしないですネ。

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